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『AN−DEL』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:九十九 烏
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AN−DEL
0:転生
暗い世界に言葉は要らない。
暗い世界に色は要らない。
暗い世界に光は要らない。
でも。
暗い世界にだって、生きている者がいる。
――魔界、最下層。
煉獄と呼ばれる、その場所には、重罪を犯した人間や、悪魔や、天使や、鬼、龍。森羅万象あらゆるものがそこにはいた。
しかし、そこにいるものたちは、一様にして、醜く、けして堕ちる前の姿は留めていない。醜く捻じ曲がった山羊の角が生え、それは常に血でぬらぬらと濡れている。瞳には生気などは全くなく、白く濁って、麻薬中毒者のようにうつろう。鼻は血を求めて、異常なほどに発達した鼻穴をひくつかせている。口には順序無い牙が四方八方に伸び、到底噛み合わせることなど出来ない。体は唯一、種別を見分けるコトが出来る。鱗、毛皮などが僅かに生えているものが居るからだ。しかし、ほとんどは毛の無いネズミの様な灰色とも、ピンクともつかないだらッ……とたるんだ汚い皮膚を見せている。
そんなモノ達は己の持つ牙や、角を使って殺し合いをする。毎日――いや永遠に。敗北すれば喰われ、勝利してもいつかは負ける、弱肉強食といえるとは思えない。強いものでも死ぬ、弱いものも死ぬ、ただ、そこには死という概念しかない。
何故、そのような惨い……意味の無い殺し合いがあるのか。ここでの煉獄、というのは、日本の地獄とは少し違う。地獄にいる閻魔大王は罪を犯した人間に対して、その罪を贖うために、恐ろしい拷問をする。しかし、その拷問もいつかは終わるのだ。大変な時間は掛かるかもしれないが、終わるのだ。
煉獄にはそんな慈悲は無い。ただ、罪人が苦しむ為にある。この世界の理は、『苦しむ為に生きる』のだ。そして、殺されては生き返りを永遠に繰り返す。例え、世界が滅んでも。
だから、ここには「神」や「仏」といったものは要らない。助ける必要がないからだ。
今回の主人公はここに――煉獄に居る。
かつて、明星と呼ばれたものが。
今は絶対悪と呼ばれるものが。
ここにいる。
そんな煉獄の空を漂う、人影がひとつ、ふたつ。光源、僅かに空から漏れて、血まみれの大地に形だけを残している。
「こっちだ」
空に漂う―年のころ10代後半の少年は、そう言った。全身はラバー生地の服という出で立ちで、顔は若干童顔であった。
「……なあ。 ディビル」
角が頭から4本も延びた青年は、少年に向かってため息をつく。
「なんですか、メファさん」
ディビルと呼ばれた少年は、己から生えた6枚の羽をばさりとゆらめかす。その羽根はこうもりのような羽が一対、灰色の羽毛が一対、白い鳥羽が一対。
「……本気かァ……」
メファと呼ばれた青年もまた、黒のこうもりの羽――ただしその大きさは1mをゆうに超える――を唸らす。
彼らは、魔王と呼ばれるモノだった。ただし、ここ煉獄の住人ではない。魔界といってもその広さは半端なものではないからだ。だから、その深さによって3つに分けられている。地上に最も近い「天魔界」、中間の「魔界」、下層の「伏魔界」。ディビルは天魔界、メファ―メファシエルは伏魔界の魔王である。
普通のモノならここには誰も近づきたがらない。それはそうだ。わざわざゴミ捨て場に意味も無く行くだろうか。それとおなじくらい、煉獄は到底観光地には向いていない。
しかし、ディビルは幼い――この場所には似合わない顔で――相変わらず飛行を続けている。メファはいい加減ウンザリしていた。そもそも、ここにいるのも、ディビルがどうしても、というから仕方なく案内――というかついてきたのだ。一応煉獄は、最も近い魔界という事で、メファの管轄するところでもあったから。
「(あー……もお、最悪)」
ここは居るだけで嫌になる。メファにとって意味もなく殺し合いをするのは最悪な気分になるだけだ。
「(どうせ殺し合いを見るのなら……必死こいてる奴のほうがいいよなあ)」
ぞくぞくする位がいい……ここは、あまりにも殺し合いが当たり前だ。
――そんな事を考えていると、急にディビルが視界から消えた。
「下か」
どうやら当たったようだ、凄いスピードでディビルは降下している。
彼に続いてメファが降り立ったそこには。
一人の人間の男が居た。人間が。
俗に言う、体育座りをし、表情は伺えない。裸に近いが、ぼろぎれを纏い、両手足には太い錆びた釘が打たれて血と膿にまみれている。釘からは鎖が延びて、ちょうど男を中心にした正方形の頂点に杭が打たれている。髪は白に近い。ちょうど肩甲骨に当たるくらいだが、それは血が付き、もみくちゃで手入れなどされてはいない。
男が座っているところだけは何故かこの世界にはないはずの赤い絨毯は先程の血や膿で黒ずみ、毛羽立っている。そして、そこだけは自分のいる地面より30pくらい高い。
――ごくんッ。
メファは思わず唾液を飲み込む。有り得ない。人間の姿で、そして何より、何者かによって行動を妨げられているなんて。
そして何より――
この弱肉強食さえない煉獄において、打たれた釘以外の傷が無いとは。
「(ディビルは、こいつを探していたのか)」
そして自分より遥かに幼く見える天魔界の魔王をみる。ディビルはラバー生地の服から羽根を生やしているだけで動かない―男に視線を向けたまま。
メファは声をかけようとするが、動けない。魔王という権力も力も使えない。
緊張しているのが、わかる。
そんな状態がいくらか過ぎた。
不意に、ディビルは男に近づき、跪く。それはこの荒廃しきった煉獄には、あまりに優雅な動きで。
そして、男は少しだけ動いた。目が、見えた。金色の、瞳。――金色……。
「お、まえ……この煉獄で、その色の眼って」
メファは気づいた。この男の正体に。
「……ルシフェル……だな」
「そうなの」
答えたのはディビルだった――しかしそれは今知ったかのような疑問形。
「……そうなのッて……お前、知らずにきたのかよ……天界の高位天使にしか、この色を持った瞳は生まれないんだ……学校で、習ったろが」
呆れた声を出して、メファはルシフェルを見た。
「……人間界では最も重い罪を受けた人間――確かイスカリオテのユダとジュリアス・シーザーを裏切った二人の人間だっけ……を噛み続けてる、サタンともいわれてる奴……けどここじゃ意味もないことだけどさ」
「ふへー、初めて知った」
ディビルはあははと笑う。
「(天魔界……大丈夫かよ)」
メファは話の腰を折るまいと、心の中で突っ込む。
「お前なら……人間の姿で、杭に打たれてても、理由がわかるよ。……神様の寵愛を受けてたけど、その神様を裏切って、戦いを挑んで負けて、ここに堕とされたんだよな」
「…………」
ルシフェルは喋らない。石のように動かない。いや、風化や浸食もない分、『石のように』も例えになっていないかもしれないが。
「でも」
ディビルは言う。
「今、貴方はそんな事どうでもいいんだよね」
そして微笑む。それは天使にも似た、屈託の無い笑顔。
「今は生きたいだけ……だから、ここにこうしているんだよね」
メファは正直焦った。何を考えてるのかと思った。そんな事を考えてるのが、何故わかるのかと思った。いや、もしかしたらディビルの思い過ごしかもしれないのに。
「……僕は、貴方が、生きたいのなら、力になりたい……」
「ディビルッ」
メファは叫んだ。
「いい加減にしろ……こいつは、罪人だ。それも超ド級の。力になるだって……それでもし、また、天使と悪魔の戦争にでもなってみろ……お前がここに堕ちるかもしれないだろう。お前だけでなく、お前の友や親にだって……」
「生きたい」
メファの言葉を遮るように、ハッキリとした声が響く。それは、波紋のように広がり、煉獄中に響いた。
「……ルシフェル」
「……出来るんだろ」
顔を上げ、煉獄にそぐわない端正な顔つきをしたルシフェルは、ディビルをひたと見つめる。目と目が交錯し、一本の線で交わる。
「……うん」
ディビルは、若干気圧されつつもしっかりと言った。
「俺は生きたい。こんなところにいて、ただ生きたくは無い……」
ぞわりとメファは鳥肌の立つのを感じた。かつての天使だった面影は、ない。ここにいるルシフェルは、ただ生きる為に足掻くだけの者だった。
「……『良かった、貴方がそういってくれて』」
ディビルは目を閉じる。瞬間、彼の全身から青白い光が発せられた。ルシフェルは立ち上がり、同じく目を閉じた。鎖が、ジャラと鳴る。すると彼からは赤黒い光がぼう……とにじみ出るように光る。やがて、ディビルを包む青白い光は吸い込まれるようにしてルシフェルの赤黒い光に溶けていく。
そして、メファは見た。
ディビルに覆い被さるようにして、長いウェーブの金色の髪の美しい女がカゲロウのようにゆらめいているのを。
またルシフェルはディビルを――正確には、ディビルの頭の辺りを――見た。
「……お前な……こんな餓鬼、よこすなよな……ま、助かったけど」
――ルシフェルは女に向かって言った。それは、皮肉の混じった、しかし、親しみのある声で。金髪女が微笑んだ瞬間、ルシフェルは光の粒子となり、消えた。
後には、彼を捕縛していた鎖と釘が、音を立てて落ちただけだった。
1:落ちる少女
ホセ、と呼ばれるこの世界は、約1万年前には人間がいて、文明を築いていたとされている。それは、この世界に残る、宗教史や、遺跡に数多く残されている。大陸が約30%弱、海洋が約70%、王国がいくつかあり、表立った戦争もなく平和といえば平和な世界だった。人々は牧畜や農耕をし、商人はソレを売る。鍛冶などの金属加工もそれなりに進んでいて、特に切れ物―包丁や、剣は特に優れたものを売っていた。貧富の差こそあれ、飢えで死ぬという事は無い。
そんなホセの西端にあるカイサという町は沿岸に位置し、貿易と漁業を中心にして発達した大きな町だった。露店が並び、商人は早口で多少訛りのある声を張り上げて商品を売っていた。この町の商人はいやに明るい。
沢山の人が行きかう。男、女、子供―そして。
白い髪を肩甲骨辺りに無造作に伸ばした、端正な顔の、男。その瞳は黄金に彩られ、頬には、十字架を逆さにした白い刺青があり、首には金細工のチョーカー、中心にはルビーのような宝石があてがわられている。ベージュのロングコートをなびかせ、ズボンのポケットに手を突っ込んで人の波をくぐりながら歩いていた。
そんなとき、後方から怒鳴り声がする。
「誰か、その女を捕まえてくれッ」
ざわ、と人並みが揺れ、男もまた、振向く。すると、露天の布で出来た屋根伝いにぴょんぴょんと少女が跳ねながら走っていた。どうやら、先程の怒鳴り声の標的は、その少女の様だった。
「(お)」
男はちょっと眉を上げると、くるり、と今まで進んでいた方向に向き直り、だッと駆け出した。おどろいてうごかなくなっている人々を潜り抜けながら、男はカイサの町の門近くの時計台に向って走る。
門近くの時計塔は嘘のように人がいない。時計塔の入り口から左手に横切り、路地に回る。ソコは、この町一番の高さをもつ時計塔に光は遮られ、昼間だというのに薄暗い。
男は壁に寄りかかるようにして立ち、空を見上げる。
「(あと100)」
指折り数える。
「50……」
空から音が―する。ぱたぱた、と軽い音。滑らかな石を平手で叩くような乾いた音だ。
男はす、と右手を掲げる。
「来た」
刹那に時計塔の隣の教会から、人影が現れる。先程の屋根伝いに、走っていた少女だろうか。何の躊躇もなく教会の丸みを帯びた屋根から、少女は、飛んだ。高さにして20メートルは下らない高さを厭いもせずに。
男はそのタイミングを見逃さなかった。教会の屋根から時計塔に渡るまでの時間の中で、男はその掲げていた右手から一振りの諸刃の剣を浮かび上がらせたかと思うと、その剣を掴み、そのまま切り下ろした。
うぉんッ、と空気が切れる音がした――と、少女はその音を聞いた。すると、凄まじい風が下から吹き上げてくる。
「きゃ、あッ」
バランスを崩した少女は、そのまま頭から落ちる。風を切る音。
真ッ逆さまに落ちていく少女に、男はその剣を少女に突き立てるように掲げる。
その間わずかに数秒。
しかしその数秒の間で、少女は男の刃に貫かれ、男は少女の鮮血に塗れたかというと、けしてそうはいかなかった。少女の背からは白い鳥の羽がぶわッと弾けて、落下が止まった。そのままゆるゆると体勢をたてなおしながら少女は降下する。男の剣の切っ先にふわりと降り立った。
「もー、何するのー、酷いじゃないのッ」
「鳥人間<ハーピー>に言われたかないけどな」
にやり。
男は剣を下ろし、ハーピーと言われた少女も、ふうわりと、石畳の地面に降り立った。
「リヴリー、何で追われていたんだ」
「るっしーこそ、何で攻撃してきたの」
二人は時計塔から歩いて、小さな食堂に、ホットサンドイッチと、コーヒーと、魚をクアールという酒で蒸した料理を並べて、ナイフとフォークと手づかみで食べていた。
男――ルシフェルは、煉獄から『転生』という形でホセに生まれ変わった様だ――仮定形なのは、彼自身に転生直後の記憶がないからなのだ。ただ、おぞましい煉獄の記憶はあることから、ルシフェルはとりあえず、ルシフェルのようだった。
そして先程のハーピー少女――リヴリーは、前髪にオレンジのメッシュの入った緑の髪を、後ろで一本に括り、バレッタで止めたのがかわいらしい。見た目は10代後半で、やや硬めな材質印象のする白シャツからは、清潔感さえある。黒のスパッツがなければ下着が見えそうな短いプリーツスカートが、彼女に幼さを付け加えていた。――先程の羽根はすっかり彼女の身体からは消えていて、傍から見れば冒険者か、悪く言えば、恋人にも見て取れるだろう。
「……たまたまね」
リヴリーはウェイトレスに飲み物と、デザートを注文した。残ったパンの耳とレタスの欠片をつまんで口元に運ぶ。
「空飛んでるトコ見られたのー、酷いでしょ。後つけて、休憩しよーとしたところで10人位襲い掛かってきたのよぅ」
「で、見世物行き大決定〜ッて訳か」
「うん。だからオリ蹴破って来たの。」
頑張ったんだよとニコニコしながら、リヴリーはあっけらかんと言う。
「(……人によって好みが分かれる性格かもな。)」
ルシフェルは最後の魚の一切れをその口に入れ、咀嚼する。
その間にも、恐らくあらかじめ冷凍でもしていたのだろうが、一人ではあまりにも大量・多種すぎるケーキやら、苺やら、クリーム、アイス、果てには花火まで付いたパフェが運ばれてきた。
「るしも食べる〜」
リヴリーが柄の長いスプーンを持って、ルシフェルに尋ねる。ルシフェルはくるくると器用にフォークをまわして、
「……まず一つ。せめて平仮名表記の愛称はやめてくんねーか。それと、フルで呼ぶときはelじゃなくてerで呼んでくれ。……理由は後で。それと……」
「まだあるの」
リヴリーが食べたいのを待ちきれないッ、とふるふると体を揺らす。ぷす、とルシフェル……否、――ルシファーは、リヴリーのパフェの天辺の苺に先程まで魚の脂と唾液の付いたフォークを突き刺す。「俺、甘いものも、胸キュン小動物も好きなんだよな」
「あああ、一番楽しみにしてたのにぃぃ、ルシの馬鹿ッ」
食堂を出た途端に、リーンゴーンと時計塔の鐘が鳴った。午後2時。
「ルシはこれからどうするの」
リヴリーが踊るようにルシファーに向かう。
「……んー、ちょっと遠出。」
頭を掻きながら、ルシファーは歩く人を何とはなしに見ながら言う。
「遠出、どこに」
リヴリーが聞き返す。
「ぼ、う、け、ん……ってとこかな」
にやにやしつつ、ルシファーは歩き出す。
「えぇ、どこに」
リヴリーもそれについていく。不意にルシファーはぴたりッと足を止めると、リヴリーに向かい会うようにして、
「お前なぁ……さっきまで見せ物にされそうなトコから逃げ出してきたんだろ。俺はコレから買い物して、今日は此処に泊まって、明日発つんだぜぇ……」
「だからッ」
何、と言う。はあ、とルシファーはため息をつく。
「ばれたら、どうすんだ。弁護なんてしたかないし、寧ろ捕まえましたっって突き出して 礼金貰ってまうぞ」
「多分、大丈夫。羽今生えてないっしょ」
確かに、大通りや時計塔で見た限りでは羽根は出し入れ可能らしかったが。恐らく、羽根が一番特徴的なリヴリーにとっては、好都合な設定だろう。大体に、特徴というのは一番目に付きやすいもので、ソレを失ったら――人は他の差異に気が付かないものである。
「……付いてくる気かよ」
「面白そうだもの、ようぜ……じゃなくて、当然だよ」
すっかり揚々とするリヴリーに、ぺふぺふと彼女の頭を叩いて、ルシファーはまた、にやっと笑う。――つり眼の金色の瞳がきらりと光る。
「言っとくけどな。俺は、お前が死のうが傷を負うが一切関与しねぇし、途中で帰ろうが何にも言わん。けど、俺がやばくなったらお前が俺をちゃんとサポートしろ。死守せよ。」
「……調子良すぎだよ、ソレって」
「元天使にして堕天使にして、煉獄っつー地獄で最も凶悪な悪魔で張ってたんだ。当然だろ」
「……うっわ、嘘くせー……」
「キャラ変わってるぞ……お前」
そんな漫才を繰り返しながら、ルシファーとリヴリーは人込みに紛れて、小さな点になる前に、消えた。
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2005/03/16(Wed)21:19:17 公開 / 九十九 烏
■この作品の著作権は九十九 烏さんにあります。無断転載は禁止です。
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■作者からのメッセージ
初めまして、九十九烏と申します。
今、自分が持っている最大限の力でこの小説に挑みたいと思っています。どうぞ宜しくお願いします。
作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。