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『8×8〜最期の告白〜 前編』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:Rue
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今日もいつもと同じように時間は過ぎていった。
いつものように親友の健太と学校に行き、
いつものように授業を受け、
そして、いつものように幼馴染の香と話していた。
「ねえ、今日の放課後、暇?」
「・・・なんで?」
「ちょっとね。」
「また、買い物につき合わそうってんじゃないだろうな?」
「ちがうよ!それより、暇なの?どうなの?」
「図書委員の仕事があるけど、その後は暇だよ。」
「そう。じゃあ、5時頃に公園に来てくれない?」
「・・・わかった。」
いつもどおりの会話。
嫌になるくらい、いつもと同じだ。
放課後。
俺はいつものように図書委員の仕事をしていた。
「これで最後・・・っと。」
時計は、もう4時半をまわっていた。
「急いで帰らないとアイツに怒られるな。」
俺は急ぎ足で出入り口に向かった。
しかし、その足はすぐに止まった。
扉の前に香が立っていたのだ。
「・・・香?どうしたんだよ?先帰ったんじゃなかったのか?」
「・・・ちょっとね。亮に話したいことがあって。」
俺は少し変な感じがしたが、すぐに気のせいだとやりすごした。
香の気まぐれは今に始まったことじゃない。
俺と香はそばの机に座った。
目の前には先生が持ってきたチェスが置かれていた。
「チェス・・・やろうか。」
香の急な提案でチェスをはじめた。
そういえば、香は昔からチェスが好きだった。
その頃、健太は街中を駆け回っていた。
まるで悪魔に取り憑かれたかのように、亮を探していた・・・。
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2003/10/28(Tue)17:53:00 公開 / Rue
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