『やまない雨〜マリッジブルー』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:june
あらすじ・作品紹介
初投稿・そして初作品です。テーマは「雨」。僕の作りだした雨はどこにたどりついたでしょう…。最後までお楽しみください。
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ある生暖かい日、そうあの日は雨が降っていた。どんよりとした灰色の雲が空を覆い、日が差し込む隙間などは微塵もない。
ずっと雨が降っていた。かつて、晴れていた日があったことなど、誰一人とも信じることができないくらいに。雨足は一向に急くこともなく、そう、ある一定のテンポを淡々と刻んでいた。無数の雨粒が追う立場、追われる立場を繰り返し、繰り返す…。
僕が気付いたのは、FMラジオがちょうど、十八時の時報を報せた時であった。サイドブレーキがひかれていることに、軽く汗ばんだ左手がふれて分かった。これ以上引けないというぐらい引かれており、獰猛な男が僕の代わりに引いてくれたのではないのだろうかと感じさせる、
閑静な住宅が立ち並ぶこの道の両脇には、青々とした若葉を纏った木々が植えられている。どこまで続いているのだろうか。ずっとずっと続き、またこの場所に帰ってきてしまうのではないのだろうかという錯覚に陥った。
カノン。バロック時代から今日に至るまで、クラッシックの中でも確固たる地位を築き上げた名曲。ピアノの奏でる夢心地は全ての物を超越する。もし、今という時間に取り込まれ、ジグソーパズルの一部になるというのなら、間違いなくこの曲を聴いている時であろう。ついでに、レザーのチェアもあれば尚更よい。雑誌を片手に持ちながら、コーヒーでも飲み、チェアの奥までもたれかけていれば、世の中などというものは全てうまくいく。
ふと、サイドミラーに目をやると本来の水色とは別に、紅く染められた紫陽花。目視をすると、精巧な蝋人形の様に時間の止まった女性が仰向けに打つ伏していた。シルフィのへこんだボンネットをみた時に、僕の意識はフェードアウトする。
「また君か。いい加減もっとマシな成績を上げてきたらどうなんだね、えっ。」
キャスターマイルドの口臭が怒声と共に放出され、不快感を増幅させる。A商事の営業担当である僕は、松原課長の洗礼をうけることが習慣となっていた。ノルマはそつなくこなしているのだが、何かと話をつけられ、𠮟咤激励いや悪口雑音に巻き込まれる。この瞬間だってそうだ。先週は郊外への出張で、地方の現場へ視察に行ったのだが、決算報告書や総会議事録の編集等の急なノルマを何事もなかったかのように、課してきた。松原は今年の成績いかんで、本社の役員に栄転できるか、地方にある傘下の子会社職員として左遷をされるかが決まるらしい。今後のよき人生を歩みたい気持ちはわかるが、事あるごとに、はけ口として僕にやつあたりをするのは、御免こうむりたい。
同僚の話によると、僕にはこれとは別に恨みを買うような理由があるのではと言われるが、心当たりはないので余計な詮索をしないようにしている。パンドラの箱は開けなければ、ただの箱である。別に希望なんてなくてもよい。
昼食も食べ終えた昼下がり。午前中に言われたノルマをこなしたので、外回りと称して雨の降り渡る街へ繰り出る。こうして作った空き時間の最後には、行きつけのカフェに立ち寄ることが多い。老婦が一人で切り盛りする小さなカフェで、裏通りにぽつんと佇む。いつものように閑散とて
「いらっしゃい。」
これもまたいつものように、ウェイターの老婆が愛想よく、受け応える。
「また、あんたかい。今日もこんな感じだよ。瑞希ちゃんは来ないのかい。」
目じりの皺がほのかに吊り上る。
「あぁ。夜に会う約束をしたから、今日はここには来ないね。」
「そうかぃ。結婚前なんだから、程々にしとくんだよ。」
余計な事を手短に言い、足早にキッチンのほうへ引っこんでいった。
僕には彼女がいる。二年前に入社した時の歓迎会で、たまたま隣に座ることとなった。周りから話しかけられても、会釈をするだけで、しきりにジントニックを飲んでいたのが印象的だった。
酔っていたのが幸いしたのか、その日のうちに付き合うことになった。あれからもう二年になる。
先程の老婆が、コーヒーとトーストをもってきた。コーヒーは注文を受けてから、豆をミルで荒く引きウォータドリップしたものである。トーストは少し焦げ目をつけ、サクサクした食感がするまで焼いたパンに、メイプルをかけた、とてもシンプルなものだ。
「あんたも飽きないねぇ。」
「何が。」
「二年間、ずっと同じじゃないか。」
「こだわりだよ。充足してるんだからいいじゃないか。今のままで十分。それ以上でも、以下でもない。このままでいいじゃないか。」
「そうかねぇ。あたしゃね、それがいつかあんたを飲み込んでしまいそうで怖いんだよ。」
素直に思ったことを言ってみたのに、逆に心配されてしまったようだ。先刻のお返しもこめて‥、
「どうしたんだい、心配ばかりして。もう、歳なんじゃないの。」
「うるさいわね。まだ現役よ。」
そう言うと、足早にキッチンのほうへ引っこんでいった。虫の居所をいとも簡単に悪くしてしまったようだ。軽率といえば軽率だったかもしれない。
ここに来たのは二年前であった。今日よりもむっとする雨の日で、店内の爽やかさを調整した冷房の入れ具合に心地よさを覚えた。また静寂を一面に纏った湖畔に流れるような夜想曲が印象的だった。主人はこの時はまだ元気で、ランチの時間にはカレーやパスタを振舞ってもらった。しかし、今に至っては三ヶ月くらい前から、人工透析をするために週に二回の通院を余儀なくされている。顔はよく見るものの、会うたびに頬の肉が落ちている。
いつもより多く回想が続く日である。人は死ぬ前に、昔のことをよく思い出すというが、その類のことだろうか。
気付くとあたりは誰もいなく、リピートされていたジャズも、いつのまにか消えている。
いつだっただろうかこの雨が降り始めたのは‥。
窓から外を見ると、やはり雨は降っていた。ここ数日の間は、洗濯物を乾かす光景も、子供が公園で無邪気に遊ぶことも見ることはなかった。本格的な梅雨に入ったのだろうか。まだ六月に入って間もないのに、ずいぶんと今年は早いものだ。
待ち合わせた時間の十分前に、約束をしておいた駅の改札口の前に着く。この時間は帰宅ラッシュ前なので、スーツに身をまとう紳士を見かけることは少ない。むしろ、部活帰りの制服姿の学生を見る割合のほうがはるかに多い。スポーツバックを肩に通した体育会系の集団がぞろぞろと、過ぎて去っていく。どうして、彼らは自分の時間を割いてまで、部活に励むのだろうか。三年間、ひたむきに部活動に励み、やり通したとする。最後に何が残るのであろうか。ある一定パターンの繰り返しでしかない活動を、冷静に振り返った時に何を見通すだろう。自分の存在意義を見つけるためか、はたまた欲求を満たすためか。全ては敷かれたレールの上を、ただ走っているだけというのに。
僕の結婚も、ある意味そんな矛盾を抱えているのかもしれない。初めのうちは、何事もうまくいっていた。いやうまくいっていると自分に思いきかせていたのかもしれない。ただ漠然と進みゆく物事に身を委ね、進んでいった。
ただ、いつ頃だったであろうか。コップに注いだ液体が、溢れ始めたのは。それもただ溢れただけでない。注がれていた液体そのものも変わりつつあった。
僕らの結婚式を祝ってくれる彼らは、この盛大な式を見た生き証人ということなる、もう引き返すことはできないのだ。最近はそれが僕たち二人の溝を生む大きな軋轢である。確かにここに来るまで同棲をし、僕が泣かされたこともあったし、些細なことで瑞希を追い出した事だってあった。その度に仲直りをして(僕が折れることが多い)、多くの困難を乗り越えてきた。
しかし、今回は大きく違うことがある。それは、一つになるということだ。家族になるわけである。
プロポーズした時に言った『幸せをずっと』というフレーズが、脳裏によぎった。あれは、嘘だったのだろうかと。
十分ほど経ってから、瑞希は現れた。急いでここに来たためか、ダークグレーのスーツは、肩のところから所々に水滴を滲ませている。胸元のフリルを強調したブラウスは、白とピンクのストライプであった。
「ごめん。どうしても今日終わらせたいことがあったから。」
呼吸を整えながら、遅れた訳を手短に言う。
「まぁ、いいよ。店を予約した時間までは暫くあるし。少しブラブラしてようか。」
「そうね。あっ、友達の誕生日がもうすぐあったんだっけ。ちょっと、それだけ一緒に見に行かない。」
「わかった。じゃあ、先に七階で見てから行こうか。」
駅の時計は、午後六時をうとうとしていた。
広い空に滲み渡る月の優しい光と都内を彩る眩い光のコントラストも好きであるが、雲に空を遮ぎられ、行き場を失った光とそれを濡らしていく雨の日の夜景というものは、また違った高揚を呼び起こすので好きである。十三階のレストランからを見下ろしながら思った。
誕生日のプレゼントにはライターを買うことになった。よく煙草を吸う人なのらしい。その友達のことは最低限しかふれないことにした。当然ここは、話を広げていくべきところであるのだが、何か予感させるものがあった。
「さっきから黙りこくっちゃってどうしたの。調子でも悪いの。」
「いや、そんなことはないよ。瑞希が眩し過ぎて。」
「また、そんなこと言って。」
他愛のない断続的なやりとりも、もう慣れたものだ。以前は意味を持たせたいから、会話をしていたのに近頃は逆のことが多い。そう、そこにはなにもないのである。存在はするがなにもない。意味を持たない。
淡々と食事を済ませていき、リザーブしてあるT国ホテルへと直接向かった。
部屋に入るとシャワーも浴びずに、ただ僕は貪欲に求めた。火傷しそうなほど熱く火照っていた僕の体は、べたつく汗で体温を奪われた瑞希を蒸し上げていく。初めのうちに、手荒な扱いを受け、怪訝な顔色を見せていたものの、次第に目下の筋肉が緩み、瞳を潤ませていくのがわかった。精神は肉体に屈してしまうものなのだ。内心、今日の速いピッチに、僕は驚かされていた。そう、いつもと違う何かに僕の体は気付いていたのだ。
体勢を変え、下から見上げる状態になってから、唯一気づいた瑞希の違いは、声がいつもより半音高いことであった。ふと鼻をかすめた匂いに、寒気を感じながら、僕を襲った脳幹を刺激する甘美な感覚にそのまま身を埋めた。
「お前が私の妻と子を殺したのだ。私の人生はめちゃめちゃだ。‥返してくれ私の妻子をぉぉ。」
眼を真紅に染めた男は、僕のワイシャツの襟もとをつかみ、右手の拳を僕の顔面に振り上げると、左の頬骨にけたたましい衝撃が走った。僕の体はそのままフロアに打ち捨てられ、口の中に鉄の味が広がった。同時に全身への衝撃が、呼吸さえままならなくする。男は、仰向けになった僕の上に跨りさらに拳を立て続けに振り上げる。ただ、猛然と殴りかかろうとする男の拳を最低限に防ぐために、僕は身を屈め腕をクロスさせ顔を守った。
「何をしているんだ。」
七・八発程防いだところで、見廻りをしていた警備員と夜間に待機していた医師が数人駆けつけてきて、男をとりおさえた。
「放せよ。俺はまだ‥。」
必死に腕を振りほどこうとする男。あの丸太のような腕はさっきまで、色白く筋と皮だけである僕の腕に振り下ろされていたのである。事態の収拾に見兼ねた一人の医師がある刹那、注射針を男の右腕に指すとそのまま男はこと切れた。
「数時間は大人しくしているでしょう。その後はわかりませんが。」
言葉少なめに話すと、皺ひとつ作らず白衣を着用していたその医師は、男を日中なら診察室として使うような小部屋に数人がかりで、運ばせた。
何がどうしたというのだ。自分の身に起きたことに理解に苦しんだ。わかっていることは、ここは僕がひいてしまった女性が搬送された病院で、その女性が亡くなってしまったということ。この男は僕がひいてしまった女性の夫で、見ず知らずの男に怒りにまかせて、殴りつけた事ぐらいであった。
夜間の病棟は薄暗く先程の騒ぎも、うすら闇に包まれていた。ただ煌々と光る非常灯の緑の人間だけが、僕の存在を肯定してくれた。それ以外のものは、僕を受け入れようとしない国の住人であった。
おおよそこの後の展開といえば、警察に出頭され、明日の朝刊のための記事に収められ、お茶の間向けの話題として取り上げられるのであろう。報道の自由という正義のもとで‥。
事実が逃げないというのなら、僕にできることは自分の無罪を証明することである。もちこまれるであろう法廷には私を弁護してくれる人がいる。この人に全てを話してしまえばいい。
「僕はやっていない。気づいたら、人が倒れていた。」
と…。
しかし、現実的にそううまくいきそうにない。異端とみなされたものは排除されるのが現実というもの。弱い立場であるからこそ、この仕組みに気づかされる。平等なんてあるはずはないのだ。
いつしか椅子の上に眠っていたようであった。あたりはまだ暗く、夜間にしては効き過ぎている冷房の風に、身を強張らせる。今の時間は魂の三時といったところだろうか。普段は孤独とは無縁の僕ではあるが、病院の中にいるともなると勝手が違う。亡者が、この時間になると冥界と病院とを幾重となく彷徨い続けているからなのだろうか。
ある事に意識をすると、些細な事でさえ気にしてしまう。ちょうど、五歳くらいの男の子が、転んだ時にできた瘡蓋を引搔いては、血を流し、固まれば引搔くというふうに。止まらなくなった思考に別れを告げる為に、無性に煙草を吸いたくなった。
陰影をチカチカと照らした夜間灯に導かれるように、廊下をさ迷い歩く。窓からは、何十年振りかに見たような月の光が優しく西の空から差し込んでいる。雲もなければ、星もない。遮るものは何も無く、怖い程に空は澄み切っていた。天上には月しか存在しえなかった。
この月は僕だけのモノであるといわんばかりに、この病院で一番月に近い屋上で煙草を吸う。屋上には無邪気に遊ぶ子供や、半狂乱の自殺志望者が飛び降りないように金網のフェンスで囲われていた。別に飛び降りようとすれば、潜ってでも飛び越えてでも超えられる形だけのフェンス。あるから自殺したくなるのだろうと思わせる滑稽さに、肺にたまった煙にむせてしまう。僕にはまだ笑うだけの余裕があるらしい。
後にも先にも、僕が月を見たのがこれが最後となる。
ただ、謝りたかった。一服をし、辿り着いたのはこの結論である。実際に僕が轢き殺してしまったのかもしれない。断片的に頭の片隅に残る、血とガソリンが入り混じったような匂い。これだけでは、僕自身として真実の総体に辿り着いたわけではない。ただ、現に僕がその場にいたことで、多くの人を巻き込んでしまったわけである。これだけは変りようのない事実。
霊安室は、病院の地下階にある。僕の履いていた黒のローファは階段を一段ずつ降りるたびに、音を響かせていく。再会へのカウントダウンとでもいったところであろうか。
霊安室の中に入ると、線香の煙たい香りに包まれていた。動力が最低限しか回っていないため、あたりは廊下よりもさらに薄暗かった。周りの壁は白で覆われ、各ベットはカーテンに阻まれている。ここに眠る遺体の多くはエンゼルケアがもう施されているであろう。看護師がする最後の施しを、残された家族が見守るという構図は、考えただけでも悲痛である。
その中に彼女はいた。これ以上とない白の経帷子を纏い、静かに眠っていた。死化粧に施され、苦痛の色は一片たりとも見せずに、安らかな顔をしているのだろう。
ふと、あり得ないことがおきた。どこからかある意志が働いたのであろうか。気づくと、目の前の覆顔布が顔から離れ落ちた。布を拾い、元のある場所に戻そうとする。
僕の体は凍りつく。そこに、よく見憶えのある顔があったからだ。
「‥どうして、ここにいるんだ。」
何も答えることができない事は承知の上であるが、僕は瑞希に聞かずにはいられなかった。
「君は僕と結婚するんだろ。冗談はよしてくれよ。」
この感情はどこから来るのであろう。
「うぁぁぁぁぁぁっ」
霊安室での叫びは病院中に反響しあい、月が沈み、夜が明けていく空へと消えていった。
目が覚めると僕はベッドに丸まるように横たわっていた。隣には瑞希の姿はなく、目の前のシーツは乱れたままになっていた。夢は覚めたのだ。さすがに悪い夢を見たせいで、出社する気はほとほと失せていたが、気になることもあるので、身支度を済ませることにした。
熱めのシャワーを全身に浴び、昨夜あったことをすべて洗い流そうとする。鏡に映し出された自分を見据えて、自分に言い聞かせる。
『落ち着け、夢は覚めたのだ。』
シャワーから放たれる熱めに設定した温水を、全身に浴びながら絶えず自分に言い聞かせる。バスルームの中で鈍く響かせている水の音に耳を傾け、じっと同じ姿勢のままで突っ立っていた。
多少の落ち着きは出てきたものの、なかなかしこりは離れない。弾力性をもったバスタオルで、体が冷めないうちに、体に当てていき、水分を吸収させていく。
ドライヤーで髪を半乾きにし、スタイリングを施す。いつもと同じ工程も、その日ごとにコンディションは違うため、多少の違いは出てくる。ワックスを手の全体になじませ、髪を起こしていく。ただ、今日に限っては軽快に踊る指に、いつものようなキレは見られない。
一人でいるホテルの一室ほど味気のないものはない。一通り出社の準備を終え、朝食は本社の近くのコンビニで済ませることにする。静寂を身に包んだこの状態を打破すべく、リモコン手に取った。
テレビをつけると単調で無機質な声色が聞こえた。普段はこのトーンが落ち着くのだが、今はそんな気分ではなかった。バラエティー化した民放のニュース番組を見て、気を紛らわせたかった。
そんなささいな願いでさえ…
「次のニュースをお伝えします。s県を中心とした各地での交通規制強化の最中、同県のs市で追突事故が起きました。
この現実の世界では
被害者は二名。死亡したのは、助手席に座っていましたA商事の伊藤瑞希さん会社員。すぐに救急車で運ばれましたが、今日の朝方未明に搬送先の病院で亡くなりました。
許してくれないらしい。
なおもう一人の搭乗者、ドライバーの松原健吾さん会社員は、意識不明の重体。今もなお集中治療室での治療を受けています。
警察の調べによると、松原さんは昨日の午前零時過ぎに同乗していた松原さんと帰宅していたところ、赤信号の交差点から飛び出してきた××をのせたダンプカーと衝突。××は業務上過失致死の疑いで…」
どうして気付けなかったのだろうか。
今はもう消えた一滴のしずく
いつだっただろうか。
この雨が降り始めたのは…
雨はまだやみそうにない。
2007/09/15(Sat)06:31:30 公開 /
june
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juneさん
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■作者からのメッセージ
新参者なので整合性の合わない部分が多々目につくと思いますが、精進していきますので、よろしくおねがいします。
作品の感想については、
登竜門:通常版(横書き)
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等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で
42文字折り返し
の『文庫本的読書モード』。
CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。