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   『真実の名−蒼の世界−A』  ...  ジャンル:未分類 未分類
 作者:HARU                 
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 「・・・ターゲット補足、任務を開始する。」
 その言葉と共にグランヴァス家の電気コードが切り落とされた。
 パニックに陥る屋敷のガードマン達を気絶させ、『GP−1055』は着実にターゲットに近づいていった。
 
 その頃、『GP−1055』が後にした建物では、
 『GP―1055』を連れ出した二人の男が話をしていた。
 「あいつは訓練を積んでいない。大丈夫なのか?」
 「大丈夫だ。あいつを造るときに戦闘術をプログラムしたチップを埋め込んだ。
 不足は無いだろう。」
 「・・・ならば良いのだが。破損するような事があれば俺たちが困るんだ。あいつは俺たちの為に働けばいいんだ。組織の犬としてではなく、な。」
 男たちは不適な笑みを浮かべ、奥の部屋へ歩を進めた。
 
 −グランヴァス家−
 「ま、待て!お、俺は・・・!」
 「任務だ。悪く思うな。」
 ・・・バァン・・・
 銃声と共にグラドは倒れた。
 『GP−1055』は窓を開け、飛び降り無線を使い男たちに連絡をとった。
 「任務終了。これから戻る。」
 《わかった。すぐに帰って来い。》
 無線を切ると、もと来た方に向かって走り出した。
 
 『貴方の名前は・・・』
 
 −また、何で私に語りかけてくるの?私は『名前』をもらったの!−
 
 『・・・そんなものは『名前』なんて言わないわ。』
 
 「!?」
 『GP−1055』は足を止めた。
 
 『真実は、あの二人によって隠されているわ。真実を、知りたくない?』
 
 −私に『本当の名前』があるの?−
 
 『貴方の名前−まだ教える事は出来ないの。知りたいのなら『ウルグ街』に来なさい。』
 
 「・・・消えた・・・?もう聞こえない。『ウルグ街』って言っていた・・・行ってみようかな・・・」
 すぐに無線をつなぎ男たちに連絡をとった。
 「少し遅くなる。だが必ず戻る。」
 《・・・まあ良いだろう。》
 『GP−1055』は無線を切りウルグ外に急いだ。
 
 −私の『名前』・・・知ることが出来るのなら・・・私はどんな苦しみも厭わない。『真実』と『名前』必ず掴んで見せる!−
 
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2003/11/02(Sun)20:47:26 公開 / HARU
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■作者からのメッセージ
 第二話です。
 次辺りで終わると思います。
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