『神様のマリオネット』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:茂木 美歩                

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プロローグ

「これは何だね?ユース君」

1人の男は椅子に座り、頬杖をついた。これが世間で言う『神』だ。

「はぁ、人間界から次元空間を彷徨い、此処へきたようです」

ユースは神ならざる神『ゴット』の執事。顔はフードを深くかぶり見えない。

「そっかぁ…」

ゴットはそう呟いて席を立った。床に転がる14体の人形…

「今すぐ処分いたします」

ユースはそさくさと片付けをし始めた。

「…待ってユース君」

スッと手を差し伸べる。

「どうなされました?」

少し驚いたように話す。

「んー、この14体、僕に役立つ」

ゴットはそう言うとニコニコ笑いながら人形を拾った。神であるべき人物がこんなので良いなだろうか…

「と、申しますと?」

ユースは忠実に答えた。

「うん。半分の7体には光を捧げ、もう7体には闇を捧げようと思うんだ」

何かの歌を口ずさみながら言う。曲名は『魔王』

「スピリットの集々を?」

ユースは口元に笑みを浮かべた。

「そうだよ」

ゴットも答える。全ては自分が真の神になるため…………

「7体にはそれぞれ1つずつ能力を与えるよ」

全ては神でない神の為に…


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第1話『7人の能力』
1:
照りつける太陽…初夏の頃…

「「夏といえばー?」」

私に指を突きつける双子。急にそんなこと言われても…

「んー、スイカ?」

私は一応答えた。アホらし…

「「ブーッ!!プラチナ頭わりぃー」」

声をそろえられると余計にムカツク。

「じゃー何?エヴァ、ランダ」

エヴァは『水』という独自の能力を使って涼しげにしている。

ランダも同じく『凍』で涼しそうにしていた。

「「海だろ!海」」

二人で私に顔を寄せて言う。全く二人して同じ顔。見分けがつかない。

「ふぅん、だから??」

私は冷めたように言った。

「「あちぃしさー行こうぜ?」」

「絶対ヤ〜ダ」

私は全否定をしてそっぽをむいた。

「「ねぇー行きたい行きたい〜〜」」

これがエンドレス。全く頭にくる。

「うるさいっ!駄目ったら駄目!!」

ビィーっと響いた。

「「ごめんなさいー」」

二人はヘコヘコ謝った。初めからそうすればいいのに…

<おいっ!あんまりプラチナに逆らうな!>

<分かってるって!だって『力』の能力者だぜ?>

なんか聞こえるけどほっとこう。

「「あのさーまだ見つかんないの?」」

「今探してるでしょ?」

私達が探してるのは逸れた4人の仲間。

この事の始まりは……………………

「「激流の川に落ちたんでしょ!」」

と、いうわけ。

「簡単な説明アリガトウ!」

そう言って私は笑った。苦笑いだけど。

「「プラチナ!後ろ!!」」

二人がそう言い、私は後ろを向いた。

「んがっ」

バシャッ

冷た…だれ!?私に水なんかかけたの!

「プーラーチーナーァッ!!」

そこにいたのは激流に飲まれた4人。

「「「わー幽霊!?」」」

3人の声が重なりあった。なんかやだ。

「ちっがぁう!本物の人だ人!!」

怒鳴りつけるのは『風』の能力者ウドガルド。

「「ちぇー、お前達がいなかったらプラチナ口説けるのに」」

「口説かれないっての!!」

トリプルコントか私等は。

「っだー!そもそもなぁ!お前達双子が俺達をー…〜〜〜もが…」

ウドガルドは双子に口を抑えられた。何のこっちゃ…

≪馬鹿!言うな!設定ではお前達の足がもつれて落ちたってことになってるんだ!!≫

<なんだその設定〜〜〜>

「て言うか俺達スピリット探すんだろ?」

そうやってことの重大さを気付かせるカノン。炎の能力者。

「…皆、フィーバーしてない」

は!?いつもわけの分からんゼルクド。雷の能力者。

「とくに双子、見分けつかねぇー」

グサッ。悪魔の言葉だ。

「そしてプラチナ!すぐ切れすぎ!!」

グサッ

「さらにウドガルト!ムカツク!眼鏡!」

グサッ

「で、カノン!いつも冷めてる」

ヒョイ。カノンは軽々と悪魔の言葉を避けた。

「あとグレン様っ!!」

様!?

「………カッコよすぎ!!!」

何だかよくわからん…

「…………………」

それでいて無口なのがグレン(様)。時の能力者。

「「こんなあちぃーのにフィーバーしてどうすんのさ」」

双子の言う通りだ。

「ってか、川に落とされた身にもー…〜〜〜もが…ふが…」

双子とウドガルドは何をやっているんだ。

「フィーバーしてぇー」

1人で騒ぐゼルクド。

「はー、タバコすいてぇー」

プチ犯罪者カノン。

「うるさいーっ!!!」

そして私プラチナ。この先どうなるか不安でたまらない…

第1話『7人の能力』1:(完)


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第1話『7人の能力』
2:
「「だからっ!!海!」」

双子はそう言うけど…

「山だ!山!!」

ってウドガルドは言う。

「スピリット探すんだろ」

そしてカノンに現実に戻される。

「「じゃー見つけたら海!!!」」

そんなに海がいいのか…?

「じゃぁとりあえず、レーダーが導く方へ行きましょ」

私はそう言ってスピリットレーダーを出した。

「「出た?」」

うるさいなぁ、もう…

ピリリー

「あ、出た」

横から顔を出すゼルクド。確かにレーダーに表示は出た。

「近い…」

無口なグレン(様)が呟く。

この辺りは木々が生い茂る森。こんな所に人???

こんな所に私達がいるんだ。人もいるわね…

「本当だ!近い」

私達のいる所に水色(水)、赤(炎)、黒(時)の光が点滅してる。

スピリットは私達能力者の力を増幅する力も備えてある。

別の意味で神の『素』…

「今回のスピリット、オレンジ色に点滅してるし、『力』のスピリットだな」

タバコを吸いながらカノンは言った。

私のスピリット…………?

「ん!?何かこのスピリット持ってる人(もしくは動物)逃げてる!追うよ!!」

そう言って森を走りだした。

午前中、カンカン照りの森を駆け出した。

「フィィィィィーバーァ」

ゼルクドは妙に張り切っていた。

「あと1km!!!」

逃げてる人(もしくは動物)速っ!!追いつけるかな…

「ウォーフィーバー」

わーこっち(ゼルクド)も速ぇー!!

「「発見!!」」

双子は額に手をかざして言った。

「確保ーっ!」

いっけー!ゼルクドー!

私達は気付かずに森の奥へと来ていた。

ドサァ

「………女」

グレン(様)は呟く。

「キャー☆カッコイイ♪グレン様ー」

ゼルクドは叫んだ。女を踏みつけながら。

「ゼルクド、下、下!!」

ウドガルドが指差した。

「ん?」

キョトンとした顔で下を見下ろした。ゼルクドの顔がゆがむ。

「女ぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!」

ゼルクドはそう叫ぶなり近くにある木に隠れた。

「「わー、ゼルクドって何気に女苦手ー!?」」

「おい!私は!!」

私は女だ!

「だってプラチナ女気ないし」

カノンは『プ』と笑った。

なんかカチンとくる。あ〜ムカツク…

「!!貴女大丈夫?」

私はしゃがみ込む女に手を差し伸べた。

「〜〜〜〜…はい」

立ち上がると女は土を払って聞いた。

「何か用ですか??」

少し怒っているようにもとれる。

レーダーはこの人の所で止まっている。

「「スピリット持ってない?」」

双子はズイッと女の前へ出た。

女は首をかしげる。

「そう、オレンジ色の何かだと思うんだけど…」

私はうるさいレーダーの音を消した。

「「あ!ねぇ!アンタ、ミラさん!?」」

「〜〜〜〜…」

女は黙った…まさか?!ミラさん???

「ばれましたか…」

そう言って、謎の女イヤ、ミラさんは言った。

ミラ=アリア。私達7人の指令官である。

「全然違うし、見た目」

カノンは言う。

でもそれは確かだ。

本来髪の短いミラさんはロングヘアーのヅラをかぶっていたからだ。

「「てゆーか何で逃げるのさ」」

双子はミラさんに問い掛けた。

「貴方達に捕まると色々面倒な点が…」

しかし何で此処にミラさんが?

「父(神・ゴット)に頼まれて、ドイツ製のテディベアを買いに行くところでして…それで父が、行く道のりにセヴンズ(貴方達)が居ると聞いたので、ヅラを持参したんです」

言い忘れたがミラさんとゴットは親子である。

「それよりミラさん!スピリットですよ!」

私は少し強く言った。

「あ〜〜〜ハイハイ。じゃ、こうしましょう」

こうしましょうって…どうしましょう!?

「条件付??」

カノンは言った。

「面倒な事はやめてね」

と、ゼルクド。

「体力なら任せろ!!」

ウドガルドはそう言う。

「………ん」

静かに頷くグレン(様)。

「「えータダでくれないのー」」

文句を言う双子。

「条件?なんですか??」

私はミラさんの目をじっと見た。

「私を捕まえてください!!」

へ!?

そう言って去っていくミラさん。

「30分以内ですよー」

ミラさんの声は途絶えた。

「「さっきつかまえたばっかじゃーん」」

第1話『7人の能力』2:(完)




























2004/07/03(Sat)13:32:06 公開 / 茂木 美歩
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■作者からのメッセージ
初です☆
何度かこの作品(プロローグのみ)他のサイトにかきこんだのですが、此処のサイトに決定いたしました!どうぞよろしくお願いします。

個性キャラ多々です!!
自分なりに力作なので読んでいただければ幸いですっ!!!!

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
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