- 『小さな体で大きく悩む〜3〜』作者:ハルジオン / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
- 全角1400文字第3章 「恐」
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原稿用紙約3.5枚
午後は先生たちの研究会でいつもより早く帰れる
でも、部活があって家に帰るのは大抵6時過ぎ。日はだいぶ長くなってきたがそれでも暗い。
「早く帰りたいなぁ。」
僕はなぜかサッカー部に入った。当然、自分の意思ではなく先輩にすすめられてだ。
ろくにサッカーもやったことないのにレギュラーになれるかなぁなんておもっていた
―予想的中―
万年ベンチ生活がまってそうだ。
でもよかった。藤原は小学校の時からやっていた「野球」にはいることになっている
「よかった。アイツと一緒じゃなくって。」
いつしか僕には藤原を敬遠気味になっていた。アイツも何かを察していることだろう。
でも、これはあいつが悪いんだ。僕は何にも悪いことなんてしてない。
だって僕も藤原のように流されまくって結局痛い目にあって、
信頼も友情も全部崩れて、「孤独」になっちゃうんだから。いまにみていろ!
僕は藤原を嫌っていった。心の中では「信」の文字は薄くなっていった
明日は先輩達のサッカーの試合だ。僕には関係ないし、家でのんびりパソコンでもいよう
そうおもって僕は期待を膨らませ、明日を心待ちにしていた。
家に帰って、メシ喰って風呂に入って寝る。これは普通のパターンだが、家は違う
僕のお父さんはアメリカに単身赴任、お母さんは毎晩リッチにお食事会。
アネキは彼氏と夜遅くまで帰ってこない。まぁ今時の家族ってかんじだよな。
家に帰るとインスタントの晩飯と愛犬「BUMP」が待っていた。
「BUMP、おいで、帰ってきたよ。一人で寂しかっただろう。もう安心しな。大丈夫だぞ」
いつもの光景。いつもの時間。いつもの晩飯。いつもの家。
何の変哲もない「いつも」だった。でも何かが違った。一番恐ろしいなにかが。
さっそくパソコンを開いてFLASHを見たり、最近マイブームの「田口ランディ」さんのメルマガをみたりした
いつもはメールはこない。よくしていたのは同じクラスの升、増川、脇田、そして藤原。
今日はメールが6通きていた。まずは升から1通。おもしろいFLASHのアドレスをおくってきた。
そして増川。2通きていた。「あしたの予定おしえて」と2通もおくってきやがった。
そして脇田。こいつにはおもしろいものを贈ってもらった。
こいつは発明が好きでいつも発明したものの写真を送ってくる。そして発明したのをぼくにみせる。
とっても個性的なキャラで僕はけっこう「面白いヤツだなぁ」とおもっていた。
そしてなになに?「無料で女の体をGET!」なんていう広告がきていた。
「こんなものにひっかかるか!」と即座に消去した。
もう1通のこっていた。 藤原。
「あっ藤原のだ。」
僕はちょっとうれしくなった。内容はこんなものだからだ。
「おーい!元気か!
お前、最近なんか変じゃネェか?なんか難しい顔しちゃってさぁ。どうしたの?
俺なら心配ないから。なんにもありゃしねぇ。普通の毎日だから。
じゃあな、倍B――――――!」
アイツ、おれをキズカイヤガッテ。やさしいヤツだ。
「でも、なんで僕が心配しているってしっているんだ?」
不安な夜が続きそうだ。BUMPはもう寝たみたい。 - 2004-04-28 11:23:30公開 / 作者:ハルジオン
■この作品の著作権はハルジオンさんにあります。無断転載は禁止です。 - ■作者からのメッセージ
ここって一つにまとめて投稿しなきゃいけないんですか!?
しりませんでした。この作品が完結したら次の作品からそうします!
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いえ、この作品から一つにまとめるべきだと思いますよ。規約違反ですから、今管理人さんがいたら、削除対象です。コピぺして張りつけ、編集すればすぐ出来ると思います。(どうすればいいのか分からないわけではないですよね?わからなければ、詳しく書きますけど)そのあと、他の2つを自分で削除すれば、言うことなしです。あなたの作品を読むために、1から探さなくてはいけなくなりますし、作品数が増えると他の方の迷惑にもなります。作品の感想は一つにまとめたあと、また書かせていただきますね。
2004-04-28 17:22:38【☆☆☆☆☆】白雪苺計:0点
- お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。