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『あの空の下で・・・・・・。 第一章 出会い』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:葉
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俺は空を見上げていた。
地下から特殊部隊隊長の話がかすかに聞こえる。
俺は、話を聞くのが嫌で抜け出してきた。
風が心地よい、鳥のさえずりも聞こえる。
世界はあんなに荒れているのに、ここはまったくの別世界のようだ。
「あなたも抜け出してきたの?」
後ろから、女性の声が聞こえてきた。
「あなたが、麻倉 サトシね?」
「お前は、誰だ?」
俺は、そういい振り返った。
後ろにいたのは、150cmほどの女性で、俺とそんなに変わらない位の歳に見えた、髪はポニーテールにしていて活発だということはすぐにわかった。
「私の名前は月海 理沙。好きなように呼んでいいわ。」
RISA`eye
「こんな長い話聞いていられないわ、外に行って空気でも吸ってこよう!」
特殊部隊隊長の話があまりに長いので私は飽きてしまった。
昔から話を聞いているのは苦手なほうだった。
それに、こんな地下の悪い空気をいつまでも吸っている気にはなれなかった。
「ふぅ〜、いい空気!久しぶりに外に出たわ。」
私は、久しぶりの青い空と草原。新鮮な空気を満喫していた。
「あれ?あそこにいるのは?」
私が見たのは、草原の真ん中で空を見上げている少年だった。
歳は、私とそんなに変わらないように見えた。背丈は170くらいだろうか。
体つきはほっそりとしている。顔は横顔しか見えないが私の好みでかっこいい。
あれが、誰かすぐにわかった。麻倉 サトシ確かそんな名前だったと思う。
私は、話しかけてみた。
「あなたが、麻倉 サトシね?」
「お前は、誰だ?」
「私は、名前は月海 理沙。好きなように呼んでいいわ。」
SATOSHI`Seye
「あなたの事はなんて呼べいいの?」
「サトシでいい。」
「サトシね?それなら私のことも理沙でいいわ。」
「わかった。」
理沙はそう言って地面に座った。俺も一緒に座った。
しばらく空を眺めていた。飽きたのか理沙が俺の方を向いて話しかけてきた。
「あなたって結構無口なのね?」
「ちがう。」
俺は顔をそむけた。理沙の顔を見ていられなかった。
「わかった!あなたはシャイなのね?だから私から顔を背けたのね?」
理沙はまた俺の顔の前に来た。
「ちっ!ちがう!俺は別にそんなんじゃない!」
「ふ〜ん、それじゃ私の顔を見てよ。」
今思ったが、理沙の顔は誰かに似ている。小さい頃から知っている顔に見えた。
今、会ったばかりなのに。
下から、聞こえていた声が聞こえなくなった。そろそろ戻らなくてはいけない。
俺は理沙のかわいらしい昔から知っているような顔から眼を背けて立ち上がった。
「そろそろ戻るぞ。話が終わったようだ。」
「そうね、そうしましょう。」
「あとでまた会おう。」
「ええ、今度会ったらあなたのシャイを治さなくちゃいけないし!」
「俺は、ちがう!シャイではない!」
「はいはい、わかりました。先に行ってるよ!」
「ああ。」
俺は、理沙の走っていく姿を見ていた。
俺も歩き出した、地下へ続く階段に向かって。
いや、これから待ち受ける悲しい運命に向かって歩いているのかもしれない。
次回予告
あの空の下で・・・・・・。第二章 任務
サトシと理沙に初の任務が言い渡される。しかも二人だけで。
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2003/10/28(Tue)17:56:13 公開 / 葉
■この作品の著作権は葉さんにあります。無断転載は禁止です。
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■作者からのメッセージ
第一章書き終わりました!
序章で感想をくれた方々ありがとうございました!
サトシのシャイは直るのか?
次回を待っててください!
作品の感想については、登竜門:通常版(横書き)をご利用ください。
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