-
『人造少女 〜W章〜』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:NEO
-
123456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142
下校時、皆が学校の昇降口を出て行く頃、俺は三上と一緒に帰っている。
「なぁ、お前ん家ってでこにあるんだ?・・・もうかれこれ30分以上経ったぞ?」
確かに、学校を出てからかなり時間が経っていた。
しばらくして・・・
「・・・ここよ・・・」
三上は呟くと歩いていた道の右側に面している家に入っていく。
「マ・・・マジかよ・・?ここが・・・お前ん家・・?」
その家は驚くべき程大きかった。
いわゆる、「豪邸」というやつだ。
表札には『神無月研究所』と書いてある。
「なっ!・・お前ん家って研究所だったのか〜〜!?」
驚く。
俺は、研究系の事が大好きだった。
学校でも理科だけはいつも5を取っている。
「・・・そうよ・・」
振り向きもせず、ドアに向かう三上。
ふと、ある事に気づく俺。
「・・・あれ・・?なんで『神無月』なんだ?・・・お前って『三上』なんじゃ・・・」
「別に・・・気にしないで」
顔だけ振り向いて一言言うと、大きな玄関のドアを開け家の中へ入っていってしまう。
「・・・?・・・あ!おい!待てよ〜〜!」
俺も駆け足で後を追い、家の中へ。
「うわ〜〜!天井が高け〜〜!スゲーな〜〜!!」
俺は上を見上げながら言った。
そこはかなり天井が高く、遥か上にはシャンデリア。
入って真正面に大きな螺旋階段があり両サイドにはいくつかの部屋が。
「上よ・・・」
言うと、三上が大きな螺旋階段を上り始める。
「お、おう!」
まだ三上の家に圧倒されながらも返事をする。
「・・・ん・・・?まさか・・・!あそこは!!」
俺は転がるように、上っていた螺旋階段を駆け下りる。
ある部屋が目に入ってしまったのだ。
俺はドアノブに手をかけ、扉をあけようとする。
ドアには『研究室』の札が。
「ダメ・・!そこは!!」
三上らしくない、大きな声をあげる。
しかし、今の俺にはそんな言葉なぞ、耳に入らない。
『ガチャッ!』
勢い良く開けた扉。
「・・・・・・」
沈黙しながら、ゆっくりと螺旋階段を下りてくる三上。
「・・・これは・・・!」
俺は目の前に広がった光景に絶句した。
-
2003/11/07(Fri)19:54:06 公開 / NEO
■この作品の著作権はNEOさんにあります。無断転載は禁止です。
-
■作者からのメッセージ
コメントありがとうございます!
Rueさん!そうですね・・確かにエヴァに似てしまったかもしれません・・・でもここは、「性格が似てる」として許してください・・・
もうすぐ完結すると思います。
よかったらコメント下さい。
作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
等幅フォント『ヒラギノ明朝体4等幅』かMS Office系『HGS明朝E』、Winデフォ『MS 明朝』で42文字折り返しの『文庫本的読書モード』。
CSS3により、MSIEとWebKit/Blink(Google Chrome系)ブラウザに対応(2013/11/25)。
MSIEではフォントサイズによってアンチエイリアス掛かるので、「拡大」して見ると読みやすいかも。
2020/03/28:Androidスマホにも対応。Noto Serif JPで表示します。