『時を止めれる僕』 ... ジャンル:ファンタジー お笑い
作者:Laplace                

     あらすじ・作品紹介
こんな僕の話

123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142
僕は時間を止めることができる…まだ誰にもこの能力の事を言ったことはないしこれからも言うつもりもない。僕は何のためにこの能力を神から授けられたのだろうか?その答えは神のみぞ知るのではないだろうか。今日僕はいつもより早く起きたのだが、なぜかは分からないがきっと意味があるのではないだろうかと思ってしまう。いつもはギリギリまで家にいるのだが、今日はいつもより1時間早く家を出てみることにした。その町並みはいつもよりかすんで見えた。そりゃまだ早朝だから当たり前なのだが僕はいつもそんな事を考えながら登校しているのだ。ふと横を見ると小学生くらいの男の子がサッカーボールでリフティングをしているではないか。しばらく見ていたら失敗して道路に転がりそれを拾いに行ったところにトラックが来て男の子は轢かれた。僕はこういう時に時間を止めるという能力があるのだから使わなきゃだめだろと思ったが、もう過ぎてしまった事は仕方がないので学校に向かった。こんなポジティブな僕なのでした。
 学校に着いてから僕はある仮定をたてた。時間を止められるのだから頑張れば時間を戻すことも可能ではないだろうか。思いついたらすぐにやってみないと気が済まない性分なので早速やってみることにした。「ふんっんんんん!」僕はとりあえず用を足す時の様に踏ん張ってみたが、決してもれることはないのだ。何故なら朝しっかりしてきたからだ。と思っている間に時間が戻った。ここはどこだろうか、ここは学校の校門じゃないか!肛門の事ばかり考えていたからなのかそれとも僕の力不足…いや踏ん張り不足だったのか知らないがまだ3分ほどしか戻っていないではないか。仕方がないもう一度だ「ふんっ!!!」今度はさっきより数倍踏ん張ることに成功した。ちょっとパンツに違和感がある気がするのは気のせいだろう。おや?今度はかなり時間を戻せたような気がするぞ。ここはあの男の子が轢かれたとこらへんではないか。よし男の子を救うぞと意気込んだはいいが、道路を見ると男の子はちょうど今トラックに轢かれたところだった…惜しい!あとちょっとだけ時間を戻せたら男の子を救えていたに違いないだろうと思いもう一度踏ん張ってみた「ふんっ!!!!!!」よしこれで男の子が轢かれる前に戻ったはずだ。あれれ?戻ってないじゃないか!しかも僕のパンツに完全にアレが垂れ流しになっているではないか!「しまった今日は水分が多いやつだった」と思った。なぜ時間が戻らなかったか考えたがどうやら1日2回しかできないっぽかった。仕方ないから家に戻ってパンツを履きかえて遅刻しそうな時間になっていたので急いで学校まで走ってなんとかギリギリに学校に到着したところで、今日は日曜日だということに気づいて僕は泣いた。

2009/07/19(Sun)02:38:22 公開 / Laplace
■この作品の著作権はLaplaceさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。