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   『宝物は太陽の下に (2)』  ...  ジャンル:未分類 未分類
 作者:KR                 
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 私は、男の差し出した百合を払い落としてそこから逃げた。
 どうして知ってる。私の捜す“宝物”のことを。知っているのか。
 その正体を。私の正体を。
 
 
 あの日も私は、逃げ出したかった。
 公園に女子高生の死体が置かれたあの夜。
 暗闇の中に二人の男。切り落とされた左薬指。
 囁かれた言葉。
 『“宝物”を見つけるまで、俺たちは共犯者だ』
 
 
 
 男は、翌週も公園に現れた。
 「俺は魔法使いなんだ」
 子供たち相手に手品を披露する。気付かれないように彼を見張るうちに
 私には理解できた。あぁやって目立つようにすることで、彼は私と接触する
 機会を作ろうとしていたのだろうと。
 その理由はたぶん“宝物”だろうと。
 だが彼は“宝物”の正体を知っているのだろうか?
 
 
 死体から切り落とされていた左手薬指。
 そこにあったものは何か?答えは一つ。それが宝物。
 指輪(リング)だ。
 
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■作者からのメッセージ
 前回から多大に間が空いた;
 続きを…考えていたけど直してたら止まらなくなって(死)
 でもちゃんと区切り付けたいので続けます。
 作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
 
	等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
	CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
	MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
	2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。