『GUN⇔BOYS 完』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:ニラ                

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ここは、2400年の世界…人間達は武器を手にして生活していた。それを我々が見たとしても、ファンタジーとは思えないだろう。
この世界で、人々はまさに今死ぬか生きるかの生活をしているのだった。
テロ、盗み、戦争…
しかし、この事を止めようとする者達のグループがあった。
その名も、「GUN⇔BOYS」
このレジスタンスは、裏でひっそりと、戦争などの事を起こそうとする者達を暗殺するのである。
しかし、その為、危険もあり、入れる者はごくわずかである。
そして、その者達は、銃を手にして、日夜動いている。
今回は、その中の子供戦闘部隊「ブレッドチルドレン」の話である…・

〜〜〜〜〜第1話「血に染まった少年達」〜〜〜〜〜
焼けるような暑さの中、元アメリカにあった町、「ウェスタンズ」では、所々で銃声が聞こえる。
全ての者から、「最も戦闘の激しい町」と呼ばれている。この町を破壊するために派遣された各国の軍人も、あえなく命を落している。この町の長は、町の老若男女全てを奴隷として扱い、日々ほかの町に戦争を仕掛けているのだった。
そこで、世界の御偉い方は、仕方なく、軍と敵対するレジスタンスに願うしかなかったのだった。
今回の国からの要望は、「長を殺し、町を壊滅、奴隷を捕獲して欲しい」という事である。そこで、レジスタンスは、「ブレッドチルドレン」を派遣した。

その町の入り口に、トラックが一つ止まる。その車の後ろに、1台、バイクが来る。
「ここですか?ミッション地は・・・」
トラックの中から14歳前後の男の子が出てくる。彼の名前は「須藤隼」早撃ちなら、このグループの中でも一番である。しかし、使っている銃の威力が低いため、戦闘ではあまり出ない。
「落ちつきなよ・・今回はあくまで「暗殺」なんだから・・」
バイクから降りて、興奮している隼を止めているのは、「ミルト=エルスト」主にスナイパーとして働いていて、狙った者は外さないと言う、しかし、接近戦はあまり期待できない。
「まだあいつは来てないのか?」
筋肉質の体格で、仲間の荷物を全部持つ男性がきょろきょろと辺りを見ている。
彼は「黒味揚水」その腕力から繰り出される拳は、一撃で相手をのめす力がある。
主に、ロケットランチャーなどの、大型の武器を使うが、狙いが悪いので、ほとんど止めだけを打つ存在。
「じゃあ、あいつはほっといて行こうぜ・・」
隼がそう言って、3人は町へ入っていった。その頃にはもう夜で、暗殺ならもってこいの時間帯だ。3人は長のいる館の隣の酒場で計画を組む。
「・…と言うわけで、ミルトは、あの屋根から、出てきた相手を打ってくれ。俺達は中に直接入り、決着をつける。」
「OK分かった。」
3人は、外へ出ると持ち場へ急いだ。
二人は、玄関と裏口の両方から攻める先方で、正面は揚水が行く事になる。
揚水は、正面玄関のドアを無理に抉じ開けて入る。もちろん気づかない警備員はいない。しかし、そこへ防衛が集中した間に、隼がこっそり裏口から入っていく。
隼が二回へ難無く到着すると共に、一回の方から大砲のような音がした。
−−−−あちゃー…揚水プッツンしちゃったか〜〜−−−
隼は苦笑いをしながら、そのみがるな身のこなしで、長のいると思われる所へ来る。
「何だ…以外に手薄だなあ…」
隼はほっと一息をついてドアを開ける。しかし、何を思ったのか突然横に避ける…
と共に銃弾が廊下を何発も飛んでいった。
「がっはっはっは!残念だな小僧、あともう少しだったのにな!」
ドスの効いた大きな声が廊下に響く。隼はゆっくりとドアの前に立つ。
「何だ・・待っててくれたんだ・・手間が省けたよ・・」
隼は銃を構える。銃はいたって普通のポンプ式で反動も小さめなハンドガンである。それで機関銃に対抗するのは確実に無駄である。そこへ、長の勝ち誇ったような声が響く。
「とりあえず、お前は死んでもらおう…なんだ・・ブレッドとやらもたいしたこと無いのだな・・」
『そいつは悪かったな・・たいしたこと無くて・・』
高い声と共に、長の頬を弾丸がかする。長は急いで頬に手を押さえながら横に避ける。後ろの壁には、一発の銃弾の後が残っている。
しかしそれを隼は見逃さなかった。ハンドガンをすぐに出してしまう。その姿を見て長が大笑いする。
「ぶわはははは!惜しかったな・・せっかくのチャンスを・・発砲し忘れで駄目にするとは!」
「いんや…撃ったよ・・一発・・左胸見てみなよ。」
長は笑いをこらえながら胸を見る。しかし急に笑いが止まった。確かに左胸に小さな穴があいているのだ。長はよろめきながら隼に質問した。
「何故…いつ撃った?」
「う〜んとね・・2〜3秒前!」
ーな…何だと・銃を出し入れしたときに俺の心臓に弾を撃ったと言うのか・・−−−
ダムゥ!!
後ろからもう一発激しい音を響かせながら壁を突き抜け、長の左胸にもう一発弾がえぐりこむ。同時に、長は白目を向いて倒れた。もはや、ただ床で痙攣しているだけになっていた。近くにいる兵隊たちは、何が起きたかわからず、ただおろおろしているだけであった。
「うわ!なれても怖いよ!・・一体どっからみてんの!?『丸』」
隼は穴のあいた壁のすぐ側にある窓から顔を出して、一人の少年の方へと手を振る。
「ごめ〜ん!だってさ、音で場所が分かったからさ・・教えると気づかれると思って・・」
左腕に高い戦闘能力を持つ【デザートイーグル】(大き目の弾を打ち出せる武器】)を持ちながら隼に向かって誤っているのは「軌道丸」
この部隊切ってのエースで、威力と反動の大きい拳銃を片手で使いこなす。人離れした耳は、音を聞いただけで位置がわかるのだ。もちろん彼が、「ブラッドチルドレン」の最後の一人と言うのは言うまでも無い。
隼が窓から長の死体と共に降りてくると共に、丸の右足に付いている無線が鳴り出す。
《−−−こちらミルトだ・・遅いぞ丸!!お前が来る前に護衛隊全員始末しちまったぞ!
そっちは今何処だ?》
「ああ、俺は今、隼と一緒にいる。国家部隊准将、[ヘルロ=ブリークス]は始末した。任務完了だ・・」
《マジか!?俺は揚水と一緒に正門に向かう。後は国の御偉い方に任せようぜ!》
無線はブツっときれてしまった。そうしてから隼と丸は、正門へと向かう。
4人は、レジスタンスの基地「シークレットベース」へと向かった。

〜〜〜〜第二話「BREAK!」〜〜〜〜〜
4人は基地にようやく着く事が出来た。車のエネルギーはもう空同然だった。
揚水に押してもらって車庫に入れると、すぐさま「ブレッドチルドレン」専用室へと向かう。
部屋に着くと4人は荷物を置いてからシャワーをゆっくりと浴びて、その後、一人一人久々の休みを楽しむ…・・筈だった…
「ふ〜!良い気持ちだったな〜。さてと、今日は久々に買い物でもしようかな〜」
隼がにこにこしながらバスタオルを首に巻いてシャワールームから出てくる。
その頃他の3人はシャワーも終わり、揚水は盆栽、ミルトは音楽、丸は銃の手入れを楽しんでやっていた。
そこへ、突然電話が掛かってくる。
「はい、軌道ですが・・・・!?・・た・・隊長!」
《ふむ、すまないな・・休日中に突然・・しかし、実は突然依頼が入った。君達に話すので至急1階の会議室へ来て欲しい…ツーツーツー》
丸は涙を流しながら、他の3人へ連絡する。全員、やっている事を中断する。
3人は、部屋を出てから、薄暗い廊下を歩いてゆく。もしも、明かりが無ければきっと迷う道を歩き、突き当たりの「上位者専用部屋」へと入る。そこは、丸達の部屋とは違い、全ての人が仕事をしている。
「おお!軌道達・・・良く来た。入れ」
丸達を見つけると、満面の笑みで迎えてくれたのは、「陽射総長」このレジスタンスの中では、最高ランクの者で、このレジスタンスの創設者でもある。
その陽射は、この部屋の奥にある「作戦室」へ入れる。前方の壁に映像用のシートが吊られており、そこを囲むように机がある部屋だ。4人を椅子に座らせると、すぐに指令を言い始める。
「では、今回は急ですまない・・実は、ここを知った者がいるのだ。そいつは、【スタン=コルウィ】と言って、国の大将クラスの者だ。」
「で、そいつを捕まえて来れば良いの?」
ミルトが不機嫌そうに冷たく言い放つ。しかし、総長は首を横に振り、部屋中に響くような声を出す。
「今回の指令は、国大将「スタン=コルウィ」を殺害、そしてデータ滅消である!」
「ええ〜〜〜〜!?」
4人は一気に立ちあがる。そして、信じられないというような声を出す。
「だって総長!大将って言ったら国の兵器並ですよ!」
「だから君達に頼むのじゃ・・」
総長は困った顔であっさりと言う。そこへ隼が笑いながら指をピースにする。
「分かったよ!大将を倒せば、国もだんだんと落ちつくって言うのなら良いよ!」
総長に対して軽い口調をするのは、14歳前後の子供らしからぬ行動である。丸はふうっと溜め息をつくと、総長に向かって敬礼し、部屋を出る。

揚水は車のハンドルを軽快に操作している。助手席には丸が、後ろでは隼とミルトがいる。車は4WDの小型車で、小さい割に力がある最近発売されたばかりの新車である(買ったのは揚水)。
彼らの乗っている車は今、砂漠のように永遠に続くように見える岩肌の道である。ターゲットの大将がいる町「ウィルスタンス」は、「ウェスタンズ」からでも七時間は掛かる道のりである。しかし、荒れた道なので、盗賊などが出てこなければの話である。車を走らせて、2時間程度経った頃、急に車が悲鳴を上げ始め、最後には止まってしまった。
「一体どうなってんだ?1ヶ月前買ったばかりだぞ?」
揚水が外に出たときに、丸が急にピクっと反応する。そして急いで外に出ると、全員に呼びかけた。
「みんな!!車から離れろ!!急げ!早く!」
隼とミルトは言われた通りに急いで車を出て走る。揚水は何が何なのか分からず、おどおどしている。そこを丸が飛び蹴りを食らわし、揚水をふっとばす。
全員が車を出たちょうどその時に、無数の弾丸が車に穴をあけていく。そして、何発か入り込んだ瞬間、車は爆発し、体の軽い隼は風圧で吹っ飛んだ。
「なんだ!?一体これは!」
ミルトが急いでライフル(銃身が長く、安定した弾を撃ちやすい)についているスコープを覗いて見る。
スコープから見えた物は、マシンガン(連射できるようになっている銃)を構えている3人の男が立っている。
男達は、メガホンを口の前に持っていくと、大声で叫び始める。
「そこの車に乗っていた者達!ここからはスタン大将殿の敷地である!抵抗せずに大人しく捕まれ!」
隼は服についた砂を払いながら、銃を抜く。丸以外も全員銃を出すが、なぜか丸だけは銃を抜かない。ミルトが慌てながら声をかける。
「どうしたんだ丸!早く銃を抜け!先に倒してしまうぞ!」
「待った・・」
丸は落ちついた表情でみんなに言う。
「このまま突っ込んでいっても、どうせ町にはもっと兵がいるんだ・・だから、ここは一旦捕まって、中から敵を倒そう。」
「だけど!それだと武器を奪われちゃうよ!」
丸はにこにこしながら茶色い袋を出す。
「なんだ?それ…」
「武器陰用袋!これを、体の何処かに隠しておけば、鉄探知機でも見つからない」
袋を全員に渡した後、丸は武器を中に入れ、自分の体にバンダナ状にして巻いておく。他の3人も、同じように何処かに隠す。すると、見る見るうちに袋が体に引っ付き、見分けがつかなくなる。
「じゃあ行くぞ!」
4人は深刻な表情を作りながら手を上げる。

「おら!入ってろ!後で大将殿からお話があるからな!」
乱暴に4人は牢屋へと放りこまれ、手枷をはめられ、どうにも出来ない状態になった。
「ここで、牢屋を破って行くんだな!」
小声だが、ワクワクしたような言い方で、隼は丸に聞く。しかし、丸は首を横に振って、作戦を説明した。


「・…と言うわけだ…これなら全員で大将のところまで行ける。」
「でも、これちょっと危ないな・・兵隊がいなけりゃ良いが・・」
「仕方ないだろ!それしかないんだから」
牢屋が開き、見張り兵が周りを見渡す。そして、4人を紐で繋ぐと、一つの部屋へと連れて行く。
ドアがバタンと閉められると、そこには一人の男性が立っていた。彼が、「スタン=コルウィ」であることは間違い無い。
「よく来たな。お前達!下がって良いぞ」
兵隊たちは1度敬礼をすると、部屋から出ていった。
「さて、用件は何だ?金、用兵志願・聞かせてもらおうか?」
丸は手錠を外すと、立ちあがる。そして、スタンに向かってこう言い放つ。
「殺す事が目的だ!」
「ほう、ここの手錠はなかなかの造りなのだが、まあいい、国の最高ランクのこの私に勝てるかな?」
隼が立ってキーキーと騒ぎ立てる。それを揚水が止めている。そこで、ミルトがスタンに質問をする。
「待て、お前が最高者なのか?」
大将は軍服の右袖をまくしあげる。そこには、鉄で出来ている義手が肩まで伸びている。その鈍い鉄の光は、丸達を黙らせるだけの気迫はあった。
気迫に押されながら、辛うじて立つ4人は、懐から銃を取りだし、戦闘体制に入る。4人とも、顔から汗が吹き出るように流れ、銃を持っている手は、汗で今にも銃を落としそうになっている。
「ふふふ・…どうやら怖気づいているようだね…どうだい?このまま帰ったら?帰るのなら手は出さないよ?」
その言葉で、揚水は耳が引き千切れるような声を出して、担いでいるロケットランチャーをスタンに向ける。岩の砕けるような砲撃音、崩れ落ちる壁、その中で、スタンは生きていた。しかも、体には傷一つ負ってはいない。しかし、義手が変化し、刃に変わっている。
「いかんな…敵の挑発に乗ってしまっては良い戦士にはなれぬぞ…」
スタンは一瞬にして間合いを詰めると、揚水の脇腹を容赦無く切りつける。その一撃で、揚水は脇腹を押さえながら崩れ落ちる。
「このヤロ!くらえ!」
隼は銃を一瞬出すと、ハンドガンの弾を絞り尽くし、全てをスタンに向け発砲するが、また義手が変化し、盾になる。そしてその盾で隼に激突する。
隼は吹っ飛び、ドアに激しくぶつかって気絶した。
「私の武器は【形状変化合金】と言って、1度見た物ならば何にでも変化させられるのだよ…」
元の形に戻すと、スタンはカッコをつけながらそう言い放つ。ミルトはスナイパーライフルを構える。が、すタンの方が素早く、呆気なく倒れる。
「残るは君だけだよ…」
しかし、他の3人とは違って、丸だけは不適な笑みを浮かべているのであった。

〜〜〜〜第3話「大きな差」〜〜〜〜〜〜
丸は笑みを浮かべながらデザートイーグルを構える。スタンは疑問があるような表情で、丸を見ている。
2発の銃声と共に、弾丸が2発回転しながらスタンに向かって飛ぶ。スタンはその数秒かの間に、義手を構え、弾丸を防ぐ。しかし、丸はその時既にスタンの後ろに回っており、スタンの背中に銃口をつける。発砲後の熱い銃口をつけられ、スタンは「う!!」と声を出す。
「何かしたら撃つ…分かったら床に座れ」
「全く・・何も分かっていないようだね君は…まだ君の方が劣勢だと分からないのかね?」
スタンが座ろうとする気配は全く無い。あるのは自分が優勢だと言う事でいる満足そうな顔だけ。
丸は銃のレバーに指をかける。すると、再びスタンが笑う。
「フフフ…忘れていないか?私の義手は自由自在なのだよ?」
カランッ…
デザートイーグルのグリップの底からマガジンが勢い良く飛び出る。そう、スタンは義手をひも状にしてマガジンを外したのだ。
その時にはもう遅く、丸はスタンから腹に肘鉄を食らっていた。丸は吹っ飛ぶ。しかし、吹っ飛んでいる最中にマガジンをセットし、受身をして起きあがる。しかし、丸の腹には大きな刺し傷がついていた。そこから、ドクドクと血が流れている。
「なるほどな…そう言う事も出来るんだ…」
腹を押さえながら丸は笑みを浮かべる。1度銃声が鳴り響く。それは丸からの物ではなく、スタンからであった。その弾丸は、丸の右胸に食い込み、一気に突き抜けた。丸は口から多大な血を吐くと、床に仰向けになる。しかし、意識はハッキリしていて、動こうとする事は出来た。
「どうだ?力の差ってものがあることを思い知ったか?ええ?小僧」
その声は、さっきのスタンの紳士的な声ではなく、人を見下すような低い声だった。丸は力を振り絞り銃を取ろうとするが、その手を踏まれ、ぐりぐりと痛めつけられる。その痛さに、丸は声の無い悲鳴を上げる。
「そろそろ後片づけをするか…」
義手は刃の形になり、丸の首を狙う。そして、深呼吸すると、刃を一直線に出す。
その時、周囲に血が飛び散った。

飛び散ったのはスタンの方だった。スタンのはらには何発もの弾丸が入っているようだ。後ろを向くと、揚水がショットガンを構えている。
「へえ・良いね…狙い…」
コツコツと揚水へ近づくと、腕をドリルに変形させる。五月蝿い金属音が周りに響く。
「どうだい?取引をしないか?死にたく無かったら基地についての情報を全て教えろ。私は場所しか知らないもんでね…どうだい?」
「くそったれが…誰が教えるか…」
「そう…」
スタンはドリルを振りかざし、思いっきり前に突き出す。その瞬間、丸の喉がつぶれん限りの大声が出る。しかし、その時にはもう、スタンは揚水を殺害したとだった。丸は涙を流す。
「・…揚水・…」
絶望状態に居る丸の元に、返り血をたっぷり付けたスタンが戻ってくる。そして、ドリルを近づける。
「君は言うだろう?」
その時、スタンの右頬を弾丸が掠めた。その弾はまさしく、丸の使っている「マグナム」であった。スタンは驚き、後ろへ後退する。すると、丸がゆっくりと起きあがり、スタンの方をぎろりと睨む。その目は、さっきの真っ黒で純粋な目ではなく、目が覚めるような水色であった。そして、もう一度銃を構える。
「何があったのか知らないが、通用しない・・・」
スタンは義手を変化させ、盾にする。しかし、防御するよりも早く、丸の弾丸がスタンの右足を突き抜ける。
「悪いけど…隙だらけだよ…貴様(あんた)」
銃のマガジンを変えながら、ゆっくりと近づく。
「そこだ!」
変えている隙を見て、スタンは槍状にした義手を伸ばす。丸はそれを簡単に避ける。すると、今度はライフルを構えるような仕草をする。そして、撃つと、狙い通りに義手を突き抜ける。そこが弱点だったのか、ずるりと義手が外れる。
「何故…」
スタンは後ろへたじろぐ。しかし、丸は冷酷な顔で銃を構え続ける。
「止めてくれ!」
「やめ・・・・・」
銃を七発同時に正確に心臓を撃ちぬく。スタンは白目をむいてかくんとうなだれた。
それと同時に、丸も倒れた。

・…それから数年後、丸達の活躍によってレジスタンズの勝利で、国の治安を無事戻せたのである。
        
         FINE

2004/06/10(Thu)00:27:18 公開 / ニラ
■この作品の著作権はニラさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
長く続かせる!とか良いながら、すぐに終わらせてしまいました…(馬鹿です…)
でも、今回の話のおかげで、色々とシーンを少しですが、出切るようになってきたのかな?と思います。(中途半端ですいません)
良ければ、次回作、見て欲しいと思います。

感想コーナー!
雫様:感想ありがとうございます!これからも、色々なアドバイスを貰いながら、皆さんが読んでくれるような作品を目指しています!
新夜様:ありがとうございます!これから、描写について気をつけたいと思います!これからも見てください!
ヤブサメ様:銃について・・もっと書くわけですね?はい!分かりました!これからも、色々な武器を出すつもりなので、もし知っている物があったら、教えてください!お願いします!
遥様:近未来ですね・・はい!もっと読み手にも想像しやすいような物にしていきます!
ヤブサメ様:銃について、ありがとうございます!どんどんと、問題点が見つかってくるので、そこをどんどん自分でも見つけて直していきたいと思っています!もっとがんばって良い作品を見ざします!
オレンジ様:背景とか景色を、もっと気をつけて、書かせていただきます。アドバイスありがとうございます!
雫様:はい!今回の更新で明らかになりました!これからも、楽しんで見てもらえれば良いなと思います!
遥様:2度目ありがとうございます!誤字脱字には本当に注意します!
遥様:短くて申し訳ありません!一応、1話は出来ました。あと、注意してくださった所も直したので、これからもアドバイスお願いします!

作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
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