『昨日を見るのは楽しいけれど』 ... ジャンル:リアル・現代 未分類
作者:うぃ                

123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142
 空は青かった。世界は白かった。僕は赤かった。君も赤かった。
 手を伸ばせば届く距離が、月よりも遠かった。遮蔽物があった。頬に手を伸ばした。触れたのは、冷たいガラスだった。
 聞こえない声が君の唇から見える。さよならと言っていた。僕は首を横に振って嫌だと言った。だけど君には届かなくて、君は俯いてしまっていた。
 十四の僕には、片道一万円は途方も無い金額だった。往復で二万といえば、お年玉が全て飛ぶのだ。気軽に行ける距離じゃなかった。君は、酷く遠い存在になってしまった。
 中学三年の春の日だった。生温い風が頬を撫でた、泣きたいほどに穏やかで麗らかな午後四時だった。

     /

 彼女の転校が告げられたのは、四月の半ばの事だった。
 春というには少しばかり肌寒さを感じる日だった。同級生達は皆、衣替えで箪笥の奥に仕舞い込んだ分厚いダッフルコートを着込み、白んだ吐息を手に吹きかけて眉を潜めていた。
 朝のホームルームも程々に終わり、本来ならば読書の時間が始まる頃に、担任の教師が口を開いた。去年大学を卒業したばかりだという彼は何か言い辛そうに口篭り、はにかみ、適当な口上を挟んで、彼女の転校を教室の生徒に伝えたのだった。
 彼女は、クラスのその他大勢だった。
 成績は大体四で体育と数学が三、家庭科と社会が五だった。顔立ちは整っていたが長い黒髪は周りに暗い印象を与え、友達は多くなかった。しかし同学年に十人いる演劇部の同期達とは臆面も無く親友と呼び合える程の仲だった。そこに男女の境目はなかったが、しかし僕はその範疇から逸脱していた。
 彼女の転校は僕の体に電流を奔らせるほどに衝撃的だったが、しかし、それ以上に悲しかったのは、彼女が僕を始めとする演劇部の仲間達にも何一つ伝えていなかった事だった。
 僕は放課後、クラスの人間が全員帰った後に彼女を呼び出した。吹奏楽部の管楽器の音と野球部の声出しが耳をつんざく、何時も通りの放課後の教室だった。
 燃える様な夕焼けの中で、僕は何を話しただろうか。覚えているのは僕が目を真っ赤に腫らしながら君に食って掛かり、同様に目を腫らした君が無理をして笑って、我慢仕切れず泣き零してごめんなさいと言った事だけだった。
 言ってしまえば現実になってしまう様で嫌だったのだと、今では察せられる。だけどあの頃の僕にそれを聞き出す余裕はなく、あの頃の君にそれを言葉にする力が無かったのだ。
 日々は瞬く間に過ぎていった。引越しの準備の為だからと、彼女は引越しの三日前から学校を休み始めた。教室の机は一つ空いてしまい、演劇部の部員名簿には一人分だけ斜線が引かれていた。
 気付けば当日になっていた。当時携帯電話を持っていなかった僕は、彼女に何も言えなかった。何時も通り学校に通い、いつも通りホームルームを済ませ、いつも通り昼ご飯を食べようとして、そうしていつも通りに限界が来た。
 直前まで机の上で突っ伏していた僕は、突然スイッチが入ったかの様に跳ね起きた。机は倒れ椅子は派手に滑り流れ、大きな物音がたった。クラスの皆は目を丸くして僕に視線を向けたが、それも気にならなかった。
 彼女は名古屋に行くのだと言っていた。名古屋に行くのだとすれば新幹線に乗る筈だと考えた。この界隈で新幹線の通っている駅は一つしかない。僕は、長距離走でクラスで下から五番目の順位だった僕は、如何にも走り慣れてない女の子走りで駅まで駆けていった。
 勿論、まだ行っていない確証は無かった。
 だが、もう行ってしまった確証も無かった。
 駅に着き、新幹線の改札まで向かい、そこでようやく僕は大きく息を吸って吐いた。汗を制服の袖で拭い、鞄を地面に降ろし、そうして何も出来ずに立ち尽くしていた。
 そうしているまま、新幹線を二個ほど見過ごした。次第に冷めていく体と頭は、学校に何も連絡をいれずにこんな所にいる事を思い出して焦りを感じていた。
 あと一つ新幹線が出発したら帰ろう。
 そう考えて電車を見送って、それでも僕の足は動かなかった。
 走り去っていく新幹線を呆然と見送って、僕はその場で泣き崩れそうになった。喧嘩別れだけはしたくなかったのに、このままじゃどうにもならなかった。
 そのまま三十分程、あんぐりと口を広げて時刻表を眺めていた。もういい加減に諦めようと改札口に背を向けて、涙を見られないようにと俯いて、
 ガラガラと旅行鞄の引き摺る音が聞こえた。
 不意に漏れた”あっ”という悲鳴染みた声が聞こえた。
 その音に、咄嗟に僕は顔を上げた。まるで宇宙人でも見たかのように驚いている彼女が、そこにはいた。
 僕は深々と頭を下げて、何を言うよりも早く謝った。彼女は恥ずかしいから良いよと言って、笑ってくれた。それから色々な事を話した。新幹線の出発の時間が、あと五分まで迫っていた。
 彼女は名残惜しそうに視線を落とした。
 僕はこのままじゃ嫌だと思い、駅員さんに話をつけて駅のホームまで上がらせて貰えるよう頼んだ。
 駅員さんは優しく微笑んで、何も言わずに一番右側の改札を開けてくれた。
 ホームに上がると、もう新幹線は到着していた。彼女は小走りで指定席の車両まで走っていき、新幹線に入る直前、にんまりと笑って僕の頬にキスをした。
 空は青かった。世界は白かった。僕は赤かった。君も赤かった。
 新幹線は嫌に軽快な音を鳴らして、その扉を閉じた。
 手を伸ばせば届く距離が、月よりも遠かった。遮蔽物があった。頬に手を伸ばした。触れたのは、冷たいガラスだった。
 今まで我慢してきた涙は、遂に堰を切った様に流れていった。それを見た彼女も悲しそうに笑って、ドアの窓ガラスをトントンと叩いた。
 聞こえない声が君の唇から見える。さよならと言っていた。僕は首を横に振って嫌だと言った。だけど君には届かなくて、君は俯いてしまっていた。
 もう会えないなんて事は無いのだと思った。しかしそんな時になって、交通費なんていう嫌に現実的な壁に思い至った。財布を確認した。先月貰ったお小遣いの半分の、千五百円しか入っていなかった。
 十四の僕には、片道一万円は途方も無い金額だった。往復で二万といえば、お年玉が全て飛ぶのだ。気軽に行ける距離じゃなかった。君は、酷く遠い存在になってしまった。
 新幹線が走り去っていく。今日だけで何度となく見た光景が、初めてみたみたいに新しくて怖かった。
 中学二年の春の日だった。生温い風が頬を撫でた、泣きたいほどに穏やかで麗らかな午後四時だった。

     /

 しがらみに囚われて、この五年間を過ごしてきた。
 成人式の後に行われる中学時代の同窓会。当時から特別仲の良かった友人達とは未だに連絡を取っている為正直乗り気でなかったこの会に出席をしたのは、彼女が来るかもしれないと思ったからである。
 久々に会った、かろうじで名前と顔が一致する友人達との挨拶を済ませ、僕は普段から遊んでいる友人の元へと戻った。目を瞑り、実に深い陰鬱な溜息を零した僕を友人は指を向けて笑い、
「お前が人付き合い下手糞なのは知ってたけどさ、ちょっと疲れすぎだろ!
 そんなに大変ならわざわざこんな所来なければ良かったのに!」
「いや、僕はもう少し人付き合いが上手な方だと思ってたんだけどね。
 ……久々に気付いたけど、仲良くない人達と話すのって疲れるんだね」
 会は立食式のパーティーだった。
 近くのテーブルから聞き覚えの無い名前のカクテルを取り、一気に飲み干す。酒は普段から飲む方ではないが、弱くは無かった。それを見た友人が何を勘違いしたのか、同じカクテルをやはり同じように一息で飲み干した。
「なんだいそれ!
 いやまぁ確かに、お前の目的はあの子だけなんだろうけどさぁ」
 汚らしいげっぷをして、友人は口元を手で隠しながらニヒヒと笑う。僕は自覚出来るほど顔が赤くなったのを見られたくなくて、態々一つ隣のテーブルにある先程とは違うカクテルを手にとって、再び一気に飲み込んだ。
「おや、今日は随分と酒が進むねぇ。
 その顔が赤いのも、もしかして酒のせいなのか?」
 僕の肩に腕を引っ掛けて、友人はやっぱり同じカクテルを飲み干す。まるで水でも飲むかのような豪快な飲みっぷりであった。
「そうそう、お酒のせいだよ。
 今日は何だか酔いやすいみたいだから、顔もすぐ赤くなっちゃってね」
「へぇ、その割にはもう顔色が普段通りに戻ってるけどなぁ」
 今度は隠す事無く、友人は悪戯っぽい笑みを僕に見せつけてくる。そうして今度は彼の方からテーブルにある空のグラス二つにビールを注ぎ、一つをすぐさま飲み干して、もう一つを僕に渡してきた。
「……分かってるのにそういう事聞く人、僕は嫌いだなぁ。
 そんな事より、君も彼女がいるか探してくれない?」
 酔いが回ってきたのか、何だが僕も彼に負けたくなくなってきた。ビールを泡ごと全て飲み干して、勢いよくテーブルに叩き付けた。
 彼女は三年まで在籍してはいたが、卒業時は他校の生徒だった。ここには来ている可能性もあったが、来ていない可能性の方が大きい。正直な処、分の悪い賭けであった。
 キョロキョロと当たりを見渡していると、いつもなら冗談混じりに軽口を渡してくる彼が、今に限って何も言わない。何事かと彼の表情を盗み見すると、彼は何か言い辛そうに髪の毛を掻いて、
「いやぁ、まぁ、その、何だ。
 人には知らなくて良い事が有るというか、いっそ知らない方が良い事があるというか」
「言葉を濁すなんて君らしくないよ。
 別に彼女がいないっていうのなら仕方ないって諦めるし、それならいっそ言ってくれれば」
「いや、ちょっと待ってくれ。
 違う、違うんだ。いない訳じゃない。あ、いや、違う。多分どこかにいるとは思うんだが」
 通行止めの看板の工事員みたいに手を突き出して、彼は困ったように笑う。
 何事かと彼を問いただそうとして、その直前に顔を赤くした元級友に肩を叩かれる。馴れ馴れしく僕に抱きついてくる人物に不快感を抱きつつも目を丸めていると、
「おぅい、今の気分はどうだい!?
 俺だったらちょっと悲しくて身を投げ出したくなるだろうなぁ!」
 ヘラヘラと笑いながら、何がおかしいのか僕の背中を叩きながら大袈裟に笑い声をあげる。
「えっと、何のことかな?
 ちょっと僕には分からないんだけど」
「なにって、お前気付いてないの!?
 ほら、見てみろよ。あそこにいる、一体何処の店の女ですかって感じの女!」
 彼の指す方向に目を向けると、そこには見覚えの無い女性がいた。
 髪は汚らしい金髪に染められており、高く盛られていた。肌を一膜多めに貼り付けたみたいなファンデーションと隈にさえ見える程濃いアイシャドー、それに血の様に赤い口紅という、不快感を覚える程の厚化粧。成人式のそのままなのであろう、派手なモコモコした振袖をした彼女が、僕を見るなり手を振ってこちらに歩み寄ってくる。
「やっほー、久ぶりぃ!
 実はあの一年後位にこっち帰ってきてたんだけど、何だか会いに行くのが恥ずかしくってさぁ!」
 然程大きく無くても声が聞こえる様な距離まで近づくと、下品な香水の香りが鼻に付く。大阪のおばちゃんでも、きっとここまで品の無い事はしないだろう。
「えっと……ごめん、誰だっけ?」
「えー! 覚えてないの!?
 酷ぉい、あの時、あんなドラマチックな別れ方したのに!」
 冬の寒さの中に、しかし背筋に一筋の汗が伝うのを感じた。
 同窓会の喧騒が、まるで他人事の様に感じる。先程抱きついてきた元級友は、心底愉快だというかのように手を叩いて悲鳴の様な笑い声をあげている。友人はバツが悪そうに視線を落とし、唇を噛んでいる。視界の明度は途端に跳ね上がり、足元がふら付いて倒れてしまいそうだった。
 何か口に出さなくてはいけない。
 何を口に出すべきかも分かっている。
 だけどその言葉が出ていってくれない。半ば確信めいた僕の推測が、その域を出たくないと嗚咽を漏らして喚いている。このまま背を向けて走り出せば、きっとそれは楽な事なのだろう。しかし、僕は本当に、それで良いのだろうか。
 呼吸が止まる。急速に冷え切っていく頭が、必死の思いで一言を作り出して、
「……君が、あの時の?」
 その言葉に彼女は、表情が分かり辛い程の厚化粧の下でニコリと笑い、
「そうだよ!
 あんな事したのに忘れるなんて、もう酷いなぁ!」
 過去とは往々にして美化される物だと思う。綺麗なままで置いておいて、醜い現実を見なくてすめばと、今ほど切実に思った時は無い。
 額縁に収めて眺めていたい程美しい過去だった。美しいが故に、崩れるときも一瞬で、寒気がするほど粉々に崩れさるのだった。


 適当な問答をすませ、僕は逃げ去るようにその場から立ち去った。僕が背を向けたその時、彼女が元級友に抱きつき口付けを交わしているのを視界の端で捕らえたが、何も言わなかった。
 足元がふら付いている。酔っ払っていない筈だと思っていたが、もしかしたら酔っているのかもしれない。だけど頭は酷く冷静に回っており、涙を流す気すら起きなかった。
「……なんだかスマンかったな。
 俺もついさっき、周りの話で何となく気づいたんだが」
 友人が忍び足で僕の元へと歩いてきた。僕は彼へと振り返らず、
「いや、君の謝る事じゃないよ。
 むしろ、良かったのかもしれない」
「良かったって……それは流石に強がりが過ぎるんじゃないのか?」
 乾いた笑いが浮かんでくる。きっと彼から見たら、今の僕は自暴自棄に見えるのだろう。確かに、先程そうなりかけた事も事実である。
「いや、良かったんだよ。
 なんだかさ、あんな劇的な別れをしたからこそ、僕は彼女に縛られていたんだ。
 彼女の為に振った女の子だっていたし、蓋をした恋もあった。だけど彼女の今を見て、もうそういうしがらみからは解き放たれた気がするんだ」
 強がりでもなんでもない、純然たる事実であった。一度壊れかけた僕の世界は急速に色を取り戻し、逆に今は綺麗に澄み渡っているのだ。
 しかし、友人は未だ納得がいかないと言う様に顔を顰めている。本当にもう思うところは無いのだが、彼にそこまで気を使わせるのは忍びない。何か出来ることは無いだろうかと考えて、
「……じゃぁさ、僕はここで一言だけ叫ぶ事にするよ。
 君の心配とか、もしかしたら残っているかもしれない僕の恋心とか、そういう事を全て流せるような、そんな一言を」
 深く息を吸う。友人は真意を掴めない様で、不審気に僕の事を眺めてくる。限界まで息を吸い込んだその時に、彼女と目が合った。彼女は手を振り上げて微笑んで、僕もそれに応じて笑いを零し、
「僕の純情を玩びやがって、ふざけんじゃねぇこの馬鹿女ぁぁぁああぁぁ――――!!」
 会場の空気が止まる。先程まで酒を片手に談笑していた旧友も、久々に会った同級生を口説こうと苦心していた男も、隅っこで職場の愚痴を叩き合っていた女も、一様に僕の方へと振り返ってくる。
 友人は驚きが振り切れたのだろうか、何故だか真顔になっている。彼女は上げた腕と笑顔をそのままに、はっきりと目だけは笑っていなかった。僕はそんな皆の反応が心底面白くて、久しぶりに腹の底から笑い声をあげ、友人の手を取って会場を後にしたのだった。

     /

 帰り道の空気は寒く澄んでいた。体と頭に残った微量のアルコールのせいだろうか、僕はスキップしたくなる程浮き足立ってた。
「いやぁ、あんな事叫んだの初めてだったから、なんだか気持ち良かったよ。
 うん、やっぱり偶には大声で叫ぶのも良いね。今回の事に限らず、何だかストレスが発散された気がする!」
 友人はただ黙って僕の後を付いてきていた。振り返って様子を確認しても、未だ心ここに在らずといった様で、目の焦点が合っていない。
「……ビックリした。
 多分、寿命が一年位縮んだぞ、マジで」
 それでも彼は掠れた声を搾り出した。短いため息を零し、やれやれと首を振る姿は、幾らかは普段の余裕を取り戻しているようだった。
「気にしない気にしない!
 それよりさ、ちょっとお願いしたい事があるんだけど、良いかな?」
 彼は視線だけこちらに向けて、
「何だ、これ以上俺に心労を貯めさせたいのか?」
 僕はニヘラと笑い、
「いや、もし良かったらさ、今度合コンとかしない?
 僕そういうの興味あるんだけど、生憎そんなの頼めるほどチャラ付いた友人が君しかいなくてさ」
 友人は暫く僕の事を値踏みする様に睨み付けた後、胸の前で腕を組み、
「ったく、仕方ねぇなぁ。
 おーけーおーけー、じゃぁさ、今度の週末にはセッティングしとくから、その日は空けて置くんだぜ?」
 いつもの調子でガハハと笑い、一拍おいて僕の肩をバシバシと叩いてくるのだった。

 青い空も白い世界も無いけれど、僕等は酒で顔は赤かった。
 大学二年の冬の日だった。突き刺すような寒風が吹き荒れる、笑いたいほど楽しくて賑やかな午後十時だった。

2011/03/27(Sun)23:44:58 公開 / うぃ
■この作品の著作権はうぃさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
前半重く後半軽くをイメージしたのですが、疲れたせいもあって自分自身上手に移れなかった気がします。
正直投稿するか迷ったのですが、久々に一つ書き終えたので投稿させて貰いました。
ご感想いただけるとありがたいです。

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。