『学園物「仮」序章から二回まで』 ... ジャンル:リアル・現代 ファンタジー
作者:黒猫                

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序章?
 俺は、高校1年生の山田太郎だ。
時たまに、ふざけるなと言われるが本当だ。理由は後から解る。
 俺は、今日この学校に転校してきた。理由は思いつかないから何でも良いから、適当に考えろ。
 ただ一つ言えるのは、登校途中にパンを口にくわえながら走っている女子高生にぶつからなかったし、途中で不良に絡まれている女子もいなかったし、クラスに変わった奴も、不思議ちゃんも、金持ちも、金髪巨乳美女も、眼鏡女子高生も、アイドルも、昔生き別れた兄弟も、昔引っ越した幼馴染みも居なかった。
分かり難いかもしれないが、用は、漫画やアニメやドラマとかで良く見る、{フラグ}と言う奴は全くなかったと言う事だ。
 まあ、午前の授業も普通に終わり昼食の時間になった。
この学校は、食堂や購買も有るそうだが、弁当も多い。まぁ普通だな。因みに俺は弁当だ。
弁当食べている間も、何があるわけでもない。

弁当を食べて、10分位で
「YA、皆さん。お昼の放送の始まりですYO」
「始まりですよ」
「始まりましたね」
 と言う声が、黒板の上にあるアレ{アレって何て名前だ}から聞こえてきた。
何の事はない、良くある学校放送だ。声を聞くと、最初と最後は男子で、真ん中は女子だ。
 男子の方は、テレビなんかで良く見るラッパーみたいな感じだ。もう片方の女子は、なかなかの美声で、大人しそうな声をしている。もう一人は、堅物って感じだ。
 前の高校は放送部がいい加減だからこんな事をして無かったが、中学の頃は結構真面目にやっていたなと感慨に浸っていた、訳がない。俺は高校生だ。
それにしても。放送が始まった瞬間周りが静かになった。周りの迷惑も気にせず、甲高い声で喋っていた女子でさえ黙った。どうしてだろうか。
 気になった俺は、隣の席の奴に聞いてみた。
「ねえ、みんな放送が始まったら、静かになったけど、どうかしたの」
 隣の席の奴はこう言った。
「あ、ああ、この学校は放送部は在るが、部員や顧問はみんな不真面目だから、実質は帰宅部と同じなんだ」
 それはいい事聞いた。俺も放送部入ろう
「それだから、今まで昼の放送なんかやった事もないのに」
「今日になって、いきなりやったから、みんな驚いていると?」
「ああ。今まで、だれが注意してもやらなかった部活なのに、何で今更始めたんだろう」
 その疑問は、別の声が教えてくれた。
「何で今更放送部が放送なんて、Whyと思っているだろう、Everybody」
「だが、その質問は、Meaninglessと言う奴ですよ、Everybody」
「実は私たちは、放送部では有りません」
それじゃあ何だ?と、学校にいる人間が一同思っただろう。
その問いは、堅物そうな声の男子が答えた。
「まあ、色々と理由が有るのですが、学校の放送を乗っ取らせて頂きました」
次の一言で周りが騒然となった。何故、何で、どうして、端的ってどんな意味、などその他様々な疑問と、推測など色々な言葉で。
「端的に言えば、電波ジャックですね」


第一回 電波ジャックが発動した後の事と、何処かの部活の話

「と言う訳で、電波ジャックを捕まえて来なさい」
「来なさい」
今は放課後、此所は学校の相談室。相談室に来る奴は、大概雑談したい女子か、ちょと鬱気味人間が多い。なぜなら本当に問題が有るのなら担任の先生が会いに行くし、鬱が酷ければ、相談員では無理だから精神科に行く。いや行かせる。
「スイマセン。捕まえて来る理由が、よく分かりません」
滅多に無い部活で学校生活にて使う事のない相談室に呼ばれて、ドアを開けた瞬間にこんな事言われたら普通はもっと驚くだろう。
「と言う訳の、訳の部分を教えてください」
「簡単よ、理事長に掛け合って電波ジャックの3人組を捕まえたら部費が下りるようにしてもらったのよ」
「理事長、ああ伝統とか文化とかお堅い物大好きの」
「そう、お堅い物大好きな人が、電波ジャックなんて認める訳無いでしょう」
先生の隣にいる部長が、そう言った。
私が所属している部活は、部長1名部員1名の二人だ。そんなので良く部活が存続していると思う人は多いと思うが、正直私もそう思う。
言い忘れていたが、部長と顧問は両方女子で、男子は俺一人、顧問も部長もそれなりに美人だとは思う。ただしこれを聞いていやらしい想像をした奴は、エロい物を見過ぎだ。
実際は
「話を聞け、この木偶の坊」
「黄色い救急車に、連れて行ってもらいますか」
こんな感じだ。
「聞いています、部長。それと先生、教師じゃないとしても黄色い救急車という発言はダメだと思います」
ここの部活の顧問は、教師では無く相談員と言う奴だ。なぜ、教師でもないのに部活の顧問が出来るのか、それはこの部活の存続と同じ位、謎だ。
「と言う訳の訳の部分は解りましたが、別に私たちが、その電波ジャックを捕まえる必要性は無いでしょう」
「なぜ?」
「私たちの部活は別に備品いりません。遠征に行くわけでも、大会があるわけでも、ないですから」
「資料がいるじゃない」
部長が、黒皮のソファーに座りながら言った。
「どんな?」
「西部警察とか、危ない刑事とか、シァーロックホームズとか」
「後、犯人側の心理も解るように、アルセーヌルパン関係も買いましょう」
顧問が部長の隣に座りながら言った。
「先生、頭良い。ついでに、ルパン三世も買いましょう」
「ちょっと宜しいすか。そちらの、お二人様」
これを置いておくと無限に話を続けるから、無理矢理にでも話に入る必要がある。
私は、二人の向かいに座った。
「シャーロックホームズとアルセーヌルパンぐらい図書館で読みなさい。西部警察と危ない刑事はビデオ屋で借りなさい」
「ルパン三世は?」
「自分で買いなさい」
前の二人は、何か言いたそうだったが
「とにかく、私たちの部活はそんな必要な物は無いし、有ったとしても自費で賄えるでしょう。だから部費をもらう必要は無いでしょう」
実は、他にも{生徒会}{風紀委員}{同好会連盟}と言うこの学校独特で面倒な理由が有るけれど、前の二人にそんな説明をしだしたら、日が暮れる。
「別にイイじゃない」
「イイってそんな」
「それに私たちの部活動らしき事は、初めてやるでしょう」
確かにそうだ。だが相手に都合の良い事は、賛同すべきではない。
「しかし」
「まだ文句があるなら、部長の権利で貴方を退部させるわよ」
「ちょっとそれは」
「顧問の権利も付けて、理由は簡単に作れるわ」
実を言うとわざわざこんな部活を選んでいるのにも、色々と理由がある。ただそれを説明しだしたら、日が暮れる。と言うか、部活名を言ってなかった。私が所属する部活は、{美少女美少年探偵部}だ。
仕方ないのでため息をついて
「仕方ないですねぇ。判りましたよ。」
「なら、やりますね」
と言った。前の言葉が私だ。後ろは、部長だ。
「それじゃあ、今日の放送についてまとめましょう」
「まとめるといったって」

以下、美少女美少年探偵部に所属している少年が、部長と顧問に話す昼の放送の内容

「まぁ端的に言えば電波ジャックです」
これで、みんながクラスの人間が騒ぎ出したんだよな。何故?何で?端的って何etc,まあ、色々な事で。
「Haaaaa.EverybodyとてもうるさいYO。皆さんkeep quiet」
「そうです。食事中はお静かに」
この、なぜだかこの女子の声でみんな黙ったんだよな。
「まず、何故?ですか。それはまだ言えません。まぁその内判ります」
電波ジャック宣言した男だ。いい加減な
「何でこの放送を取ったか、その理由は、放送部が真面目に機能してないからですね。
真面目にやってれば取らなかったのに」
これは女子の声だ。この発言で、放送部員に視線が集まった
「Ha,Ha, Everybody放送部を攻めてはいけないYo。端的って言うのは、端的を知らせんと欲すって感じに、truthや正しい事って意味がある。しかし彼が言ったのは、要点だけをいう、簡単に言えばと言う意味だ。判らなかったらdictionary位引きなさい。いや、引け」
そんな意味もあるのか。うろ覚えな蘊蓄たれる友人よりは、頼りになりそうだ。
「エーとですね。はい、まだ疑問はたくさんあると思いますが、取りあえず私たち三人が電波ジャックであり、放送を乗っ取る事は理解して頂けたでしょうか」
「それでですね。皆さんにお願いと言うか、お知らせがあるのですが」
女子は発言を続けた。
「私たちは、これから、取りあえず昼の放送を乗っ取ります。期間は正直私にも判りません」
「So、I do not know」
「もしかすると、ずっとやるかもしれませんし、諸事事情で二,三回で終わるかもしれません。それに正直に言って何をするかも決まっていません」
どんな、事情だ?と言うかかなりいい加減な
「So,So,だから皆さんに、request.があるんだYo」。
「昼の放送でやって欲しいコーナー、私たちへの質問、名称、要望。授業で解らない事、日常の生活で気になった事。何でも良いので考えておいてください」
「投稿場所は今度の放送時に告知します。それまで出来るだけたくさんお願いします」
電波ジャックの男だ。なんと言うか、何故、今告知しない。
「今告知しない理由は、置く場所が無いからです。取りあえず無許可なのでこの放送は」
なるほど。そう言えばそうだ。
「そう言う事で。もうそろそろ時間がやってきました。それじゃあGood-bye.」

内容おしまい

「で、終わったんだよな」
私が話し終わったら、前の二人は私の事を完璧無視だ。
「まず、電波ジャックは3人組よね」
「声からして、男二人と女一人の三人組ですよね」
「学校の許可は取って居ないのは、本人が言っていたし、理事長が私たちに頼んだ事からも嘘ではないでしょう」
 これを置いておくと、今さっき言ったなセリフだよな。と言うか
「すいません。お二人様、あなた達は何をするつもりですか?」
「それは、当然電波ジャックを」
「捕まえるのよ」
何故、この二人はここまで気が合うのだろう。似た者同士なのかな?
「私達は捕まえるだけ。その三人が誰でもいいでしょう」
「そうよ。だから三人が誰か解らないと行けないでしょう」
部長だ。
「何で解る必要があるのです」
次は、先生だな。何となく解る
「そりゃあ、電波ジャックが誰か解らなければ捕まえよう無いでしょう」
やっぱり先生だ。それに二人は気づいていない。
「別に解らなくても良いでしょう」
やっぱり二人は解ってない。
「だから」
これは、二人同時、何か言いたそうだが、言わせない。
「別にわざわざ面倒なことせず、放送中に放送室に突撃して、現行犯で捕まえれば良いでしょう」
「「あ、その手があったか」」
これも二人同時だ。本当に気づいてなかったようだ。
「そのぐらい気付よ」
誰も気づかない小声だが、これは当然私だ。

第二回 突撃の用意と突撃決行直前までを探偵部顧問の日記から
四月
一五日 
 昼休みに電波ジャックと名乗る集団が学校放送を乗っ取るとの放送があった。
 5時間目の終わり頃から、緊急の職員会議が入る。議題は当然電波ジャックだ。そして、会議の結果「美少女美男子探偵部が電波ジャックを捕まえる」との結果になった。ふざけるな。
 理由は「探偵でしょ」の教頭の無責任な一言だ。
もっと言えば、教頭の周り金魚の糞の様についているイエスマンどもと、やる気がない無気力人間どもと、責任や面倒な事が嫌いな連中が賛成した事もある。
そんな教師が大半を占めるこの学校体質もだ
 私は抗議しようと思ったが、私一人の抗議が、通る訳がない。
そこで、条件を出した。教頭ではなく、理事長にだ。
・部費を出す事
・DVDデッキを相談室に入れる事
 理事長は嫌々だが、受けてくれた。放課後に、探偵部を呼び出す事にする。
一六日
 昨日の集会での部員の提案にて、次の放送中に突入して捕まえることにした。
 ただし、三人で少々不安なため、二人に何時ものメンバーを集めるように言っておいた。
他に特別なことは無し。相談者も居ないので、暇だ。
一七日
 昨日言っておいたメンバー招集で、佐藤野吾ちゃんはokだそうだ。彼女の、棒術は頼りになると思う。
 しかし、彼女は最近いじめられる事も無いよだし友達も少しは出来たみたいだから良かった。
虐めの理由は確か、ノアという名前だったけ。
 彼女は、寡黙な上、目上に気を遣ったりすることをしないからそれも原因だったみたいだが。
 名前は、彼女のせいじゃない上に、治しようが無いから、取りあえず寡黙な性格を直すように言ったはずだ。
名前と言えば、彼女の親は随分とバカだった。
三〇越すか越さないかで、金髪にだぶだぶなズボンのチンピラみたいな格好、いや中学生が大人になった感じの格好だ。チンピラと言ったら、チンピラに失礼だ。
 当然、妻も似たような物で、馬鹿面でブランド物万歳って感じの女だ。偽物のブランド物で着飾った姿は、案山子に見えた覚えがある。
 二人とも人と話す時もガムを噛み、いきなり笑い出したりする様な人間だった。
何故訪問したのかは覚えていないが、取りあえずむかついた覚えがある。
一八日
 部長の彼氏の、藤崎大和さんもokが出た。彼は柔道部の部長だし、頼りになる人間だ。
彼は確か、彼女の幼馴染みで、彼氏だったか。
この先、どうなるか楽しみだ。
 明日から、放送室に張るように、皆に伝えておく。
一九日
 部長が来ない。
野吾さんは用事が有るからと連絡が来たが、部長が来ない。
大和さんがみんなに謝っていた。 
何とも気苦労が多い事で。
取りあえず今日は、放送は無かった。
二十日
部長が来ない。
大和さんが今日も謝っていた。
野吾ちゃんが怒っていた。
部員はいつものことだと呆れていた。
職員会議で、まだ捕まらないかとせかされた、ふざけるなよ、全く。
二十一日
今日は全員集まった。
今日、本日より作戦を、本格的に開始する。

2006/05/07(Sun)14:36:01 公開 / 黒猫
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■作者からのメッセージ
相変わらずいい加減なストーリーが続きますが、我慢してよんでください。
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