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『幸せが見つかったから』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:黒アゲハ
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真っ暗な中で、美しく光るもの。
それは翼で、紛れもなく天使の翼。
その翼から発する光は、本物ではなかった。
少しだけ灰色に染まった、どちらかというと悪魔の翼に近い。
金色のロングヘアーは美しく、瞳は澄んだサファイアブルー。
肌は透き通るような白色で、かといって肌色が悪いというわけではなかった。
唇は真っ赤。これら全ては今の言葉で言えば、「完璧」と言わせる。
T
鏡に映る自分を見るのはもう飽きた。
いくら自分がどれだけ美しくたって、誰も見てくれないから。
だからと言っては皆は納得しないと思うが、それだけを理由に私は鏡を割る。
破片は照明の光を反射し、輝いていた。
小さな欠片でも、しっかりと私を映す。
そんな鏡は、人をどれだけ納得いくまで映しても、見返りを求めないだろう。
私の髪は、胡桃色のロングヘアー。
瞳はエメラルドグリーン、肌は白すぎず黒すぎない丁度の良い色。
現代の言葉じゃ「完璧」「パーフェクト」と言う。
でも、いつだって私はこの屋敷で一人ぽっちだ。
理由が理由だから、私は抜け出そうとは思えない。
私のお爺様は、一年程前に亡くなった。
その遺産は莫大で、遺産を手にしようと娘の私を狙う。
正直、やんなっちゃうね。
お爺様なんて、居ても居なくても同じぐらいどうでもよかったのにさ。
私はまきぞえ。
フザけてる。
どうでもいい人のために、私は今監禁状態といってもいい。
一人でただ、空を眺めるのだ。
でも、窓は開けてはいけない。銃を撃ってくるかもしれないから。
ここまで来たら、もう私死んでもいいよ。
生きてる意味がない。
外の空気も吸えず、食事も一人で、孤独に生きていく。
幸せって何?楽しみって何?
どっちでもいいから、私はそれを体験してみたいね。
とにかく、自由が欲しいから。
自由の先にあるものは、自分の幸せだって信じてる。
縛り付けられた生活から、抜け出せたらどれだけ嬉しいだろう。
「リーベスお嬢様、お食事をお持ち致しました」
扉の向こうから、執事の声が聞こえた。
声で誰か簡単に分かるのに、扉を開ける時は必ずチェーンをかけた状態で、少し扉を開け、人物を確かめる。
こんな面倒なことをしてから、初めてドアノブを強く握れるのだ。
「・・・いいわ、入って」
今日の私は、とてもそんなことをする気はなかった。
ソファーにこしかけ、外に視線があるまま、執事を呼んだ。
当然鍵は開けっ放しだ。
「お・・お嬢様!何故扉の鍵をお開けのままなのですか!?」
執事が焦ったような声で言った。
扉を開け、部屋に入ってくる。
「お嬢様!聞いていらっしゃるのですか!??」
「・・・うるさいわよ」
一つ呟いて、私はまた外に視線を戻す。
ふんわりと食事のいい匂いが漂う。
でも私は、その匂いは悪臭にしか思えなかった。
「お嬢様・・・ご自分の身の危険を分かっておりますか?」
「分かってるわよ・・・十分すぎるぐらいね」
「では、何故・・・・」
「この家の設備が整ってるなら、鍵を閉める必要ないじゃない!」
私がそう叫んだ後、執事は料理をテーブルに置き、去って行った。
料理さえ、皆と食することが出来ないのね。
一人は危ないんじゃないの?
鍵を閉めろというなら、扉の前にボディガードの一人ぐらいつけときなさいよ。
一人でいる時間を少なくすれば、危険なことはまず起きない
それぐらい、考えたら分かるじゃない。
この屋敷の人達は、私をどうあっても一人にしたいわけ?
私がその気になれば、今すぐにでも帯刀しているナイフで自殺することも可能よ。
私を一人にすれば、危険は365日24時間あるんだということを分からないのかしら?
この部屋の天井の四隅には、防犯カメラがある。
まぁつまり、私はいつでも監視されているということ。
その内、精神的な病気にかかって、死んでしまうかもしれないのに。
私にだけ負担がかかってかかってる。
お父様やお母様は私のためだというけれど、結局は自分のためなのね。
私を誘拐でもしてしまえば、身代金として金は全て犯人のものに渡るだろう。
そうすれば、自分達の金は危機に陥る。
それだけだ。
そのためなら、どんな手を使ってでも、私がどんな思いをしようと、関係なく。
「リーベス!!お前、また鍵を閉めてなかったのか!!?」
「・・・・・お父様」
扉がドンドンとなる。
さっき執事が帰った後、自分で鍵を閉めておいてよかった。
この部屋は指紋が一致しないと外からは入れない仕組み。
だから、私の許可がない限り入ることはまず不可能だ。
「開けろ!!」
「嫌よ!入ってどうするつもりなのよっ」
「とにかくな、お前は「リーベス・ロサ」なんだぞ!!もっと気を使えっ!!開けろ!!話がごまんとある!!!」
当然、叱られる。
こんな状況の中でお父様の話をぐちぐちと聞くのはごめんだ。
第一、お父様はこの部屋に入れたくない。
誰だって、嫌いな人を無理に自分の部屋に入れることはないだろう。
久しぶりに時計を見た。
お父様が諦めて帰ったと思ったら、もう時間は午前12時。
いつもなら就寝につかなければならない時間だが、今日は別だった。
「・・・・・逃げよう」
意味のない化粧台の引き出しに大切にしまっておいたペンダントを首にかけた。
扉をそっと開けて、セキュリティーに捕まらないよう、猫のように素早く逃げよう。
この生活から逃げ出すには、この方法しかないのだ。
ふっと、テーブルが目に入った。
上に乗っているのは、私が口にしなかった執事の持ってきた、料理。
それがなんとなく惜しくて、スープを少し飲んだ。
もう冷えているけど、味は良かった。
こんなことを思ったのは初めてだけど、もう遅い。
私は今日、この屋敷から逃げ出す。それだけ。
お爺様が生きていた時、私は屋敷内をいつも駆け回っていた。
一応、私だってこの屋敷に住んでいる。構造は、完璧に分かっているつもりだ。
当然、セキュリティーの位置も。
昔の私が好奇心旺盛で良かった。
屋敷内を走り回っていたお陰で、構造からセキュリティーまで覚えていたのだから。
これなら、予定より早くつくかもしれない。
私は猫ように、素早く、静かに歩いていた。
屋敷から完全に出るまで、あともう少しだ。
この家から門まで遠いのを設計した母を今恨む。
だが住んだことは仕方ないので、そろりと進む。
ここのセキュリティーが、一番厳しい。
レーザー状になっている、皆の一番知っているような形の防犯は、数は数え切れないぐらい多い。
さすがの私もここまでは知らない。
レーザーの動きはランダムで、一定のリズムではないことが分かった。
どうする?
一つでも当たれば、すぐに誰かが駆けつける。
そうなれば屋敷につれていかれるし、もうこんなチャンスは二度とこないだろう。
一生に一度きりだ。
失敗するわけにはいかない。
決意を固めて、私は芝生を踏みながら進んだ。
あと、5メートル。
人間、誰でも後もう少しとなると気を抜く。
それでも私は必死だった。
あと少しなの
ねぇ神様、お願い
このまま、私を無事に脱出させて下さい・・・!
でも、神様は私が嫌いなのだろうか
最後のレーザーが、私に当たってしまった。
「・・・・しまった!」
即座に警報がなり、スポットライトのような光がいくつも私に当たる。
このままじゃいけない。
せっかくここまできたんだ。
何が何でも、絶対に脱出してみせる。
こんな状況でも、私は手袋をはめた。
門を開けたとき、指紋が残らないように。
まだ人に私の姿は見られてない。
これなら、外部犯が私をさらった というシナリオが出来る。
「・・・・っっ!!!!」
私は無我夢中で、門を思いっきり開けた。
それと同時に、新しい世界の光が見えたようなきがする。
辺りは寒い。
それでも良かった。
あんなところで一生生活するよりかは、何倍も。
一人で広い路地を歩き、持ってきた少しばかり少ないお金を出した。
私の服装は、一番地味なもの。
このお金で、とりあえず髪を切ろう。メイクもしなければ。
出来るだけ、別人にならなければ。
屋敷から何キロ離れたのだろう。
夢中で走っていて、周りの風景なんて覚えてもいない。
ただ、その時の気持ちは翼のように軽かった。
ほんの少し、幸せが見えた。
3時間後、私は別人だった。
髪は色は変わらないけど、短い。
メイクでもほんの少し顔つきは変わった。
服装も、庶民っぽく。
しかし、瞳は相変わらずのグリーンだった。
私は、無意識の内にこの色を気に入っているから。
なんだかんだ言って、やっぱり少しはあの時の「私」を残したかっただけ。
どこへ行っても綺麗だと言われた。
嬉しかった。
自分で言うのもなんだが、やっぱり私には「美貌」というものがあった。
それを誰かに認めてほしかった。
それが今日、叶ったのだ。
これが、私の幸せ?
素晴らしい。
どこに住むとか、そんなことは決めてもいない。
でも、このお金があればアパートぐらいは住めるし、年齢的にも働ける。
私は、独立したんだ。
どうしようもない喜びで、私は高くジャンプした。
U
はっきり言って、毎日が暇だ。
暇で暇で仕方がない。
恋もなけりゃ刺激もない。
屋敷暮らしとかのお嬢さんとかは大変だな、こりゃ。
今の季節は春で、暑すぎずもなく、寒くもない、いわゆる「暖かい」。
俺はそれも気に入らない。
どうせなら、あつーい炎天下、海に勢い良く入るのがいい。
冬っていえば、やっぱり雪合戦だよな。
なのに、春や秋とくれば。
どっちかはっきりしろよ、って感じでさ、面白くもなんともねぇよ。
「こら、フィリ!ちゃんと働け!」
「へいへーい」
やる気ねぇよ。
俺は頭さえるほうなんだ。
こんなバイトするぐらいなら、探偵の道目指せばよかった・・・・!
俺のやっているバイトは、何故かパン屋。
理由といえば、親父が強制的にやらせたんで、ない。
とりあえず、フランスパンは好きだねぇ。
「はぁ・・・やっぱ人手足りねぇよ・・・なんとかなんねぇ?おっちゃん」
「おっちゃんじゃない。店長だ!・・・人手なら、今日足りるぞ」
「へぇ・・・・・マジ!!!?」
「うるさい!・・・名前はリーベス・ウィン。今日新入りだ」
・・・・リーベス・ウィン・・・・?
「おっちゃん・・・店長、それってリーベス・ロサの間違いなんじゃ・・・・」
「ワシもそう思ったんだ。だが、聞き返してもこれで正しいっていうもんだから、多分別人だろう」
「・・・・そうかぁ」
何だ。
少し残念だね。
もしも現実にリーベス・ロサが入ってきたら、楽しいもんなのに。
とにかくすごい金持ちで、毎日を極楽に過ごしているらしい。
そんなお嬢ちゃんがこんなところに来るわけないけど。
「・・・・あの」
透き通った声だった。
店長はレジにいて、俺はパンを並べている。
そんな時、一つの鳥の軽やかな歌声のように、美しい声が聞こえたのだ。
「私、今日新しく入るリーベス・ロ・・・ウィンです」
「ああ、君が?これからよろしくね」
店長が愛想良く笑いかける。
・・・・さっき、何か言いかけたよな?
「ロ」って、何だよ?
「ほら、フィリ!お前も挨拶だ!」
「えぇ!?こういう時って、あっちから自己紹介だろ!?」
「とにかく名前を言え!!!」
「つかおっちゃ・・店長、こんなところでこんなケンカっぽいのを彼女の前で見せるのはやばいっしょ!?」
敗者・俺。
「えと・・・・フィリ・ジルィンドです・・・よろしく」
そう言っただけなのに、彼女はクスッと笑った。
その仕草は意味深で、綺麗だった。
「よろしくおねがいします」
でも、そのエメラルドグリーンの瞳は、まるで真実を欲しているようだった。
「あんたさ、どっから来たわけ?」
俺がその話をすると、必ずリーベスは黙り込む。
俺はそのたび、謝る。
・・・なんで俺が謝ってんだよ。
「お前、パン好きなのか?」
いつも頑張って働いてるコイツは、きっとパン好きなんだと思う。
そして、俺よりかはマシな理由で入ってきたんだろう。
「まぁ・・・屋敷の時も、よくパンを・・・・・」
「え?」
「いえ!とにかく、フランスパンが特に好きですっっ!!」
彼女の声は、聞こえなかった。
でも、何故か最初に喋った言葉は大切なような気がして、彼女の過去を握る鍵だったような感じだった。
「・・・なぁ、お前さ」
「何でしょう?」
にこりと笑う彼女を見て、やっぱり俺はこいつを疑うことは出来ないと思った。
「・・・・その・・・」
でも、やっぱり知りたい。
俺は、こんな感じのものを求めてたんだ。
暇で暇で、謎解きなんてもんじゃなくて
深い迷宮入りするような謎が欲しかった。
刺激、恋、謎
全てが交わうのは、きっと彼女だ。
なんとなくだけど、正しいような気がする。
「リーベス・・・ロサって知ってるか?」
髪は胡桃色のロングヘアー。
瞳はエメラルドグリーンで、肌は白すぎず、黒すぎず。
今の言葉で言えば、「完璧」「パーフェクト」と言う。
彼女は決してロングヘアーではないけれど、それ以外は全て「リーベス・ロサ」と重なっていた。
これは、聞かなかったら絶対に後悔する。
ひょっとしたら、刺激なんて問題じゃないかもしれない答えが返ってくるかも。
「ええ・・・知ってます。それが何か?」
今までの彼女が嘘のように、冷たい瞳、冷たい声。
ああ、これが彼女の本性だ。
そして
俺の勘だと、彼女は・・・・
「お前、リーベス・ロサだろ」
言った瞬間、彼女の顔色は一瞬変わった。
こんな短期間で、俺が彼女を気になって仕方なかったのは
こんな短期間で、彼女があいつなんじゃないかって思ったのは
全部刺激や恋、謎を求めるからじゃなくって
ただ、俺があいつを誰よりも見てたから。
「・・・・・・で・・・・」
「え?」
「・・・んで・・・何で・・・・・分かったの・・・?」
彼女の瞳には、涙が溜まっていた。
声はか細く、今にも消えてしまいそうだった。
「お・・おい?」
「・・・・・私・・・・リーベス・・・ウィンじゃないの・・・・・」
何があったんだよ
その言葉は、何故か喉につっかかって出なかった。
V
このパン屋に入ったのは、ただ「なんとなく」だった。
でも、一応パンは好きだし、給料もそこそこだから。
そんな理由で入ったところは、たまたま人手不足だった。
私は一度働いてみたかった。
今までメイドさんたちがやってたから、やりたくてやりたくてうずうずしてた。
本当に、偶然に偶然が重なって、私はこんな素晴らしい環境を手に入れた。
そこで、フィリに会った。
ずっと見ているうちに、どこか心に焼け跡のように残る人物だった。
一緒に居たら、嬉しい。
彼が笑ったら私も笑う。
こんな気持ちは初めてだった。
こういうことには免疫がなくて、この感情が何なのか気づくのには少しばかり時間がかかった。
私の正体は、誰にもバレたくない。
そう思ってるはずなのに、彼には何故か知ってもらいたくなった。
彼にさっき言われたとき、どうしようもない気持ちがこみ上げてきた。
「・・・私は・・リーベス・ロサ・・・あなたでも、よく知っている・・・お嬢様です・・」
ぽろぽろと涙が出る。
何でなのかは分からないけど、彼には心配かけたくなかった。
払っても払っても止まらなくって、もう正直どうでもよくなって来た。
涙なんて、もう枯れたものばかりだと思っていたのに。
こんなに容易く、流れる。
「何で・・・隠してたんだよ・・・」
「・・・嫌だったから・・・」
もう、あなたには全て話していいと私の心が言った。
私はそれを、簡単に了解した。
彼だから ただ、それだけを理由に。
「私の正体をバラせば・・・当然、あなた達は通報する・・・そうすれば、私は屋敷に連れ戻される・・・そんなの、嫌・・・」
ここまで来たのに
一生に一度きりのチャンスを、私は逃してしまった。
それも、自ら。
でも、不思議とくいはなかった。
首にかかったペンダントは、大切なもの。
それは、私の両親が初めて買ってくれたものだったから。
なんだかんだ言って、私は両親を忘れることなんて出来やしなかったのだ。
「・・・私帰るわ・・・」
「何でだよ!?」
「・・・だって・・・あなた達に迷惑がかるじゃない・・・そんなの嫌よ」
こんなに暖かい人に囲まれて
私はこれ以上ない幸せを手にしたわ。
もう、くいはないから
「さようなら」
そう言って、私は彼の唇にそっと触れるだけのキスをした。
生まれて初めて、「彼が幸せならそれでいい」と思えた人だからこそ
両思いなんていらないから、私の想いだけでも告げたい
私は、走り出した。
ほら、私こんなに大きな幸せが見つかったよ
だから、私帰るね
自分の、一番最初いた場所に
何にもない、無の世界
そこでまた、幸せを掴むから
「・・・・・皆、今までありがとうございました」
私は、飛び立った。
天使のように、ふんわりと
後日、その日のニュースの内容はほとんど同じだった
『あの有名なロサ家の、リーベス・ロサ様が
原因不明の遺体で、発見されました』
と・・・。
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2005/06/25(Sat)13:56:43 公開 / 黒アゲハ
■この作品の著作権は黒アゲハさんにあります。無断転載は禁止です。
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■作者からのメッセージ
初めまして、黒アゲハです。
今回、悲しいお話にチャレンジ。
しかし、途中からフィリの意味がないことに気が付きました。
自分の文章力を呪いますよ・・・(ハァッ
それでは、最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。
多少行が開いていたりしていますので、すみませんでした。
作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
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2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。