『田舎の警備隊・一隊員の日記』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:たてい                

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 この国では軍隊組織が無い、代わりに国家警備隊という組織がある。
 この組織は国土の各所に基地を持ち、近くの町での治安活動を行っている。
 ギュ、ギュ、ギュ
 雪の踏む音がする。
(俺は有野啓介、今日はA県の田舎にある△×基地に配属になる日だ。
俺はいままで都会の基地にいたから、雪はあんまり慣れてないんだよな、上官がいい人だといいな)
 俺はそう思いつつ基地に向かった・・・・・・
 
 一月十日 二十一時
 俺は司令官に挨拶をするために司令官室に向かった。
 見たところ副官は居ないようだから、俺と司令の二人だけか・・・・・・
「今日、配属になりました! 有野啓介二等陸士です!」
 俺は敬礼しながらそう言った。
「うむ、私が基地司令の、立井駿陸将補だ。これからよろしく」
「ハッ!」
 そのとき俺はめちゃくちゃ緊張していたな・・・・・・
「まぁ気を緩めろ、この基地の生活目標は、みんなでしわあせになることだ」
「失礼ですが、しわあせではなく、幸せ、では無いでしょうか」
「あ、あぁそうだったな、それじゃ・・・・・・」
 俺はその後宿舎で寝た、もう夜だったからだ。
 宿舎は勤務員の数が少ないから空いている部屋がいくつかあった。
 そのうちの一つの部屋に物をおいて、すぐ寝た。
 明日はほかの上官への挨拶、訓練、か・・・・・・
 さて、今日はゆっくり寝ようか・・・・・・・

 一月十一日 起床時刻・五時半
 少々目覚めはいい。窓から外を見てみると、かなり雪が積もっていた。
 すぐに準備をして外に出た。

 基地東部 ヘリポート・五時五十分
 昨日、司令は俺にヘリポートに行けば所属が分かるといっていたが・・・
 周りを見てもあるのはヘリが二台と、倉庫しかない。
 そしたらいきなり・・・
「君が新入りかい?」
 もう、びくっ、と来たね、あれは・・・
 一応、
「は、はい」
 と返事をして、
「自分は・・・」
 自己紹介しようと思ったら・・・
「知っている、有野二等陸士だね、私は刺賀芳樹一等陸尉だ。今後よろしく」
「よ、よろしく」
「君は、あの二台のヘリのパイロットだ、まぁ二台とも使うときは私も操縦するんだがね」
 そのとたん、
[基地所属員全員につぐ、六時より西演習場での訓練を許可する]
 と基地内放送がつげた。
「さて、新入り君、行こうか」
「は、はい」

 基地西部 演習場・六時三分
 来て見た西演習場は射撃訓練場のようだ。射撃は成績が悪いんだよな〜、
 見たところ標的は雪の重みで倒れた木に防水紙を貼ってそこにいくつ、
 ペイント弾が当たったかで評価するようだ。
「君は射撃が苦手かい?」
 と刺賀陸尉が言って来たので自分は正直に、
「あ、はい・・・」
 と答えた。そしたら、
「そうなのか、実は自分も苦手でね、士官育成学校ではいっつも最下位さ」
 と笑いながら言って来た。
「そうなんですか・・・」
 と言った。心の中で、
(そしたら自分と同じくらいかな?)
と思った。自分も最下位だったからだ。
 しばらくしたら自分の出番が回ってきた。
 よく狙って、なるべく銃身を揺らさないように撃ちまくった。
 結果は百発中命中・二十三発
 刺賀陸尉は命中・二十一発
「どうやら君のほうが今日は上だったようだね、だがたった二発、
つぎの射撃演習の時は負けないからな」
 と言ってきたので、
「負けず嫌いですか」
 と言ってやったら
「まさか」
 と笑って返してきた。
 そのあとヘリ操縦シュミレーターで訓練をして、昼食を摂った。
 そのすぐあとに、
[非番隊員は、Sを装備の上、Uを開始せよ]
 という放送が流れた。無論自分は、
「SとUって一体どういう意味ですか?」
 と刺賀陸尉に質問した。返答は、
「Sはスコップ、Uは雪かき、俺が来たときからこんな感じだったよ」
 と笑いながら答えてくれた。
 その後、ヘリの整備の手伝い、シュミレーターでの火器の射撃訓練を受け、
 戦闘シュミレーターでの森林内戦闘をした。
 そのときはもう二十一時だった。
 さっさと切り上げて、就寝した。
 就寝時刻・二十一時三十分

 
 一月十二日 起床時刻・五時二十分
 いままで自分は犯罪の調査などは警察の仕事だと思っていた・・・
 でも今日、いままでの自分の常識が一つ、変わった・・・

 今日はお偉いさん方から視察官が派遣されるそうだ、
 自分はなぜこんな辺境になぜ、視察の必要があるのかが分からなかった。
 今日は早々に戦闘シュミレーション、設定は以下の通り、
 
 場所・雪原
 状況・吹雪
 所持武器・AK-47アサルトライフルとその弾のみ
 無線・不通
 仲間なし、敵多数
 といった不利な状況でのスタート。
 雪にも慣れていないせいか、マジでやばい状況にすぐ陥ってしまった・・・
(やばいな〜・・・)
そう思いつつ、敵を探してたらいきなり横から弾が飛んできてしまった、
 即、終了。
「もう一度!」
 と刺賀先輩に願ったら、
「よろしい」
 と笑いつつ言ってくれた。
 やってみたらまた即終了。
 それから何回したことか・・・
「もう一・・・」
ビーーーーーーッ!!
「な、なんだ!?」
 いきなりの警報に自分は驚いた。
[視察官の乗った車両が武装集団に襲撃され、地方警察から出動要請がありました、当直員以外は装備[標準]で出撃せよ!!]
「はぁ!?」
 自分は何事かと思った、武装集団なんてただ事ではないと思った・・・
「これは一体!?」
 と自分は刺賀先輩に聞いた。
「こいつは久しぶりだな、この町ではたまにこういうことがあってね、
ほかにもよく呼ばれることがあるんだ」
「そんな・・・」
 そのときはもう夜、出撃したあとすぐにテントを張って、調査は明日、
 することになった。
 就寝時刻・十一時二十分

2005/02/01(Tue)20:50:33 公開 / たてい
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■作者からのメッセージ
初の書き込みをさせてもらいました。
この作品は初のオリジナルなのですが・・・
せめて削除されないように注意しなければ。
もしや、世界観、ってこれも入るのだろうか
続けたいとは思っています。
また、更新は、結構遅いと思います。

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