『あの空の下で・・・・・・。 第三章 休息』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:葉                

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理沙と出会って一ヶ月たった。俺たちはあの後も数々の任務をこなしてきた。
そんなある日俺たちはまた隊長の部屋に呼び出された。
呼び出された理由は、俺たち二人に特別休暇を下さると言うことだった。
そして、俺たちは休暇をどう過ごすかを話し合っていた。

「ねぇねぇ、サトシは何するの?」
「さぁ。」
「さぁ、じゃないわよ!」
「まだ決まっていない。」
「私はね、久しぶりに地下都市に行って買い物でもするんだ、パァーっとね!」
理沙は、本当にはしゃいでいた。子供のように。

「ふーん。」
「それで、サトシはどうするの?」
「海に行ってくる。」
「海?どこか奇麗な所でもあるの?」
「ああ、俺の故郷だ。」
「サトシの?そうだ!私も一緒に行っていいでしょ?」
「別にかまわないが、買い物はどうするんだ?」
「いいのそんなの、いつでも行けるから。」
「そうか。」
「それで何を持っていけばいいの?」
「何も入らん。」
「何もって?それじゃ、どうやって泊まるの?」
「テントを張って、食料は魚を釣ったりする。」
「うっそ〜!私そういうのにあこがれていたの!」
「そうか。出発は、明日の朝一番の電車で行く。」
「わかったわ!待ち合わせ場所はいつものところね!」
「ああ。」


早いうちから日が昇っていた。俺は待ち合わせ時間より少し早く出ていた。
「サトシ遅かったわね。」
「理沙もういたのか?」
「楽しみで眠れなくて。」
「出発するぞ。」
「うん!」

その後、しばらく電車に揺られていた。

「わ〜!サトシ!海が見えてきたよ!」
「ああ、久しぶりに見るな。」
「きれいだね。私海を見るの初めてなの!」
「着いたぞ。」
「うん!」

俺たちは適当な場所を見つけ、俺たちはテントを組み立てて釣りに出かけた。

「釣れないね〜。」
「まだ、初めて三十分しか立ってないぞ。」
「つくづく、私って飽きるのはやいなぁ。」

その後、あたりが来るのを待ち続けていた。

「ああ!もう飽きた!限界!後は任せるからね!じゃ!」
「お、おい!」
そう行って理沙は走って行った。

RISA`eye
「はぁ〜、疲れたなぁ〜。そうだ!海に入ろう!」

私は、初めて海に足を入れた。
「うう、冷たい!けど、気持ちいい。」
青い海がどこまでも続いていた。とてもきれいだった。
カモメが頭の上を飛んでいった。

「うわ〜!ずいぶん高いところ飛んでるなぁ〜。」

初めての海を楽しんでいる時、遠くから声が響いた。
「理沙〜!たくさん釣れたぞ〜!」
「うそ〜!やったじゃん!」
「見てみろほらこんなに!」
「よかったぁ〜、あのまま食料なしかと思った・・・・・。」
「さぁ、食べる準備だ!火を起こすぞ!」
「私まき集めてくるね!」


SATOSHI`eye
「このくらい薪が集まれば十分だろう。火をおこすぞ!」
「って、ライター使うの?」
「普通だろ?」
「てっきり、火起し機でも使うのかと思った。」
「それじゃ、時間がかかるからな。」

木が乾いていたのですぐに火がついた。魚を串に刺して火にかけた。

「いいにおい!私お腹すいちゃった!早く食べよ!」
「うん、いい焼け具合だ。食べていいよ!」
「「いただきます」」

5匹のうち三匹も理沙に食べられてしまった。

「いっぱい食べたね〜。お腹いっぱい!」
「なんで釣った本人の方が少ないんだ?」
「気にしない、気にしない!」

そんなことを言っている内に空は暗くなり星が輝き始めた。

「きれいだね〜。」
「理沙、ココア飲むか?」
「うん。」
「おいしいね。」
「ああ。」

星空を眺めながら理沙は俺に聞いてきた。
「ねぇ?サトシの家族は?」
「俺の家族か?みんな異星人に殺された。」
「ごめん、嫌な話聞いちゃったね。」
「気にしなくていい。」
「話しかえるね。」
「ああ。」
「それじゃ、サトシの好きな人は誰?」
「な、何をいきなり、聞いてくるんだ!?」
「誰?誰?」
「う、うるさい!もう寒くなってきたからテントに戻れ!」
「うん、そうするわね!」
「おやすみ。」
「おやすみ!!」

理沙はテントに入っていった。
俺は冷めたココアを口にしながら、夜空を眺めた。

次の日、俺たちはまた戦場に帰っていった。



次回予告

あの空の下で・・・・・・。 第四章 敗北

異星人の大規模な攻撃が始まった。
その中に、第一部隊隊長となったサトシと、第二部隊隊長になった理沙の姿があった。そして、特殊部隊の初の敗北がサトシを襲った。

2003/10/29(Wed)17:29:05 公開 /
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