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『好きなものは甘いもの 第1話〜第2話』 ... ジャンル:リアル・現代 恋愛小説
作者:レイ
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あらすじ・作品紹介
聡太はどこにでもいる高校2年生。現状に満足するわけでなく、不満がある訳でもなく日常を過ごしていた。そんな中起こったいつもとちょっとだけ違うこと。聡太とその周りで起きる普通の普通の物語
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第1話
スパーッン
キレのよい、すがすがしいまでの音が教室に響き渡った。
「蓮崎(れんざき)ぃッ! アタシの授業はそんなにつまんねぇかなぁ? んぅん?」
頭をさすりながら見上げた風景にはある意味見慣れた『笑っているけど怒っている』顔があった。
「い、いぇ、そんな事は……」
スパーッン
まだ言い終わる前に2発目が襲来する。
「廊下で立つプラス課題増加!」
この理不尽で教師にはあるまじき言葉で僕を責める人は「住川 麗子(すみかわ れいこ)」先生。この人を見てると「名は体をあらわす」という言葉がつくづく嘘っぱちだと思い知らされる。確かに綺麗な顔にスタイルも◎!何も知らない人から見れば十分、恋愛の対象となりうる。
でもこんな綺麗な名前だけど麗子さんには黒い噂が絶えない。
あくまで、あくまで(!)筆頭なのが高校の頃はすでに、この町一帯の学校をしめていた、ていうのがある。つまり「元ヤン」だ。たしかに麗子さんの怒り方には他の人にないドスがきいている。(もちろん噂でしかないけれど……。)
ちなみにそのほとんどは僕ら『寝ている者』に浴びせられる。
まぁ、普段は口は(かなり)悪いけど(ちょっと)優しいんだけどさ。
遅れたけど僕は「蓮崎 聡太(れんざき そうた)」。中里村私立高校二年の一組。成績は中の下、スポーツは中の上。容姿はクラス女子ランキング(女子は恐い……)男子20人中8位。まあ、どこにでもいる普通の高校生だ。高校に入って一年半色々あった。女の子と付き合ったりもした。その時はなんか付き合うってこと自体に魅力を感じてた自分がいた。それに気付いた瞬間虚しくなって僕から別れを切り出した。その後も何人かから告られたりもしたけど、ずっと避けてきた。そんな自分は渇いてて、もう恋とか愛とかそんなものには関係ないと思ってた。
なんだかんだ言ってきたけどこれはなんか特別な話とかじゃないし剣や魔法が出てくる訳でもない。普通の二人の高校生の普通な日常の話だ。いや、正確には二人とそこから広がる何人かの高校生の話かな。そう、僕たちだけの他の誰のものでもない物語……
家に帰る途中、毎日通る公園。部活帰り(もっとも帰宅部の僕はダベったり遊んでるだけだけど)のこの時間には近所の小学生もみんな帰って誰もいないことが多い。いても学生のカップルくらいだ。
でも今日は違った。ベンチに腰掛けた女の子が一人。制服だから恐らく高校生だろうけどこの辺りでは見たことない。でもまぁ、気にするようなことでもないのでその日はそのまま家に帰った。
次の日、朝からドタバタしていた僕はすっかりそんなこと忘れて一日を過ごした。今日は麗子先生の授業もなかったので結構平和な日常だった。その平和さを噛み締めているとやたらでかい声が聞こえてきた。
「聡太、今日ゲーセン寄ってかね?」
「悪りィ、今月ちょっともう金残ってないからさ、また来週、月が明けるまでお預けで」
「ったく、UFOキャッチャーなんかに金かけっからだろ。しかもとれたの見たことねーし」
「うっ……」
こいつは八坂 秀樹(やさか ひでき)。幼稚園の頃からの仲だけど親友なんて綺麗なもんじゃない。いわゆる腐れ縁ってやつだ。(ちなみに女子ランキングでは12位)現在は放課後、麗子先生の席の前で正座させられるときのよきパートナーでもある。
「べっ、別にいいだろうが! UFOキャッチャーは俺の人生の一部なんだょっ!」
自分でも何を言っているのかよくわからない。
「はぁ、意味わかんねーょ!」
それでも人に言われるのはムカつくものでとりあえず頭をひっぱたいて、大袈裟なリアクションをとるのを無視して帰路についた。
(あっ……)
公園の昨日と同じベンチにまた同じ女の子が座っていた。さすがに気になったがだからと言って現代はことなかれ主義の時代だ。僕だって例外じゃあない。何ができる訳でもないのでその日もまっすぐ家に帰った。
翌日、麗子先生の授業でなんとか恐怖が眠気に打ち勝った。その反動からか次の数学は爆睡。その先生(通称ナイキ。数少ない髪の毛を一本にまとめているのだがその束が見事な流線型を描いているのである)が担任の麗子先生にしゃべったせいで結局恐怖の放課後を過ごすハメになった……。
しびれる足を引きずりながら教室に戻ると既にそこには人の姿はなかった。皆帰るか部活に行ってしまったようだ。秀樹の奴も今日は確か追試とか言ってたのでいなかった。
(はぁ、帰るか……)
夕日に染まる公園にその日もその女の子は同じ場所に座っていた。
余談だが僕は女の子と話すのが苦手ではない。むしろ去年の学園祭では秀樹と一緒に女の子に声をかけまくったりすらしていたこともある(基本玉砕)。そんな変な自信で自分を無理矢理合理化して、とうとう僕は好奇心に負け話しかけてみることにした。近付くとあっちも気付いたみたいだった。当然、警戒しているようだったが迷わず話しかける。
「ども、その制服ってこの辺のじゃないよね? 俺は中里の二年の聡太って言うんだけど君は?」
そこまでの台詞を一気に言ってしまう。おかしい。いざその娘を目の前にしたらなぜか考えていた台詞が吹き飛んだ。今までこんなことはなかったはずだった。少なくとも去年はこんなことはなかった。どんな可愛い女の子を前にしてもだ。
さすがにあっちも驚いたようで呆然とした目を向けてきた。でもすぐに目を足元に戻した。
「秋野 花梨(あきの かりん)。こっちには四日前引越してきたの。中里って中里村私立高校生のこと?」
目は合わせないが一応返事はかえってきた。
「うちの学校知ってんの? そう、その二年一組」
そう言うと、今度は若干興味を持った風で、
「そうなの? わたし来週からその二年一組に転入することになってるの」
やっと初めて僕に興味ある視線をなげてきた。やっと初めて僕は彼女と目を合わせることができた。
「マジで!? すっごい偶然じゃん!」
僕はびっくりした風を装って(実際びっくりしていたんだが)更に彼女の気をひこうとオーバーリアクションで応えた。
でも彼女が発したのは
「そうだね」
の一言だった。そう言うとまた目は下に向かいかけた。だけど僕は今度は逃さなかった!
「ゴメン!」
さすがにあっちも驚いて目を丸くする。(まぁ、いきなり謝られればだれでも驚くだろうけど)
逃がさなかったんじゃない。なぜかとても申し訳なく思えた。
「ごめん。声かけたことで気分悪くしたら本当にごめん! ただここんとこ、いつもそこにいてちょっと気になったからさ……」
彼女は僕を見ていた。最初は驚いた目で、そして優しい目。でもその目はみるみる悪戯っぽいものに変わってきて…(この時深い深いトラップにかかったことに気付くのはもっとずっと後になってからだった……)
「あんぱん」
「は?」
「だから、あんぱん」
いや、あんぱんはあんぱんだろうがそこにだからをつけたからといって意味が通じやすくなる訳じゃあない。もしや『ダカラあんぱん』なるものが新発売されたのかと彼女の方を振り向くと
ペチッ
「えっ……」
叩かれた。頬で軽い音を鳴らして。
「早くあんぱん買ってきてって言ってるの!」
「なっ、なんでそんな」
「パンだけじゃ口の中乾いちゃうからコーヒー牛乳も、一番甘いやつがいいな」
言おうとする言葉を言う前に新しい注文で遮られる。
「だから何でそんなことしなきゃなんないんだよ! 確かにさっきのは俺が悪いとこあったけど、だからって……」
「じゃあ、別にいいわよ。そのかわり転入したら真っ先に『あ、かっこわるいナンパしてきた人だ』って言いふらして回るけど、それでもいい?」
「あんぱんはこしあん、つぶあんどちらがよろしいでしょうか?」
気付くと満面のひきつった笑顔で尋ねていた。敬礼でもするんじゃないかというくらい姿勢を正して、だ。
「つぶあん」
「かしこまりました!」
そう言って駆け出す。もちろんひきつり笑顔のオプションはつきっぱなしだ。
(た、大変な事になった……)
やはり時代はことなかれ主義だ。余計なことは身を滅ぼす。そんな安っぽい教訓をまさか自分の身をもって知ることになるとは……。
こうして僕達の新しい日常・新しい関係(上下関係)が始まったのだった。
第2話
「ここで……っと、いいんだよな?」
小さな紙に書かれた住所を数回確認する。丸文字で書かれたそれは僕がいるところを改めて実感させる。
今僕は(小さい頃の幼なじみの家を抜いて)生まれて初めて(異性として意識する)女の子の家の前でインターホンを押すことになっていた。前の彼女は僕の家に来た事はあったけど、彼女の家にあがらせてもらったことはなかった。あの頃とは全く質の違う緊張を抱きながらインターホンに手を伸ばす。
ピンポ〜ン
「は〜い。あ、やっと来た! 遅すぎっ!」
はぁ〜……
女の子の家だというのに出るのは溜め息ばかりだ。こんな普通ならドキドキもんのイベントも花梨の手にかかれば、ただの気の重い休日にランクダウンだった。
昨日花梨と出会ってあんぱんを買いに行かされてから、そのまま僕の位置はなし崩し的にパシリへと落ち着いた。遠目には物静かに見えたのだが、それは夕日が見せる効果だったのか……
今日は引越して、まだ荷物の整理が終わってないということで土曜日という事も手伝ってパシリの役目を全うしにきたという訳だ。
「お邪魔しまぁす」
彼女の家は特に特別なところもない普通の一戸建てだった。場所は最近新しい家が建ってき始めた郊外区。我が家からは自転車で5分弱といったとこだ。時間がかからないのが唯一の救いといったところか……。
特に返事はないがインターホンで伝えているのでそのまま扉をひく
がちゃっ
ぼすっ!
「ぶっ」
どごんっ!
「ぁだっ!」
しばしの沈黙……
何があった? ドアを開けたら視界いっぱいに、何か茶色いものが飛びこんできて……ん? あぁ、あそこに転がってるぬいぐるみか。
そこに戻ってきたドアが後頭部を直撃……、こうして床にうずくまる事になった訳か。何と言うか、まぁ、不条理だ……。
「遅過ぎっ! 何やってたのよ!」
「んな事言ったって……」
「言い訳しない!」
「むぅ……」
まずい、いつの間にか関係が固定しつつある……。このまま月曜日に持ち越してクラスに知られる訳にはいかない。そう思って口を挟もうとする前に次の言葉はやって来る。
「じゃあ、とりあえずそこにある荷物を全部2階に運んどいて
そこ?
そこって呼ばれる範囲にあるのはトラックでしか運べないような大きさの箱が一つ。これでもかとばかりに我が物顔で玄関を占領している。ははは、いくら何だって、これではないだろう。
「そのおっきいやつ」
……これだった。
「いくら何でもこれは無理だって! こんなの業者でも苦労するサイズだろ!」
「ばらせばいいじゃない?」
は?
「別に箱自体はいらないもの。中の荷物だけなら大丈夫でしょ?」
確かにそれなら何とか……
「じゃあ、はい」
渡されたのは……ドライバーセット? しかも工具箱とかいうレベルではない。日曜大工を趣味にする世のお父さん方もなかなか持っていないような代物である。
「それ無理矢理詰めたからネジとか釘とか、その他色んなもので、色んな留め方で留めてあるから。じゃあ、頑張ってね!」
そう言って実に楽しそうな笑顔で違う部屋にそそくさと入っていく花梨。
……関係の再構築はだいぶ前途多難なようだった。
「あれ、まだやってたの?」
箱の解体が始まってから十五分程経った頃、奥から花梨が出てきた。先程から着替えたようだった。服装は簡単なものだったが、さっきまでの作業用の服から比べると、ぐっと女の子っぽいものだった。なんか初めて『女の子の家』に来た感じがするなぁ。
「何? 呆けたような顔して、気持ち悪っ……」
「はあ、疲れてきたんだよ。何だよこれ、留め具もバラバラなら留め方もバラバラ。どんだけ面倒くさがりなんだよ!」
「あはは……まぁ、うちのお父さんいっつもこんなだから」
初めて見せた苦笑い。なんか今までで1番かわいいかも
「まぁ、気にしない気にしない! ちょっと足りないものできたから買い物行ってくる。すぐ帰ってくるからあんまり家の中うろつかないでよね?」
「わかったからさっさと行ってこい。引越し祝いの人が来ても俺は何にもわかんねぇからな」
「わかってるわよ。じゃ、行ってきまぁす」
「はいはい、いってらっしゃぁい。……ふぅ、いったか。じゃあ、あいつもいなくなったことだし作戦実行といきますか」
かねてから僕が考えていた作戦。それはこの閉塞した状況と鬱々とした情況をいっぺんに打開できる秘策だ。その作戦とは
「ぶっこわす!」
その頃、花梨宅に近付いてくる影が一つ
「あぁ、ここだここだ。こんな時期に越してくるもんだからどんな家かと思ったら案外普通じゃあないか」
ピ〜ンポ〜ン
同時に重なる対照的な高音と低音
ズガァアッン
「「なっ!?」」
「どっどうなさったんですかっ!?」
がちゃっ
扉が開いて最初に目に入るのはもちろん僕が片手に凶器(バール)を持って、周りには明らかにそれで破壊したと思われる箱の残骸やかけら達……そしてそんな光景を見たのは少なくとも僕がこの家の住人ではないことを知っている人間だった。更に付け加えるならば僕のことをよぉく知っている僕の周りでは最も危険な人間で……
「って蓮崎ぃ、とりあえず色々あるけど……あんた自分が何やってんのかわかってんのかい……」
「れ、麗子先生……なんでここに……」
誰が見ても穏やかではない笑みで僕に詰め寄る麗子先生。唇の端が終始ぴくぴくしてしまっている。そしてとどめが……
ぱさっ
ぱさ?ん、この滑らかな布は、もしかして……
「なんで人ん家で頭にパンツ乗せてんだ、バカヤロー!」
ズガァアッン
吹っ飛ぶ身体、遠退く意識……あぁ、神様貴方はぼくが嫌いなのでしょうか……気を失う僕の顔はそれはそれは安らかだった
二十分後、足を痺れさせ正座を続ける僕がいた
「ほう、花梨とは昨日知り合った。それで今日は引越しの手伝いに来た。そして一番でかい荷物の解体を任された。そんで埒があかないと判断したあんたはぶっ壊すという策に至った。そういう訳かい?」
「はい、その通りでごさいます……」
「で、パンツはただの偶然だと?」
「はい、その通りでございます……」
「で、あたしにそれをそのまま信じろと?」
「はい、その通りでございます……」
まあ、そのままだ。今僕は玄関で麗子先生に事の次第の説明を終わらせたところだ。例にもれず正座で、仁王立ちの先生を前にしてだ。足の痺れは何回やっても馴れることはないと改めて思う。
「っはあ〜、全く……次第のことは帰ってきたら花梨に聞くとして、とりあえずこの散らばったごみ片付けようか」
「そ、そうっすね! こんな惨状花梨のやつに見られたらどうなることか……」
そそくさと片付け始める僕を見て麗子先生はニヤニヤしている。
「何ですか? ニヤニヤしちゃって気持ちわるいですよ」
ごっ!
とりあえずパンチ一閃
「ってぇ〜!」
「余計なお世話だよ!あんたはそれにしても学校じゃあ、女にゃあ興味ないと思ってたけど……どうしてどうして板についた尻に敷かれっぷりじゃあないか」
しまった……すっかり忘れてたけど、一番見られたらまずい人に見られてしまっている。しかも事故とはいえパンツを頭に乗せたところを、だ!
「まあ、このことは花梨以外には黙っててあげるよ、もちろんパンツの事は花梨にも」
あれ? これは意外と大人な対応なんじゃあ……
「こんな面白いこと、いじるの人に邪魔されたくないからねえ、くっくっく」
最悪だった……
「はあ、まあいいです。とりあえずここ片しましょうか」
「はいはい、あたしは家ん中あんまりうろつき回るのも悪いしここの屑掃除しとくからあんたは中の荷物運んどきな」
作業は麗子先生が手伝ってくれたお陰で思いの外はやく終わった。例の下着なのだが箱の中のさらに箱の中にあったようで、それもろとも破壊した為に飛び出したようだった。幸い材質は外の箱と同じだったので、フル装備の大工道具のお陰で新しい物をこしらえることができた。
「ただいま。あ、全部片付いてるじゃない」
「お、お帰り。」
「あれ、この女物の靴誰の? 誰かお客さん来てるの?」
「お、帰ってきたね。お邪魔しちゃってるよ。会うのは転校の手続きんとき以来だっけ?」
「あ、麗子先生いらしてたんですか! 言って下さればおもてなしいたしましたのに」
あれ、花梨のキャラってこんなだっけ? 今目の前にいるのは容姿に見合った礼儀正しい女の子だ。確かに違和感はないが……
「何、その喋り方。めっちゃ変……」
ごっ!
パンチ一閃……
「ってえ〜!」
「余計な事言わない! って、せっ先生、こんなこといつもは……」
慌てて訂正する花梨。不謹慎ながらそのあたふたする姿が可愛いとか思っていると
「あっはっはっ! あたしの前ではキャラなんか作ったって無駄だからいいよ! あたしそういう事には敏感なのさ。まあ若い頃の経験ってやつよ」
「いえ、そんなことはないですけど……はあっ〜、そうです、キャラ作ってました!」
あ、開き直った。なるほど自然だ!
「まあ、クラスでどんなキャラでいこうと勝手だけどあたしの前じゃあ素でやってほしいな」
ビッと親指を突き上げてこぶしを突き出す姿は若干古臭い感はあるが、なかなかどうしてカッコイイ。
「ほぇ〜、先生ってカッコイイですね! 新しい担任が先生でよかったです」
花梨も同じように思ったらしく素直に感心していた。
「まあ、あたし達気が合うみたいだねぇ。そ・れ・に!」
「そうですね!」
え、どうして二人揃ってこっちを向くんだ? しかも二人とも笑顔なのにこんなに背中に悪寒が走るのはどうしてなのだろうか……
「「お互いにこいつの弱みも握ってるみたいだし(ですし)ね〜」」
嗚呼そうか。そういう事か。最強の二人が手を結んで、もっとも強く二人を結び付ける絆が僕の弱みだと、そういう訳ですね……
アハハ、神様はこんなに試練をお与えになって、僕をお嫌いなのでしょうか?
僕は……あんたなんか大っ嫌いだあぁーっ!!
涙を流す笑顔の僕、違った意味で涙を流して爆笑している女性二人
この時、秋野家には今までになく笑顔が満ち溢れていたのだった
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2009/02/21(Sat)09:29:11 公開 / レイ
■この作品の著作権はレイさんにあります。無断転載は禁止です。
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■作者からのメッセージ
ども、レイと申します。
恋愛ものは初挑戦ですので至らないところも多々あると思いますが、どうか温かく見守って下さいませ。褒められて伸びる子ですのd(ry
これからもどうぞよろしくお願いします。今回はこの辺で、ではっ
作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
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