『蠢』作者:最低記録! / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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原稿用紙約3.4枚
現在の日本工業規格(JIS)で定められた、「情報交換用漢字符号」に収載されている漢字の中に、本来使用されるべき漢字が含まれていない為、フィクションである事を理由に他の当て字にしたり、専門知識の足りないところに勝手な空想を当てはめて書いている、そしてこれから書いていく事を、先にお断りし、お詫びします。
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プロローグ

――見える……
「……せんば山には狸がおってさ……」
――まりつきか……
「それを猟師が鉄砲で撃ってさ……」
――あぁ、**。なんて可愛い……
「煮てさ……」
――なのに……
「焼いてさ……」
――何故……
「食ってさ……」
まりつきをする少女のもとに、一人の男がやってくる。
――あの男……、まさか!
「それを木の葉でちょいとかぶ〜せ」
少女の明るい声とは違う、重く沈んだ声色が代わって歌を歌う。
「あ、※※※さん!」
杉の林に囲まれた公園だ。
ブランコや滑り台の錆が、整備のなされていない古い公園である事を確かにしている。
人も全く居なく、夕陽と木の陰の境目が不気味に風に揺れる。
――まさか、※※※が?
「**ちゃん、もう陽が暮れるよ? 早くお家へ帰らないと、お父さんとお母さんが心配するんじゃない?」
「うん、そうだね。もう、帰るよ」
男は気持ちの悪い微笑みを浮かべて、少女の頭を撫でる。
もう夕陽がそらを橙に滲ませ、頭上の藍色とのグラデーションが美しかった。
「そうだ。それがいいよ……送ってってあげよっか?」
――ふざけるな……
「うん、ありがと!」
――ダメだ、ついていくな! **!
少女と手を繋いで、公園を出て行く男。
公園は山に囲まれたこの町を一望できるぐらいの高さにあった。
そして公園を抜けてすぐにあるT字路からはそれを眺望できる。
「わぁ、お日様きれいだね」
「そうだね。明日もきっといい天気だ」
――やめるんだ、※※※! **が何をしたっていうんだ!
そしてその眺望できるT字路はガードレールはあるものの、断崖絶壁となっており、川が流れている。
――頼む、やめてくれ!
「あ、**ちゃん。ガードレールの奥にタンポポの綿毛があるよ」
「ほんとだ。ふぅ〜って、やってとばそ!」
ガードレールをくぐってタンポポの元へ行く少女。
――ダメだ**……
タンポポを手に取る少女。
そしてそれを見て、不適に笑う男。
――ダメだ、ダメだ、ダメだ!
少女はタンポポに息を吹きかけた。
そして、それとほぼ同時にガードレール越しに手を素早く突き出す男。
「キャッ!」
――やめろぉぉぉぉぉ!
小さな悲鳴、宙に浮く少女の体。
小さく笑い、満足げに立ち尽くす男。
――※※※め……、お前だったのか……。
そして再び聞こえる、長い悲鳴。
ドスッとも、ゴンッともとれる鈍い音が、断崖絶壁に響き渡る。
――※※※、私はお前を許さない……。絶対にな!
その場を早足で立ち去る男の影は、その姿が遠くなるほどに伸びていた。
やがてそれも消え、あたりが闇に包まれた頃、赤い光とけたたましいサイレン音が静かな山の町響き渡った。

2004-07-10 21:08:53公開 / 作者:最低記録!
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■作者からのメッセージ
まだプロローグだけですので、何も書きませんが、現時点では最初に書いたことについて何もでてきてません(^^;
全く本編の事が出てきてないので、なんともいえないと思いますがこれからも読んでくだされば幸いです。
まだ、これだけですが感想・ご指摘あったらお願いしますm(_ _)m
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