『たばこの火が消えるまで』 ... ジャンル:リアル・現代 未分類
作者:カメメ                

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 川の中で、2匹のコイが気持ちよさそうに泳いでいた。
「あれは夫婦、それとも恋人」
 真子がまっすぐ指差した先にいたコイ達は、すでに20Mは先に泳いでいた。
「あれは恋人ではないね、夫婦でもない」高志は言った。
「どうして」
「うん、もしそうなら、あんなに仲がいいはずはないんだからね」
 真子は釈然としないまま、川を見下ろして父と歩いた。5歳になる真子に普段父はいない。真子の父と母は2年前に離婚した。真子の記憶はおぼろげになってきていた。今の高志は月に1度だけ会いにくる「パパ」であり、それは彼らが離婚した時の決まりごとだった。
 川岸まで下りて歩いていると、先ほどのコイはもう姿を消していた。川の流れはゆっくりとしているように見えたが、近くまで来ると思っていたよりも早く流れていた。
「落ちないようにしないと」
 高志は真子の手を取った。2人はゆっくりと一歩ずつ歩いた。川岸はそれほど整備されていなかった。5Mぐらいの幅だろうか、草や細い木が点在していた。また、多くの水溜りを作っており、歩くのに適してはいなかった。高志は時計を見た。15時30分、2時間半後には、明美のところに真子を戻さなければならない。高志は真子をしっかりと見た。1ヶ月経てば、また少しだけ大きくなるのだろうと、そして、高志と真子の関係はその分だけ薄れてしまうのだろうと。高志はゆっくりと歩いた、真子の手を感じながら真子の存在を感じながら、1歩1歩歩いた。
 水溜りをジャンプしなければならないところでは真子は喜んだ。高志の手をしっかりと握り返し、「それー」と飛び跳ねた。そんな時間だけは高志は本当のパパに戻れているような気がした。しばらく歩くと、大きな木が横たわっていて、2人はそこに腰をかけた。

 直美は疲れていた。元気な夫、元気な2人の子供、彼らは大らかに笑い、はしゃいでいた。
「ママ、ママ、早く」
 5歳になる上の男の子、もう10Mも先で直美を指差していた。夫も、3歳になる令子も同じようにせかしていた。早く、早く、早く。直子は水溜りや、木の枝を避けながらゆっくりと歩いた。夫ときたら、なんだってあんなに無頓着に歩いていく事が出来るのだろうか。買ったばかりのスニーカーも、まったく気にする様子はない。子供たちと一緒に水溜りに入り、木の枝を踏みつけていく。
「コイがいるよー」
 勇は夫と話している。大きな声、大きなしぐさ、夫も同じように答えている。アメリカのゴールドラッシュの時代に砂金でも見つけたかのような騒ぎね、直美は一人でつぶやく。
「白いのもいれば、金色のもいるだろ」
 夫の声に勇も同じように応じる。令子がこうした会話から置いていかれ、つまらなそうにしていることになぜ、夫も勇も気づいてやれないのだろう。令子は直美を気にして、直美が到着するのを待っている。男達ときたら、いつもこうだ待つ事を嫌う。しばらくして、コイに飽きるとまた始まる。早く、早くの大合唱。
 直美はどうにかして、夫達に追いつく。令子がそっと手を握る。
「いいかげん、少し疲れたわ、いい、少し休みましょう」
 男達はもっともっと遊べるのにといった顔をしている。
「いい、令子もいるの。それに私もね」
 しばらく先に、親子2人が腰掛けている木が見えた。
「あそこで休みをとるの」と直美は宣言した。

 子供達3人はすぐに打ち解けた。特に、真子は甘えてくる令子を気に入ったようだ。令子は「ネイネ」と真子を呼んだ。勇と直美の夫は、あっという間に木の上に座っている事に耐えられなくなり、少し離れた場所で鬼ごっこをはじめた。令子もそれを見ていて、兄の方に行くと言い、真子の手を引っ張って促した。真子は高志の方をそっと見た、高志は「どうぞ」と合図をして、令子と真子も勇達に加わった。
 木の間に子供3人分の間を置き、高志と直美が残された。34から5といったところだろうかと、高志は思った。直美は薄い紫色のワンピースを着て、低いヒールを履いていた。年相応に落ち着いた化粧をほどこしていて、意志の強い目をしていた。ただ、その存在が、日曜の午後の川べりで遊ぶ親子の風景とどこかバランスを異にしているように高志には思えた。子供たちの笑い声から遠くにいるように、高志はずっと感じていた。
「ねえ」
 直美が話しかけてきた時も、高志はぼんやりとしていて気づかなかった。高志は遊ぶ真子を見ていて、その距離の大きさを測ろうとしていた。
「少し話をしましょうか」
 高志はもう一度直美を見た。
「ええ、いいですよ」
 高志はしばらくぶりに自分が見られていると感じた。直美は一つため息をついて、話し始めた。
「ママはお家でお留守番、いいパパね」
 高志はしばらく手元を見て、それから直美の方を見た。真子の服が汚れている、戻した時に説明しなければならない。
「いろいろな事情があるのです、月に1度だけ会える仲です」
「悪い事聞いてしまったかしら」
 直美は高志のよれているポロシャツを見た。
「いえ、いいのです、別に」
 高志はタバコに火をつける。彼女に何か一言、言うべきだったかどうか、最初のケムリを直美から背けて吐き出した後思った。それから、また考えた。彼女は自分をどう思っているのだろうか。情けない男、元気のない男、でも彼女は何かしら自分に興味を示しているのかもしれない。直美の爪が汚れているのが分かった。彼女はそうした事に嫌気がさしているのだろう。元気な夫、元気な子供、それを支える妻、彼女が望んだのはきっとそういうことではなかったはずだ。
「離婚している訳ね」
「そうですね」
 直美はセーラムを取り出した。
「それを後悔している、それとも、それで良かったと」
 やっぱり、と高志は思った。彼女はこうした生活から逃れたがっているのだ。子供や夫と引き換えに自分自身をすり減らすような毎日。誰かに話をしたいのだ、誰かに聞いてもらいたいのだ。そして、それが自分に向けられている事、高志の胸が高鳴なった。
「どちらとも言えないですね。あのまま続ける事は不可能でした。真子、あ、あの子です。あの子と離れるのは辛いことでした」
 高志は真子が笑いながら走っているのを見つめた。真子なりに高志には気を使っているのが分かっていた。
「奥さんとは、別れるのが辛くなかった」
「辛くなかったと言ったら嘘でしょうね。でも、それは仕方のないことでしたから」
 諦め始めたのはいつからだろうか。明美が風邪をひいたと言った時に疎ましく感じてしまった時だろうか、テレビを見るのを会話で邪魔されるのが嫌になった時だろうか、高志にも良く分からなかった。
 高志は自分の容姿を思った。男を感じさせる顔でいられる自信がなかった。離婚した後も高志は恋をしなかった、敢えて遠ざけてきたのか、そうせざるをえなかったのか、直美を前に、今は前者であったと思いたかった。

 しばらくして、直美の夫と、子供達が木に戻ってきた。もう少し先に、たくさん魚が集まる場所があってそこに行きたいのだと直美の夫は言った。勇はすでにそこに向かって歩き出していた。令子と真子は同じような視線で直美を見つめている。
「どうぞ、川に落ちないようにはしてよね」
 直美は言った。真子は高志を見た、高志を誘うべきかどうか迷っているようであった。高志は直美の夫に会釈して、「この子も一緒でよろしいでしょうか」と言った。
「もちろん、真子ちゃんは令子にとっても良くしている、いいお姉さんになれる才能にあふれていますね」
 令子はうれしそうに真子の耳元で何かを言っている。甲高く元気な声で「バイバイ」と小さな手を振って、令子達も勇の後を追っていった。

 しばらく、高志と直美はタバコを無言で吸い続けた。高志は無言の中で、直美の次の言葉を待った。ゆっくりとタバコを吸いながら、煙の先を見つめながら次の言葉を待った。
「ねえ、迷惑でないの」
「何がです」
「あなたの子供、連れ回しちゃって。迷惑ならそう言えばいいのよ」
 直美はうっすらとため息をついていた。
「真子が楽しんでいるようですし、こちらも助かっていますよ」
 私が出来ない事ですから、私が出来なかった事ですからの言葉を高志は飲み込んだ。こんな会話をいつまでも続ける気は、きっとないだろう、彼女が望んでいるのはこんな会話ではないはずじゃないか。高志は直美に語るべき言葉を探していた、語るべき言葉さえ見つかればと淡い思いを今は抱いていた。真子達はもう、高志からはほとんど見えないところまで行っていた。高志は無言になれているつもりだったし、なれてきているつもりだった。でも、語るべき言葉がない事に、今はいらだった。それでも語るべき言葉を探すことが救いのようにも思えた。

 直美の次の言葉は「しかし退屈よね」だった。
「しかし退屈よね、子供と遊びに付き合ったって、ねえ、退屈よね」
高志は川を流れる葉っぱを見た。期待していた言葉が出てくれば救われる、そういう場面を何度も繰り返し、結局駄目になっていったのだろう。
「ねえ、一つ退屈つぶしに、ゲームでもしましょうか」
「ええ、いいですよ」
 高志はタバコを下に投げ捨てて「僕も退屈ですし」と言った。
「そうね、まずお互いにタバコを2本ずつ吸っていくの。その間に吸ってない方は質問をする。タバコを2本吸い終わるまでに、吸っている方はその質問の答えを話す。いい、こんなゲームよ」
 高志はしばらく考えた。これは彼女からの何かの合図だろうか、それともほんとうにただの退屈しのぎのゲームなのだろうか、どちらにせよ直美との会話を高志は求めていた。
「いいですよ。じゃあ、私から吸わせてもらいましょうか」
 直美は少しだけ静かに笑った。
「それでお願いね」
 高志はタバコを1本取って、慎重に火をつけた。高志が一息ケムリを吸い込んで、ゆっくりと吐き出す頃、直美からの質問が始まった。
「そうね、基本的には言いづらい事も質問するから、これはそういう類のゲームよ。あなたも何でも聞いていいから、いいわね。うん、離婚を切り出したのはどっち、あなた、それとも奥さん」
 高志は最初の質問の意味を考えた。
「明美、妻、いや元妻というべきでしょうねの方です。だいぶ前から、お互いに切り出さないといけないとは思っていたのです。そういう関係にはなっていましたから。でも、真子の事もありましたし、希望もありましたから。少しずつ良くなったり、悪くなったりしながら、だんだんと悪い方向に転がっていったんでしょうね。我慢はしてきたつもりです、双方とも。でも、その日明美はいいました」
 高志は1本目のタバコを吸い終わり、2本目に手を伸ばした。
「真子も辛そうなのって、これがゲームセットの合図でした。後は私が決意するだけと、そうして簡単に私は決意したんです。結論は簡単でしたね、その後のいろいろな大変さに比べると随分と簡単でした」
 高志はケムリを吐き出す時だけ直美から顔を背けた。結論は結構簡単な事だった。原因はなんだったのだろうか、明美の仕事が順調に行きだした事も、認めたくはないが原因の一因だったろう。でも何より話すべき事がなくなっていくという感覚が2人を覆ったのが一番だった。いやそれは高志だけが感じてたのか、またはその逆だったのか、いずれにせよ結論だけは同じでただ原因が違うというだけの事に過ぎないのだろう。
「真子ちゃんにはどう言って説明したの」
 高志はケムリの先を見た。直美は何を聞きたいのだろうか、これはそうしたゲームでもあるんじゃないか、直美の表情から何かを感じ取ろうとした。けれど、まだ答えは出なかった。
「ママと生活をしなさいって。真子もうすうすは分かっていたんでしょうね。パパとママは一緒にいられそうもないんだと。でも、ママの方が真子を幸せに出来るだろうから、ママと一緒にいなさいと」
「本心で望んだの」
 ちょうど、高志はタバコを吸い終わった。高志はタバコを放り投げ手を払った。何が本心で何が本心でなかったなど高志にも分からない。いつだってそれは同じことに違いない。
「終わりですね」
 
 直美は耳を少し触った。最後の答えは答えられそうもない事を理解して、高志へ少しの微笑みを向けた。
「次は私ね」直美がタバコを加え、高志はそっと火をつけた。
「ホストクラブみたいなものね」
 直美は又笑った。風が吹くと冷たく、寂しくなった。
「子どもが2人いるってのはどんなものですか」
 直美はゆっくりとケムリを吐いた。川の流れが少しだけ速くなっているのが分かった。
「大忙しね。毎日がそうね、幼稚園みたいなものね。誰かが騒げば他のも便乗よ」
 直美の顔を高志は見ていた。そこにあるのが不満であるのが確かなら、いくばくかの希望は持てるはずだ。
「楽しい事がない訳ではないわ。嬉しい事もね。でもまあ疲れるわね。いろんな事の全部を子供に吸い取られていくような感じね、だんだんと磨り減っていくの。鏡を見ていて、ふっと思うの、あれ、こんな顔していたのかしらって。少しずつ年を取っていくのね、人って」
 直美の顔に不満の表情が表れるのを高志ははっきりと認めることが出来た。高志の胸は高鳴る。川の水の流れが少しずつはっきりと音を取り戻す、期待が持てるものに期待をもったとしても許されるのじゃないか。
「年をとるって、どんな風に」
「そんな事、聞くの。うん、ゲームね。鏡の中の私が想像していた自分からかけ離れていくの。あれ、こんな顔していたかなって。化粧台に座って化粧している時には気がつかなかった事よ。あれ、何これって。こんな風に疲れていたのかなって。こんな風に疲れた顔していたのかなってね。うんざりって鏡の中の私が言う訳。そんな顔をして歩いているお母さん達をね、どこかで嫌がっていたのよ。あんな風にはなるまいってね」
 直美は1本目のタバコを投げ捨てた。それは風に乗り、川の側まで運ばれていった。2本目のタバコは直美が自分で火を付けた。
「でも、なっていくのね。知らぬ間に年を取るって、嫌なものね」
 直美はしばらく遠くを見つめた。高志はその中から何かを読み取ろうとした、さあ、次の質問だと。直美の中で何かのロマンスを期待しているんじゃないだろうか。ほんの少しの密会、ほんの少しのロマンス、たまに会う恋人、直美がそう若さを取り戻す。高志と出会い、つかの間の恋愛が彼女の希望となりうるんじゃないか。
「どうして、今の生活を続けるのですか」
 高志の賭けだった。きっと悪くはない質問だ。
「なんでかしらね、そうするしかないからかもしれないわね。そんなものでしょう」
 直美は静かに笑う。その笑いが何を意味しているのか、高志にははっきりとは分からない。それは何に向けられているのか。その後しばらく高志は次の質問を考えたが、結局何も思いつかなかった。直美はゆっくりとゆっくりとタバコを吸い、吸い終わると高く放り投げた。
「ゲーム終了かしらね」
 高志は何も言わなかった。その代わりに高志の携帯の番号を自分のタバコの箱に書いた。何かの希望は持てるだろう。何かが始まるかもしれない。またたまに会うことも出来るだろう。2人で何かを始められるのかもしれない。
「良かったら」高志は言った。
「ふーん」
 直美が久しぶりに見せる顔だった。相手を識別する顔、この男はどんなものかしらと。直美はその箱を受け取る。

「おーい、おーい」
 直美の夫は手を振って高志たちのところに歩いてくる。それは大きな声で、直美は疲れて笑う。  
 高志は時計を見た。もう帰らないといけない時間だ、少し時間を過ぎてしまうかもしれない、でも今日は素直に謝ろう。ちょっと、この子と長い時間いたかったんだと説明するんだ、真子が大きくなっていくのは嬉しいことだと伝えるのだって悪くない。それはまた本心かもしれず、そうでないかもしれない事だ。高志は直美を見てまた静かに笑う。

なんでもなければ、徐々に近づいてくるはずだった。徐々に真子達が近づいてくる。楽しそうに笑いながら。でも跳ねるように歩いていた令子が真子の手から離れた時に、それは違うものになった。令子は真子の手を離すと川の側まで行き、そして川の中に落ちた。令子の体の半分が川に入った。
真子は大声で「あーあー」と叫び、直美の夫は急いで川に入り令子を救い上げた。それはほんの1瞬のような出来事で、ただ令子は大きな大きな声で泣いた。
「たいした事じゃない、良くあるんだよ」
 直美の夫はそう言って、真子を慰めた。直美はそれを見ると急いで令子のところに走っていった。息を切らせ、直美の側に高志も続いた。
「大丈夫、大丈夫」
 令子を自分の側に引き寄せて、頭をさすった。
「水飲んでない、びしょびしょ、ねえ、大丈夫」
 令子はまだ泣いていた。真子もまた高志の側に来ていた。高志はそっと真子を抱いた。
「ちゃんと見ているって約束でしょう」

 直美は夫に声を上げた。
「心配かけないで、もう、まったく。まだ3歳なの、まだ3歳、ちゃんとしてないと」
 いくらでも言葉がでそうだった。直美は怒り困惑していた。もしかしたら死んでしまう事だってあるかもしれない。令子の泣き声が徐々に落ち着いていくのを聞きながらも、直美は怒っていた。ただ夫は何も言わず、最後は令子を抱っこしている直美ごと抱きしめた。
「すまなかった、ほんとに気をつけるよ」
 直美はすっかり泣き止もうとしている令子と共にそっと目を閉じ、「そうしてよ」と言った。
高志は2人がゲームをしていた場所に置き忘られたタバコの箱が風に飛ばされ川に落ちていくのを眺めていた。真子はまだしょんぼりとしている。川に落ちたタバコの箱は水の流れに逆らわずに流れていった。

 直美達と別れて真子と2人でまた川岸を歩きながら、泳いでいる鯉が夫婦だったのか高志は考えていた。
「今日はいろんな事があったね」
 元気を取り戻した真子は高志にうれしそうに言った。家に帰ってママにいろいろと話すのだろう。
「そうだね」
 高志は言った。

「いろいろとごめんなさいね。真子ちゃんも気にしないでね」
 そう言ってから令子を抱っこしながら離れていった令子のママは高志の事もすぐに忘れるだろう。

 約束の時間に遅れたことでまた何かを言われるのかもしれない。真子と会う事は嬉しい事のはずだった。月に一度だけでも、それは確かに貴重なものだと。それは確かに本当だった、きっと。       高志は遅れた言い訳は真子がしてくれるだろうと思った。誰よりも真子は自分を気にしているのだ、気を使っているんだと。決して高志を傷つけはしないだろう。また次を楽しみにしていると笑うのだ。真子は大きくなっていた、小さな嘘をちゃんとつけるほどに。

 そして、それから後は思考をそらし流れていったタバコの箱の事を考えていた。流れていくものをちゃんと見つめる事が出来ているのだろうかと考えていた。




2007/03/16(Fri)01:29:06 公開 / カメメ
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■作者からのメッセージ
 話す事と理解する事の間にある距離と別れから得るもの(又は得たと思えたもの)が主たるテーマです。あれこれといじくってどうにか仕上げたものですが、まだまだうまくいかないなーと思っています。
 これからの為にもいろいろな指摘や感想などを聞かせてもらえるとうれしいです。

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