『白の世界』 ... ジャンル:異世界 ファンタジー
作者:みゅう                

     あらすじ・作品紹介
 この白の世界は、友紀の様に死神に魂を半分違法にあの世に送られてしまった人達と魂を送った死神で構成されている物語です。魂をとられた事で友紀達は、自身の存在の大切さなどに気づいていきます。魂をとった死神は、とある事をするために魂を勝手にあの世に送ってるのですが、死神の目的って一体?友紀達はとられてしまった半分の魂をとり返せるのか?

123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142

 1、ひみつ。

 私はどこにでもいる様なごくごく普通の女子中学生、矢沢友紀。
こんな普通の中学生の私には、とても人にはいえない様な秘密が三つあります。

一つ目は、私はテレパシー能力を持っていること。

二つ目は、私の家の鏡が、花の園という所に繋がっていること。

三つ目は、私の魂の半分が死神によって違法にあの世に送られていること。

 2、私の日常はこんなんでした。

 矢沢友紀は自分の家の近くにある中学に通う普通の中学生だった。魂があの世に送られてしまう事になるこの日も
友紀はいつもの通り、朝学校へ行ったら勉強や部活などをいつも通りにこなし、この日もいつも通りに家へ帰る予定だった。
友紀はこの日、一人で帰路についていた。普段は友達と帰るのだがこの日友達は塾でいつもより早く帰ってたので、
友紀は一人で帰っていた。もう結構日が暮れていて、辺りは薄暗く石につまずく事もたびたびだった。
この日友紀は普段はあまり使わない近道を使って帰る事にした。もう暗いし見たいテレビがあるので。
 友紀がこの日使った近道は、薄暗い路地、安全面にはやや欠けるが通学路を歩くよりこの道を使った方が早く着く。
友紀はその路地に入っていった。日が暮れているせいでもあるが路地の中は暗かった。
もしもこの時この路地を使ってなかったら、魂を半分あの世に送られなくてすんだのだが、、、、。
 友紀は歩いている途中、背後に気配を感じた。誰かが自分の後を着いて来ている?と友紀は思ったが、
この路地を使う人を友紀は見た事がなく、友紀はすぐに気のせいだと思った。
か、、ら、、ん、、、友紀の後ろの方で石が転がる様な音がし、友紀は凄い勢いで振り返る。
人がいた。
友紀;「!、、」
 友紀の後ろにいたのは、真っ黒いヒラヒラの服を着た友紀と同い年ぐらいの少女。服は黒くて見えにくく異様に白い肌が
薄暗闇の中、浮き上がって見え、不気味と言えば不気味な光景だった。
茶髪に、青みがかった様な、紫がかった様な不思議な色合いの目を持つ少女、日本人ではない。(外国人でもない様な、、)
友紀はそんな少女の姿に気味の悪さを抱いたが、気にせずに進む事にした。
すると、どういう訳か辺りが真っ暗になっていた。何も見えない。ふと、暗闇の中に明かりが灯った。
小さくてゆらゆらしている明かり、近づいてみて見ると、ろうそくだった。
 友紀;「どうなってるんだ?テレビ見逃しちゃうよ。」
友紀がいうと、その言葉がスイッチになったかの様に、当たり一面に沢山のろうそくが現れ、辺り一帯はとても明るくなり
闇の中に隠れていた少女の姿も見える様になった。



2009/02/08(Sun)22:53:56 公開 / みゅう
■この作品の著作権はみゅうさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 あまり上手くはありませんが、最後まで読んでくれたら嬉しいです。

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。