『消えたクリスマス』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:きいろ                

123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142


今日は12月21日町はすっかり、クリスマスムードだ!!


「あ〜面白くねぇ〜」


そんな華やかなムードとは打って変わり、町の広場に飾られたツリーを睨みつける少女が一人。

この少女の名前は佐奈、ゴク普通の中学生である


「クリスマスなんてキライだ〜!!なんで私だけ一人なんだよ!!」


ちょうど1年前のクリスマス、親が交通事故で死に親戚に預けられた佐奈は
クリスマスが大嫌いになっていた


「あぁ〜クリスマスなんかなくなればいいのに〜」


佐奈がそう言ったときだった









「なくしたい?クリスマスを?」


佐奈が声の方を振り返ると、黒いマントみたいなものを被った髪の長い女の占い師が立っていた。


「・・・・・え!?・・なくせるものならなくしたいよ!?」


佐奈が少し驚き笑いながら言うと、占い師は佐奈に小さな箱を渡した


「この箱をツリーの近くで開けてごらん?あなたの願いがかなうから・・・」


「え〜そんなまさか〜・・・・」


少し箱を眺め、占い師のほうを振り返ると占い師はもうその場にいなかった


「・・・・・・・ありえないと思うけどとりあえず開けてみようかな」


そう言うと佐奈は箱を持ってツリーの近くへ行って、箱を開けた

その瞬間、物凄い光が箱から飛び出した


「うわっ!!」


あまりのまぶしさに佐奈は思わず目を閉じた




「・・・・。何だったんだって、ええ!?」


佐奈は目を疑った街中がほんのさっきまでクリスマス一色だったのに、正月に変わっていたのだから


「えぇ!?なにこれ??どうなってんの??」


佐奈が後ろを振り返ると、さっきまであったはずのツリーが鏡もちにかわっている


「ええ!?」


向こうにあったクリスマスの特売セールもお正月の特売セールに

サンタの置物も羽子板をもったおかっぱの女の子の人形になっている


「ほんとにクリスマスが消えちゃった・・・・・」


その場にぼーぜんと立ち尽くしていると後ろからポンポンと誰かが佐奈をたたいた


「ユーコ!!」


「ヤッホゥ!!佐奈!!こんなとこでなにやってんの?」


それは幼なじみの裕子だった


「ユーコどうしよう!!私クリスマスを消しちゃった!!」


佐奈が裕子にしがみ付きながら言うと、裕子はポカンとした表情で言った


「なにそのくりすまっすって??」


「わあああ!?なんか知らんが発音まで忘れられてる!?」


「なに一人で騒いでんの?」











「ふ〜ん占い師にもらった箱をねぇ、でもさ別にいいんじゃないの?佐奈イヤだったんでしょ?
なんだっけ?えーとそうそう!!くりっすまって!!」


「クリスマスだよ!!でもさ〜やっぱし自分のせいで消えたのはなんか嫌な感じだし・・・」


「でもさ、戻すにしてもどうすればいいわけ?」


裕子が言うと、佐奈はそういえば!!というような表情をした


「思いつくのは、その占い師を探し出して元に戻してもらうことだよね〜つーかそれ以外
 考え付かないし・・・・」


遠くを眺めるように佐奈はいった


「でもドコにいるんだろう・・・・」


力なくつぶやくと、裕子は


「なに探す前から、弱気になってんの!!ほら私も手伝うから、佐奈は向こう私はあっち!!
 手分けして探せば見つかるよ」


「そうだね・・・よし!!がんばろう!!」









2時間後(in公園)







「・・・・見つかった?」


「いいや・・・・」


二人は2時間探し回ったが一向に見つからない様子


「あ〜どうしよ〜」


佐奈がそういってベンチにドサッと座った、その拍子に何かがポケットからパサッと落ちた


「なにこれ?」


裕子がそれを拾い上げた、それは小さなサンタの形をしたキャンドルだった


「これってもしかして佐奈のいうくっすま(クリスマスと言ってるつもり)の?」


「え?うんそう・・(くっすま?;)」


そう言うとなぜか佐奈はうつむいてしまった


「・・・・もしかしてさ、佐奈本当はくっすまをしたかったんじゃない?」


「え!?そ・そんなわけないじゃん!!だってクリスマスは私の親のっ・・・・・・」


すべてを言い終わる前に話を止めた、口ではこう言ってるけど本当は裕子の言うとおりだった、

クリスマスを本当はしたかった、去年もしたかった・・・両親と・・・・


「・・・・・・・・・。」


佐奈は黙りこくってしまった


「・・・・・そうだ!!やろうよ!!二人でくっすまを!!」


いきなりひらめいたように裕子が叫んだ


「え?でもどうやって」


「コレ!!」


そういって佐奈に見せたのはさっきのキャンドルだった



「これだけでも雰囲気くらいでるんじゃない?」


裕子は近くにあったもみの木の近くへ行きキャンドルに火をつけた

キャンドルの炎は二人を黄金色に照らした


「へ〜いいもんだね、くりすまも、ね、佐奈!!」


裕子が励ましてくれてるように言った、何気ない言葉だったけど佐奈は嬉しかった

心があったまるようだった

佐奈の頬を一筋の涙が流れ落ち、キャンドルにかかった




その瞬間またあのまぶしい光が放たれた、2人が目を開けると後ろのもみの木は
キレイなツリーに戻っていて、なにもかももとに戻っていた。







おまけ

「わあああ!!戻ってる!!やったぁ♪\(>∀<)/」

「佐奈!!私もくっすま思い出したよ!!(●^▽^●)」

「(発音は戻ってない!??煤i@□@;))」


2003/12/19(Fri)14:29:26 公開 / きいろ
■この作品の著作権はきいろさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
クリスマスもうすぐですね!!

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。