『笑顔の宝 ホントの宝 四話』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:悠里                

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 あれからどれだけ時間が経っただろう……?
もう、二時間も三時間も経ったように感じる。
……返事が怖い……

「〜♪♪」

お兄ちゃんからのメール。
私にとって、お兄ちゃんは特別な存在。
だから他のヒトとは音楽も、バイブも変えている。
 手が震える。
……怖い。
怖くてどれだけかメールを見れなかった。
 震える手でボタンを押した。
先ほどのメールが届いた時間から、たったの二分しか経っていなかった。

『どうしたの?』

その一言が書かれていただけ。
フッと力が抜ける―――――。

『んんん、もう気にしないで』

そう送った。
なんでかな。悲しかった。
母さんが私をおいて出て行ったとき以上に……切なくて、悲しかった。

『気になるよ……。柚華、なんか悲しそうだよ?』

お兄ちゃんからの優しいメールに涙が出てきた。
友人にも言われた事がない。

     ―――上の空―――

それなら言われたことはあったけど。

     ―――悲しそうだよ?―――

嬉しかった。
嬉しくて、嬉しくて。
何分ぐらい泣いてたのかな? またお兄ちゃんからメールが来た。

『柚華、聞いて。俺さ、柚華のこと、世界で一番愛してるよ。
 ウソじゃない。世界で一番……ね。 これは事実であって、真実だよ』

涙で霞む画面を見ながら、何度も頷いていた。

『ありがとう、お兄ちゃん……』

震える手で、一生懸命打った字。
ちゃんと届いたかな……? 私の気持ち……。

『柚華に言っときたい言葉♪
 君の為に全てを失っても、全ての為に君を失いたくない。
 君を失ったとき、俺は全てを失う―――――』

今度は笑顔がこぼれた。
今までにない嬉しさ。
今までにない喜び。
最高のプレゼントだよ……

『私もだよ、お兄ちゃん……♪』

今度は震えてないよ。
嬉しい気持ちでイッパイだよ。
ありがとうね、お兄ちゃん……。

『ずっと傍にいてね…?』

『お兄ちゃんこそね……??』

ねぇ、お兄ちゃん? 貴方が言った『愛してる』は、恋愛対象として?
それとも、妹として……??
んんん。どっちでもいいの。お兄ちゃんが私を愛してくれてるなら……それでいいの。嬉しいに変わりないから。

 お兄ちゃん、私ね、お兄ちゃんなら信用できるよ。
お兄ちゃんなら……心からお話できるよ。
心開けるよ―――――

「〜♪♪」

そして、再びメールが届いた―――――



                     続く

2003/11/30(Sun)14:23:25 公開 / 悠里
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■作者からのメッセージ
はい〜……(汗) 展開早すぎないかい!!?ゴルァ!! ……な、悠里です。
 どんどん進んでいきますね〜……。
ここからどう進んでいくのでしょうか…私にも分かりません(コラ…)
 皆様も、これからもご執筆頑張ってください☆
 乱文失礼致しました☆

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