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『リュウセイグンノミチビキ』 ... ジャンル:未分類 未分類
作者:美緒
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キラキラヒカル ナガレテオチテ
ナンノタメニ キミノタメニ
キミニアイニイクタメニ・・・
「えー、今夜は流星群というものが降るそうです。」
今日は犬会議の日。週に1回、こうして犬たちがこのガラクタ広場に集まるのだ。
ここでえらそうに話しているのはユウという犬。この村の村長である。
「りゅうせいぐんってなんですかぁ?」
僕たち子犬は何も知らない。毎日が『何ですかぁ?』なのだ。
「えー流星群というのは、流れ星の大群のような物です。」
ユウは待ってましたとばかりにすばやく説明した。
「えー、そんな奴だったのか!!これはすげぇことだぜ!!
何が何でも1人くらいにはお願いしなきゃな!!」
僕もそう思った。流れ星とは、なんでも願いを叶えてくれるすごい魔法使い。
でもね、たまにしか現れないし、すごく早い。きっと意地悪してるんだ。でも
今夜は大群。大群だったら・…1人くらい僕の願いを叶えてくれるよね…?
「…ということで、今夜をお楽しみに!!犬会議を終わる!!」
ユウがそういったとたん、 ガラクタ広場はパーティー会場のように
にぎやかになった。
「いいわよねー、流れ星さんってw」
「何お願いすんだよー?」
「お星様のネックレス作りたいわぁ〜ww」
皆この話題で持ちきりだった。
「おい、ピッチ、お前は何をお願いするんだよ?」
おっと、忘れてた。僕の名前はピッチ。今話し掛けてきたのはウル君。
「僕はねぇ…新しいお友達が欲しいな!」
そう言った途端、ウル君は笑い出した。
「うはははは、何言ってんだ、ピッチ!!」
僕はきょとんとしてウル君を見つめた。
あれ?だめだったの?流れ星さんは何でも叶えてくれるんじゃなかったっけ?
「ばかだなぁ、二度とチャンスがないかもしれない
流星群にそんな願いをしてどうする!!それぐらいは
自分でもできるだろう?もっと、自分じゃ出来ない事にしろよ!!」
僕にはウル君の言ってる意味がわからなかった。
どうして? 自分の願いなら何でもいいじゃない。
自分が本当に願っている事ならば・…。
そうしてとうとう夜になってしまった。
やっぱり違うお願いがいいのかな。 ウル君の言ってる事わかんなかったけど、
変えたほうがいいのかなー・・・?
夜空に一筋の光が走った。流星だ。始まったんだ…。
どうしよう、 どうしよう。 何にしよう?
やっぱり僕は友達が欲しい。いつでも一緒にいられる友達−・・・。
「流星群の皆様、どうか僕にお友達を分けてください!!」
目の前で何かが光った。どんどんまぶしくなっていって・・
ついには目も開けられないほどになった…。
『だいじょうぶでしゅか?』
僕はこの声に目を開けた。目の前には犬がいる。
誰だろう…。 おかしな服を着ている。
「あの・・・・」
『私は流といいましゅ。流星の落とし子と、犬のハーフでしゅ。』
「いや、そうじゃなくて・・・」
話によると、この子は流、(メス)流れ星らしい。
僕の願いをかなえるためにやってきたと言うけど…妙に傷だらけだ。
「そうか!!僕のお友達になってくれるために来たんだね!?」
『へ・・・?ちがいましゅよ。私は
ピッチしゃまの願いを叶えに来たんでしゅよ?』
「そんな事どうでもいいよ!!どうせ住む所がないなら僕のうちに住もうよ!!」
『良いんでしゅか…!?』
流の笑顔は素敵だった。素敵というか、可愛かった。
「今日はもう遅い、寝よう。」
『流星、見ないでしゅか?』
「ううん、見ながら寝るんだよ。」
『それはいいアイディアでしゅ!』
僕、もう願いはいらないよ。
でも流が見たいなら…僕はいつまでも君に合わせるよ…
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2003/10/18(Sat)08:58:58 公開 / 美緒
■この作品の著作権は美緒さんにあります。無断転載は禁止です。
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■作者からのメッセージ
由宇奈様ごめんなさーい;;
パスワード忘れてしまいましたので
また書きますー;(バカ・・
またコメ入れてくれると嬉しいですw(やだ
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