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『情報屋さん。一枚目』 ... ジャンル:恋愛小説 ミステリ
作者:無音
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あらすじ・作品紹介
この作品は、恋愛ものであり!ちょっとミステリものです!主人公の真人は「女子生徒飛び降り自殺」をきっかけに「情報屋」と知り合うことをなります。そこから繰り広げられる様々な事件…。それをこれから出てくる「情報屋」と解決していく。そして、真人の恋心にも事件が!?そんな感じの作品です。
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―…「学園の中に」
…ん?何だ?校門が騒がしい?
私、日暮 真人(ヒグラシ マコト)は、いつもは静かな―私の通う学園の名前は、私立旭学園。結構有名で、受験者も多い学園だ。―校門に丁度、登校してきた所だ。でも何故か今日は騒がしい。学園初、一年生にして生徒会長という座を勝ち取った私が注意をしてやらねば。
「おい!何をやっている!校門前で騒がしくするな。登校の邪魔に…―」
「真人ぉぉぉ!おっはぁ〜!ねぇねぇ、聞いた?ねぇねぇ!」
私の言葉をさっらと消したコイツ―飛びついてきた女の子は、長い栗色の髪を上のほうで縛ってツインテールにしている。―は、私の友達の小谷 琴音(コタニ コトネ)。いや、私はなった覚えはないが琴音が勝手にくっ付いて来るから付き合っているだけだ。
「いきなり飛びつくのはやめろっ!…ったく、で?何だってこんなに騒がしいんだ?」
飛びついてきて離れない琴音を無理やり引き剥がし理由を聞いてみた。大抵の事は琴音に聞けば分かる。
「あ、そうなの!あのね、この学園で飛び降り自殺があったんだってさぁ」
「!?な、何!?自殺だと!?ちょ、ちょっと退けぇ!!」
余りにもケロっと言ってしまった琴音にビックリしてしてしまった。いや、自殺という言葉の方にビックリしてしまった。
わらわらと群がっている生徒達を手で押し退けて、校門前にある掲示板へと進む。
その掲示板には―…
『旭学園で飛び降り自殺!!!女子生徒、学年は3年1組。遺書は残っていなかったが、彼女は恋愛で悩んでいた。その事から自殺の可能性が――……(略)…――旭学園新聞部著』
「な…何だ、これは…!」
その新聞には、―警察から貰ったのだろうか。それか、新聞の奴等が撮ったのかは分からないが。―飛び降りて血だらけになった生徒の写真が載っていた。
しかも、それを面白がってかその写真を携帯のカメラで撮る奴等が出てきた。
「貴様らぁ…やめんかぁぁぁ!!!」
そう怒って携帯を真っ二つに折ってやった。「あぁ!!何て事をぉぉ!!」と言う声が聞こえたが、無視した。知るか。貴様等がいきないのだ。
「とっとと教室に行け!!HRに遅れたら、一週間トイレ掃除だからなぁ!」
脅してやればぞろぞろと生徒達は教室へと向かっていった。ったく、最初からそうすれば良いものを。
「ひゅぅ〜!カッコイイねぇ。さぁすが、一年生にして『生徒会長の座』を勝ち取ったお人!!」
「別に、凄いものでもないだろう」
「またまたぁ。凄いじゃん。だって、生徒会長になったらほぼ、誰にでも言う事聞かせられるじゃん」
確かに。琴音の言うことは間違ってはいない。しかし私は、この権力を使って悪巧みをしようとは思っていない。生徒一人一人が伸び伸びと過ごせればそれで良いのだ。まぁ、さっきは…携帯を折ったりしてしまったがな…。悪いと思っている。ごめんよ。誰だか知らんが。
「まぁ良い。ほら私達も行くぞ」
「ほぉ〜い!うふふふ」
何だ?気持ち悪い。
―…
キーンコーン…カーンコーン…
四時間目の終わりを告げるチャイムが学園中に鳴り響いた。
(ふぅ、やっと昼か…)
と口の中で呟いていたら、琴音―私のクラス、1年3組はこの間席替えをしたばかりだ。それで、琴音は私の前の席になった。―が振り向いてきた。こら、いきなり振り向くな。心臓に悪い。
「ねぇねぇ、知ってる?」
いきなり何だ。主語がない主語が。いくら私が学年でトップの成績を誇っていても、分からないものはある。いや、今のは自慢ではないぞ。
「何がだ?」
「うん。あのね、この学園にねっ『情報屋』が居るって噂」
情報屋?何だそれ。しかも噂かよ。人の噂も15日…あれ?違うな。75日か。
「噂かよ。別に興味ないな」
「えぇ〜?ないのぉ〜?」
しつこいな。ないんだよ。ないの。まったく…。
情報屋さん。一枚目 完
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2011/03/25(Fri)22:24:18 公開 / 無音
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■作者からのメッセージ
初めまして、無音です!!
今回初投稿です。まだまだ未熟者ですが、今後とも宜しく御願い致します。
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