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『GAME OVER? 第一章G現る』 ... ジャンル:リアル・現代 ショート*2
作者:簾蛾 靜
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あらすじ・作品紹介
Gとの戦いと書いてありますがかっこよくいっただけで実際は単なるゴキブリのことです。本当にゴキブリが嫌いな方は読まないことをお勧めします。
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読む前に、まえがきを読むことをお勧めいたします。
余計なお世話だったかもしれませんが失礼しました。
東京都 品川区
木造の小さな家賃2万のアパート
家主は80代のおばあちゃんなのだが、いまだ現役でバイクを乗り回しているのだから
びっくりなのだ。いつかぽっくりいくんじゃないか心配である。
ところで、そのアパートに住んでいる俺なのだが
一部屋21畳とわりと広いのだが、トイレは外のアパートの裏に
共通トイレがあるだけでしかも、トイレットペッパーがない…
だから、自分の部屋にはかならずトイレットペッパーが必要なのだ。
風呂なのだが、各部屋についている。
しかし、あれを風呂と言っていいのか…いいのか!!あれは…
少し話はそれるが、
隣の部屋の人はちょうど同い年で親しい関係になりよく部屋にあがらせてもらうのだが、
彼の風呂は物置部屋と化していた。
彼とこのアパートの風呂のことを
「緑の地獄風呂」と命名したのだが、それはなぜかといえば…
コケが生えまくり…どこからともなく臭ってくる強烈な臭い…
そして、お湯などいれようものなら、赤カビによって水面が赤くそまる…
まさに「緑の地獄風呂」なのだ。
かといって風呂にはいらないわけもいかず、3キロ先にある銭湯に隣の彼と毎日いっている。
そして、いいわすれていたが、キッチンはない。
しかし、蛇口がある…しかし…
引越ししたての頃、ふいに水を飲もうと蛇口をひねった…
でない…え?と思いながら2度3度と蛇口のひねる…
でない…でないのだ!いくらひねってももどしてひねってもでない!でない!でない!
あ!元栓がしまってるのかも…下を見た俺は唖然とした…
パイプがないだと〜〜〜〜!そう!元栓もくそもなく、
下の引き出しをあけるとそこにはなにもない…
ただの物置の化していた。
そこで、家主に聞いてみると
「あ〜。あの蛇口かい?ありゃ飾りだな アハハハハ」
なに〜〜〜〜〜〜!
かざりだと!ふざけるな!
なんでわざわざこのスペースを飾りにするんだ〜!
そこで、ある日隣の彼と親しくなって初めの頃
その蛇口のことを聞いてみた。
「ああ。あれね。ま、どうやら実際に前まで水流れてたらしいんだけど
あまりに、前に住んでいた人たちが家賃とか払わなかったらしくて、
あのばあちゃんが、あのその専門の方に水道管をとったんだってさ。」
邪魔くせ〜〜〜〜〜…。
どうせならこのスペース自体取れよ…
なんだよ蛇口だけって…
この無駄スペースを物置おけるようなところにしろって
あんのくそばばあめ…
まあ、そんなこんなで水は近くの公園でくんでくるか。
飲んでくるかのどっちかをしなければならない。
あと、洗濯は近くのコインランドリーで
テレビはなぜか病院にあるようなカード式…(俺てきには一番むかつく…
不必要なほどのコンセント…
冷蔵庫のスペースは一様ある
あ、あと飯はコンビ二ね。
一通りの部屋の説明をしたけど、これからが本題なんだ。
7月5日
猛暑だ。なにもしなくてもだらだらとでてくる汗…
扇風機の前でもううごけなかったのだが、
この暑さで例の「緑の地獄風呂」から
異臭!異臭!異臭!
窓フルオープンで喚起!喚起!喚起!
しかし、風がなく
異臭!異臭!異臭!
もう、すべてを受け入れようとあきらめた。
ところが、受け入れられぬ存在が俺の目の前にふいに出てきた。
それは、そう。俺が冷蔵庫でなにを食うかまよって
しかたがなくコンビニ行こうと振り向いたときだった…
きらりと光る背中しかし、異常なほどきもさを煽る触覚!足!
そう!だれもが嫌いであろう…
「ゴキブリ」
であった。
やつは、玄関の前に陣地とり
一向に動こうとしない。
そして、こっちが動こうとするならば
いつ、飛ぶかわからない。
しかも、こっちには武器という武器がゴキブリ付近にしかなかった
スプレー。はえたたき。
くそ〜。
やつは、触覚をたえず動かし
まるでおれをなめてるかのように…
硬直の10分
ついにやつが動いた!!
しかも少しずつ…俺のほうに歩み寄っている…
カサカサ カサカサ
カサカサ カサカサ
ピタッ
止まった。
なんとか、これで逃走できるか…
無理だ。
やつは、計算したごとく、部屋の真ん中に陣を取ったのだ
おれは、携帯をポケットから取り出し
隣の彼にメールをおくった
「 help me〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
――――――――――――――――――――――――――――
|緊急事態だ!!!
|俺の部屋にゴキブリが〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
|いそいで来てくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|
|
――――――――――――――――――――――――――――
送信…
この返事が来るまでのあいつとの時間はとても長く感じた…
ま、実際に30分も帰ってこなかったのだが。
っとそのとき、彼から信じられない返事が来たのだった…。
「すまん。」
――――――――――――――――――――――――――――
|そっちもか!!!
|実は、こっちにもゴキブリが…
|しかも、3匹同時に…
|一匹をようやく今しとめたのだが…
|すまんが、そっちで対処してくれ。
――――――――――――――――――――――――――――
なに〜〜〜〜〜!!
いやなぜその前にゴキブリがそっちにも!!
というか、3匹!!!
くそ〜〜〜。これじゃあ一人でやるしかないか…
いやそもそも、なぜゴキブリがこんなにでてくるんだ?
「なぜに?」
――――――――――――――――――――――――――――
|なぜだ?
|なぜいきなり 二人の部屋にゴキブリが?
|っていうかさあ、そっちはどっから3匹もでてきたのさ?
|
|
――――――――――――――――――――――――――――
「いや〜〜〜。」
――――――――――――――――――――――――――――
|いやさ、熱すぎてな。
|例の公園で水飲もうと外行って
|帰ってきたらカサカサ と最初は一匹だったのに
|数秒後2、3匹とどこからともなくてできたんだよ
| まいったまいった。2匹が今にも飛びそうだよ
――――――――――――――――――――――――――――
くそ。どうしたものか。
は!!メールに夢中になって気づかなかった…
ふ…増えてる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!
さっきのやつは動いてないが
奥に見えている…あの黒光りの動く汚物は…
カサカサカサ カサカサ
まさしくゴキブリだった…
なんと2匹に増えたのだ。
玄関付近と中央を陣地取られた俺は
冷蔵庫側のわずかなスペースしかなく重苦しい空気と
地獄風呂から臭う異臭はよりこの空間を悪くした。
ゴクッ
つばを飲めば、奴らはその音に反応したかのように
触覚を動かしていた。
♪♪♪♪〜〜♪〜♪♪
ん?
あ。彼からだ
「GAME OVER」
――――――――――――――――――――――――――――
|うおああああああああ。
|2匹をようやく殺したと思ったら例の
|地獄風呂からわんさかでてきやがった!!!!
|気をつけろ!奴らはどこからともなくてでくるぞ
|うおおおおお。あしをのぼるなああああああ
――――――――――――――――――――――――――――
!!!
波阿弥陀仏〜。
って言ってる場合じゃねえ〜〜〜。
わんさかだああ?〜〜〜〜
くそ〜〜〜ってことは、こっちもわんさかでてくるのかよ!!!
ふざけんな。
どうせなら2匹のほうがいいわ〜〜〜!!!!!
俺は決心した。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああおおおおおお!!!!!!!!!!!
中央の敵をまるで鳥のように飛びかわし(頭を天井にぶつけたぜ!!!
着地したと同時に片足で右に跳びスプレーをGET!!
すぐさま近くの玄関付近の敵をスプレー(いそぎすぎてスプレー取るとき突き指したぜ!!!
一匹を殺しすぐさま左にもちかえ中央にいる敵にスプレー(またまたもちかえ時突き指したぜ!!!
よっしゃあ〜〜〜〜〜!!!!!
…カサカサ カサカサ カサ
なぜだ…なぜ…あの忌わしき音が聞こえる…
後ろを振り返った。その時…
唖然!吐き気!寒気!?
そこには黒光りのマットのように玄関を埋め尽くしていた。
GAME OVER ?
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2007/08/16(Thu)10:24:56 公開 / 簾蛾 靜
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