『行くぜ!メルヘンスクールライダー☆』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:アカレト                

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〜行くぜ!メルヘンスクールライダー☆〜




「俺って,なんな訳?」

なんて思いながら,友達と学校に行く。朝は苦手だけど,いつも同じことを考える

てしまう。いつものように学校の先生の悪口でも言いながら,学校に行く。まぁ,

一言で言うとボケッとしながら学校に行くって感じだ。

「おい!麻稚!新しく入ったあの英語のセンコーどう思う?内の千遅学校の中じゃ

綺麗じゃねぇ?」

おいおい,お前,今時センコーって。ちょっと古いぞ。。なんて少し思ったが言わ

なかった。なぜかって?めんどくさかったから。それだけなんだよ。


おもしろい話がないから〜とかいいながら,友達はいろんな話をしている。俺はそ

れを聞き流しながら,学校に行く。定番の登校風景だ。

でも,なぜかその日だけは,あいつの話が耳を通った。


「なんかさ,この頃学校で幽霊が出るらしぃんだよ!あ!待てよ!ただの幽霊じゃ

なくてもんすごく変なんだってよ!いろんなのがいるらしいぜ?会う人によってそ

の幽霊が違うんだってよ!変な話だろ??」


ありきたりな話の内容すぎたせいかなぜか聞いてしまったんだ。別に怖いからとか

じゃない。俺は聞いてはならなかっただけ。

俺は小さな頃から,霊が見えていて,そのせいで人についてる悪霊など退治しなく

てはならない状況に追い込まれた。なんせ,俺はめんどくさがりだから,その一つ

一つがイヤだった。

「めんどくせぇことはイヤなんだよ・・。」友達を少し恨みながら,校門に入った。




授業中は意外と短かった。わかっている。こんな日はイヤなことに会うんだ。


部活に入いっていない俺は即帰った。
 

「ーーーーっ!!」

バカなことをした。弁当箱を忘れた。こんな学園ミステリーみたいなありきたりな

ことをしてしまったなんて・・。自分で自分がイヤになった。



学校に向かう。コツコツコツコツ・・・。

校門に無言で入った。いっそ,歌でも歌ってやろうかな〜なんて思ってしまった。

バカな考えはよそう。。

階段を上がって行くと,



ドルゥドルゥドルゥ・・・・


バイクの音・・・?学校の校舎の中で?俺は自分の耳をってかすべてを疑った。

アハハハハハハハ!!!!!

え!?笑い声?近づいてる!!こっちに来るーーーーーっ!

ぱっと目の前にいたのは,小さな例えるなら消化器ぐらいの大きさの女の子が小さ

なバイクに乗って,ランドセルを背負って,こっちをきょとんとみているんだ。

俺はあまりにも思っていた人と違うのでびっくりして,思わず言ってしまった。

「キミ,こんなとこで何してるんだ?」

そしたらその子はびっくりした顔でこっちを見て小さな声をあげた!

「え!バイクに乗ってるだけなの」

えぇぇぇぇ!なんて心の中で思いながら,

「普通,私が見えるのとかいうだろ・・・。」

と力がぬけたように俺は言った。

そしたら,その子が泣き出した。意味が分からない俺はもうめんどくさかった。

「なんで!私の服かわいくないの?折角,買ったのにぃ〜」


・・・・・・。

話の論点がずれてる。この子はなんなんだ?

「ねぇ!かわいくないのぉ?」

「はいはい。かわいいかわいい・・。」

なんて意味のわからない会話が永遠続きそうだ!!もうイヤだ。

今まで放っておいた女の子は目が輝いていた。「ほんとぉ!!?かわいいんだ

ぁ!!」ものすごい喜びようだ。俺にはとてもマネできない。。

俺は忘れていたことを聞いてみた。「キミの名前は?」もうこうなったら,幽霊だ

ろうがなんでもいい。

そしたらその子は笑顔で「私の名前は麻稚!!」と答えた。

びっくりしたのは俺の方だった。


麻稚。それは俺自身の名前だったからだ。

麻稚は話し出した。「あのね,私は誰かの分身でね。神様から頼まれてここに来た

の。私の分身の人は私と正反対なんだよぉ。神様が言うには人には必ず分身がい

て,必ずその人の性格と正反対なんだって!私がはしゃぎすぎて神様の大事な手紙

破いちゃったから,「お前の人間を見てきなさい。よっぽど何も楽しくないのだろ

う。だから,お前が騒がしい性格なのだよ。」って言ってたの!だから,私,捜さ

なくちゃいけないんだぁ!でも,バイク乗ってたら楽しくて忘れてた!!」



有り得ない。訳がないか・・。いや,それでも,あまりにも非現実的ことを小2ぐ

らいの女の子に聞いてしまった。信じたらいいんだろうか?信じないべきか?

俺はそんな事で悩んでいたら「おにぃちゃん,名前は??」と聞かれた。

言うべきか?いや,言わないべきか?

もういいや・・。多分さっきの話はうそだ。そういうことにしよう。

「俺が麻稚だよ・・・。」

それを聞いた麻稚は「ほんと!!じゃぁ,おにぃちゃんが私の分身なんだ!!」

俺はやっぱり,非現実的だと思いながら,聞いてみた。

「じゃあ,お前が俺の分身って言うんなら何をするんだ?見てこいって言われただ

けだろ?」

「ううん。神様がそいつと一緒に住みなさいって!少しはお前の元気を分けておあ

げ。だって!!」

俺は一番イヤな展開になってしまったなぁ,と肩を落とした。まだ,お前の命をも

らう,とかそういうのの方がよかった。がっくりだ。

「俺はイヤだぞ。めんどうなことは嫌いだから」

「ほらぁ!だめだよ!なんでもめんどくさがっちゃ!だから私が来たんだよ!!」

その言葉にもう返す気力もなかった俺はしぶしぶうるさい女の子・麻稚と忘れた弁

当箱を持って家に帰った。






それから,2週間と3日。。


「おはよ!麻稚!あのさ,こないだの話さ,うそだったみたいだぜ!だってあの日

から何も出なくなったみたい!やっぱり本当の話って少ないんだな!!」

それを聞いて俺はぼそりと,「出なくなったんじゃねぇよ。出る場所が変わったん

だよ。」答えてやった。

「え?何か言ったか?麻稚!」

「いや,何も。」



あれから,俺は少し世界が変わった。何かをすることがめんどくさく感じなくなっ

たのだ。逆に少し楽しさを覚えた。俺自身の分身・麻稚のおかげで。

2004/08/01(Sun)18:20:44 公開 / アカレト
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■作者からのメッセージ
長い!!もっと短いよみきりにするつもりでしたが,少し失敗・・・。まぁ,根気よく読んでください。

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