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タイトルこの議論を通して学んだこと
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投稿日: 2011/05/14(Sat) 15:42
投稿者ピンク色伯爵

 今日改めてここに記事を書こうと思っていました。このままで終わってはあまりにも無責任。書き込みが遅れましたことをお詫び申し上げます。

 またakisan様との議論を通じてと言いますより、皆様との議論を通じて、あのような結論が出たのであります。決して彼との議論でだけで出した結論ではないと念を押しておきたい。

 さて、本題であります。
 akisan様との議論の内容でありますが、まず彼の意見を簡単にまとめますと、
1、魅力的なキャラクターを描く方法は、物語(世界)とのかかわりにある。また考え方に一本のしっかりとした筋が通ったものは特に魅力的なのではないか。

2、キャラクターの数値化は不可能である。故に小説家という職業があるのだ。

 以上の二点に集約されます。
 つまり、他の皆様とおっしゃっていることは同じなのですね。

 僕はここで今までの議論を振り返ってみました。僕が求めていたことはキャラクターの「型」を作る方法。そして皆様がおっしゃっていた、「キャラクターではなく、物語を描く」ということ。

ピンク色「小説家という職業がなぜあるのか。私は根本的なところを抜きに考えていたのですね?」

akisan様「そうです。キャラを類型化し、そのキャラクターで小説が書けるのなら、編集が書けばよいのです。そうはできないのだという現実があるからこそ、小説家が存在するのです」

 議論の内容は伝わりましたでしょうか。
 さて、この上で僕はさらに考えるわけです。

 それでも、その小説家の存在を脅かすような法則があるのではないかと。
 同時に、そのように考える今の自分を客観的に分析してみました。結局僕はどうしたいのか。簡単にキャラクターを作る方法を見つけてどうするのか。自分が考えていることが神様を探すことと同義なことに、自分は気がついているのか。

 ありえない仮定を立てて、ありえないものを探そうとしている自分に気付いたのです。キャラクターを魅力的に作る公式なんてない。なぜなら僕たちが描こうとしているのは人間なのだから。人間を定義することができないように、キャラクターも定義できない。もし定義できるキャラクターがいるとするなら、それはただ作者の目的を遂行するだけの操り人形にすぎないということが分かったのです。書けたとしても味気ないものになるというのはここからきたのですね。

 では、公式化が無理ならば、一体どのようにしてキャラクターを描けばよいのか。確かにそこには、ある程度の理屈はあるかもしれない。しかし、描くのが人間である以上、それは感性でしか書けない。これはすんなりと出した結論でした。

 キャラクターとは人なのだ。僕たちが描こうとするのは関係を含めての人間なのだ。だからこそ小説は芸術なのだ。
 これが、僕の答えでした。

 勝手に問題提起し、勝手に帰結したも同然の、僕の行為、本当に申し訳ありません。しかし僕の中で僕なりの答えが見つかりました。
 議論に参加していただいた皆様、議論を見守っていて下さった皆様。お騒がせいたしました。ごめんなさい。そして、ありがとうございました。

 この議論に関しての意見は以降も受け付けます。また「このような結論を出すピンク色は許せない」「お前本当に分かって言ってんのか」等のことがありましたら、遠慮なくおっしゃってください。誠心誠意を込めてお返事を書かせていただきます。
 最後にもう一度、皆様、ありがとうございました。


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