『7チャンネルの交信』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:離梨                

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 Dの家にはテレビが3つ。
1つはリビングに。
2つ目はDの祖母の部屋に。
3つ目はDの部屋に。

 Dの家族は4人家族。
父 母 祖母 D

 話の始まりはDの部屋のテレビだった・・・。


 ザァ〜〜〜〜ッ・・・・・・・・
砂画像、とでも言うのだったろうか?
いや、なんでもいい。
今Dの部屋のテレビは白と黒の点々が波打っている映像が流れていた。
「俺はこの映像が好きだ。」
声に出して心内を表現してみたりするのはDの癖だった。つまり独り言。
最初は音がうるさく鳴っていた映像は、今は部屋の沈黙と交じり合い不思議な雰囲気を放っていた。電気をつけていない部屋にテレビの光がひろがり、天井に光の模様を描き出していく。
今誰かがこの光景をみたらポルターガイストの映画を思い出すだろう。
Dの背中のシルエットは後光が射しているように青色に光り、その目はテレビの画面を見つめていた。
ザァ〜〜〜〜〜ッ・・・・ザッザッ・・・
「来るぞ。」
Dは構えた。
そう、Dはあるモノを待っていたのだ。
何か未知のものを。存在のわからないものを。
ザァザァザァッ・・・・ザァ〜〜〜〜〜〜
「来た!」
Dのその声に反応したように画面が一瞬白一色になると、それはひきちぎられた雲のように端によっていき、中央に四角い隙間ができた。
四角のなかはスクランブル映像のようになにかがぼやけているようだ。
Dは真正面からそれを覗き込み、そしてノートをとった。

 この時点ではまだ詳しいことはわからない。
そしてこの7チャンネルがなぜあの人と交信する手段となっているのか。


Dの記録はもう何日も前から続いていた。
この記録はもちろんDの秘密だった。
Dはまだ気づいていない。
あの人の正体を・・・。

2004/11/02(Tue)00:05:20 公開 / 離梨
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■作者からのメッセージ
 この作品はDという少年が
ある日7チャンネルを入れるとある人との交信が可能になることを知り、その人の正体をつかむためにつけているノートについての話です。
これはすこしだけ実話が入っていて、私が前に7チャンネルを入れたときに勝手にラジオの曲が入っていたことをヒントにしています。これからも続きをかきますので、ご意見をよろしくおねがいしますw

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