『時和 』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:時奈                

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 「待てっ!このドロボー猫!」
そう叫びながら、家の庭で箒を振り回している少女が一人。
栗色のセミロングの髪をしている。
彼女の名前は「赤坂時奈」
この町に住む中学二年生の女の子だ。
彼女の家は魚屋なのである。
そのため、たびたびノラ猫に魚を盗まれることがある。
彼女はそのノラ猫を追い払い、魚を取り返している最中だった。
そのとき、ピンポーンと家のチャイムがなる。
「あっ! もうこんな時間だわ。」
バタバタとサンダルを脱ぎ、玄関へむかう時奈。
玄関先には一人の美しい女の子がたっていた。

 「遅いから迎えに来ちゃったじゃないの! 馬鹿時奈!」
女の子が時奈を叱った。
時奈がペコリと頭を下げる。
「ごめん……。今すぐ準備するから、待ってて。」
そういった後、時奈はすぐに二階へ行った。
数分後、バタバタと赤いジャンバーを着た時奈が階段をおりてくる。
「ごめんねっ遅くなっちゃって! さあ行こうよ、美和!」
美和こと「土風美和」は、時奈の親友であり、幼馴染である。
今日は二人で町へ出かける予定だったのだ。
「ああ! バスに遅れるわ。行くわよ!」
美和に手をひかれ、時奈は家を出た。

 そして、時奈たちが家を出たそのときだった。
どがっ!
何かとぶつかった音がした。
間違いない。人だ。
「痛っ! 何するんだよ!」
「すみませ…。」
時奈は相手の顔を見る。
「あれ? 赤坂だよな? なんで……。」
時奈が大声をあげて叫ぶ。
「あ〜〜〜〜っ!! サッカー部の道向悟!」
悟が耳を押さえる。
美和が時奈の口を押さえた。
「しっ! 静かにしなさいよ。」

 後にこのことが事件の発端となったのは、知るよしもなかったのだった…。

2004/02/28(Sat)14:49:36 公開 / 時奈
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■作者からのメッセージ
初投稿です。
えと、私のP・N(H・N)なんですが、この作品考え付いたときに決めました。
ときなとよみます。
これからよろしくお願いします。

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