『トンネルを抜けて』 ... ジャンル:リアル・現代 未分類
作者:白たんぽぽ                

     あらすじ・作品紹介
とあるトンネルを抜けた先には、夢を叶えてくれるお地蔵様があるという・・・、そんな噂のお地蔵様を探しに千代と美咲は探検に出かける。夏のある一日の話、二人はどんなものと出会うことが出来るのか、それは出かけてみないとわからない。

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『トンネルを抜けて』

 8月3日 晴れ 今日も暑い一日です。私は美咲とソーダの飲みっこをして、今日も美咲に負けました。そして、今日も美咲は私に駄菓子を買わせるつもりです。もう3日もおごっているので、そろそろサイフがあぶないです。買っているのは10円、20円のアメとかだけど。

「どれにしよっかな」
 美咲は人指し指をせわしく動かして、水色のアメ入れに入った色とりどりのアメの中から今日のお気に入りを探している。赤や青、緑や黄色、ピンクやエメラルドグリーン。エメラルドグリーンだけはどう見ても緑にしか見えないけど、美咲にとってはその光沢がたまらなく好きみたいだ。
 私は黄色いレモン味のを食べたいのだけど、美咲にいつまでたってもソーダ飲みで勝てないから、目当てのアメが食べられない。
 この前一人でアメを買った時には、なんとバナナ味があたっちゃって…しかもまずかったし…それ以来、なんとなく美咲と一緒じゃないと駄菓子は食べる気がしない。ちょっとくすんでいるのが、バナナだとわかっているのだけど。
「よし、今日はこれだ!」
 美咲が手をアメ入れにつっこんで、アメ山の右端から黄色いビニールのアメを取り出した。美咲が選んだのは、目にも鮮やかな黄色いアメだった。
「うん、おいしそう」と美咲は言いながら、私に目配せをした。私はポケットから赤い小銭入れを取り出して、ついでに読んでいた雑誌を小わきにはさみ、左手で小さくOKマークをつくった。
 美咲は、親指を立てて、喜びを表した。私たちは二人同時に笑い合った。
 美咲がうれしそうな足取りをしながら、何読んでたの?と言って、レジの近くで雑誌を読んでいた私の所に近寄ってきた。もちろん、ついでにお金を私に払わせるつもりだ。
「観光旅行の本だよ」
 私は表紙を見せた。そこには観光生活と書いてある。
「あれれ、また見てたの、あきないね。今日はどこの国?」
「イタリアだよ、昨日と同じ。ここのね、サンタマリア教会、て所に行ってみたいんだ」
「教会かー、うーん、ほかに何かある?」
 美咲は教会には興味がないようだ。私は何ページかめくって、
「あ、じゃあ、この街はどう。ベネチア、水の都っていうんだって」と言い、街の真ん中を川が流れ、その川の橋の下をゴンドラがくぐろうとしている写真を指さした。
「うわー、川が道になってるね。ここ、雨が降っても大丈夫なのかな」
「うーん、どうなんだろうね」
「て、いうかシブいねー、君は」
「あはは、いいじゃんべつに」
 私たちは二人でまた笑い合った。店主のおじさんがちょっとこっちを見たけど、気付かないふりをしておいた。
 「よし、今日も私がおごってあげましょう」
 私は雑誌を棚に戻し、小銭入れから10円玉を2枚取り出した。美咲はカウンターに同じアメを2個置くと拍手をしながら、待ってましたー、と言った。顔が本当にうれしそうだ。
 でも、実は私も、今日は美咲に負けないくらいうれしいんだ。だって、ずっとねらっていたレモンアメが食べられるのだから。
「またお願いねー」
 おじいさんは間の抜けた声で、いつものようにそう言った。私たちが店を出ると、カラン、カラン、という気持ちの良い音がして、なんだかさっきの声がさらにおどけて感じられた。

「千代、今日はなにをしよっか」
 美咲がちょっと振り返って聞いてきた。美咲は今日もちょっとだけ私より速く歩いていた。いつも私は半歩ほど遅れて歩いている。私はちょっと歩幅を広くしてから、
「そうだね。こんなに晴れている日には、どこかへいきたいよね」と言った。
「うん、だよね、だよね。こんなに晴れている日には、どっか行かないともったいないよね」
 今日は澄んだ青い空の上で、太陽がこれでもか、というくらい強い日射しを降り注いでいる。
「だからさ、今日も探検に行こうよ、この前みたいにさ」
 美咲が前を向いてちょっと遠くを見るようにして言った。
「うん、この前は、本当に良い所みつけたよね。すっごく海きれいだった」
「うん、みつけてやったぞー、て感じがしたね」
「そうそう、そんな感じだった」
 この前は隣町へ、しゃべる黒猫を探しに出かけたのだ。美咲が隣町の真由ちゃんの家から帰るとき、偶然、学校で噂になっていたしゃべる黒猫を見たと言ってきかなかったので、じゃあ確かめに行こう、といった具合に私たちは初めての探検に出かけたのだ。
 その日、私たちはなかなか黒猫をみつけられず、日が暮れそうになっていた。そして、鈴鹿神社の横の狭い路地を右に左にとくねくね曲がりながら歩いていたら、けっこう長めの階段に行きついたのだった。
 私と美咲は顔を向け合い、ちょっと考えてから、疲れた笑顔を見せ合うと、その上まで行ってから帰ることにした。
 登るに従って、疲れが出てきて、階段の数がとても多いように感じていた。なんとなく、上には本当に黒猫がいるような、その黒猫の家か何かがあるような、そんな想像で頭が一杯になりながら、私は一段一段登っていた。多分、美咲もそうだったんじゃないか、と思う。
 最後の一段を登り終えた時、そこには黒猫の家なんかではなく、広い海がひろがっていた。海は弧を描くように下へ続く道路に沿って広がっており、赤や青にゆらいでいて、水平線の向こうには、沈んでいこうとする夕日が浮かんでいた。
 私たちは階段の上で夕暮れを感じていた。本当にきれいな夕日だった。
 帰りは心がうきうきして、疲れてたことも忘れ、私たちはちょっと追いかけっこしたりした。そんな風にして、私たちは家路についたのだった。
「今日も黒猫を探すの?」私はあれだけ探しても黒猫一匹出会わなかったので、また探すことには、半分は探検したいけど、半分はちょっと嫌だった。
「ううん、今日は、トンネルのお地蔵様を見に行こうと思って」
「お地蔵様って今日話してた、夢の神様の?」
「うん、そうだよ。願いがかなう、というお地蔵様」
 その話が出たのは、今朝の休みの時間だ。その時には、かなった願い事の話をしていて、それは、失くした時計が見つかりますように、とか、大会で勝てますように、とか、両思いになれますように、とかいったものだったらしい。うちのクラスではまだ行ったことのある人はいなかったけど、隣のクラスなんかでは、けっこう話題になっていたりしている。
「わたし、今ちょっとお願いしたいことができちゃってさ、それで千代と一緒に行きたいんだよ、ちょっと遠いらしいしね」
「夢の神様…素敵な響きがするね」
 夢の神様がいったいどんな姿なのか、ちょっと興味を持っていた。聞いたところ、古い小さなトンネルの出口に、古いお地蔵様があるらしいが、その古い、というところから、長い間に多くの人の願いをかなえていそうで、ちょっと見てみたいと思っていた。
「ねえ、行くよね」
「あ、うん、私も行ってみたい」
「よかったー」美咲は手を胸にやって、長く息をはいた。このときだけは私が半歩前に出ていた。
「探検だから、水筒持っていこ」
「うん、私はポテチを持ってくる」美咲は顔を上げて言った。
「リュックサックで」私の赤いリュック。
「スニーカーを履いて」美咲の黄色いスニーカー。
「うん、行こうね。夢の神様に会いに」
「トンネルを抜けてね」
 トンネルを抜けた先には、私たちの探し物がきっとあるはず。
 私たちはそう約束し合うと、一時に2区の公園に集合ね、と言って、それぞれの家へ帰っていった。

 今日の昼ごはんはソーメンです。涼しい風が吹き込むテーブルの上で私はソーメンを食べています。時折、窓の風鈴を眺めながら、私は今日の探険のことについて考えていました。

「今日は探険に行ってくるんだ」
 私は母に言った。
 母はゆっくりとソーメンを飲み込んでから、
「探険、面白そうね」と言って微笑んでいた。
「うん」
 私はすごく楽しみだ。今日はどんな景色が広がっているのだろうか。きっとトンネルの先には、今までに見たことがないほど、素敵なものが待っているはずだ。
「じゃ、行って来るね」
 私は赤いリュックを背負って2区の公園に向かう。水筒もタオルもばっちりだ。お菓子は美咲に任せているから、持っていくものは他にない。

「おまたせー」
 美咲がそう言ってやってきた。
「今日は暑いね」
「うん」私は答える。
「さて、じゃあ行きましょうか」
「よし、行こう」
 私たちはトンネルを探しに探検に出かけた。

 まずは、踏切を越えて商店街を抜け、そして、大通りに出て向こう側へ渡る、そこからは知らない世界だ。
「こっちでいいの、美咲」
「まっかせなさーい」
 美咲は張り切って前を進む。私は帰り道担当なので、しっかりと風景を頭の中に入れていく。このまま真っ直ぐに行くとあの山を越えることになりそうだ。
「あそこに行くの」私は尋ねる。
「そうだよ、あの山を廻ったところにあるはずなんだ」
 美咲は山の方を右手の人指し指で指さし、さあ行こう、と言うかのように左手をガッツポーズにさせてこっちを見た。
 山の麓付近まで行くと、美咲は立ち止まった。そこはちょうど山に入る道と山を迂回する道に分かれているところだった。
「千代はまだ歩けるよね」
「え、えーと」
「坂道大丈夫だよね」
 美咲はしきりに山の方をちらちらと見ていて、どうやらそっちの方の道を行きたいようだ。実を言うと、疲れてきて足の裏が少し痛かったけど、その山は小山と言って良いほどの大きさだったので、私は大丈夫、と答えて山の方を見た。
「よし、じゃあこっちにしよー」
 美咲は目を爛々と輝かせ、うれしそうな顔をして言うと、私の手を引いて力強く進んで行った。
 山を登る車道は車が一台通れるくらいの道幅で、そのコンクリートの道のわきにはもう森が広がっており、そのため、山道のほとんどが木陰に覆われていた。先ほどまで私たちは直射日光を浴びていたのでとても涼しく感じた。かわりに元気いっぱいの蝉の合唱が辺り一面に鳴り響いていた。

「ねえ、千代は今までに行きたかったけど、行くのをやめた道ってある?」
「え…」私は急に思いもよらないことを尋ねられたのでびっくりした。
「私はね、その先に何かがあるんだ、と思っていたけど、やめちゃったことがいっぱいあるんだ」美咲はへへと語尾につけくわえた。
 この山を通ったときに美咲に言われたこの言葉が、私はすごく印象に残った。

 トンネルは山を越えて少し歩いたところにあった。天井の高いトンネルは少し薄暗く、出口から差し込む日の光がとても明るかったので、その光の先はよく見えなかった。
 ひんやりとした空気が心地いい。汗だくでほてった体にはすがすがしい風が吹いていた。
「じゃ、入ろ」
「うん」

 ゆっくりと歩いていく
 少しずつ 吸い込まれるように
 トンネルの中へ
 風の音がする 心地いいやさしい音
 暗闇の中 二人だけで進む
 風の音が こころなしか高くなり そしてとだえた

 光が差し込んでくる。私たちはトンネルを抜けたのだ。空を見上げると、さんさんと空に太陽が輝いている。
「千代、見て見て、お地蔵様がある。あれだよね、あれ」
「え、あ本当だ」私はそう言ったとき、美咲と同じくすごくうれしそうな声を出していた。
 お地蔵様はトンネルの出口近くの小さな庵の中にいた。長年の雨と風のせいで目と口の輪郭がうすくなっている。長い間ここで多くの願いを聞きながらいろんな人を見守ってきたのだと思う。そして、これからもそうなのだろう。
「美咲、お願い事、考えてきた?」
「もちろん!」
 美咲はそう笑顔で言い、そしてお地蔵様をじっと見つめた。
 一緒にお地蔵様の前に並んでもう一回しっかりと見る。そして手を合わせて目を閉じた。何をお願いすればいいのだろうか。来年からの受験のこと、それとも黒猫のこと、美咲のこと、いっぱいお願いしたい。そして願い事がかなってほしい。少なくとも素敵なことが起きてほしいと思う。
 願い事をかけ終え、目を開けて美咲の方を見ると、美咲はすごく真剣な顔をして願い事をしていた。
「よし」美咲は顔を上げて私の方を見た。
「やった、千代と一緒に本当に来たかったんだ。そして、これからも一緒にいられたらって願いをかけたかったんだ」
 すごくうれしかった。私も一緒にいられたらと思っていたから。中一の頃、転校してきた美咲と出会い、友達になって、この一年と少し、本当に楽しかった。駄菓子屋に通ったり、探検に出かけたり、単調な毎日に彩りが添えられたかのように楽しかった。美咲と友達になれて本当に良かった。美咲と友達でい続けたい。このまま友達でい続ければ、ずっと美咲と一緒にいられると思う。来年の受験が終わった後も、きっと。
 美咲は、はにかんでうつむいていた。私も顔を赤くして同じようにうつむいた。
 上目づかいで美咲の方を見ると、横にいるお地蔵様は微笑んでいるように見えた。
「美咲、あのね」美咲が顔を上げる。私はつい左右を見回してしまう。何か言わないと。
「あ、うん、あそこに猫、黒猫がいるよ、ほら、トンネルの方」妙に早口になってしまいながらそう言って、私はトンネルの方を指さす。
 トンネルの向こう側は茜色にかわっていた。トンネルの中がゆらめいて、黒い動物がいるようにも見える。
 一緒にトンネルの方まで行く、黒猫はみつかるはずがない。
「見つからない、残念」美咲はそんなに残念そうに見えない顔でそう言い、振り返ってお地蔵様の方へと歩いていった。でも、その足が急に止まった。
「あれ、本当だ、黒猫だ」美咲が大きな声で言った。その後、チリンチリンと鈴の音がかすかに聞こえた。
「千代、あそこ、お地蔵様の後ろ、行っちゃう、追いかけよう、早く」
 美咲は私の手を引っ張りながらそう言って駆けていく。私は「え、え」と戸惑ってばかりだった。
 お地蔵様の横から土の段を登って、草やぶに入っていく。その先はけもの道のような道。さっきまで通っていた車道とは全く違う山道だ。でも、美咲も、もちろん私だって、黒猫をしっかりと見たかった。これが夢のままで終わってほしくなかったから。
 道のでこぼこに足をとられないよう気をつけ、膝下までの草を踏み分け駆けていく。今日の探険はまだ終わっていない。
 上り坂が急に終わりをつげて、視界が広がる。空き地のように開けたところの左奥には朱色が消えかかった鳥居があり、その先には、忘れ去られた社があった。
「すっごい」私はつぶやいた。その神社は古いのに、どこか手入れがなされているような感じもあり、全然不気味ではなかった。
「千代、あそこ」
 美咲が神社に入る階段を指さした。そこには薄い緑色の首輪をした、黒い小さな黒猫がいた。
「美咲。黒猫、黒猫に会えたんだね」潜めた声でそう言い、美咲と顔を見合わせる。美咲も、うんうんと嬉しそうにこたえる。そして私たちは物音を立てないように気をつけて神社の方へ駆けていった。
 黒猫は、私たちに気づき、こっちの方をみると少ししっぽをゆらゆらと揺らした後、神社の中へ小走りで入ってしまった。鈴の音が高く響き、そしてそれが遠くの方へ行ってしまう。
「あ、行っちゃったね」美咲は残念そうな、でも満足しているような顔をしてそう言った。ふいに風が吹き、木の葉がこすれあう音がさわさわとなった。そのやさしい響きの奥からは、まだ鈴の音が聞こえるような気がした。
「あの黒猫は、この神社の神主さんみたいなものなんじゃないかな」
 私はこの忘れられた神社はまだしっかりと息をしているように思えてならなかったので、そう言った。
「うん、きっと」美咲は空を見上げてそう言った。私も空を見上げる。西の空にはまだオレンジ色の雲が漂っていて、水で伸ばした後のように薄い水色の空は、東へいくのに従って濃い青色となっていった。
 今日の探険でも見つけることが出来た。素敵な場所と思い出を。

 お地蔵様の前まで戻ると「帰り道大変そうだなー」と苦笑まじりにそう言った。でも嫌じゃない、疲れなんかどこかに吹っ飛んでいたから。
「この先の道をまっすぐ行って…、すぐ右に曲がれば、バス停があるはず」
「え」
「ついてきて」
 美咲は先に行ってしまう、どこかきまりが悪そうにしている。
 私も戸惑いながらもついていく、美咲は前を見すえて歩いている。
 バス停がそこにあった。私は戸惑うしかなかった。
 何も言えずにバスが来て、バスに乗る。
 美咲は後ろの方の席の窓側に座り、私はその隣に座る。美咲は窓の外を見ながら、ふいに話かけてきた。
「あのね、私、あそこ、一度行ったことがあったんだ」
 気まずそうに弱々しくそう言った。
「でもね、今日の探険は本当に探険だったんだよ。だって私は道順をまるで知らなかったんだもん、本当だよ」
 申し訳なさそうにそう言う。
「転校してきた日に、偶然、本当に偶然に、信号で止まった車の中から、トンネルの前のお地蔵様が見えて、妙にひかれて、近くまでバスで行って、それが夢の神様だと知って、新しい友達ができますように、とお願いして」
 美咲が一度手で顔をこする。
「千代と友達になれて、本当にうれしくて、一緒にここに来たかったんだ。私なんだよ、あのうわさを流したのは」
「美咲…ありがとう」
 美咲はやっとこっちを向いてくれた。私と同じように目を赤くしていた。
「うん」
 私たちは目と目を見つめ合って、互いに深く知り合えたうれしさから、顔に笑みを浮かべて、一緒に笑い合った。


2010/01/02(Sat)10:25:54 公開 / 白たんぽぽ
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■作者からのメッセージ
この作品は高校の頃に最後に書いた作品です。一応、部活の卒業制作のような形で書いたのですが、文集が発行されてからは日の目を見ることが無く、もったいないなと思い、今回こちらに投稿させていただきました。
僕の中では思い出深いこの物語が、皆様にとっても何かを感じさせるような作品であれば、と願っております。

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
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