『一つ青空の下』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:壽                

     あらすじ・作品紹介
離れ離れになっても、どこかで繋がっているから。

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~Prologue~

「何をしているの? こんなところで……暑いでしょ」
 不意に、背後から声がかかった。
 セミの声に紛れて聞えたそれはしかし、透き通るような声色を以って俺の耳にすんなりと入ってくる。
 呆けていた自分はその声で我に返り、同時に忘れていた夏の色が、俺の五感に飛び込んで刺激する。
「ああ……ちょっと、ボーっとしていただけだよ」
 セミの合唱に混ざり、夏の熱気を帯びた風が、日差しを浴びて青々と茂った草木を揺らす。頭上には雲ひとつない快晴が広がっているが、少し遠くには真っ白な入道雲が浮いている。
「考え事?」
 座っている芝生の地面は熱くはないが、朝露が蒸発して蒸し暑い空気が漂う。
 田舎ということもあり、まだ汗ばむような暑さではないが……もう少し経てば、すぐにでもクーラーの利いた部屋に飛び込みたくなるだろう。
「ああ……ちょっとな」
 そんな中で、俺が一人ぽつんと座り込んでいるのにはわけがある。
「そればっかだね。……考え事ってのは、やっぱり……」
 クラスメートである彼女は、言い淀む。別に、彼女が悪いわけではないのに、罰が悪そうな顔をするのだ。
 いつもそうなのだ。この話をすると、決まって彼女達はこんな顔をする。何を思っているのか。申し訳ないとでも思っているのだろうか。それとも、同情でも感じているのだろうか。
 ……俺達がもうすぐ、クラスメートではなくなることに対して。
「……そうだよ」
 呆っとしながら向けていたその視線の先には、古ぼけた建物がある。
 凸型で、大きな時計が窺えるその典型的な風貌はまさしく、
「……そっか。……この学校も、もうすぐ無くなっちゃう……だよね」


――――もうすぐ廃校になる、我らが『母校』だった―――――




〜一章〜

「田嶋くーん。ねぇ〜、一輝くぅ〜ん」
 不快感が込み上げてくるような間延びした声で俺の名前が呼びかけられた。
 馴れ馴れしく肩に組み付くその様子は、傍から見れば仲の良い友人がスキンシップを取っているようにも見えるだろう。が……
「お前、もう帰れよ。そしてもう来んな」
 ギャハハ、と下卑た笑い声。
 浴びせられた罵声に応える事はない。既に慣れてしまっていた。
 何度も繰り返すうち、反応すれば行動がエスカレートすることを理解した俺は、彼らを常に無視した。言葉だけでなく、時に暴力に任せることもあったが、反撃することもなく只黙って受け入れていた。そうすれば、次第に興味を失った彼らは俺の元を離れていく。……事実、俺の背後に居たクラスメート達は、それぞれ俺の座る椅子の脚を蹴り付けたり、俺の頭を叩いたりと思い思いの行動をしてすぐに居なくなっていた。
 学力もあり、体力も並以上であると自負できる。クラスの人気者になるに十分な能力を備えているはずだ。では、何故自分がこの状況に置かれているのかと問われれば、答えるのに難くない。
 つまるところ、他人と交わろうとしない俺の性格が問題なのだ。そして、人気者になる決定的な要素が欠如している上に多才、器量も悪くないであろう俺は、醜い嫉妬の渦巻く……いじめに、身を投じることになっていた。
 だってそうだろう。輝くものを何も持ち得ていない空気のような連中(無論、俺自身がその中に含まれていないとは断言できないが)と馴れ合って、何が楽しいのだろう。何のメリットもない。俺を妬んで攻撃することが、無意味である、ということにすら気づけない、愚か者達なのだ。
「…………は」
 小さく息をついて、うつむいていた顔をほんの少しだけ上げた。
 夏。教室からでも確認することが出来る高層ビルに日光が反射し、町に降り注ぐ。排気ガスと突き刺さるような日光は相性が悪く、淀んだ空気を生み出している。クーラーは利いているものの、外のどんよりとした空気は教室まで侵食してくるようだ。
 業間休みの終わりを告げる無機質なチャイムが、灰色の高校生活に響き渡った。

 事件は放課後に起こった。
 帰り道、寂れた住宅地を歩いていた。
 クラスメートが数人、つけていたのはわかっていた。勿論、気づいていないフリをして黙々と歩いていたのだが……。
 気がついた時には、後ろから組み伏せられて顔をアスファルトに押し付けられていた。
「よー、一輝くーん。元気してる?」
 その虫唾が走るような声の持ち主は、先ほども学校で絡んできた連中の中心に位置する男子生徒である。彼らは、一段と執拗に俺に付きまとってくるのだ。
 頭を押し付けられ、熱いアスファルトに身を焼かれることになっても、俺は何も言うことはない。只待って、この災厄が通り過ぎるのを待つのみと心に決めていた。
「ちっ……何で何も言わねーんだよ。ぶっ殺すぞ? 何か言ってみろよ、おい!」
 集団の一人が、苛立ちを顕にして俺の頭をつま先で小突く。……その行為は、ただ苛々を更に増幅させるだけだったが。
「まー、いーじゃん? 今度くらいは、こいつも根を上げて泣き喚くって!」
 その言葉、その雰囲気。不穏なものを感じたが、数人に固められている状態ではどうしようもない。
 そして、その嫌な予感は顔のすぐそこに現れた。
 銀色に鈍く光る、ナイフ。
「どーよ、コレ。切れるぜー? 痛いんじゃない?」
 顔は見えないが、勝ち誇った表情をしているに違いなかった。
 だが、ここで折れれば彼らの思う壺であることなどは判りきっている。暴挙に出ないことを祈りつつ、俺は無言でいた。
 しかし、そんな俺の態度に、いつも余裕の表情を浮かべているそいつも、それなりに腹に据えかねていたらしい。怒気を孕んだ声が聞えた。
「やっぱ、実際にやらないとわかんないかな?」
 そして、持っていたナイフの刃を、俺の頬に軽く押し付けた。
 意外にも鋭利だったらしく、熱い痛みを感じたと思ったら、そこから血が流れ出てアスファルトを塗らしていた。
 この行為によって、ソイツは更に気分が高揚している。俺は、心に焦りが生じるのを感じていた。
「お、おい……ケン……ちょっと落ち着けよ」
 血を見た所為か、俺と同じく動揺した連中の一人が、宥めるように声をかけた。どうやら、この事態は想定外だったらしい。
 俺とて、すぐにでも暴れだしたい衝動に駆られていた。それをしないのは、最早相手が図に乗るからとかそんな事ではない。只単に、圧し掛かられて動けないのと、その弾みでナイフが俺の体を抉る事態を避けたかったからだ。
 だから、遂に口から出た。
「消えろ、クズ共―――!」
 その一言は、事態を悪化させるのみだった。
 言ってから、しまったと思ったがもう遅い。暴れて傷つく事を考慮したのなら、ナイフを持つ者が激昂して振り下ろしてくることも考えなければいけなかったのだ。
「て、め……いい度胸してんじゃねえか……。……わかったよ、じゃあわからせてやるよ……てめえが今どんな状況かってことをよお!」
 憤怒に我を忘れたその声を聞いて、覚悟を決めた。
 直後、その狂気は俺の左腕、上腕を突き刺した。鋭く、焼けるような痛み。小さく呻き声が漏れるのを止めることはできなかった。
「おい、やめろよ!」
 焦った他の奴らが、その狂人を取り押さえていた。
「ひ、ひ、はっはあああ! ざまぁみろ! いてえだろ!? 俺を馬鹿にしたような態度とるからいけねえんだよ、バーカ!」
 耳を塞ぎたくなるような狂った声色でそいつは叫ぶ。
 俺の上には誰もいない。あるのは突き刺さったナイフのみ。


―――――その声は、その痛みは。

―――――俺の理性を無くすには、

―――――ジュウブンスギタ。




 その後のことは、よく覚えていない。
 気がついた時、俺は病室にいた。左腕には包帯が巻かれていて、まだ熱を帯びている。
 何も考えられないままぼんやりとしていると、警察の者と思しき中年の男性と、俺の両親が病室に入ってきた。
 スーツの上からでもわかる筋肉質で背の高い、髭を少し生やしたその男は、俺をしばらく観察した後俺に状況を伝えた。
 俺は、腕に刺さっていたナイフを抜き、彼らに攻撃を仕掛けていたという。死人は出ていないが、恐怖から無抵抗だったクラスメート達を切りつけていたらしい。
 これらは、俺を襲った生徒から聞いたらしい。その状況から考えて俺の行動は正当防衛として処理されるだろう、とのことだった。
 勿論、形式上はそうなったとて、人々の俺に対する見方はまた異なったものになる。彼らにとって俺は、同級生を切りつけた危ないヤツである。
 実際、俺は真っ先に俺のことを刺した奴に攻撃を仕掛けたことをぼんやりと覚えている。仲間達に押さえつけられ、身動きも取れないところに。他の者は軽い切り傷で済んだらしいが、そいつだけは刺し傷も多数あり、入院中だそうだ。


 腕の傷はすぐに塞がり退院、学校へも復帰した。
 教室の様子に変わりはない。
 ただ……予想は出来ていたことだが、入った途端、妙な雰囲気を感じた。避けられている……そんな具合だ。
 席についても、まとわり付いてくる者はいなかった。その中心的な人物が入院しているからかも知れないが。
 そのまま、学校は終わった。誰も俺に近づくことなく避けているが、そもそも関わりを持とうとしない俺にとっては、平和なことこの上なかった。
 教材を片付け、席を立つ。真っ直ぐに教室から出ようとした、そのときだった。

――――ヒトゴロシ。

 そんな言葉を聞いた気がした。だが、俺の周りには誰もいない。
 聞き間違え……だろうか。誰も殺してなどいないが、少し気にしているのかもしれない。
 一歩間違えれば、そう呼ばれてもおかしくはなかったのだから。
 帰り道、何度もその言葉が聞えては、辺りを見回していた。しかし、誰もいない。


 玄関には、見知らぬ靴が数組置いてあった。来客だろうか。確かに、リビングからは何やら話し声が聞えてくる。穏やかな雰囲気ではないようだ。
 入ろうかどうか迷ったが、俺の部屋にはリビングにある階段を上っていかなければならない。リビングを通らねば到達できないので、仕方なくドアを開けた。
 テーブルを挟んで俺の両親と、分不相応なブランド物に身を固めて脂ののり切った女性が三人、口論していた。客人達が一方的に喚き散らし、両親がそれを宥めている構図のようだ。
「一体どうしてくれるんです? 貴方のとこの息子さんが、家の息子をナイフで!」
「ですから、そのことは本当に申し訳ありません。しかしそちらのお子さんも、大勢で一輝を囲み、怪我を負わせたことは事実ですよね? 警察の方も正当防衛だと言っていますし、ここは痛み分けということで……」
 ……当然ながら、話題は俺のことだった。間の悪いときに帰ってきてしまったものだ。
 俺が入ってきたことに気づいていないのか、俺が刺した生徒の母親らしき人物は食い下がる。
「いいえ、家の息子はまだ入院中なんですよ!? 何回も刺されて血もいっぱい出て……信じられませんわ、なんて恐ろしい」
 健康そうなとは言えない体で大声を張り上げたせいか、肩で息をしている。それでもまだ喋るのをやめない。
 聞きたくなかった。彼女の言葉は、無意識とはいえクラスメートを傷つけたことへの罪悪感を更に膨らませる。

 次の言葉は、決定的だった。

「貴方のとこの子供は、人殺しよ!」

 ドサ、と足元で音がした。力の抜けた右手から、バッグが落ちていた。
 五人の注意がこちらに向いた。
 何とも言えない空気が流れた。意外なことに、喚いていた女性もバツが悪そうな表情をしていた。俺がその場に居れば、オブラートにでも包んでくれるつもりだったのだろうか。
 勿論口には出さず、俺は立ち尽くしていた。ただ一言、遂に言われてしまったその言葉を反芻する。
 人殺し。
「ま、まあ今日はとりあえずこの位にしておきますわ。しっかりと反省するようお願いしますね!」
 この場から逃げるように捨て台詞を残し、三匹の豚は俺の横を抜けて出て行った。
 玄関の扉が開く音が聞えても、動けなかった。足が床に固定されてしまったように、自分の部屋に逃げたくてもそれが許されない。
 父親が、俺の右肩に手を置いた。
「あんなのは、気にするな。お前は悪くないんだから……」
 気にしないことが出来れば、それは楽だろう。俺が、怪我をした奴らのことを気負っているのならば、今まで通り取るに足らない連中のことなど眼中から外してしまえばいいのだ。
 だが、違う。俺が悪いとか、悪くないとかは関係ないのだ。俺が切って刺した奴らのことなど、考えてなどいない。
 俺が人を刺した。俺が人を殺そうとした。
 状況など関係なく、重要なのはそれだけなのだ。そしてこれは、拭いようのない事実。
 応えない俺の様子を見て、悲痛の表情で父は背を向けた。
 俺は、歩いている感覚もないまま自分の部屋に閉じこもったのだった。


 それから、俺は学校に行かなくなった。
 人殺し、と言われるのが怖かった。しばらくすれば、俺が怪我を負わせた奴も復帰してくるだろう。それを見れば、俺はまた自責の念に押しつぶされることになるのだ。
 元々、学校に行く意義など感じなかった。それならばもう、行かないで閉じこもっていたほうが楽でいい。


 それから程なくして、引越しの話が持ち上がっていた。
 この場所はもう、俺達家族にとっては住みにくい環境となっている。妥当な案だった。
 拒否する理由などなかった。このまま時間を空費していて良い事はない。新しいスタートを切るということにおいて、これ以上はないことだと思えた。
 只一つの不安要素は、引越し先でもこのようなことになるかもしれないということ。俺の性格は、簡単には人と相容れないはずだ。
 
 
 その考えは、見事に打ち砕かれていくことになるのだが。



〜二章〜

 朝に出発して、今はもう夕方。車に揺られること、数時間というところか。
 いつの間にか眠りに落ちていた目を擦り、窓から風景を眺める。
 鮮やかな夕焼けを背に、鬱蒼と葉を茂らせた山々や、田畑が目に入る。
「……ド田舎だな……」
 ふと、そんな声が漏れた。
 ついさっきまで過ごしていた街とは何もかもが違っていた。
 色も。
 風も。空気も。
 そして、多分。温かさも。
 開け放した車の窓からは、気持のよい風が入り込んでいる。それは、柔らかかった。
 畑や田んぼで作業をしている老人。若者もいた。皆、のびのびとしていた。
 視界は建物で遮られることはない。代わりに、ずっと遠くにある山々に阻まれた。
 ここは、田舎だった。
 ここは、新天地だった。
 そう、思った。


 日は既に、山の向こうに消えていた。今はただ、見事な赤と青と黒のコントラストがあるだけだ。風も段々と冷たいものに変わってきている。
 車が止まったのは、まさに日本家屋と言える和風な家の前だった。
 小さな家ではない。豪邸というわけでもないが、少しくらいなら十分に体を動かせる程度の広さがある庭園に、趣を感じさせる玄関や瓦屋根。
 まさか、引越しのために買ったとは思えないような家だった。
「この家はね、お祖父さんが持っていた別荘なんだ。亡くなってからはお父さんの物になったけど、事情を話したら使ってもいいってことになってね」
 その父の説明で合点がいった。しかし、祖父の所有物とはいえ、家にこんな財産があったとは…ちょっとした驚きである。
「さあ、準備を済ませちゃいましょう。でもよかったわね。ここにある家具は使っていいのでしょう? 引っ越し業者を頼むまでもなくて助かったわ」
 そう言って母は気さくに笑った。
 家から持ってきたのは、食器だったりまだ残っている食材だったりと、小物ばかりである。というのも、ここに既に大型の家具はあるから、わざわざ持っていかなくてもいいらしい。おかげで、荷物はすべて我が家のワンボックスカーにすべて乗り切ってしまった。


 手入れはされているのか軽快な滑りの扉を開け、中に入った。
 途端、ひんやりとした空気と年季の入った木の匂いに包まれる。
何とも心地良い感触だった。
 岩床の玄関に靴を脱ぎ、荷物は一旦居間に置くことにした。
 居間は和室で、額縁や人形が飾られていた。見慣れない自分にとっては、何とも不思議な光景が広がっている。すぐ隣の庭の池からは、水の流れる音が聞こえる。ポンプによるものではなく、地下水を引いてきているらしい。
「……すごいな。まるで別世界じゃないか」
 穏やかな清清しさ、時がゆったりと流れるような雄大さ。都会とは何もかもが違う。

 ここでなら、もしかしたら。

 そう思わずにはいられないほど、ここの空気は優しかった。

「……馬鹿な」
 そして、その考えを払拭するために、首を振った。
 
 この人殺しに、居場所があるというのか。


 荷物の整理は早々に片付き、本日付で我が家となるこの家も機能できる状態になっていた。台所……というよりは、厨房という言葉が良く似合う程の広さと設備のある場所からは、母親の料理の匂いが漂ってくる。
「そういえば、明日にでもご近所さんに挨拶に行かないとな」
 広い居間で寛いでいた父が、体を伸ばしながらそう言った。
 この家の近くにも、勿論人は住んでいる。引っ越してきた以上、近所付き合いは必須になるだろう。ただし、近所と言っても家と家の間は、十や二十メートル程度では全く届かないような距離が開いているのだが。
「明日、朝御飯を食べたらすぐにでも行こうか。みんなで」
 運転や荷物整理の疲れが表れているのか、最早意識がはっきりしているかどうかすら怪しい様子で、父は言った。
 それは、きっと、そうするべきなのだろう。……しかし、俺自身の本音はといえば、あまり人と接触したくはなかった。だから、明日は何かと理由をつけて同行を拒否するつもりでいた。両親も、恐らく察してくれるだろうから。
 程なくして登場した煮物や焼き物達は、空腹であるはずの俺の口を、中々通ってくれなかった。


 朝だ。
 そう思って起きたのは、携帯のアラームによるものではなかった。柔らかな朝日と、微かに聞えてくる鳥の囀りが、覚醒しかける意識の背中を押したようだ。
「そういえば……引っ越したんだっけな」
 見慣れた部屋の風景は、そこにはなかった。それよりも少し広い、朝日をよく取り込む和室に俺はいる。
 あまりに気持ち良くて、窓を開けた。途端、程よく冷たい澄んだ風が部屋に入り込む。
「まだ夏だけどな……」
 いたるところに都会との違いを感じつつ、階段を下りた。


「今日は、近所の挨拶回りと、一輝の新しい学校を見に行くよ」
 朝食の場で、父がそう言った。

2010/08/29(Sun)18:50:00 公開 /
■この作品の著作権は壽さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんばんは。壽です。
前作は、一応のけじめとして消去しました。
こんな私ですが、また作品を見ていただければ、嬉しいです。

ほんの少しだけ更新。
夏休みが暇なんてことはなかった。文化祭の準備が……大ピンチ。宿題も大ピンチ。
次回更新からやっと、村の住人との交流が。

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
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