『誰も知らない物語 一』作者:みーな / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
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 ・・・青い海はどこまでも続く。
 でも、限りがある。
 まるで、人の命のように。

 ふと、そんなことを考えている少女が一人・・・・
「ああ?! 次は、体育だったわ」
 慌てて体育館へと向かう少女の名は「美紀」
 小学6年生の女の子である。
 彼女には、誰にもいえない大きな秘密があった・・・・
 
「美紀ー! いくぞ!!」
 同じクラスの男子が、大きな声を張り上げて美紀に呼びかけている。
「オーケー! 由良!」
 由良と呼ばれる男の子・・・美紀の幼馴染である。
「そーれっ!」
 由良がボールを思い切り投げた! 
 バシン!!
「きゃっ!」
 ボールが美紀の顔に命中した。
 赤く、ヒリヒリしてきている。
「スマン! 美紀・・・、わざとじゃないんだ・・・わざとじゃ・・・」
「わかってる・・・」
 ピッ!!
 体育館全体に響き渡るようなホイッスルが鳴る。 
「少し待っていてください! ・・・風太刀さん如月さんを保健室に連れて行ってあげて」
 と、先生が言った。
「・・・はーい」
 由良は仕方なく、俯いて返事をしたが、その返事からはやる気がかんじられなかった。

 保健室に行く途中のこと・・・
「ねぇ」
 突然、美紀が由良に話しかけてきた。
「何?」
 由良が返す。
「あたしのこと・・・誰にも言ってないよね?あのこと」
「ああ」
 由良が暗く、返事をする。
 美紀が、由良にたった一つだけ「言わないで」といっていることがあった。

「あたしが、あと1ヶ月しか生きられないってこと・・・・。」

続く
2004-07-09 17:52:52公開 / 作者:みーな
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■作者からのメッセージ
ええ〜、以前ここに顔を出していたみーなです。(ぇ

いちお、連載です。
こんな小説ですが、がんばっていきたいです。
この作品に対する感想 - 昇順
最後の最後での告白、びっくりしました
次回作がおもしろくなりそうでとても楽しみです
2004-07-14 18:13:26【★★★★☆】喪黒福造
計:4点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。