『「チェリー」 1』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:笹井リョウ                

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   「チェリー」   笹井リョウ














1 エヴリデイ



 どうして麻衣は佑介のこと好きになったんだろう。夏生は、ショーウィンドウにもたれかかるようにして思った。ウィンドウの向こう側に飾られている赤いドレスは、ずっと前から売れていないようだ。確かに佑介はかっこいい。さらりとした二重瞼に、するりと伸びる高い鼻。つるりとした肌にはニキビのひとつもないし、彫刻のように整った顔立ちだ。器用にワックスで立たせてある髪の毛が、陽の光を浴びてうっすらと茶色く光る。
「ちょっちょっと夏生、佑介フツーにホテル街に入ってったんやけど!」
 黄色のサンバイザーを深くかぶった美晴が、夏生の肩をつついた。
「佑介のやつ意味わかってんのかな…実は麻衣のこと誘ってんのかな…」
 美晴のつぶやきを右から左に流し、夏生はため息をついた。佑介は確かにかっこいいし背も高いし服のセンスもいいけれど、やっぱりアホだ。頭が悪いというアホさではなく、とっても生きにくいという意味のアホだ。あのサバサバとした麻衣が、佑介の外見だけで付き合ってるわけじゃないと思うし…一体どこを好きになったんだろうな、ほんと。
 夏生は、右手に持っていたアップルティーサイダーを飲み干し、道路脇のごみ箱めがけて投げた。ナイッシュー。スリーポイント。夏まで入ってたバスケ部の名残が、まだてのひらに残っている。
 もう十月も近いといえど、街はまだ夏をところどころに置き忘れていた。風からはひまわりともみじの香りがしたし、こうやってあるカップルのデートを尾行するためには長袖なんか着ていられない。夏生は、黒いシャツのそでをまくり、タンクトップのようにする。
「あっ佑介が気付きました! ここが子作り道場だということに気が付きました!」
 嫌な言い方するなぁこいつ、と思いながらも、美晴の「引き返して来た!」の言葉に、夏生は急いだ。
 夏生と美晴は、まるで仲良しなカップル(ちなみに「アベック」という単語はもう死語らしい)のように身を寄せ合いながら、引き返してくる二人の前を歩いた。夏生は、後姿でバレやしないか、と一瞬ひやひやしたが、麻衣も佑介も、俺達が「そういう関係」にならないということを十分承知しているはずだから、大丈夫か――と勝手に解釈し、美晴の腰に手を回した。
「カフェ入ろう」
 美晴の声。夏生は美晴のリードのままに、オープンカフェに入っていった。白いちぎれ雲をまぶした青空の下に並んでいる、おしゃれな椅子とテーブル。今が「尾行中」という状況下でなければ、ゆっくりと冷たいものでも飲みたいところだ。
「どこの席に座るか悩んでる振りしよ、あのふたりがここ通りすぎるまで」
 美晴がそういって、サンバイザーを被りなおした。
 夏生と美晴は店内を見渡す振りをしながら、横を歩いていく佑介と麻衣を見た。手を繋いでいない。佑介ミス1。なんだか麻衣が楽しそうじゃない。佑介ミス2。ていうか会話してない。佑介ミス3。
「入ってきた!」
 美晴の言葉より先に、夏生は動いた。一番端に位置するテーブルに腰をかけ、夏生はメニューで顔を隠しながらふたりの行動を覗く。「ここにしようか」というような、佑介の口の動き。ここに少し居座るらしい。まぁここにいれば安全にあのふたりを見ていられるから、好都合な展開かもな。夏生は力を抜いた。
「あたし達もなんか頼もっか」
 美晴はそう言いながらメニューを見ている。夏生もそれに続いた。
 日曜の街は、人によって覆われている。どこを見ても手を繋いだり頭を撫でたりしているカップルだらけ。お互いのからだに触り合っていないと不安なのか、本気で暇なのかはわからない。というよりもデートなんてもともと暇つぶしなんだ。だけどそんな暇つぶし行為を尾行している俺達はどんだけ暇なんだ。夏生は散々悩んだ挙句コーラを頼む。「いつもそうだよね」と言いながら美晴はジンジャーエールを頼む。いつもそうだよな。
 いかにもやる気のなさそうな茶髪のウェイトレスに届けられたコーラ。グラスの表面にしきつめられた雫に歪んで映る、景色。すぐ近くの雫と手を繋ぎあって、す、と下に落ちていく景色のかけら。
「早く」
 え。
「氷でコーラの味薄くなるって」




 全校生徒十二人のこの学校が廃校になると聞いた時、夏生はぽかんとしていたことを覚えている。「突然でごめんね」と謝る仲の良かった校長の顔も、今までずっと過ごしていた教室の壁も、何も見ていなかった。うつむく夏生が見ていたものは、着慣れた制服についている泥の汚れ。この村の土。横のほうから聞こえてくる、美晴の鼻水をすする音と、時計の針の音。
 話が終わると、四人は教室から出て、グラウンドにあるぶらんこへと走った。
「まいー」
 夏生はぶらんこに揺れながら、訊いた。
「何でなくなんのかな、おれたちの学校」
 麻衣は、しゃくりあげるようにして泣いている美晴の背中をさすりさすりしながら、ふ、と大きなため息をついた。「小学三年生とは思えないそのため息」佑介がぽつりとそう呟いたのを、夏生は覚えている。
「ダムになるらしいわよ、この村」
 麻衣の声。腕の中に顔をうずめていた美晴が、はっとしたように顔をあげた。大きな瞳の中にある、ゆらゆらと震えている泉。
「そういえばちょっと前、うちに名簿みたいなのが回ってきて親が頭かかえてたけど…あれやっぱり、ダム反対の署名だったんだわ」
 美晴が、もう一度腕の中に顔をうずめた。はぁ、とさっきよりも大きなため息をついて、麻衣はまた美晴の背中をさすりはじめた。
「無駄だったみたいね…反対運動」
 夏生は、この木製の古いぶらんこの、きこきこという音が好きだった。木々の軋む、なんともいえないもどかしい音。同じく隣で揺れている佑介のぶらんこからも、聞こえてくる。決して広いとは言えない校庭。もう一度見てみる、着慣れた制服。しみついた泥の汚れ。
「よっ」
 佑介が、ぶらんこを揺らし始めた。夏生もそれに続く。足の動きによる反動で、ぶらんこの描く弧は大きく大きくなっていく。
 校庭のはしっこに植えてある、たくさんの桜の木。何度か登って、何度か落ちた。汚い体育倉庫の中に閉まってある、空気の足りないサッカーボール。高すぎて、今まで一度も越えることの出来なかった、隣の幼稚園へと続くフェンス。
「なんだか」
 ぶらんこに乗っていると、ふわり、と一瞬、からだが浮く感触がする。一番高いところに到達したときなんて、あの二つ目の山の向こうの夕陽を、蹴っ飛ばせそうな気がする。今なら、どこまでも飛べそう。
「なーんだか」
 隣の佑介と、全く合わないぶらんこの揺れ。この学校で、三年生はこの四人だけ。いつもみんな一緒に遊んだ、たった四人の三年生。
「…さみしー。な」
 佑介の、細くちぎれそうな声に、夏生は頷いた。あの二つ目の山の向こうに見える夕陽は、たぶん、この位置から見えるからきれいなんだ。たぶんこのぶらんこの上では、日本一きれいにあの夕陽が見える。
 夏生はそう思った。
 小学四年生の四月から、四人は町の小学校への転校を余儀なくされた。住居は、四人とも同じマンションに住むことになった。突然のダム計画のため住居を失う村民のために、政府から給与金が出た。町の中でも低価格であるマンションに、四人はそろって住むことになった。親達も、きっとそのほうが安心だったのだろう。
 町の学校は、村の学校とは違い、一学年に最低三クラスはあるような大きな学校だった。今までずっと一緒だった四人は、クラス変えにより引き裂かれ、別々の環境の中で日々を過ごしていくことになった。はじめは戸惑った四人だったが、すぐに町の友達がたくさんでき、町の生活を「楽しい」と思うようになった。
 もちろん、中学校もその町の学校に入学した。それぞれ違う友達が出来るようになったとしても、四人の結束はいつまでも強かった。中学では、夏生はバスケ部に、美晴はバレー部に、麻衣は英語部に、そして佑介は帰宅部に入部した(佑介は「帰宅部部長」と言われており、率先して帰っていた)。中学一年、二年、と同じクラスになることはなかったが、四人は中学三年になってはじめて四人一緒のクラスとなったのだった。
 麻衣と佑介が付き合い始めたのは、いつのころだっただろうか。確か、中学二年の秋だったと思う。合唱コンクールでピアノ伴奏を務めた佑介を見て、麻衣がこうつぶやいたのだった。
「佑介ってかっこいいじゃん」
 この瞬間の美晴の顔を、夏生はまだ覚えている。ぱっと目を見開いて、ふるふると頬を震わす。最っっ高のおもちゃを手に入れた…! 美晴の顔はそう言っていた。
 麻衣と佑介がくっついたのはそれから数日後。それからというもの、手も握らないふたりの関係に夏生と美晴はもごもごしているのだった。




「出るよ夏生!」
 美晴が、夏生の腕を引っ張った。一瞬、コーラのグラスを引っ掛けそうになる。
「支払って! あとで追いついてきてね」
 そう言い放つと美晴は、すでにカフェから出て街を歩いているふたりを追いかけていく。てっきりさっきのせりふは、「支払って! あとで精算するから」だと思ったんだけどな、と、ちくりちくりとしたことを思いながら夏生は代金を支払った。しかも俺、あのコーラ二口くらいしか飲んでないのに…。
 夏生は美晴に走って追いつき、ふたりを見た。あ、あいつ、麻衣に道路側を歩かせてる。佑介ミス4。
 そのとき、おしゃれな服を着た女の人と、大きなカメラを抱えたひげ面の男がふたりに近づいていった。「雑誌のスナップだ!」美晴がいち早く叫ぶ。(夏生があわてて美晴の口を塞ぐ。「お前声がでかいんだよ!」)
「いいなー…ねぇ、なんか撮られてる、めっちゃ撮られてるって」
 美晴は思わず、深く被っていたサンバイザーをあげてまじまじとふたりを見た。佑介は突然のスナップに多少動じている様子だったが、麻衣はそんなことお構いナシにいつものポーカーフェイスを保っていた。もう、だから佑介は手も繋いでくれないんだよ、麻衣。もっとかわいらしくすることも学ばなきゃ。
「なんのスナップだろうな」
「セブンティーンとかじゃない?」
「メンズエッグ」
「それはないと思う」
 夏生と美晴がそわそわしながら言葉を交わしている間に、ふたりのスナップ撮影は終わったらしい。センスのいいキャスケットを取り、かわいらしい女の人がふたりに向かって一礼する。そしてカメラマンを引き連れ、こちらに向かって歩いてきた。
「ちょっちょっと夏生! もしかしてあたし達も撮られるかもよ!」
 美晴は夏生の服を思いっきり引っ張った後、ポケットに忍ばせてあった手鏡をのぞきながら前髪をそそくさとチェックしはじめた。ばかじゃないの。夏生は口の動きだけでそう言った。
 当たり前のように女の人とカメラマンは二人の横を素通りしていき、動きの止まった美晴のことを、佑介と麻衣があきれたように見ていた。夏生は、「あ、バレた」と思い、今度こそ声に出た。
「私達のあと尾けてたわけ…?」
 そういうと、麻衣は思いっきり飲み干した上海冷茶のペットボトルをくしゃりと握りつぶした。美晴は「ひっ」と一瞬たじろぎの声をあげたあと、「はひ…」と力なく頷いた。さっきあれほど整えていた前髪は、恐怖による脂汗でぺっとりとかっこ悪くおでこにはりついている。
「いやぁ、ゴメンて麻衣。ちょっと俺ら、お前たちのデートに興味がわいてさ」
 夏生の笑顔。どんな人にでも通じる、人懐っこい笑顔。
「バカが」
 麻衣以外の人なら、どんな人にでも通じる。はず。
「いやー、一体麻衣は佑介のどこが好きになったんだろーとか今更思っちゃって、デートのぞけばそういうのわかるかなーなんて思っちゃって、尾行しちゃったりなんかして…」
 麻衣は、夏生の声など聞こえていないかのようにもう一度ペットボトルを握りつぶすと、遠くにあるごみ箱へ向かって投げた。夏生が、あ、と思ったのと同時に、それはごみ箱の淵に当たり道路へと放り出された。「捨てて」麻衣の一言に、美晴は従う。くしゃくしゃに潰れたペットボトルを拾う美晴の背中は、ひどく甘酸っぱい。
「まぁ、俺はけっこう前から気付いてたけど…」
「はぁ!?」
 麻衣の声に、佑介は口に持っていっていたファンタグレープの缶を道路に落とした。ころころと転がっていく缶の口から、しゅわしゅわと音を出して流れ出ていくファンタグレープ。液体はたくさんの数の泡を共にコンクリートの色を変えていく。
「ならなんでそのとき言わないのよ?」
「いやぁ、あんなバレバレの尾行さすがに麻衣も気付いてるかな、と思って…」
 佑介ミス5。今、遠まわしに麻衣のことをバカにした。しかし、ヌケてんのか鋭いのかわかんないやつだな、やっぱ…。夏生は思う。もしかしたらちょっと前にラブホテル街に進んでいったのだって、計算の内だったのかも…――ころころと転がっていくファンタの缶が、通行人の足によってくしゃりと潰された。「捨てて」そう麻衣に言われる前に美晴はすでに動いていた。
「…もー、なんかみんなありえない。今日はなんにもしてこないと思ったら、尾行に気付いてたからだったのね」
 麻衣はそういって、ちょっと笑った。「きょ・お・は?」と、夏生。「い・つ・も・は・ナニしてんの?」美晴に腹をつつかれて、ちょこっとだけ頬を赤く染める佑介がかわいかった。




 そのあとは四人で遊んでから、マンションに帰った。四人で行ったボウリングでは、麻衣が意外に下手なことと、(スコア59)佑介が意外に上手なことを(スコア164)知らされた。帰りの電車に乗るころには、外の世界はココアパウダーをまぶされたようにうっすら暗くなっていた。「さっきどこの雑誌にスナップ撮られてたの?」「あー…どこだっけ、佑介。あたし横文字苦手だから覚えてない」「何だったっけ…セブンティだっけ」「セブンティーンだろ! セブンティだったら七十歳になっちゃうじゃん!」
 駅から歩いて七分近く。四人のマンションは小さな公園の近くに建っている。四階までしかない小さなマンションで、夏生は三階、佑介が二階、美晴と麻衣は一階だった。薄暗い月夜の下にそびえたっているマンションは、少しだけ恐い。
 肌寒さを感じ、夏生がタンクトップのようにしていたシャツの袖を元に戻したころ、四人はマンションについた。階段でお互いに「ばいばい」と言い合い、それぞれの家の中に帰っていく。明日からは、また一週間が始まる。日曜日の夜に感じる、独特の気持ち。空を見上げると、月と星が仲良くしていた。
「夏生」
 階段をのぼろうとすると、夏生は誰かに呼びとめられた。
 その相手は、振り向かなくてもわかった。
「冬姉」
 その相手――千冬は、後姿の夏生の肩に、ぽん、と手を置いた。夏生にとって久しぶりの感触だった。細く繊細な長い指。千冬のてのひら。
「久しぶり、夏生。元気だった?」
 冷たい空気によく響く千冬の声は、凛とした教会の鐘のようだった。
「冬姉…そっか。今日は日曜日だからか。一瞬、家に帰ってきたのかと思った」
 夏生は、肩に置いてある千冬のてのひらに、自分のてのひらを重ね合わせた。ふたりの体温が溶け合って、想いが行き交う。
 ふたりは並んで階段を上った。三階まで続く階段。この空間だけが、ふたりがなんの邪魔もなく言葉を交わせる空間だった。
 夏生の姉であり、十八歳である千冬は、高校を退学になった。千冬の髪の毛は月夜を浴びてオレンジ色に光り、妙に露出度の高い服からは、刺青によって禍禍しく変化した肌がのぞいていた。
 千冬は、村の小学校が廃校になったとき、小学六年生だった。町の中学に進学したときから、千冬は変わった。今まで毎日どろだらけになって夏生と一緒に遊んでいた千冬だったが、町の中学校に入学していろいろなことを学んでいた。「村の子」という理由で千冬は一時期ひどいいじめに遭い、中学に行かなくなった。それから悪い仲間を見つけ、茶髪を知り、ピアスを知り、煙草を知り、夜の街を知った。自分のカラダはお金になるということを知った。
 十五歳くらいになると、千冬は家に帰らなくなった。親も、たまに千冬が帰ってくるとひどく怒鳴った。お前はうちの子じゃない、出て行け。千冬はいつも親なんて見えていないように振舞っていたが、夏生にだけは優しく接してくれていた。「夏生、あたし日曜には服とか取りに家帰ってくるから、そんときいろいろしゃべろうね」そう言って、夜が明けると千冬は家を出て行く。
 一般的に「名前を書けば入れる」と言われている高校に入学した千冬は、十六歳の秋、妊娠した。それが引き金となったのか、もう耐えられないといった様子で高校は千冬を退学処分にした。
 昨日は土曜日。明日は月曜日。
 今日は日曜日。
「冬姉」
「何?」
「今はどこに住んでるの」
 ふたりを照らす、弱い電灯の光。そこに群がる、わよんわよんと飛んでいる虫達。
「今は友達のとこ。彼氏とは別れたよ」
 千冬はそう言って、家のドアを開けた。途端に聞こえてくる両親の怒鳴り声に耳を塞ぐようにしながら、夏生は階段をかけのぼり自分の部屋へと急いだ。
 明日からは、また一週間が始まる。日曜日の夜に感じる、独特の気持ち。空を見上げると、月と星が仲良くしていた。



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2005/04/05(Tue)18:30:41 公開 / 笹井リョウ
■この作品の著作権は笹井リョウさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんにちは。笹井リョウです。復活です。
以前投稿した「汚れたシーツ」に寄せられた感想を読んで、笹井、色々考えてまいりました。その結果、キャラを生き生きと書くための練習をするためにも、ちょっと作品の趣向を変えてみようかな、と思いましたのです。「永久〜」や「汚れたシーツ」路線を一時離れ、「僕らの地面は〜」のような、自分のありのままを書けるような作品を書いていきたいと思います。語彙力が充分ついたと思ったら、またあのような系統の話にも挑戦したいと思っています。
「汚れたシーツ」に感想をくれたかた、考える機会を与えてくださって本当にありがとうございました。そして続きを読みたいと思っていてくれた方、本当にすみません。

さて「チェリー」ですが、これは小説を書いていない間に浮かんできた、「書きたいシーン」をいろいろつなぎあわせて作った作品です。テーマは、学校生活。恋、友情、家族。王道ですね。笹井はこういう王道なものを書くほうが得意かもです。「僕らの地面は〜」が好きだった方向けかな?って感じですね。
この話は、黒川夏生、木原美晴、三宅佑介、及川麻衣の四人が中心となってめまぐるしく過ぎ去る学校生活を描いています。気に入ってくれたらとっても嬉しいです。
それではまた!!

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
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