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『夢花咲く青い海』 ... ジャンル:異世界 SF
作者:木陰
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あらすじ・作品紹介
登場人物主人公・♀・鷹浪 澪(タカナミ ミオ)先輩・♀・荒 咲蘭(アラ サラン)同級生・♀・美多野 郁美(ミタノ イクミ) ♂・狸 鷹乃(タヌキ タカノ)
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森の中。歩き続ける私。
足を真っ赤にして歩く私。
“みんな”はそんな私を笑う。
どうして笑うのって聞きたい。
だからあるこの。それに
あの森の向こうにはなにがあるか
みたいから、、、。
手がみえた。
「夢。だったの?」
私の机がみえる。でも違和感がある。
「ちがう。でもそう。」
また“みんな”が笑ったように見えた。
「今日は休みだけど美術部がある。いかなくちゃ。」
私は冬休みの始まりの朝、
夢から覚めて部活へいこところ。
ちなみに美術部にはいっている。
「持ち物は絵の具と筆記用具と、、お弁当。」
いつも私はお弁当を自分で作っていた。
私は記憶喪失だから。母も父もしらない。
兄弟もなにもしらない。ただ私は自分のこと
だけおぼえている。自分の名前が“鷹浪 澪(タカナミ ミオ)”
っていうことと、15才っていうことだ。
それと、私が森で倒れているところを発見されたとき
私は手には輝くかくかくとした石があったらしい。
それは大切に私のネックレスにしている。
「おはようございます。」
美術室にはいったところ、すでにみんな
きていた。まだ先生はいていないらしく
さいわいにもおくれはとらなかった。
「今何時だっけ。」
たださいわいにも先生はいなかったといったが
まだ遅刻の時間でもなかった。
すると美術室の前の方に座っていた
ショートカットの先輩が声をかけてきた。
「ねぇ。なんていうか夢っぽい絵ってかける?」
「夢っぽい絵ですか?」
「やっぱりわかんないよね、、。ごめんね!」
先輩はそういってほかの先輩や
後輩にも声をかけていた。ちなみに
先輩っていうのはもう中学校を卒業
したけど絵の勉強をするために
ときどき部活に参加しているんだ。
私はさっきの先輩のいっていた夢っぽい絵
をかいてみた。自分でもわからないが
なんとなくかいていた。夢、森の中、青い海、
幻想的な花園。いろんなものがある。
「わぁあああ!」
いきなり先輩が叫びだした。
びっくりして絵をおとすと先輩は
それを拾い上げていった。
「すっごい!すごいよ!なにこれ!」
「あ、いえ、その、なんとなく、、。」
「ねっこれちょうだい!いいかな?」
私はこくりとうなずき先輩は飛び跳ねながら
自分の席へと向かった。夢をかいただけ。
さっきの絵は夢を書いただけ。
なのに夢っぽい絵ってどういう意味だろ。
訳がわからない。でもどうでもいい。
なんとなく私の不思議な絵でだれかがわらって
くれるなら。それはそれでなんとなく幸せ。
「ちょっと、なに絵あげてんだよ。」
いきなり美術部の同級生男子が声をかけてきた。
「なんでって別に関係ないからいいでしょ?」
「関係ないって!?冗談じゃねぇよ!
あいつうるせぇんだよ!おまえうるさくするもん
あいつにわたすな!迷惑なんだよ!わかったな!」
ものすごく起こっていた。でも私は雪花石膏の
ような顔でこたえた。
「うるさい。お前が迷惑。うざい。」
「はぁ!?お前おれにむかってなんだよそれ!!」
「なにしてるんだ!!席に座れ!!」
しょうがなさそうに男子はすわった。
あいつの名前は“狸 鷹乃(タヌキ タカノ)”
先生は気分悪そうに鷹乃をみた。
あいつはわざと目をあわせなかったが
先生はそれをむしして連絡をした。
遅刻者無し。欠席者1人。
欠席者は女子同級生の“美多野 郁美(ミタノ イクミ)”
という人。郁美は最近休みっぱなしだった。
連絡。高富丘中学校付近で不審者目撃。
現在捜索中のため帰りは早くなる。
不審者にであった生徒の証言では
車にのっているらしい。生徒の
腕をひっぱって車の中に入れようと
したときなにか質問しようとしたらしい。
たぶん、狂った人だろう。きっと
どうやってしにたい?とかへんなこと
きいていくるんだろう。連絡をおえた先生は
今日やることをつたえまた美術室からでていった。
するとさっき絵をあげた先輩がよってきた。
「あっぶないねぇ〜不審者だってね〜。」
「危険なんだよね。」
「今日、一緒に帰ろうか?」
またこくりとうなずいた。
「そういえば、私よくくるのに名前おしえてなかったね。」
「あ、、そういえば。私はミオってよんでください。」
「私は“荒 咲蘭(アラ サラン)”っていうんだ!」
握手をした暖かい手にたいして私は
ひやりとした手を先輩にふれさした。
「うわぁ〜ひんやりしてきもちいねぇ〜!」
パシン!
いきなり手をたたく音がした。
それは先輩の手が鷹乃にはたかれた音。
「ちょっ、なにすんのよ少年!」
「うるせぇんだよ先輩だかなんだかしんねぇがうぜぇ!」
いきなりけんか売ってくるから驚いた。
私はたって先輩のまえにでた。
「美術部のやることはイラストをかくこと、
けんかをするんじゃない。だからあっちいって!」
冷たい顔で鷹乃をにらみつけた。
鷹乃はすこしひいた。ゆっくりと
せきにもどっていった。先輩は
だまったままイラストをかくようの
紙を2枚もってきた。私の分だ。
お礼を言って紙をとる。
そのしぐささえ鷹乃はにらんで
こちらをみていた。私はいらついた。
先輩とたのしんでいるのにじゃまをする。
なんで鷹乃はいつもじゃましかしてこないのだろう。
「ねっイラストってなにかく?」
「適当に絵でもかいてますよ。」
「じゃあじゃあオリキャラつくらない?」
「オリキャラですか。」
そういって紙に絵をかきはじめた。
そっと先輩のを見るとそれは今にも
泣きそうな猫。うろたえるような猫。
どうして悲しい絵になっているのだろう。
私は、、、表情がない少女をかいた。
髪がとても長くて神秘的な感じ。いまにも
その少女はきれいだねといいそうな感じ。
自分がとてもきれいなのにどうして
絵の中の私のオリキャラ少女はほかの物を
きれいだねといっているんだろう。
と、いきなり先輩に絵をみられた。
「うっわぁ!かっわいぃ!なんて名前のオリキャラなの?」
そんなこといわれても名前なんて考えてなかった。
適当にあたまのなかで思いついたものをいった、
「えっと、ティナ・ナト、、?」
先輩の笑いに光が増した。
「かわいすぎ!うまいね〜。絵上手!」
「ありがとう。」
そのとき目の前から絵がきえた。
先輩がおどろいて絵のいって方向を見ると
そこには殺気あふれ、私の絵を
手にしている鷹乃がいた。
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2005/11/03(Thu)17:38:33 公開 / 木陰
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■作者からのメッセージ
なんとなくな小説ですが
よんでいただいてありがとう
ございます!なんていうか
意味がわからない小説ですが
まだつづきます!ども〜、
(本当に訳がわからない。)
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