『契約者 第1話』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:キメラ                

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契約者は一般に魔物と契約し力を手に入れる。
それと引き換えに大切な物を失うと言う。
バード・ウィルスンそれが俺の名だ。
「強くなる」それが俺の夢だ。
強くなるには魔物と契約する事が必要になってくる。
とびっきり強い魔物と契約しなくては話にならない。
そこで、魔物の中でも最強を誇るドラゴンと契約する。
そして旅に出たがドラゴンにはめぐり合えず、ザコい魔物しか遭えなかった。
食料も無く死ぬ寸前の時だった。
耳元でささやき声が聞こえた。
「お主、死んでいるのか?死んでいないなら返事をしろ。」
その声は夢にまでも見たドラゴンだった。
「死・・ん・では・・いない。」
「ほう、生きていたか、しぶとい奴だ。」
「けい・・・」
「けい?」
「契・・契約・・・しろ。」
「ふっふっふっふ、我と契約する?いい度胸をしておる。」
「だ・・・め・・か?」
「駄目ではない、だが我と契約すると大事な物を無くす事になるぞ。」
「か・・ま・わん。」
「ふふふ気に入ったぞ。その代わり死ぬ事は一切許さん!我も死ぬことになるからな。」
「ふ・・契約・・成立だ。」
「お主死にかけだ。まずは体力回復といこう。」
ドラゴンは何やら変な呪文も唱えたかと思うとパッとひかり、みるみる
うちにキズが回復していく。
「まずは礼を言う。名はなんと言う。」
「はははは、我の名はカイトスだ。しっかり覚えておけ。」
「俺の名はバード・ウィルスン、宜しく頼む。」
こうしてカイトスとの契約を果たしたバードであったが、「感情」と言う大切な物が失われた。

2004/02/14(Sat)18:01:52 公開 / キメラ
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■作者からのメッセージ
初めて書きます。
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