『菊地くんは鬼畜だ』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:杏子                

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菊地くんは鬼畜だ。
これを三回言ってみろ。
絶対、噛むから。

そうゆうわけだ。よお菊地くん。聞いてんのかオイ。いや聞いていらっしゃいますか?

例えばメロンパンの話だよ。
昼休みにいっつも俺にメロンパン買って来いって言うけどさ、菊地くんよ。お前、いやキミさ、あれにメロンが入ってないことを知ってるか?
メロン香料が使用されているんだよ。香料ですってちゃんちゃら可笑しいわ。
あ? 別に可笑しくない? いやおかしいだろ? ああすいませんすみません。全然可笑しくなかったです反省してます。
だからそんな、そんな顔するなよ。機嫌治せよ。治して下さい。

結局何が言いたいかっていうとアレだよ。
メロンすら入ってないメロンパンの栄養価なんてタカが知れてるって話だよ。
だからメロンパンとかそんなものばっかり食べていては身体に悪いよ。

そんな思いやりを込めて今日はコロッケパンを買ってきました。
コロッケパンのほうが栄養あるかなっていう思いやりだよ。本当に。
メロンパンが売り切れてたとか、そんな不純な理由ではなく。
メロンパンもコロッケパンもそんな変わりはないだろとか、一切思ってない。これは純然たる思いやりだよ。照れんなよ俺は照れてるけど。


「お前をコロッケパンにしてやろうか?」
とか、さすが菊地くんはとんでもない殺し文句を思いつくね。全然意味解らないけど、すごい恐ろしいよ。

明日はメロンパン買ってくるから、今日は勘弁してください。
おもむろに立ち上がった菊地くんは、勘弁してくれそうにない鬼畜顔だね。
だいたいメロンパンメロンパンってなにさ? 好きにも程があるだろ。もうメロンパンと結婚しちゃえよって言い過ぎたよ、ごめん。すみません。申し訳ありません。 



菊地くんは鬼畜だ。


三回繰り返す前に、ブラックアウトする視界。


END.

2009/05/08(Fri)18:50:04 公開 / 杏子
■この作品の著作権は杏子さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
どうも、ご無沙汰しておりました杏子です!
コレは、人間関係は需要と供給、SとMだなぁと思いながら書いた作品です。だから菊地と主人公もSとMで円滑な人間関係ですよ多分(’皿´)笑
人間パシりパシられて大人になればいいんじゃないかと思います。(いい加減なこと言うなよ)

どうでもいいけど杏子もメロンパンが好きでございます。まじでどうでもいい………笑
ではでは久しぶりのこのお話…気に入って頂けると嬉しいです^^




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