『魂ぞ散りける』 ... ジャンル:ショート*2 リアル・現代
作者:みーな                

     あらすじ・作品紹介
それは、蝶のように、自由だった。

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 その日、僕は、聖が蝶になるのを見た。


 蝶になった聖の羽は美しかった。世界中のどの薔薇より真っ赤で、繊細な輝きを放っている。きめ細やかで、艶があって……粘り気もあった。
 その日、僕は、聖が蝶になりたいと言っていたことを思い出した。
 私はね、敏。そんなふうに彼女は僕に話をふっていた。
「私はね、敏。今でこそ、蝶が好きだ好きだって毎日のように言ってるけど、本当はすっごく小さい頃から蝶が好きだったの。紋白蝶も、アゲハ蝶も好きよ。かわいいでしょ? 私は蝶の、自由なところが好きなの。そして憧れるの。いつも、これからも、蝶になりたいって思い続けるわ」
 聖は笑っていた。どこまでも深い、深淵の、誰も知らないところで。テレビのドッグフードのCMで、大きな柴犬と遊んでいるツインテールの幼い少女を思い出した。広い、セントラル・パークのような芝生豊かな公園で、柴犬と一緒にスローモーションで走っている女の子。ワンちゃんの毎日の健康に、などといううたい文句が女性の声で流れる、そして同時にカメラに向かってにっこり微笑み、柴犬にしがみつく女の子の笑顔が、どこまでも聖に似ていた。かるいステップを踏む聖のヒールが、とんでもなく高い音をたてて、僕の耳をくすぐった記憶だけが鮮明。掻き混ぜられる、その音。
 口角をひき上げて、歯を見せてにっこり笑う彼女の姿は美しかった。ならびの良い彼女の歯は美しく、手入れがゆきとどいていた。それは、蝶の中でも、あるいはアゲハ蝶にもっとも近くて、艶めいた感じがした。
 ねえ、私の中に、蝶がいるのを感じることが出来る? 聖はときたま、そういう謎めいたことを僕にたずねた。僕はそのたび、首をかしげた。蝶が私の細部にやどっているのよ。
「私は蛹から蝶になって生まれたいの。蛹を見たことがある? 敏」
 ああ、小さいころ、何度かね。
「蛹から蝶が羽化する瞬間は?」
 いや、それはビデオでしか見たことがないな。
「蝶が蛹を破って外の世界にとびだす瞬間は美しいのよ、敏。蝶の赤ちゃん、つまり幼虫はね、大人の蝶になるための準備として、一生懸命糸をはいて躯を包むの。立派な蝶になるために、蛹になって外界の敵からの攻撃をふせいでいるの。まるで人間みたいね。自分が成長するために、傷つかないように、防護しているのよ。成長してしまえば、命はみじかいというのにね」
 私はまだまだ、蛹のままかもしれないわ。最後に聖は笑ってそう言った。
 聖は蝶になりたかったんだとおもう。今になってそう感じる。聖はそういう女の子だ。妄想や空想の中でリアリティを掘り出そうとする、虚無的な、あるいは絶望すら感じられる、躯全体がすきとおっているような子だった。
 授業が始まると、聖はきまって左手で頬杖をつき、右手でノートの端に蝶の絵をたくさん、たくさん描いていた。大きい羽を二枚、小さい羽を二枚、胴と触覚だけの、本当に簡単な絵だ。それに聖は乱雑に、カラフルなカラーペンで色づけをし、ノートを鮮やかにかざるのだった。彼女は本当に蝶が好きで、身のまわりには蝶をモチーフにした雑貨やアクセサリーが多く、携帯電話は蝶のストラップやシールまみれになっている。
 一緒に帰っていて、道端の花とたわむれる紋白蝶を一匹みつけようものなら、甲高い声をあげて駆けより、しゃがみこんでじっとみつめていた。その様子が妙にかわいらしくて、僕はそれを後ろで立ってながめていた。とてもきれいな笑顔だったことは記憶にあたらしい。その後ろすがたは無邪気で、年齢に相応する雰囲気をいくつか欠いて、存外に美しく艶かしい瞳で蝶の遊ぶさまを微笑みをたたえてながめているのだった。ほうっておくと聖は何時間でも蝶をみつめているので、キリのいいところで僕は彼女の手を引っぱってもとの下校ルートに意識を戻す。それでも彼女は何度かふり返り、花のまわりを飛びまわる蝶をみているのだった。
 僕たちは割合はやい時期から付き合っていて、それは何も変わったところのない一般的すぎるほどに普通の付き合いだった。女の子はみんな、少女漫画のような恋愛に憧れている、とはよく聞くが、しかし、聖はまるで蝶に恋をしているような子だった。去年の僕の誕生日のとき、彼女からプレゼントとして蝶のシックな柄がはいった眼鏡ケースをもらった。僕はときどき伊達眼鏡をかけるので、ガラスレンズに傷をつけないようにとのことらしい。それが付き合いはじめてから二ヶ月ほどの出来事だったので、ああこの子はよっぽど蝶が好きなんだな、程度の感想ひとつだけだったが、しかし聖の持ちものを見ればいかに彼女が蝶を溺愛し、その魅力にひかれているかが一目瞭然だ。
 だから、下校中、蝶をみかけたら目の色を変えて追いかけるのも、かわいいな、としか見ていなかった。
 それ以外に、何も思わなかった。
 聖は本当に、蝶に憧れていたのだ。
 耳をすませて、敏。聖は一度、道端の花の蜜を吸う紋白蝶を指さしてそう言ったことがある。敏には聞こえる? 蝶の羽音が。本当に小さなものよ。虫の羽音ははっきり聞こえるときがあるけど、蝶の羽音はなかなか聞きとりづらいのよ。薄くて、ちいさい羽だからかしら? でも、私には少しだけ聞こえるの。蝶が一生懸命飛ぶときの羽音が。ねえ、敏にも聞こえる? 僕は首をふった。紋白蝶の羽音はあまりに小さすぎる。聖、君には分かるんだね、蝶が飛ぶときの音が。聖はにっこり笑っていた。美しい笑顔だった。
「誰も耳をすませてみようとも思わないからよ。蛹から飛び出した蝶の羽音が聞こえないのは」
 きれいに手入れされた唇から伝えられたその言葉は、単に蝶が好きな女の子の戯言というよりも、もっと深い意味で、ともすれば世俗のシンプルなかんがえかたを一掃してしまえるような、当時の僕には理解しがたい言葉だった。彼女は本当に何度も言っていた。私には、蝶の羽音が聞こえるの。
「私もいつか、羽音をたてて、蝶のように空を飛びたいの」
 僕は今でも、何もおもわない。


 聖の家庭は複雑だった。父親は滅多に家に帰らないらしい。もうかれこれ二ヶ月以上はすがたを見ていないと聖は語る。共働きで、母は毎朝家から出勤し夕方に帰ってくるらしいが、父は分からない。真面目に会社に行っているのかどうかも不明だ。どこか別の女のところにいる、と彼女の母がヒステリーをおこすまでにそれほど時間は必要なかった。
「離婚の話もだいたいのぼってきてるわ。私のいないときに、お父さん、家に帰ってくることがあるらしいけど、そのたび喧嘩してるっていうのは部屋の散らかりようとか、テーブルから落ちた雑誌とか、倒れた置きものとか、そういうので分かるの。仲がわるいのね、うちの両親」
 付き合って間もないころ、学校の屋上で初めてそのことを話してくれたとき、聖はつとめて平然としていた。まるで高卒ドラフトで入団してきた新人の野球選手がやるしれっとしたヒーローインタビューのような、十代らしい、何ごとにも感銘を受けない、こましゃくれた表情というより、はじめから自分とは関連性を断絶している、全力をもっての拒絶に近かった。お茶の間で、テレビのむこうのニュースについてぼそっと文句をもらすような感じだった。屋上でならんで床に座っていながら、聖の目ははるか遠くの景色を写し、あるいは空を、フェンスを、屋上にかざられた花の鉢植えを写していた。
 ……聖は、寂しくないのかい?
「寂しいなんて大それたものじゃないって。父娘だからね、昔から私とお父さんも特別仲がいいわけじゃなかったわ。私が学校に行く直前に出勤して、眠る直前に帰ってくるような人だから。日曜日には部屋で惰眠をむさぼるお父さんのすがたをみてきた。格別愛情もなかったわ。ただ遺伝子をわけあった人、それだけの話。あの人が父親らしいことをしているところ、みたことないしね」
 お母さんは?
「毎日のように被害妄想にかられてるわ。他の、私の知らない女と寝たんだわ、ってね。実際そうなんだろうけど。最初のころは、ごめんねごめんねって私に何度も謝ってたけど、お父さんが帰ってくる日が減るにつれて、だんだん感情的になって、腹いせに私を殴るの。平手だったり、何かのカタログ雑誌だったり、料理のお玉だったりね。その動機はほとんどの場合において、つまらないことばかり」
 そうね、いつだったか、お母さんは台所にたって、私と自分と、帰ってくるかどうかわからないお父さんの、三人分のシチューを作っていたの。私はお風呂を掃除しおわって、ほっとしてテレビを見ていたの。ただのお笑い番組よ。芸人が画面に出てコントをするんだけど、客席の笑い声が聞こえるたび、同時に背後からもお母さんの舌打ちが聞こえてきていたわ。妙に緊迫感がつよくてね。どうしても私は、壊れかけた家庭でもできるうるかぎり平然とした娘をよそおっていたかったから、ここで中途半端にテレビを消して二階にあがるのは不自然だろうと思って、コマーシャルに入ったところを狙って「あぁ、つまんないの」って言ってテレビを消したの。そうしたら、お母さんが台所から、ものすごい怒気で、つまらないのなら最初から見るんじゃない! って喚いたの。ついさっきまで二人とも黙ってて、テレビの音しか聞こえなかった空間に、いきなり声がひっくりかえるような嬌声がひびいて、私はガラスでも割れたみたいに驚いた。お母さんは、シチューの鍋に突っ込んでいたお玉を取って、私のところに大またで歩いてきた。お玉からはまだシチューがぽたぽたたれてきてるのに、全然きにしないで。お母さんは、テレビばっかり見るからこんな頭の悪い子に育ったのよ、って根拠のないことばかり喚きちらして、シチューがしたたるお玉で何度も何度も私を殴ったの。あんたさえいなければ、あの人とのこんなくだらない問題、とっとと解決できたのに、邪魔なのよ、あんたが邪魔になって、すんなり終わってくれないのよ、ってね。床にへたりこんで、両手で顔をおおっても、お母さんは殴り続けたわ。泣きながら、腹が立ったけど、ごめんなさいごめんなさいって叫んだのに、お母さんはやめなかった。骨とぶつかってすごいステンレスの音がして、このままだと重症を負う、って思って抵抗したかった。でもそれはできなかったの。暴力や抵抗じゃ何もつたわらないから、もう一度お母さんときちんと面むかって、言葉で話しあおうと思ったの。でも、無理だった。不安や妄想にかられて自暴自棄になる人間ほど、正しい論理や説得が自分への悪意のように聞こえるのよ。
 ……だったらとにかく力で抵抗すればいい。僕は本当に何度も提案したが、そのたび聖は首をふった。暴力が導く解決は迷妄のむこうよ、女の脳の構造って難しいからね、全体的にとらえるのが女なのかな? どちらにしろ、ヒスを起こした熟女に論理や世間様の定義はつうじないわよ、長いこと主婦だし。
 そのときの聖の表情は、蝶をみかけたときのような明るいものではなく、どこかしら、母親に同情しているような、あるいは自分の運の悪さに辟易しているような、寂しげな笑顔だった。もしかしたら僕を見そこなっていたのかも知れない。それでも聖は笑顔だった。聖がリアルとディルーションの境界線を見失ったのは、この日からかもしれない。追い求めるものがおおい。
 僕は聖と一緒に学校の屋上で話したことを忘れない。一生忘れない、言葉がある。触手のように僕の脳髄にからみついて、僕が死骸になって火葬されるまで決してその命を絶やすことのない言葉。
 ――私は大学に進学したら、一人暮らしをするわ。別にお母さんを見捨てたわけじゃない。というか、私のいない状況をつくってあげたいの。依存しまくって固執した心は、一旦ぬくもりから離れることによって自立するのよ。私だってそう。このままじゃいつまでも、お母さんの元から離れられなくなる。自由っていうのは、悲しいけれど、やっぱりどうしようもなく魅力的でかがやいているものだからね。
「だから蝶は蛹から出たがるのよ。自分が完全体になったと判断したころあいをみはからって、これまで自分を守っていた蛹を突き破って、幼虫のころから憧れていた空にはばたくの。そして悲しいことに、自由になった蝶は人の憧れの的になって、ピンで串刺しにされて標本にされ、自由を求める人々の見世物になるの。でも、標本はもう死んだ蝶なの。飛んでないの。だから、標本を楽しそうに見ている人たちには、あの崇高な羽音も聞こえない。ねえ、敏、聞こえる? 花から花へと飛びまわる蝶の羽音が、聞こえる?」


 心理学で蝶は「自由」を象徴するらしい。あまりに単純すぎて馬鹿馬鹿しいと思っていたが、聖と出会って以来、かんがえが一新された。真実かもしれない。単純なところに真実はある。複雑に絡みあっているものは、嘘で何度も塗り固められた証拠だ。
 蛹から蝶になるその姿は「自由」なのだろうか。ほんの僅かな時間で命尽きてしまうそれは「自由」と呼べるのか。いやしかし、これまで身を守り大人になる準備をしてきた蛹から、空を目指してはばたける蝶に成長するということは、ある種の自由か、もしくは精神の解放、そういった呼称がよく似あうのかもしれない。
 聖はそれよりもどこか神聖で、気高いいきもののような気がした。
 ほんの一瞬の自由に酔いしれている。
 僕には何もわからなかった。だから聖には何もいわなかったし、どういう言葉をかければいいのか僕には検討もつかなかった。僕に「自由」は理解できない。僕には、きっと、いつまでたっても、蝶の羽音が聞こえない。
 聖はまた、学校帰りに蝶を見つけては言っていた。
「ねえ、敏。蝶ってすごくかわいいね。花から花へ、小さな羽根で飛び回って、蝶よりも美しい昆虫はいないわ。これが一応、虫なのよ。信じられる? 蝶はこんなにきれいなのに、まるで色彩を飛び散らかすようにきれいなのに、どうして気持ち悪い虫と一緒にされるんでしょうね。ばかみたい」
 聖は頬をふくらませて怒っていた。彼女は蝶は好きだが、芋虫は嫌いだというから面白い。どうしてきれいな蝶が虫に分類されるのかという質問に対し、僕は適当に、何もおもわず、気持ち悪いもののなかにきれいなものだってあるんだよ、と答えると、聖の目の色が変わった。
「そうよね」彼女はため息をついた。「本当にきれいな魂は、汚れたもののなかに埋もれていると思うのよ。誰にも気づかれないまま」
 そして、自由を手に入れようともがいてるの。
 そう言い残して、聖は身をひるがえし、いつもの下校ルートをスキップで帰っていった。僕はそのあとを追いかけながら、なんとなく「西部戦線異状なし」を思い出した。
 蝶を追いかけたら、壊れるんだ、きっと。
 自由ってそういうものかもしれない。



 その日、僕は、聖が蝶になるのを見た。



 ビルとビルの間にある数メートル幅の隙間に、聖はいた。制服を着たまま、靴だけがなくて、うわ向きで、口も目もしっかり閉じたまま倒れていた。服を着ているのでわからないが、おそらくは内臓も衝撃のあまりに破裂し、骨が砕けて悲惨なありさまになっているのだろう。仰向けで死んでいる聖の背中と接する地面には、真っ赤な血がビルの壁にかかるほど飛び散っていた。その血の飛び散りかたはさながら翼か、あるいは――蝶の羽根に似ている。
 おそらくはどちらかのビルの屋上から飛び降りたのだと思う。誰にもしられず、誰にも気づかれず。人目につかない裏路地で、聖はひとりで何も言わないまま、死んでいた。至極おだやかな表情で、ただ血だけが赤く、美しいほどに赤く、地面を染めていた。ビルの隙間からわずかに入る光を反射して輝き、蝶の羽根のようになっている聖の血は、まだ乾いていなくて水気があり、触るとべたつくかもしれない。
 人のざわめきすら遠く聞こえる路地裏で、鮮やかな赤と無残な死体がころがっているさまは、この国でもう何度目のことなのだろう。あふれるほどのゴミと腐臭と煙草の吸いがらと、聖。蝶は何をさがしていたのだろう。右顧左眄まよいまよったあげくに、聖は何におわれていたのだろう。
 前日、聖の両親は離婚したらしい。
 そんなことなど気にもとめずいつもの明るさを見せていた聖。学校ではいつもどおりだった聖。まるで一生可能性を失ったものを抱えているすがたを、誰にも見られまいとするように。死を急ぎ、死をのぞみ、だからこそ彼女は無言のままだったのだろう、と僕はそうとしか思えなかった。
 ねえ、最後の最後まで、僕には蝶の羽音は聞こえなかったよ。
 聖は何も言わずに蝶になった。縛られていた蛹から解放され、背中をやぶり飛び出して、美しい翼を広げたのだった。

 手にはいらなくても、たとえ一瞬の自由であったとしても、ひとには、最後まで欲しいものがあるのだろう。

 君を殺したのは僕かもしれない、と。
 僕は携帯で救急車を呼びながらそう思った。

2007/10/29(Mon)22:59:33 公開 / みーな
http://dragonfly.client.jp/
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■作者からのメッセージ
本格的に小説家を目指しています。
ライトノベルでも良かったんですが、文学の道で。

私はどこか、聖みたいな感じの一面がありました。
蝶がめちゃくちゃ大好きで、いつでも蝶ばかり見ています。
そんな私に、ある日彼氏がいいました。
「蝶は心理学では、自由を象徴するらしい」と。

そういうもんなのかなぁ、と思いましたが。

そんでもって生まれたのがこいつです。
何かしら、ひとつでもふたつでも、あるいは形にないものでも、
感じていただけるものがあればなぁと思います。
めちゃくちゃ短いですが。。。

11月29日 一部加筆修正

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
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