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   『sakura物語三』  ...  ジャンル:未分類 未分類
 作者:misora                 
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 夕焼けの教室中。
 彼女は、俺を待っていた。
 とても綺麗で、
 もしかしたら今にも消えそうで・・・・なんか変な気持ちに襲われた。
 彼女は、いつもと違うように、微笑んでそれがやっぱりとても綺麗で・・・。
 消えないように、ぎゅっと抱きしめた。
 『幸、大好き』
 『なんだよ、いきなり』
 やっぱり変だ。
 変・・・・。
 ふと想った。
 何でこんなこと急に言い出すんだろう?なんか変だ、絶対。背中の辺りがゾクッとした。なんか嫌な予感がした。
 どこか遠い遠い空にでも飛んでいきそうな・・・。
 言葉に詰まった。何か言おうとしてるのに、それはうまく言葉にできなくて・・・ならなくて。はきし言ったら困った。
 言い知れぬ不安
 暖かいぬくもり。
 温かい体温。
 ぬくもりは確かに腕の中にあるのに・・・・。
 不安で不安でたまらない。
 
 静かな声だった。
 とても
 しずかな
 
 『アタシ死ぬかも・・・』
 途中声が震えているのがわかった。
 いつもの放課後。
 いつもの夕焼け空。
 いつもの教室。
 いつものあなた。
 いつもの俺。
 
 ねぇ、お願いだから、嘘といって。
 ねぇ、お願いだから、俺のそばにいて。ずっとずっとそばに・・・・。
 sakura物語3終了>
 
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2003/12/04(Thu)00:03:35 公開 / misora
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■作者からのメッセージ
 まだ続きます。次で最終回です。ありたいお言葉ありがとうございました。またよろしくお願いします。
 
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