- 『STONES』作者:ルイ / - 創作小説 投稿掲示板『登竜門』
- 全角854文字こんな風の冷たい夜には あなたの声が聞きたい。
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身を切るような夜には あなたのあの痣を見たい。
「誰かが自分の為に生きてくれるから、自分はその人の為に生きる何ていうこと、不合理。でもその生き方を誰かが批判するのであらば、自分はその生き方をSTOPしなければいけない日が来るんだろうね。」
もっともらしくない言の葉。不意に出てきたのかは全く知らないが、ただわかるのは彼らしくない言葉だという事。
「じゃあ私が、コースケに生きるなって言ったら、コースケは死ねるのかよ。」
答えはNOと知っているくせにワザと聞くのって案外面白いもの。
「死ねるよ?こんな俺でも。」
こんな風の冷たい夜にはあなたの欠伸が見たい。
唾を飛ばしてもいいから、あの大きな欠伸が見たい。
私は答えを出さない。リアクションをしない。したら、負けだ。
私、類家菜々。
彼、木立 孝介。
俗世間に言う、カレカノでもない。
淫らに言う、ありふれたメル友でもない。
あから様にいう、兄妹でもない。また、姉弟でもない。
私たちの関係。
それは・・・・・
-入れ替わりという関係-
私は某日、交差点で車に引かれ、あっけなく死んだ。
そして私が目を覚ますと、彼、コーヘイがいたのだ。
「俺は、お前、類家菜々の体を借りて、人間界に1ヶ月いることになった。」
今、私は薄い色彩の幽霊のように、天国にいる。
さっきまで同じ薄い色彩の彼は、私の色白い体内にはいっていった。
そして私の体で、彼の心で、
「誰かが自分の為に生きてくれるから、自分はその人の為に生きる何ていうこと、不合理。でもその生き方を誰かが批判するのであらば、自分はその生き方をSTOPしなければいけない日が来るんだろうね。」
そう言った。
彼はもういなかった。 - 2004-04-20 22:39:05公開 / 作者:ルイ
■この作品の著作権はルイさんにあります。無断転載は禁止です。 - ■作者からのメッセージ
どうでしょうか??テーマは 大切なものです。
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とても詩的な作品で興味はひかれました。ですがまだ物語のピースだけが散りばめられているだけで、話としてはよくわからないというのが正直な感想です。ですがこのピースがどのように組合わさってどのような絵になるのかが楽しみなのでぜひ続きが読みたいです。それでわ失礼します。
2004-04-21 15:45:36【☆☆☆☆☆】和宮 樹計:0点
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