『僕の彼女がヤバい』 ... ジャンル:ショート*2 未分類
作者:あー……うん                

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 まず初めて言っておこう。

「僕の彼女がヤバい」

 声に出して言ってみた。君達に僕の声が届く事はないだろうけど、想像してくれ。

 ヤバいと一言に言っても、色々なヤバいがある。例えば、ヤバいぐらいに可愛いとか
僕にはもったいない程、ヤバいぐらいに出来る女だとか。これらは、いい意味でのヤバいだ。
だが、僕の彼女のヤバいは、そんな良い意味でのヤバいでは決してない。断じてない。そうであって欲しかった。

「そうであって欲しかったーっ!」

 心の声に出して言ってみた。この時点でこのテンションに「あ、これついていけねーわ」と思った諸君は
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 さて、話を戻そう。僕の彼女がどうヤバいのか。それは、小説らしく物語形式にしよう。


 僕と彼女が初めて出会ったのは、今から5年前のこと。
彼女は僕よりも3つ年上で、いかにも年上のお姉さんという感じの彼女に僕は一目惚れをした。
彼女の容姿を一言で表すなら「重力に身を任せた女子」という感じだ。
そんな彼女に僕は、出会って5秒で告白した。

「あの、いきなりこんな事言うと驚かれるかもしれませんが、一目惚れしました。僕と付き合っていただけましぇんか?」

 勢いで言った。そしてちょっと噛んだ。人生は短い。今この時を精一杯悔いのないように生きる。彼女は、僕の瞳をじっと見て一言。

「はい? すいません、聞こえませんでした。なんですか?」

 天然で可愛い人だ。それが僕の感想だった。僕はさっきよりも大きい声で同じ事を告げた。
今度は噛まずに告白することが出来た。彼女は顔をどんどん赤く染め、友達からのOKを貰えた。

 
 と、これが僕と彼女の出会いである。全然彼女ヤバくないって? ヤバくなるのは、これからだ。
というよりも、今だ!

 僕はベッドに横たわる彼女を見つめる。彼女の体には何本も管が刺され、呼吸すら自分ではできなくなっている。
もう彼女はヤバいのだ。そして僕も同じくヤバくなりそうだ。急に心臓が痛くなってきた。あぁ……気が遠くなる。

 僕:享年85歳 彼女:享年88歳。

2012/02/06(Mon)17:23:58 公開 / あー……うん
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■作者からのメッセージ
寿命がヤバい!!

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