『「友達」の理由』作者:黎哭 / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角2942文字
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原稿用紙約7.36枚
タクヤは中学2年だった。
コウと約束していた物を届けるためにコウの住んでいるアパートに向かっていた。
黄金に輝く夕日がまぶしくタクヤは顔を思わず隠して走っていった。
コウの家まであと少しだ。タクヤの足が自然と急ぐ。
この交差点を抜ければもう付く。タクヤは思わず走ってしまった。
交差点が前にあると分かっておきながら何故か足が急いでしまった。
そして、交差点にアマリの勢いでタクヤは飛び出した。
車が沢山走っているのに足が前に前に進んで行く。
これにも事情があるのだ。5時半までにコウの家に行かなくてはならない。
何故ならコウはキレると暴れ狂い、誰にも止められなくなる。
普段から優しいとは言いづらいがタクヤは信じてコウと付き合っていた。
それにコウはタチが悪い事に簡単な事でキレてしまうとても短気な男だ。
「急がなきゃ・・・あー・・・もぅ後4分しかないよ〜・・・。コォちゃん怒っちゃう・・・。急がなきゃ・・・。」
そしてその時・・・
タクヤの中で時が止まった。
プップー!
恐ろしい身を凍らすようなブレーキの音。
そしてトラックはタクヤ目掛けて突っ込んでいった。
「うわ!?何飛び込んでやがんだ!?」
「キャー!!」
「誰か救急車呼べ!救急車だ!!」
だんだん人々はタクヤの元に集まり騒がしくなった。
コウの家のすぐ近くというだけあってコウも騒ぎが聞こえてヤジウマ本能が働きそこに行ってみた。
そしてコウの身体から全ての物が一瞬に消えて行くような気がした。
『嘘・・・だろ?』
コウは友達であるタクヤの無残な変わり果てた姿を見て意識を失った。
だがコウは涙を流さなかった。
『・・・。いつも俺に逆らってるからバチが当たったんだね。大体いつもウザかったんだよ。俺に頼りやがって1人じゃ生きれネェクセに・・・。死んでよかったね』
コウはショックを受けたのか分からないがいきなり豹変し、とても恐ろしい事を言った。周りにいた人達がコウの方を見てヒソヒソ話している。
「何あの子・・・?あんなんで友達いるのかしら?」
「いないでしょうね〜・・・?大体あの接し方だと人普段から呪ってるのかもよ?おーコワ・・・。」
『あんた達ウザイんだけど黙っててくれる?友達?友達が何?俺は友達なしでここまでやってきたんだよ。お前等みたいな甘チャンとはチゲェんだ。』
「そんなんじゃアナタ・・・」
「よしましょ!関わってはいけないわ。殺されるかも・・・」
『ウッセェ!黙れクソ野労ドモ!』
コウは足元に落ちていたタクヤのカバンを投げつけようとした。
「キャ!」
主婦達は軽い返事をあげて逃げていった。
「アナタみたいな子ロクな人間にならないわよ!」
主婦達は捨て台詞を残し早足でそこからサッて行った。
そしてコウは投げつけようとしていたカバンを開けた。
『お、約束の物しっかり持ってきてるじゃん?ハハ!感心だね〜。やっぱこういう時使えるよな。』
コウは1人ニヤニヤ笑っていた。
コウがタクヤに頼んでいたものは 薬 だった。
コウは小学5年の時から薬に手を出している。
親友のタクヤが何度か止めてもコウは言う事を聞かずただ殴りつけていた。
それなのにできるだけ明るく接して普通の友達としていたかったタクヤに対し
コウは
「約に立つときだけ立たせる道具」
「ウザイだけの存在」
「殴りたいとき殴るサンドバック」
としか見ていなかった。
だからそんなコウには友達がいない。
いや・・・逆に言うとコウは友達なんていらないと友達の存在を自ら拒んでいた。
それにコウは容姿もあまり良くなかった。と、いうのも
薬のやりすぎで顔が人間としての顔を失っていたのだ。
とても鋭い顔をしていて近づくものはあまりいなかった。
だから問題児として扱われていたのだった。
周りは
「どうしてタッちゃんはアイツに近づけるの?」
「アイツの言いなりにされてるのね・・・。脅されて。可愛そうに・・・。」
とタクヤひいきをした。
コウも最初から友達が信じられなかったワケではない。
ただ昔ある事があり・・・ソレから信用できなくなっている。
そして人に冷たい態度を取っていた。
そんな長い年月がたっていていきなりタクヤが現れた。
タクヤは自分に笑顔で話しかけてくれる。
心の中で希望歯車が回りだしていた。
だが、折角改心しようと思ったのに周りからのクチがイヤミに聞こえる。
だから冷たい態度を取っていたのであった。
そんな長い年月がたっていていきなりタクヤが現れた。
タクヤは自分に笑顔で話しかけてくれる。
心の中で希望歯車が回りだしていた。
だが、折角改心しようと思ったのに周りからのクチがイヤミに聞こえる。
だから冷たい態度を取っていたのであった。


コウは早速家に入った。
そして母が心配そうに台所から出てきた。
「コウちゃん・・・。どうしたの?お友達来るんじゃなかったの・・・?」
そしてコウは母のほうを向かず、すんなりと
『用件が済んだ役立たずは切り捨ててきた。』
と、言って奇妙に笑いながら自分の部屋に向かって行った。
母もコウの変わりぶりには気づいていた。
小学5年の時からコウは変わってきていた。
だが当時母が子供に上手く接してあげることができずコウを放りっぱなしにしていた。
母は自分の事を責め続けただ泣く事しかできなかった。
コウはそれに対して
『ウザイ。』
としか言わずにいて
親子関係に大きなひびが入っていた。
そんなコウがただ信頼できるのは
金 と 薬
だけになっていた。
コウは部屋に閉じこもり薬を打っていた。
そしてそのまま寝るの繰り返しだった。
ただ逃げてるだけなのだがソレがコウはカッコイイと思っていた。
「友達なんて信用しず1人で生きる。金だけを持ち甘い奴等を見下して痛めつける」
ソレができ、生き残る奴がカッコイイ人間であり、完璧な人間と思っていた。
だからそれなりの道具を揃えていた。
タクヤもその1人だった。
コウの背中には見えない
「黒い羽」
がはえていたのだ。
そして自分だけの世界を飛び回り
好きなようにする。
コウはもう孤立し自分だけの世界を築こうとしていたのだ。
その危険さを知らずに・・・。


その日コウは珍しく早く起きた。学校にもしばらく行ってなかったし
新しい道具を作るには丁度良いと思い珍しく学校に登校していた。
学校に一歩足を踏み入れただけで
「おい!?あれコウだろ・・・?」
「何で学校に来てるんだ・・・?」
「キャー!恐い・・・!」
と生徒達の声が聞こえる。
コウはウザくなりそう言ってる奴等の方を見て唾を
「ペッ」
とふきかけていった。
皆ビックリしてコウから離れていく。
内心こんなんでコウが言う
「新しい道具」
が、できるとは自分でも思ってなかった。
だがタクヤが道具になった時の経験があり可能性を感じていた。




2004-04-29 18:39:11公開 / 作者:黎哭
■この作品の著作権は黎哭さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
まだ続きもんッスけどw
まぁ
コウが友達の大切さを知っていく小説っスNew
この作品に対する感想 - 昇順
コゥ、怖ぃね・・・。でもこんな小説作れるなんてすごぃね!!!!彪ならできなぃなぁ・・。こんなことww続きできたら見せてねぇー!
2004-04-29 13:18:02【★★★★☆】彪
皆見てくれてサンキュNa!
2004-04-29 14:02:03【☆☆☆☆☆】黎哭
レスの文面があまりにも似通ってございます。10点ばかりですしね★荒らしの可能性アリ。内容としては、スレまくったコウのこれからに期待しております。あと、なぜか同じ文章が2回繰り返していたところがあるのですが、わざとですか?少し言葉が足りないところもあります。。読んでて、「誰が?何が?」と思ってしまったり。ストーリィ的に素敵だと思うので、もったいないでふ。
2004-04-29 14:19:20【★★★★☆】黒子
友達に頼むのは禁止です。
2004-04-29 14:22:04【★★★★☆】アローマ
知人等に感想(ポイント)を付けて、と頼む行為。←利用違反の場所より
2004-04-29 14:25:04【☆☆☆☆☆】アローマ
まぁ確かにチャットでダチに宣伝はしましたGa
2004-04-29 18:38:17【☆☆☆☆☆】黎哭
ポイントつけろとは言ってないんスけどNe〜w
2004-04-29 18:38:37【☆☆☆☆☆】黎哭
ここでの言い争い自体も違反なのでこれで最後にします。ポイントを付けろといってないのならあなたには関係ないことかもしれませんが、宣伝する=読む=ポイントを付ける ということになり、そのポイントの付け方があまりにも子供みたいに、すべてが10という最高得点を付けているという点。つまりはこれは仮に『友達』という理由で10でいいやというような安易なことで付けた可能性があります。元々この小説自体はおもしろそうですが、そいう風にほかのサイトで宣伝して読んでもらうということを辞め、宣伝するならここの掲示板を使い、いろんなほかの人の作品を読んで感想を書き、そうすれば相手も読みにきてくれたりします。とにかくこのサイトの中での宣伝だけにしてください。無意味なほかでの宣伝では本当の読者に読んでもらえず、指摘すらないただの小説になり、あなた自体の能力も向上せず、進歩のないものへとなってしまいますので…。っとそれとあと小説に関して、「・・・」ではなく三点リーダーをお使い下さい。「てん」と打って変換すれば出るので。それと、だからと言って3点、5点ぐらいなら良いとか思わないでくださいね?ここは登竜門、小説投稿掲示板の注意事項を必ずお読み下さい。
2004-04-29 19:31:11【☆☆☆☆☆】アローマ
ポイントを付ける、付けない以前にここはアクマでも批評する場だと言うことを第一に考えて欲しいです。それに、友達ならもっとしっかりと批評していくべきです。『すごい』とか『尊敬』とかだけで批評は無し。小説に“最高”は無いゆえに批評してもらう事でさらによい作品を作る事ができると思うんですよ。何の理由も無しに10点つけていくのはあんまりだと思います。この主人公が友達の意味に気付く前に、あなたが気付くべきだと思いますよ。
2004-04-29 20:47:44【☆☆☆☆☆】ヤブサメ
まぁオイラも実際チャットで宣伝されてそれで点数付けに来てそのまま他の作品も読んで面白えなぁって感じで居座ってしまった輩ですし(その時のHNは消しました。)その宣伝した相手のところにちゃんと読んでもいないのに10点入れてた愚か者でした。そんな俺が言うのもなんだけどちゃんと読んだ感想を入れて点数入れたほうがいいと思います。
2004-04-30 00:10:08【☆☆☆☆☆】グリコ
あの…私は友達だからと言う理由でポイントをつけたりしません。そんなことは卑怯ですし。本当に上手だったから10をつけただけですがそれが駄目なことなんですか?それに、黎哭は私に10をつけてと頼んではいません。全部自分の意志で10をつけただけです。そんなに黎哭を責めないでくれません?
2004-04-30 15:03:50【☆☆☆☆☆】藾蕭
多分、現時点の評価で10点満点付けてくれる人はいないと思います。何故ってまだ始まったばかりだから。ここは中途半端に点数をつける場所ではありません。あと、点数というのはあまり重要ではないのですが、それでもどれだけ評価されているか、というものの基準になるものの一つだと思います。点数つけてもらって嫌な人はいません。ですが、ここの人たちは自分の技術を上げることによって評価を高めようとしています。そういう人たちにとってこういうことはどういうことか分かりますよね? それに責めているのではありません。ただやめろと忠告しているだけです。ここの使用方法を守らない限り、ちゃんとした点数を付けてくれる人はいません。反論する前に反省してみましょう。自分の悪いところを見つけられないようでは小説の腕も上達しません。
2004-04-30 18:06:44【☆☆☆☆☆】霜
-37点というヒドイ点数だったんで読んでみたんですが…その点の理由はこぅいぅことだったんですね(^^;んまぁこの問題に俺は首を突っ込まないで起きますwんでも話自体は面白そうじゃありませんか
2004-05-04 21:51:41【☆☆☆☆☆】landslide
点数付け忘れました(^^俺的にこんなカンジの話、嫌いじゃないし…むしろ好きかも(^^ってなわけで
2004-05-04 21:54:49【★★★★☆】landslide
計:5点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。