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『どれがいい?』 ... ジャンル:ショート*2 リアル・現代
作者:ダイスケ
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あらすじ・作品紹介
ある違和感に苦しむ『僕』。失って、絶望して、彼は終わりを決めた。そんなお話です。
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大量の人が行き交う、真夏の蒸し暑い交差点。絶え間ない人の流れの中心に、患者服の僕が一人だけ流れずにその場で漂い続ける。
汗だくのリーマンや、厚化粧のおばさんは、向こうからぶつかってくる癖に、邪魔そうに僕を見ては不機嫌な顔を浮かべて通り過ぎていく。
「……はは、あははは」
僕はどうして、最後に人に助けを求めたのだろう。そんな自分が可笑しくて仕方ない。
交差点の真ん中で思いっきり笑ってやった。無駄な事しか出来ない自分や、僕の友人、両親、他にもたくさんの物を。
僕がこの交差点にやって来た明確な理由は、自分でもよく分からない。気付いたら歩いていた、という感じだ。
ただ、恐らくこれであろう、という不明瞭な方の理由は分かる。自分でも気付かないうちに、人に助けを求めてしまったんだろう。
高校生活の途中、何の前触れも無く突然始まり、僕の生活を洗いざらい奪ってしまった、ある感覚から助けて欲しかったのだ。
その感覚とは、人が側に居る時、周囲から自分だけが浮いている、置き去りにされている。そんな、自分の『存在自体に感じる違和感』。
孤独、不安、恐怖……それらが一塊になって襲ってきて、頭を抱えてもがき、叫び声を上げる。そんな毎日が、自然に回復する事なく、いつまでも続いた。
けど、僕は諦めなかった。抗い続けた。絶対に解決してやる。そう心に決めて。
一人で解決するのは絶対無理だと思った僕は、すぐさま、両親、友達、果てはカウンセラーにまで頼った。
親身になって相談に乗ってくれる両親、友人、カウンセラー。違和感でぼろぼろになった僕の全てだったと言ってもいい。だけど、それは日を追うごとに変わっていった。
一向に解決の色を見せない僕に、まずは友人が離れていった。相談を聞こうともしなくなって、果ては学校で口を聞いてくれないし、僕を見もしようともしなくなった。
そして、次はなんと両親だった。友人と同様に嫌気がさしたんだと思う。僕を病院に入院させたっきり、見舞いにも来ない。
病室で僕は全てを悟って泣いた。
失った……人としての生活も、友人も、両親も。これでは、意味が無い。生きている意味が無い。
生きている意味の喪失。そんな、意味が無い世界において喜びや幸福はあるだろうか? 温かい物はあるだろうか? いや、無い。苦しみしか出来上がらないし、酷く冷たい、冷めた世界でしかない。
だから、選択肢は一つ。終わらせるのだ。
僕は病院を抜け出し、街に行った。別に、病室で終わらせる方法も多々ある。だが、僕はほぼ無意識的に街に行く事を選んだ。
上に説明した通り、本当は心の隅のどこかで最後に人に助けを求めたかったからなのだろう。
なんにしても、今から思えばなんて馬鹿な事をしたのだろうか。人は誰も僕を見ないし、助けてくれたりする筈もないのに。
「あああ!!」
今度は思いっきり叫んでやった。周囲からどんどん視線が集まるのを感じる。
もちろん、違和感は最高値まで上がった。耐え切れず、頭を掻き毟り、唇を噛み締めながら走り出した。掻き毟る指の間を、抜けた毛がすり抜けていく。思いっきり噛み締めた口は血の味で一杯になった。
すぐ側のビルに走り込んだ。
ガラス張りの自動ドアが開いて、中から涼しい風があふれ出してくる。ホールは案外広く、黒い石床の上を素足で歩くとひんやり冷たかった。
「あれ?」
入った途端、黄色い服の受付嬢が声を上げたのが分かった。自分を見つけて戸惑っているのだろう。辺りを不思議そうにきょろきょろしている。警備員を呼ばれでもしたら面倒だ。
僕はさっとエレベーターに乗り込み、このビルの最上階である、八階を押した。
エレベーターの中に鏡が一枚あった。そこに写る僕は、髪の毛が伸び放題、真っ白な患者服も、汗で色が変わってしまっている。
そんな自分を見て、僕は相応しいと思った。
苦しいから逃げようとしている無力な人間。人に裏切られて、ぼろぼろになった人間。その姿に、今の自分がとても相応しいように思う。
チン、というベルの音ともに、扉が開いた。
八階は屋上に直結しているようだ。エレベーターを出るとすぐ、一直線に上へと伸びる階段があった。誰が見ても、屋上に通じる階段だと分かるだろう。
その階段の先にある開きっぱなしのドア。そのドアから溢れ出す強い光は、天国への扉を思わせる。
「いいね」
なんておあつらえむきなんだろう。階段を登りながら、僕はそう呟いた。
すぐに外に出た。むしむしした熱い空気と強い日差しが僕を出迎える。
眩さと熱気に目を細めながら、周囲を取り囲んでいる鉄柵を越え、柵の向こう側に立つ。
「よっ」
お別れも何もない。ただ終わらせるだけだ。
恐怖も何も感じなかった。
重力だけが支配する世界を、僕はどんどん進んでいく。目を閉じ、ただ終わるのを待った。
やがて、ふわりと浮いたかと思うと、感覚全てが無くなり、闇が広がった。
(ここ、は?)
気付くと、回りに何も無かった。
本当に何も無い。色が無いから、暗闇でもないし、透明でもない。肌に感じる事が出来る物も無いから、自分がどんな姿勢なのかさえ分からない。
だが、そんな、何も無い事がとても安心できる。そう、僕を苦しめた違和感も無いからだ。心からの安息。思う存分に浸った。無が嬉しかった。
「やあ、いらっしゃい」
どれくらい時間が経ったのか分からない。
いつの間にかまどろんで眠っていた僕を、誰かの声が目覚めさせた。
「いつまで寝てるんだい? そんな所で」
そう言われた瞬間、重力を感じた。一気に感覚が戻っていく。
目を開けると、真っ白な光に目が眩んだ。
一旦目を閉じ、再び目を開いてみると、辺りには豊かな草原が青々と広がり、それを酷く不釣合いな、真っ白な空が覆っていた。
「おはよう。よく来たね」
声はするが、どこにも姿が見えない。
立ち上がって回りを見渡しても、白い空と草原以外何も無かった。
「ああ、ごめんごめん。これでいいかな?」
突然、目の前に真っ黒な影が地面から生える様に現れた。
(人間?)
真っ黒なシルエットの人間。影はまさにそれだった。
そして、シルエットからすると、どうやら帽子を被った少年らしい。赤い口元が、不気味な三日月を描いている。
「どう?」
両手を広げた少年に、僕は呆気に取られて何も言い返せなかった。
それでも、頭の中で状況を急いで整理する。
ビルから飛び降りて、この世界にいる。という事は、ここはあの世。という事だろうか?
「ここは、あの世なのかい?」
僕は恐る恐る、影に声を掛けた。
「残念だけど、ここは、君が逃げようとしていたあの世じゃないよ。そうだなあ……」
影の少年は、う〜んと唸り出した。
それがいかにも子供らしくて、彼の幼さを感じさせる。
「例えるなら、ここは世界の隙間かな?」
「隙間?」
「そう。家の屋根裏とか、床下。そんな感じ」
なるほど。と、僕は頷いた。
つまり、みんながあの世と言っている世界がここの事なのだろう……という事は、僕はどうやら、しっかり死ねたらしい。
さしずめ、この少年は水先案内人って事か。
「だから、ここはあの世じゃないってば! それに、水先案内人でもないからね」
少年はいらついた声を出した。
「え?」
おかしい。
少年の答え方はまるで、今僕が考えていた事を知っているかのようだ。心が読まれている、とでも言うのだろうか?
すると、少年がふふんと笑った。
「当たり。君の考えてる事は筒抜けだよ。この世界において僕は絶対。だから、こんな事も出来る」
そう言って、少年は僕に手を差し出した。その手には、いつの間にか、黒いシンプルなテレビのチャンネルが握られていた。
「えい」
少年はチャンネルを空に向け、ボタンを押した。
まるでテレビの画面が切り替わるように、今まで居た草原が綺麗な砂浜に変わった。波の音、潮の匂い、踏みしめる柔らかい砂の感触。ホログラムや幻覚、そんな類では無い。本物だ。
更に少年はボタンを押した。
次は森だった。森独特の湿った匂い、鳥のさえずりさえ聞こえた。次はマンションの一室。次は……段々、気持ち悪くなってきた。
「やっぱりここがいいよね」
そうして、元の草原に再び戻った。気持ち悪い。足がふらつく。
そんな僕を見たらしく、少年は僕に微笑んだ。一応、笑い返す。
「じゃあ、説明するね。君はやり直すチャンスを手に入れたんだよ」
切り出した少年は、どこかほこらしげにそう言った。
やり直すチャンス? まさか……。
僕は一応聞いてみた。よくよく考えれば、心を読める少年に対しては言葉などいらないんだけど。
「そ、それはまたあそこに戻されるって事かい?」
「戻るかどうかは君が選ぶ事だよ。別に、無理矢理戻そうって訳じゃない」
その瞬間、僕は鼻で少年をあしらった。
こんなに嬉しくない事があるだろうか? 戻れるチャンス?
あんな苦しみの世界になんて、戻る訳が無い。
「いらないよ、そんなチャンス。違和感がなくなれば別だけどさ」
少年は知っていたという風に、にやっと笑った。
「ああ、それなら大丈夫だよ」
「え!? 本当!?」
胸が一気に高鳴った。一体、さっきのテンションの低さはどこにいったのだろうか。自分の変わり身の早さに呆れつつも、僕はガッツポーズを取る。
あの違和感さえ無ければ、僕は普通の生活を送ることが出来る。だったら、なんとしてでも戻りたい。
「どうやったらやり直せるの? いますぐにでも戻りたいんだけど」
高ぶる僕をなだめるように、少年は、話せば長くなるよ、と、椅子を二つ作り出した。さすがに絶対というだけあって、何でも出来るらしい。
出て来たのは、木で出来た、高級な年代物のアンティークのような椅子。座ってみると、とても座り心地がいい。
「まず、君が死んで逃げようと思った原因―――違和感について話すね。別に急がなくてもいいし、君も知りたいでしょ?」
そう言いながら、少年は僕と向き合う形で、椅子に座った。
「世界は一つの大きな流れで出来てるんだ。人はみんなその流れの中で生きてる。同じ速さで、同じ向きで。ただ、流れてる間にする事はそれぞれ違うみたいだけれどね」
少年は更に続けた。
「でも、その流れの中で一人だけ、流れる速さが違う人間がいるとしたら―――どうなると思う?」
「……それは僕の事?」
僕は少年を真っ直ぐ見つめた。
少し、少年は戸惑ったような素振りを見せた。もしかしたら、睨んでいるように見えたのかもしれない。
「うん、そうだよ。君の感じた違和感。周囲から置き去りにされている感覚。孤独感、恐怖。全部、その流れる速さの違いのせいなんだ」
なるほど。と、僕は頷いた。
「あと、人から姿が見えなくなった事ない?」
そう言われても、そんな覚えは全くなかった。
ただ、きょろきょろと辺りを見回していた、あの受付嬢が浮かんだ。ん? もしかして。
「そう、それそれ! これも、みんなと君とのスピード差のせいなんだ。例えば、車で外の景色を見ると細かい部分はよく見えないよね? それに似てるかな」
心を読んだ少年は、くすくすと笑った。
確かに、よく考えれば、僕みたいなのが入ってきて多少戸惑ったとしても、きょろきょろと辺りを見回すだけ、というのはおかしい。すぐに悲鳴を上げ、ガードマンなり、警察なりを呼ぶはずだ。僕が見えていなかった、と言う方が都合がいい。
そこで、根本的な疑問が浮かんだ。そもそも、なぜ僕だけ流れる速さが違ってしまったのだろうか?
「その理由は、はっきり言ってこちら側の、つまり世界側のミスです。ごめんなさい」
またもや、心を読んで即答してくれた少年は、深々と頭を下げた。
「世界側で人間の速さの整理をしていて、その時に君の流れる速さを狂わせてしまったんだ。たぶん、世界が人間に干渉した際に発生した、一種の波のせいだと思う」
聞いていた僕の頭に、やけに残る言葉があった。
整理? 少年はさらっと言ったが、僕は聞き逃さない。
「で、それをやり直させるために、ここに呼んだんだよ。君だけ再調整って感じかな。でも間に合って良かったよ。死んじゃってたら、ここに呼べなくなってたんだ。落ちてる途中に呼んだからよかったものの」
危なかったね。と笑いかけられたが、僕は反応しない。
整理。どういうことだろうか?
すると、少年は困ったように頭を掻いた。
「君、そういうのは聞き逃さないんだね。いいよ、教えてあげる―――人間は世界に管理されてるんだ。何から何までね」
僕はそれを聞いてどきりとした。
何か、今からとても絶望的な事を聞きそうな気がする。
「人間の考える世界は、漠然とした、ただ在るだけのものだけれど、実際は違う。ちゃんと意思を持ってるし、漠然となんかしていない。つまりは、最強のコンピューターだね。自身で取捨選択、回復を行い、永久に動き続ける。まあ、つまり僕なんだけど」
世界は自分だ。そう言った少年は話し続ける。
「びっくりした? そりゃそうだと思うよ。ただ漠然と、在るだけを感じていたものに意思がある。その上、自分達がそれに管理されてるって言うんだからね」
はは、と少年はさらりと言った。
「人間は世界を明確に感じる事が出来ない。なぜならそれは、人間の許容の範囲を超えているからであり、大きすぎて、人間に納まりきらないだけである。実際は、確実に存在し、在るのだ」
まるで、哲学の一文を朗読したような事を言った少年は、僕を見てふふっと笑った。
そんな少年を見ながら、僕は思う。
世界が人間を管理している。ならば、人間を作りだすのもまた世界だと言う事なのだろうか?
「うん、正解。人間を生み出し、人生に起こる出来事、性格、その他全てをプログラムし、それを他の物と複雑に組み合わせ、流れさせる。これが世界の、つまり僕のやってる事だよ」
また心を読まれて答えられる。
僕は、愕然とした。
今、少年の言った事はつまり、人間は自分で行動出来ていないという事になる。
人間は当たり前のように、自分で考えて行動していると思っている。けれども、そう思う事すら事前に作られたという事。
という事はつまり、人間には自ら選んで行動している事が一つも無い。
「人間は決められたレールの上を歩いてるだけって事になるかな。本当は何も考えて無いし、自分で行動してもいないし」
人間は、自分で考えた事を信じ、行動することによって、この世界で生きていく事に意味を見出す。存在に意味を見つける。
それが出来ていないという事は、人間には、根本的に意味なんてない。
「なんだよそれ! じゃあ、僕が違和感を感じる前までやってきた事も何もかも……全部意味がない!」
僕が今まで生きて来てした事。友達と話して笑ったり、少しの意見の食い違いから喧嘩になって気まずくなったり。でも、仲直りしたり。家族と話して、温かい気持ちになったり。
そんな事も全部、作られた事。
「これじゃあ……」
「え? 何?」
少年は、僕が何を言おうとしているのか知っているくせに、何を言ったのか聞こえないふりをしてきた。
「……これじゃあ、違和感が無くなったとしても、生きてく意味が無い―――違和感があっても無くても同じじゃないか!」
悔しさと怒りを込めてそう叫んだ。
これでは、違和感が無くなったとしても、あの苦しみしかない、冷たい世界に変わりは無い。戻っても意味が無い。
少年は少しも動じずに、言葉を吐き続ける。
「そうなるね。ただ、今の君は紛れも無く自分で考えて行動してるよ。こっちのプログラム外の事しかしてない。まあ、それが困るからここに呼んだ訳だけど」
確かに、今の僕は紛れも無く、自分で考え、行動している。僕には今、意味がある。
だが、これはどんなに悲しい事だろうか。こんな隙間の、こんなちっぽけな世界でしか、人間は意味を持つ事が出来ないのだ。なんと無力で、ちっぽけなんだろう。
「はいはい、よく考えてね。色々考えるのは自由だけど、だからといって、君に何が出来るの?」
何が出来るの?
……何も出来ない。
「ね? 何も出来ないでしょ? だから、ただ黙って戻ればいいんだよ。元の速さにちゃんと戻してあげる。他の人たちと同じように、何も気にせずに流れていけるんだよ? 楽なものでしょ? あ、でも、記憶は消せないから、君は向こうの世界で苦しむかもしれないけどね」
そう言って、にやにやと笑い続ける少年。
「はい、鍵。これを手にもった瞬間、君は向こうに戻る」
少年は手に鍵を一つ作り出した。
黒く錆びていて、数十cmはある、大きくて古風な鍵。
「さあ、早くこれを手に持って」
鍵を見る僕は、二つの思いに揺れていた。
あの世界で、意味のない人生を送るのは嫌だ。僕は、意味の無い世界で味わう苦しみを十分に知っている。戻りたくなんてない。
その分、こちらの世界で、人間が真に意味を持ち、自らで行動できるという意味のある人生を送る方が良いように思える。
だけど、こちらの世界に居ては、僕は永遠に一人だ。家族もいないし、友達もいない。孤独なままだ。それも嫌だ。
この二つで、僕は揺れた。
ただ、この二つの狭間からも抜け出せる、たった一つの方法がある。
それは、完全な終わり―――死だ。
それを考えた時、僕は震えた。飛び降りた時は感じなかった、死に対する絶対的な恐怖。それが、僕に重く圧し掛かかった。
「……ちっくしょう、ちくしょう」
嫌だ、嫌だ。苦しみも嫌だ。一人も嫌だ。死んで終わりを向かえるのも嫌だ。
嫌だ、嫌だ……
「さあ、どうするの?」
どうする事も出来ないまま、僕は白い空を仰ぎ続けた。
どれがいい? と。
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2005/09/24(Sat)00:09:10 公開 / ダイスケ
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■作者からのメッセージ
以前から書いていたものです。
みなさんに批評をしていただきたく、ここに出させて頂きました。乱筆乱文失礼しました(_ _)
作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
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