『小さな体で大きく悩む 〜2〜』作者:ハルジオン / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
全角996文字
容量1992 bytes
原稿用紙約2.49枚
第2章 「察」

朝の会が終わってふわふわした感じで水のみ場へいった
ぼくは心の中でものすごく泣いていた。溢れる位の心の涙を。
しかし、僕は前向きに考えることを思い出した。
たしかTVでお偉いさんが腕を組んでいっていた。

「過去はわすれろ、未来をみつめよ。」

なんだよ、それくらいのことなら僕にもいえる。
そんなにこの人、偉いのかよ、ただ年をとって偉そうに喋っているだけだろうとあきれていた。
そんなことばに支えられた僕の心はひどく「信」の文字を忘れていた
教室へ戻る。
教室のいつものあけっぱなしのドアの向こうに藤原の姿。
あんなに小さな頭でどれだけなやんだものだろう。僕は目頭が熱くなってもう一度水のみ場へ走った。

チャイムがなる。一時間目は「学活」だ。
藤原と同じ班だ。なんでこうもつごうわるくあいつと一緒なんだろう。
前まではそんなこと一回も思ったことないのに一つでも不快なことを知ってしまうとこうなるのかと思った
先生がまだ小学生が抜けていない僕等にやさしい口調で話しかけてくる。

今日のテーマは「友情」

また都合悪いし。運悪いし。こういうときだけ神様は僕に意地悪をするんだ
最悪だ。神様なんてきえちまえ、オレの前からどっかいけ!と思った
口が悪くなってみんなに不思議な目で見られそう。
どんな顔をしていたんだろう。自分ではみたこともないような変な顔をしていたんだろう
もう授業どころじゃない。

あのあと、けっこう秘密話みたいなのをしっている升くんにきいてみた。

「ねぇ、藤原の秘密、しってる?」

「藤原?あ、あいつね。あいつの秘密なんてないよ。」

あの升ですらしらない。こんなことってあるのか?
いや、まてよ、もしかしたら増川が嘘ついておれをだまそうとしたのか?

僕はもう被害妄想を重ねて、現実がみえなくなっていきそう。

なんだかんだ考えているうちにもうメシの時間になってしまった。

「うーん、気になる。きいてみようか、きかないでおこうか。」

僕の心の中には「信じたくない」という気持ちでいっぱいなのはおわかりだろう
その中の手段1として「聞く」という好奇心が生まれた
どうしようか、今日のメシはなんだか喰えなさそうだ。

そんな風にして冷たい午前は終了した
2004-04-27 19:55:47公開 / 作者:ハルジオン
■この作品の著作権はハルジオンさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
前回の続きです。
もしよかったら続けて読んでみてください!
この作品に対する感想 - 昇順
分割ではなく一括で投稿するのが、ここの規則ですよ(^∀^) 話自体は面白くて、私は好きです、つづき楽しみにしています。頑張ってください!
2004-04-27 20:02:43【★★★★☆】蘇芳
文面から主人公の必死さが伝わっておもしろいです! 蘇芳さんのおっしゃるように、前の話の続きに追加するのがここの規則のようです。 たまに、主人公が「僕」から「おれ」になってる箇所が気になりましたが、とても楽しく読ませていただきました!続き楽しみにしてます
2004-04-27 20:07:00【★★★★☆】yagi
計:8点
お手数ですが、作品の感想は旧版でお願いします。