『燃ゆる手 プロローグ&第1話』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:互勝                

123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142
〜プロローグ〜

僕は如月竜也。
中学2年生、特徴は、「手が温かい」という事で、スポーツも、勉強も苦手。
この特徴のせいで、心が冷たいと言われ、いつもからかわれている。
心の底から、こんな特徴なんていらないと思っていた・・。

そう、あいつが来るまでは。



〜第1話 あいつ〜
キーンコーンカーンコーン・・・。

ホームルームが始まった。
やっとからかいから解放される・・。
先生の話を適当に聞き、(席が一番後ろなのでばれない、だろう)僕は本を読み始めた。
「・・如月の隣の席が、空いてるな。そこに座りなさい。」

僕は自分の名前が聞こえたので、瞬時に顔をそっちに向ける。(読書するようになってからついてしまった癖だ)

ついでなので、隣の席を見た。その瞬間、僕は心を奪われた。
女の子だったのだ。しかも・・・可愛い!ドギマギしながらも僕は声をかけた。
「・・何て名前?」

「今先生が言ってたでしょ?聞いてなかったの?」

・・顔に似合わず、ずけずけと物を言う子だ。(てか、先生の話を聞いてない僕が悪いのか?)

そんなこんなで、放課後になった。その間の事は、読者の想像にお任せする。

「・・ねぇ、キミ。」
朝の女の子に、声をかけられてしまった・・。
「な、なんです?」
また何か文句を言われるのかと、僕はおどおどしながら聞いた。
「キミ・・・〜燃ゆる手〜の持ち主でしょ?」

「・・へ?・・」
「・・手を出してみて。」
「う、うん」
手を出してみた・・・。いきなり、掴まれた。

「やっぱり・・。生命力こそ無いけど、あり得ないほどの放出力を持っている。初めて見た・・・。」

かなり言ってる事が分からないが、これは、僕が真っ赤になっているからだろうか?

「今日、うちに来て!」

「ええ!そういう事はお互いの事もっと知ってからじゃないと・・・。」

「何を言ってるのよ。時間がないのよ!大丈夫、とって食おうとは思ってないから!」

ちょっと待てい!まだ名も知らぬ女の子に連れ去られてしまってる!?
ここからが、本当に始まる。僕の戦いが・・・。

-続く-

2003/10/31(Fri)20:42:19 公開 / 互勝
■この作品の著作権は互勝さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こっぱずかしいです。でも、読んでもらいたいです。

批評をしてください。 

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。