『この世の果て』 ... ジャンル:リアル・現代 恋愛小説
作者:秋葉 太郎                

     あらすじ・作品紹介
秋葉原に背を向けた僕は、仄暗い街角のバーで、あなたと恋をする。あなたの胸に抱かれてた僕は、いつしか巣立ちの時を迎える。翼は生えたようだが、僕は路頭に迷う。愛していたのだと言えば、言い訳がましくなる。けれど、あなたと過ごした日々は、あまりにも全き世界だった。

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 一口に人を好きになると言っても、いろんな好きになり方があると思う。無線好きな奴
が言うことには、声だけで好きになることがあるという。また、一目惚れというのはよく
聞く話だ。街を歩いていたり、テレビを見ていたりすると、日に数回は一目惚れをするこ
ともあるという。僕の場合は、匂いだった。
 その匂いは強烈だった。嗅いだ途端、脳幹に何かが撃ち込まれたようだった。そして僕
は、あなたのことを忘れることができなくなった。人間を親と勘違いする、生まれたばか
りのアヒルの気持ちが分かった。それはもう、どうしようもないことだった。
 調子外れなピアノで、どこかで聞いたことのあるようなブルースの弾き語りをした、あ
なた。いつか見たアダルトビデオに出演していた、ふくよかだが乳首の陥没した胸を恥ず
かしがっている女優に似ている、あなた。あなたは、僕の膝に座って、「私の歌よ、ど
う?」と、酔っ払った呂律で言った。
 あなたと初めて会ったのは、秋葉原で、仲間と喧嘩した日の夜のことだった。
 あの日、司法試験の結果発表を見た僕は、繰り返し脳貧血に陥ってしまう程に落ち込ん
でいた。落ち続けて五年目だった。切なくて、秋葉原にいる仲間達を訪ねた。仲間達は、
それぞれ自分のことだけに集中している様だった。いつものことだ。その妙な距離感が、
オタクたちにとっては居心地が良い。
 突然、自称リーダーが、すっとんきょうなカン高い声で僕を攻撃してきた。オタ芸とい
う、一歩引いて見れば奇妙にしか見えない踊りが習得できていないことで人格を疑われた。
自作パソコンに時代遅れのCPUを選んだことで人間性を否定された。
 憤慨した僕は、アニメージュでオナニーする自分のことを棚に上げ、「お前は現実逃避
している」と反撃した。そして、リーダーが信じている秋葉原の伝説を否定した。時間を
戻せるメイドがいるなんて、それは事実無根だ。お前の妄想だ。それが、奴の神経にダ
メージを与えるのに最も有効と知っていたからだ。案の定、自称リーダーは怒り狂い、怪
鳥ガルーダよろしく喚き散らした。そして俺は、秋葉原を去った。
 悲しくて、何より不安になった。僕はこれから、どこに逃げて行けば良いのだ? いわ
ゆる一般人の世界で上手くやってゆけず、やがて漂着したのがオタクの世界だった。僕は
どうして、いつも周囲からやっつけられるのだ。
「人のいるところに、苛めはあるのよ」あなたは、空のショットグラスを人差し指でクル
クル回しながら、言った。「知らなかった? だから、嘆いても無駄よ」
 僕にとって、秋葉原以外の街は全て未開の地だった。秋葉原を追われた僕は、未開の地
の薄暗い路地で、さらに薄暗い店をみつけた。地震発生器のようなスピーカーでドンガド
ンガしているクラブに入る勇気はなかったし、明るいところで見られても良いほど、自分
の見栄えに自信はなかった。暗くて、静かで、強い酒を出してもらえれば良い。未開の地
で、それだけがそろえば十分だった。
 その店は、ピアノが一台ある、飾り気のないバーだった。カウンターの中に酒を出して
くれる男の人がいて、ピアノの近くでは、ビジネスホテルの受付の人みたいな恰好をした
女性がいて、煙草を吸っていた。
 僕は、カウンターに座ってウイスキーを注文した。ショットグラス二杯分を飲み干した
後で、自分の吐いた息の酒臭さに咽た。
「忘れてしまいたい事がある、みたいな飲み方をするのね」
 ピアノの近くにいた女性が、言った。それが、あなただった。
 あなたは、「何か一曲弾いてあげようか」と言った。ぼくは、そんな時にどんな曲を頼
むべきなのか分からなかった。とりあえず、そんな人がいたような気がする外国人の名前
を答えた。エリックだか、フリックだか、そんなのだ。
 弾き終えたあなたは、「君ってさあ、本当は、クラプトンなんて知らないでしょう?」
 僕が頷くと、あなたは笑った。あなたの笑顔は本当に楽しそうで、意地悪さを見つける
ことができなくて、僕も笑ってしまった。
「今の、私の歌よ、どう?」
 君は、初対面だというのに、いきなり僕の膝に座って、そう言ったのだった。驚いた僕
は、椅子から落ちそうになるのにはなんとか耐えたが、眼鏡を床に落としてしまった。
「クラプトンは知りませんが、あなたの歌、良かったです」
 緊張していた僕は、片言のような言い方で答えた。
「そっか、ありがと」
 あなたは、プレゼントをくれた恋人にするみたいに、僕に抱きついてきた。その時に僕
は、あなたの、耳の後ろの匂いを嗅いだ。その瞬間に僕は、あなたのことを二度と忘れる
ことができなくなってしまったのだった。
 酔いつぶれた僕は、目覚めるとあなたの部屋にいた。僕は、あなたのベッドで寝ていた。
あなたは、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。
「おはよう。頭、痛くない?」僕が目覚めたのに気づいたあなたは、僕にもコーヒーを出
してくれた。「昨日、酷い飲み方してたね。何かあった?」
 僕は、世話になった礼を言うのも忘れ、秋葉原のことを愚痴った。現実を逃れ、下らな
い妄想でみっともない城砦を築いて悦に入る奴ら。一人よがりで、非生産的な集落。ウル
トラギガント級の張りぼて。口を開けば、言葉が尽きない。
 話を聞いていたあなたは、立ち上がり、僕の首筋に鼻を押しつけて匂いを嗅いだ。あな
たは頷いて、「私、君のことが好きだと思う」
 あなたの言葉を聞いて、僕はたじろいだ。あなたの輪郭が白く輝きだし、そして、見え
るもの全ての輪郭が鮮明になった。カーテンから漏れる日は神々しい。カップの中のコー
ヒーが、何かとてつもなく重要な物語を秘めた液体に思えた。秋葉原のことなど、もうど
うでも良かった。世界の変容ぶりに、僕はたじろいだ。
 僕は、あなたを抱いた。オルガスムの一瞬に、僕は全てを忘れ、全てを知っていた。あ
なたと僕は世界の一部であり、世界の全てだった。水道の蛇口や、天井の壁紙までもが、
僕達を祝福してくれているように感じた。僕は完全で、無限で、生きる意味と直結された
僕の心は、この世界が存在する意味を予感しそうな期待で震えた。
「今、君の目は見開かれているわ。これが現実なのよ」あなたは、僕の腰に足を絡め、言
った。「普段の君は眠っている。全て幻だわ。憤りも、悲しみも、願望も、全て」
 僕は、殆どの時間をあなたの部屋で過ごすようになった。勉強とセックスだけの日々を
続けた。あなたは、僕の世話をするのが生きがいのようだった。仕事に出ている間、僕が
寂しくないようにと、何度も電話を入れてくれた。僕は、あなたがいれば満足だった。あ
なたの作る美味しい料理を食べ、あなたの側でぬくぬくと眠った。そして、抱き合った。
あなたの電話を待ち、あなたの帰りを待つことが全てだった。部屋に閉じこもり、ひたす
ら勉強していた。それで満足だった。
 次の年、僕は司法試験に合格した。あなたはケーキを作ってお祝いしてくれたけれど、
あまり嬉しそうではなかった。「君がどこで何をしているか分からない、そういうことが
増えるのね」あなたは、ボソリと言った。
 僕は、あなたに恩返しがしたかった。弁護士事務所に就職して、一生懸命に働いた。
仕事は楽しかった。事務所に来るお客さんから、「先生」と呼ばれると、気分が高揚し
て、どんなことをしても期待に答えようと思った。自分が価値ある人間であるという実感
は、僕の背筋を伸ばした。頑張れば頑張るほど、仕事は楽しくなっていった。
 仕事中、あなたから電話が入るようになった。その回数は、次第に増えていった。僕は、
あなたからの電話には必ず出るようにしていた。しかし、ついに、電話に出ないことがあ
った。借金苦で自殺未遂をした工務店の社長から相談を受けていた時のことだ。涙を流す
社長を前にして、話を中断することがどうしてもできなかった。その一時間後、あなたは、
僕が働く事務所に現れた。「心配だったから」と、あなたは言った。
「いつも一緒にいるじゃない」僕は、あなたを追い返した。「仕事の時間なんだから、こ
ういうの、止めてほしいな」
「強くなったのね」あなたは言った。捨て台詞のような言い方だった。
 その夜は、鋭く、冷たい喧嘩をした。いつものように、結局は泣きながら互いの体を求
め合って、全て許せてしまうという、そういう喧嘩ではなかった。
 あなたは、僕の一分一秒が把握できていないと不安だと言った。二人の将来のためにも
僕だって働かなくてはならない、だから、それはできないと僕は言った。私の給料だけで
も十分だったじゃない、とあなたは反論した。
「働いて、貯金して、結婚指輪を買いたいんだ」
 隠しておいて、驚かすはずの計画だった。僕は、あなたの手を取って、あたなの瞳を見
つめた。
「君は、強くなくて良いの」あなたの表情は、落胆だった。「強くない方が良いの」
 僕は、一緒に過ごしてきたあなたの部屋を出て、弁護士事務所に戻った。事務所にはま
だ明かりがついていた。一年先輩の女性が、まだ仕事をしていたのだった。
「彼女と喧嘩してきたな」
 先輩にそう言われた僕は、別れてきたのだと答えた。どうってことはないという振りを
して、ソファに寝そべる。そうだ、僕は弱くない。
「こんどさあ、事務所のみんなでディズニーランドに行くんだけど、あなたも来る?」
 僕は、どうせ暇になっちゃったから、行ってみます、と答えた。
 次の日、あなたがいない間に、あなたの部屋から僕の荷物を運び出した。僕の荷物は、
ダンボール二つ分しかなかった。一つは本や雑貨、もう一つは下着やトレーナー類。服は
洗濯され、綺麗に畳んであった。それを見たときに胸が詰まったが、振り返らずに部屋を
後にした。合鍵は、ポストに入れておいた。
 一人暮らしの再会は、思ったよりスムーズだった。新しく借りた部屋の中で僕はポツン
としていたが、事務所の人達が引越し祝いをしてくれたり、遊びに来てくれたりした。だ
から、寂しくなかった。
 僕の部屋に来た人達は、軽く酒を飲み、様々の夢を語った。株、新しい事業の案、事務
所の反映、大きな裁判に関わる事。その度に考えた、僕の夢は何だろうか? 弁護士にな
るのが夢だったから、その先は考えていなかった。しかし、皆の夢を聞いて、僕も夢を持
つようになった。いつか、自分の事務所を持ってみたい。各界の大物から頼られるような、
偉大な弁護士事務所の創設者になってみたい。
 ディズニーランドに行く約束の日は、気持ちよく晴れた。目覚ましに手を伸ばした僕は、
カーテンの隙間から青い空を見た。
 皆で出かける日なので、少し見栄えのする格好で行こうと思った。しかし、洗濯カゴは
一杯で、そもそも持っている衣服の数が少なかった。こんな日に限って。僕は、ベッドの
下に押し込んでいたダンボールを引き出した。ダンボールの中には、あなたが洗濯して、
綺麗に畳んでおいてくれた衣服が詰まっていた。開けるのが恐くて、ガムテープで封印し
ていたのだった。僕は、ガムテープを引きちぎった。もう、終わったことだ。
 ダンボールを開け、トレーナーを手にした。トレーに顔を埋めた僕は、そのまま動けな
くなった。懐かしい匂いがしていた。あなたの匂いと、あなたが好きだった香水の匂いと、
あなたの部屋の匂い、そして、ぼくとあなたが絡み合った匂い、僕とあなたの洗濯物が洗
濯機の中で絡み合った匂い、僕達が幸せだった匂い。世界が輝きだした。カーテンの隙間
から漏れる光は、ただの自然の光ではなかった。彼方の笑顔や仕草。完全で完璧だった世
界、無限の存在であった僕。あなたの温もり。
「今、君の目は見開かれているわ。これが現実なのよ」僕は、あなたの声を聞いた。「普
段の君は眠っている。全て幻だわ。憤りも、悲しみも、願望も、全て」
 僕は、去ろうとする光に手を伸ばした。あれこそが、オルガスムの本質。世界が生きる
ほどの意味を持つための秘密。
 光が去り、ぼくはたじろいだ。世界の中で、あまりにも自分が孤独なことにたじろいだ。
すべてがどうでも良いガラクタの山だった。各界の大物が頼る事務所? 各界の大物って
何だ? 金? 株? 成功? 手段か? 手段のための手段? 交渉? 駆け引き? 人
生はモノポリーか? 勝ったら何がもらえる? 名誉? 金では買えないモノ? でも、
金を工夫すれば偽造できたり? 無駄に複雑なだけじゃないのか? 世界を変えたいだっ
て? でも、お前等のしていることって、ビーカーの中でローションを掻きまわすみたい
なことでしょう? 結局は、ビーカーの形でしょう? 全部が嘘、全部が幻だ。
 僕は、あなたの部屋に向った。あなたの部屋は空っぽだった。管理人に聞いたら、あな
たは実家に帰って、結婚したということだった。古い歌の歌詞を思い出した。誰かにとら
れるくらいなら、強く抱いて、君を壊したい。死に別れるよりも、あなたが遠いところに
行ってしまったように感じた。その感じ方に興醒めがした。僕は、地に落ちた。
 最後の手段を探す奥は、秋葉原の街に戻った。僕を秋葉原から追放した、自称リーダー
の姿を探した。そいつは、歩行者天国の真ん中で、テレビ局から取材を受けていた。硬派
で売っている社会派芸能人が、秋葉原の若者にカツを入れる、という企画だった。生放送
でやっているらしく、野次馬が多くて、現場に緊迫感があった。
 社会派芸能人は、お前等のようなごくつぶしが日本の国を敗者にする、という論法で、
秋葉のリーダーを攻め立てていた。秋葉のリーダーは簡単にキレて、俺は俺の生き方でい
いじゃん、関係ないじゃん。と、無駄な守りを固めていた。それを見ているアナウンサー
と、プロデューサーらしき偉そうな人は、狙った絵が取れたとコソコソ話ながら、ほくそ
笑んでいた。
 僕は、カメラの前に出て、社会派芸能人を指差した。そして、言った。
「あなた、この前、ラブホテルの前で女子高生と喧嘩してましたよねえ」
 人ごみがざわめいた。社会派芸能人は真っ青になり、僕の襟首を掴む。「ありもしない
ことを、言うんじゃない。証拠はあるのか?」
 興醒めがした、僕の襟首を掴む男は、僕の父親のような年の男だったが、哀れだった。
僕は、奴の耳元で囁いた。大切なことを、教えてやった。
 証拠なんて、いりますか? 何十年も芸能界にいて、気付きませんでしたか? ここに
いる人達は皆、社会派芸能人にスキャンダルみたいなことを、喉から手が出る程に欲して
いる。刺激を求めている。皆が求めていることが真実になる。皆がそうだと言えば、それ
は事実になる。一万円札が一万円の価値を持つのと同じ理屈だ。何故だか分かりますか?
 皆が眠っているからです。
「ライバルじゃん、助けに来たわけ?」自称秋葉のリーダーが話しかけてきた。
 俺は、自称リーダーの肩を掴み、弁護士バッチを見せて脅した。お前等が得意な偽造も
のじゃないぞ、こいつは本物だ。「教えろ、時間を戻せるメイドは、どこにいる?」
 自称リーダーは、えっ、という顔をする。そして、苦笑いする。
「それって、伝説じゃん」
「どういう意味だ? 否定されると、お前は本気で怒っていたじゃないか」
「否定されるとムカツクじゃん、信じてるのに」
「本当にいるから、信じるのだろう、居場所を教えろ」
「もういいよ、お前、頭おかしくねえ?」
 やはりか、と僕は歩行者天国のアスファルトに膝をついた。秋葉原の住人には、半端な
狂信者が混じっている。嘘だと分かっているのに、それを信じると宣言する自分に酔うと
いう妙な連中だ。奴等は、嘘だと分かっているがゆえに、嘘だと言われることに激しく抵
抗する。
 何故、そういうことが起こるのか。全ての人は眠っていて、全ては幻想だからだ。
 僕は、マトリクスのコスプレをして歩く人をみつけた。そいつに掴みかかり、「モーフ
ィアスに会わせてくれ」と懇願した。「俺の後ろ頭には、馬鹿でかいコネクタがあるんだ
ろう」と問い詰めた。「全部、全部、嘘なんだろ」と、そいつを殴り倒した。
 辺りは騒然となった。警察が僕を押さえつけようとするので、僕は暴れた。腕を掴もう
としてくる警官の耳を食いちぎった。テレビカメラは僕をとらえ、アナウンサーが興奮し
た様子で何か喋りはじめた。僕は、特ダネだ。
 警察に確保され、パトカーに乗せられた。僕は、トレーナーの匂いを吸い込んで、思い
出の、全き真実の時間に逃げ込んだ。幻の世界に、僕の居場所はない。
「地獄って、どんなところですかねえ」僕は言った。
「死にたいってことですか?」若い警官は、つまらなそうに言った。「死んだら今よりマ
シなんですかねえ、それって、伝説でしょ?」
 死んでも無駄と確認すると、いよいよ何もかにもどうでも良くなった。僕は、我慢して
いた小便を漏らした。小便で、パトカーは大騒ぎだ。
 小便で大騒ぎみたいなことの繰り返しの末に、この人達の人生も、僕の人生も終わるの
かと思った。このゲームの作者は、どんな顔をしている?
 僕は、あなたの匂いを嗅ぐ。僕は僕なりに頑張ってきて、たぶん途中までは間違わずに
きたと思う。しかし、あなたと離れてしまってからは未だ、生きる意味をみつけない。


2009/01/20(Tue)05:42:36 公開 / 秋葉 太郎
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