『HEAVEN』 ... ジャンル:リアル・現代 未分類
作者:HOTARU                

     あらすじ・作品紹介
ごく普通の家族と暮らす少年、水島賢太郎は、平凡な家族の中での見えない軋轢に悩んでいた。そんな中、両親の不和や妹の反抗はますます強まり、優等生を演じる賢太郎は徐々に精神を衰弱させていく。

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 窓の外から差し込む光に、オレはゆっくりと覚醒した。体を起こし、ベッドの横の机に置いておいた眼鏡をかける。
「賢太郎ー、起きたの?」
 階段の下からキンキンした金切り声が聞こえて来る。オレは怒鳴られる前に学校に行く支度をしようとクローゼットを開けた。
「あれ?」
 昨日、きちんとアイロンをかけてハンガーに吊るしてあったはずのポロシャツがない。オレはもう一度クローゼットの引き出しを開けて中を確認した。
 本当に無い。
「母さん、オレの制服どこやった?」
「え?あら…」
 階段を上がってオレの部屋に入った母は、オレの困った顔を見ると、慌てて言い訳を始めた。
「きのう…夜遅くまでお仕事だったのよ…だから…ごめんなさいね」
 母はいつも、昔の少女漫画に出て来るヒロインのような喋り方をする。それが、現代っ子のオレには少しだけ気持ち悪い。
「いいよ、今日はどうせ部活だけだし」
 俺がそう言ってジャージを取り出すと、母は立ったまま困った様な哀しい様な、どちらともつかない微妙な表情を浮かべた。
「本当にいいの…?」
「だいじょうぶだって、母さんに心配はかけないから」
 オレは明るく返事を返すと、顔を洗う為に下に降りて行った。洗面台に続くドアを開けると、既に父がシャコシャコと歯磨きをしているところだった。
「おう賢太郎、起きたか」
「おはよう、父さん」
「休日だからってたるみすぎじゃねえのか?今何時だと思ってんだよ」
 また始まった…これが父さんの日課。
 毎日家族のあらさがしをしては、何だかんだと嫌味を言う。そのくせ自分の服装や仕事ぶりには無頓着だから、本当にタチが悪い。
「…今日部活で遅くなるから」
 オレがそれだけ言って洗面器に水をためだすと、父の矛先は、今度は背後に立ってケータイをいじっている妹に向けられた。中学生になる妹は、もう何  
 年も前から父との会話はない。
「おい瑞希、お前もな、そんなチャラチャラした格好してどこ行くつもりだ?ええ?男の気でもひいてんのか?」
 瑞希は退屈そうに髪をいじると、メールを打ちながらリビングの方へ向かった。それで父も諦めたのか、自分の部屋の襖を開ける。父が部屋の中へ消
 える前に、瑞希はチッと舌打ちをして小声で呟いた。
「いちいちうるせえんだよ、クソジジイ…」
 オレは一瞬胸が冷たくなるのを感じた。よっぽど瑞希に説教してやろうかと思ったが、瑞希が腹をたてる理由もなんとなく分かるので、放っておく事に
 した。母は瑞希の背後でおろおろしている。
「母さん、朝ご飯ちょうだい」
 オレが椅子に座って見上げると、母はやっと我にかえり、フライパンに卵を割り入れた。瑞希は馬鹿にしたようにフン、と鼻を鳴らすと、トースター
 からパンを一枚取り出して口にくわえた。
「瑞希、お行儀悪いわよ」
 母がたしなめると、瑞希は恐ろしい顔で母を睨み、とんとんと二階に上がって行った。やがて瑞希の部屋から、楽しげな笑い声が聞こえた。友達に電話
 しているんだろう。俺は階段を呆然と見つめた。その視線に母が気づき、チャンスとばかりに陰口を叩く。
「ホント、いつからあんな子になっちゃったのかしら」
 母はためいきをつくと、俺の目の前の椅子にこしかけて牛乳をコップに注いだ。あんたの育て方が悪い、というのは簡単だが、それじゃあまりにも母が
 可哀想だ、というのはオレにも分かっていた。だから、黙っている。子供には何の責任もとれないから。
「賢太郎はいい子で助かるわあ…」
 オレはその言葉に少し胸騒ぎを覚えたが、黙ってトーストをかじった。その間もオレを愛おしげに見つめる母の瞳が恐ろしくて、俺は時折笑顔を作って
 牛乳で固いトーストを流し込んだ。喉の奥に、ジャムのイチゴの味と牛乳が混ざって何とも言えない味が広がる。
「そうだ、もうすぐ授業参観よね、お母さん精一杯お洒落して…」
 オレはガタ、と立ち上がった。母がビックリした顔でオレを見上げるが、何も言わない。
「あ…もうすぐ行かないと、部活…遅れちゃうから」
 少し言い訳めいていたが、オレはとにかく玄関に向かった。靴を履いている最中に、見送りに来てくれた母が少し俯いて言う。
「お母さん…忙しいのよ?」
 オレは少し罪悪感を感じたが、迷わず玄関を出た。門をキイ、と押し開けると、母はまだ玄関に立っていた。どうやら、オレの姿が見えなくなるまで手 
 を振るつもりらしい。オレは仕方なく手を振りかえし、学校に向かって歩き出した。
「うぜえんだよ、クソババア…」
 瑞希の真似をして口に出してみた。しかし、胸がすっきりするどころか、逆に気持ちの悪い罪悪感がこみあげてきて、息苦しくなる。オレは腹立ちまぎ
 れに足元の小石を蹴り上げた。
 下を向いて歩いていると、不意に肌に触れる空気が変わった。聞き慣れた子供のざわめきが聞こえて来る。オレは制服の生徒の目をはばかりながら、何 
 故かこそこそと部活棟に向かった。オレの通う「都立宮浜高校」は、進学率が都内三位を誇る進学校だ。つまり部活動は二の次であって、毎週の休日は
 補習や進路指導に生徒は忙しく、オレみたいに部活に熱を上げる生徒は稀だった。といっても、進学組のなかでも国立大に余裕で進学出来る程の実力を
 持った生徒以外は補習に学校生活の大半を奪われていたので、結局意味はほとんどないけど。オレは「テニス部」とドアに書かれた部屋のドアを開け 
 た。中では既に一人、着替えをしている人がいた。
「おう水島、遅いぞ」
 オレが所属しているのはテニス部。といっても進学校はだいたい運動部が弱い、の典型で、区大会で一回戦落ちするのが毎年のお決まりだった。だから
 自然と部員のモチベーションも低く、真面目に練習に出る部員はほとんどいない。
「仙崎部長、おはようございます」
 オレがきっちり九十度の角度で頭を下げると、部長は笑いながら偉いぞ、なんて言ってオレをからかった。部長は既に着替えも終わっていて、ラケット
 の点検をしている。
「なんだ、この調子じゃ今日もお前と俺しかいないらしいな」
 部長は少し怒った顔で呟いた。壁にかけられた「努力は勝つ!」の部活のキャッチコピーが、なんだか今は色褪せて見える。
「じゃ、とりあえず走り込み行くぞ。ついてこい」
 部長が先に部質を出て、校庭に走り出る。オレもその後をついて走り出した。イチニ、イチニ、と正確なリズムを刻みながら、トラックをゆっくりと一 
 周する。
「今日はとりあえず…三十周行くぞ」
 部長は首から下げた笛を規則正しく鳴らしながら、オレのペースに合わせて走ってくれた。他の部の部員がそんなオレ達を見て、クスクスと笑う。弱い
 くせに頑張る姿が可笑しいんだろうか。
「気にすんな水島、あいつらはどうせ自分の事しか見えてないんだ」
 部長は軽く笑うと、ペースを上げて校庭を駆け抜けた。部長の周りでビュウビュウと風が鳴り、俺の頬を通り過ぎて行く。部長は中学時代、陸上部で
 エースだったらしい。何故そんな部長がテニスの道に進んだのか、オレは入部して二年経つ今も、聞いた事は無い。いや、聞けない、というのが正しい
 だろうか。なんとなく聞いてはいけない雰囲気が、部長にはあったからだ。
「あははっ、楽しいなあ水島!」
 部長は両手を大きく広げ、ペースダウンをしながら深呼吸をついた。オレも真似して深く息を吸い込む。入部してからこっち、ずっとテニスらしい事は
 やっていない。やっているのは、ひたすら筋肉トレーニングと走り込みだけ。それでも退屈にならないのは、この底抜けに明るい仙崎裕太部長のおかげ 
 だ。
「ポカリ飲むか?」
「はい」
 俺は素直にペットボトルを受け取った。甘くて少ししょっぱいスポーツ飲料は、夏の部活の唯一の楽しみだった。そしてなによりオレは…部長の作って
 くれるポカリスエットが好きだった。
「水に粉溶かしただけだぞ」
 俺の考えを見透かしたのか、部長が笑いながら言った。オレは思わず真っ赤になって下を向いた。
「ま、嬉しいけどな」
 部長はオレの頭をがしゃ、と撫でて、スポーツシューズの紐を結び直した。
「よし、もっかい走り込むぞ。終わったら腹筋五十回だ」
 オレ達はまた、真夏の日差しが照りつけるトラックに走り出て行った。走りながら、部長がふと質問を投げかけて来る。
「なあ水島、お前家族の事は好きか?」
 突然の質問に、オレはどぎまぎしつつもしっかりと答える。
「はい、好きですけど、何か?」
「お前長男なんだからよ、家族の事はちゃんと見とけよ?」
「分かってますよ!」
 オレが少し怒って答えると、部長はまた少し微笑んで、遅めのペースでゆっくりと走った。部長はいつも、走り込みの間に何か質問をしてくる。それは
 家族の事であったり、進路の事であったり様々だったが、部長のくれるアドバイスはかならず正論だった。
 オレ達は木陰で少し休憩を取る事にした。
「ほいポカリ、今何周走ったっけ?」
「五十周…くらいですかね」
「んじゃ、今日はもうこれで終わりな」
 オレは少し嬉しくなって、ポカリを一気に飲み干した。


 ◇   ◇


「…さん、Kenさん」
 俺を呼ぶ誰かの声。聞き慣れたテノールに、ゆっくりと重い瞼を開けると、そこには困り顔のマネージャーがいた。俺はどうやら夢を見ていたらしい。 
 高校の時の夢を見たのなんて何年ぶりだろう。
「Kenさん、いくら疲れてるからって勘弁してくださいよぉ。スケジュールぎっしりなんですから」
「あ…えっと…」
「マネージャーの古田です」
 古田は懐からわざわざ名刺を取り出して俺に見せた。
「ったく、寝ぼけてるんですか?」
 辺りを見渡す。使い古された痕跡のあるギター、机の上に無造作に散らばったスコア、たくさんの機材とヘッドホン…
「レコーディングの最中に居眠りする人なんて、初めて見ましたよ」
 古田は笑いながら言った。どうやら俺はスタジオで寝込んでしまったらしい。腕時計を確認すると、もう夜の9時を過ぎていた。
「悪いね、俺の所為で帰れなかったんだろ?」
 俺が謝ると、古田は左手を振って、柔らかく微笑んだ。
「慣れてますよ」
 スタジオを出て、外でタクシーを拾う。俺は断ったが、古田は「仕事ですから」と言って家まで一緒に来てくれた。俺が玄関の中に入るのを見届けて、 
 「おやすみなさい」と挨拶をする。俺は軽く会釈をしながら家に入った。
「ただいま…」
 家の中はスタジオと同じ様に殺風景で、最低限の家具しか置いていない。芸能人の家が豪華、なんてのは幻想だ。俺は牛乳を軽く温めてすすった。スタ 
ジオで寝込んだおかげだろうか。あまり眠気がない。
「まさか、なあ…」
 俺はテーブルの上に広げられた音楽雑誌を手にとった。表紙には「誰にも止められない、天才」と大胆なキャッチコピーが打たれていた。いつも鏡で見 
る自分とは違ったフィルターがかかって、雑誌の中の俺は微笑みを浮かべている。
「高校の時は、公務員になるのが夢だったのにな…人生って分かんないよな。先輩だって友達だって、まさか俺がミュージシャンになるなんて思ってなかったんだろう?」
 誰にともなく語りかける。一人暮らしだと、時折声を忘れそうになるから、いつもの独白だった。
 俺はベッドにぼす、と寝っ転がった。ケータイの液晶画面には「新着メールはありません」と無機質なメッセージ。俺はため息をつくと、枕に顔を埋め
 た。


   ◇   ◇


『Ken〜デビュー10周年記念&ベストアルバム発売記念サイン会〜』
個性も何もないタイトルだな、と俺は思った。それが伝わったのか、古田は気まずそうな笑顔を浮かべる。俺はさっさとテーブルに座ると、色紙の束を眺めた。一枚一枚は軽い紙のはずなのに、積み重なって六本木ヒルズみたいになっている。
「今日はざっと五千枚、てところでしょうかね」
古田は何故か誇らしげに言った。俺は憂鬱な気分を悟られない様に下を向いてサングラスを直した。
「サングラスは途中で外して下さいよ」
「何で?ひざしがまぶしいじゃん」
「そこはファンサービス、て事でおねがいします」
古田はなんとなく、有無を言わせない雰囲気を持った男だった。背後で楽器や機材を運び入れるスタッフ達も、古田の事は敬っているように思える。
「いやー、しかしすごいですね」
 古田が伸びをしながら言う。
「なにが?」
「だって、まだ27才なのに東京ドームで記念イベントやれるんですよ?これはもはや天才としか言いようがないですってば」
「そうかな?高校生でデビューするバンドなんていくらでもあるでしょ」
「ここまで人気が落ちないのもすごいですって」
 古田は外を指差して言った。外で待つファンのざわめきが、この東京ドームの中まで伝わって来ている。
「ま、頑張って下さいよ。Kenさん」
 古田が去って行くと、警備員が配置に付いた。スタッフがイベントの開始を告げる。同時に、ファンから黄色い歓声があがった。
「はじめるか…」
 俺はまたサングラスを直した。一人目のファンが目の前に立つ。お嬢様風の女の子だ。
「ずっとファンだったんです、ありがとうございました」
 淡々と色紙にペンを走らせ、軽くハートマークを描く。女の子は途端に笑顔になって、飛び跳ねる様に俺の前を離れた。
「応援してます」
「一生Kenさんラブです」
 だいたいは女…稀に音楽的な事をずばりと言って来る男ファンもいたが…だいたいが俺を好いてくれてるみたいだった。まあ嫌ってたらわざわざ金を払ってイベントには来ないだろうが。そんな中、ふと、前に大柄な男が立った。
「よう、水島」
 俺は驚き、見上げる。
「仙崎部長…」
「よぉ、やっと来れたぜ」
 俺は慌てて部長の持っていた色紙にサインをすると、「クイーンホテル206号室で待ってます」と書き加えた。


   ◇   ◇


「なんで今まで来てくれなかったんですか」
 俺がむくれると、部長は胸の前で両手を合わせて照れる様に笑った。
「すまん、ちょっと海外放浪の度に出てたんだよ」
「放浪?」
「ああ、大学の時に青年海外協力隊になってな、それから何となく世界放浪してたわけよ、あてもなく。美大だったから、親には芸術の勉強、て嘘までついてな。パリ、ニューヨーク、ロンドン…色んな所を回ったよ」
「へえ、いいなあ。オジー、オズボーンには会った?」
「バカ言え、会えるわけないだろ」
 部長は高校の時の姿のまま、少しだけ屈強になって、俺の記憶に残る笑顔で言った。
「それで日本に帰って来たらさ、成田空港の書店にあった雑誌の表紙見てビックリしたわけよ」
「あはは、知らなかったんだ」
「…音楽聴かないからな、普段は」
 部長は恥ずかしそうにツインベッドに腰掛けた。俺も真似して隣に腰掛ける。高校時代は当たり前だった光景。
「そうだ水島、お前そろそろ地元に帰って来ないか?」
「…実家に帰れ、てことですか」
「いや、お前ももう大人なんだから、お前の好きにすればいい。ただ…瑞希ちゃんのコトなんだけどな」
 その後に続く部長の言葉に、俺は目を見開いた。


   ◇   ◇


 東京から電車に乗って二時間と少し。いくら進学の為とはいえ、こんな距離を毎朝通っていたのかと思うと、我ながら高校時代の自分の体力には頭が下がる。おまけに教科書や体操着で重い鞄を抱えていたんだから、随分きつかったはずなのに、不思議と高校自体には楽しい思い出しか無い。
「八年ぶりか…」
 芸能人になると言って半ば家出同然でデビューしてから、ほとんど実家には帰ったことがなかった。一回、オフの日に地元の空気が恋しくなってこっそ 
 り帰って来たことがあったが、実家には顔を出していなかったし、それきり電話も年賀状のやりとりもなく、実家とは絶縁状態だった。向こうも俺の立 
 場を考えたのか、積極的に関わって来ようとはしなかったからだ。そんな事を考えているうちに、電車は停止した。
「うわ、あちいなあ」
 東京よりどうかすると暑い。埼玉は蒸し暑いという事をすっかり忘れていた。今日のスタイルはTシャツにジーンズ。割とラフな格好だったつもりだが、 
 どうやらこのジメジメには勝てないらしい。
「アイスでも食うか…」
 俺は駅前のコンビニからアイスキャンデーを一本買った。バスの時刻表を確認する。俺の住んでいた街までは更にバスで一時間。路線は一本しかないか 
 ら間違えようが無い。
「あっ、そのバス乗ります!」
 俺は発車しかけていたバスに、飛び乗った。


   ◇   ◇


 乗客は俺しかいなかった。最近はすっかり寂れたらしく、かつては活気があった俺の住んでいた町は、すっかりベッドタウンと化してしまったらしい。
「はあ…」
 俺はまたため息をついたコトに気づいた。運転手は俺が都会らしい格好をしているのが珍しいのか、運転しながらもミラーでちらちらとこちらの様子をうかがっている。
「あ、降ります…」
 降車ボタンを押していないのに、バスはすうっと『舞阪町前』で停まってくれた。運転手は親切そうな中年男で、俺が財布を出すのにもたついていていてもニコニコして待っていてくれた。バスが行ってしまうと、俺は商店街の入り口で立ちつくしてしまった。
「えと…」
 生まれてから十七年間お世話になったはずの町は、既に俺を拒絶していた。なんとなく地元の空気が俺をすり抜けて行くような感覚に襲われる。俺は取り敢えず実家に帰ろうと歩き出した。

2010/07/17(Sat)09:42:54 公開 / HOTARU
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