2002年12月20日 この日も俺はいつもどおりに柚稀の病室をたずねた。 「おはよっ!」 「あ。おはよ〜」 俺はこの時に柚稀の体調がすぐれない事に気が付いた。 「どしたの?なんか風邪ぎみじゃん」 「え?そんなことないって!元気だよ!」 「なら。。。いいけど。。。」 「もー心配性なんだから〜」 柚稀はこう言って冗談ですませた。まあ、あんまりしつこく聞くのもなんなので俺と柚稀はいつもどおりたわいない言葉をかわしていた。しばらくすると。。。 「輝〜私眠たい・・・」 「え?どうした?」 俺はふっと気が付いた。柚稀の手が凍ったように冷たい。熱い位の暖房のきいた部屋なのに。 「お。。。おい。。柚稀。。。??どうしたんだよ・・・おい。。。」 「。。。輝・・・もう。。。お別れだね。。。?」 「おい!冗談じゃねえよ!おい!柚稀!」 「輝。。。私。。。私ね。。。雪。。。大好きなんだ。ずっと輝と見ていたいなあ。。。。」 柚稀は最後の力でその言葉を俺に告げた。俺はなきじゃくりながら柚稀に言った。。。 「。。。じゃあ。。。ずっと一緒にいような。。。一緒に雪を見ような。。。柚稀。。。」 柚稀は最後に笑ったような気がした。アレから一年。俺は柚稀といた街をでた。そして東京で一人暮らしを始めた。新しい空。新しい景色。そして仲間。 どこかで柚稀も見ていてくれるのだろうか。。。なあ。柚稀。俺、お前のために詩を作ったんだ。お前のためだけに。 「降り出した雨にぬれて頬から零れた君のナミダ。 寂しさと痛みの印を心にきざんで泣いているんだね? 今だけ変わりに僕が灯りになろう。。。。 暗くて見えない道をてらすよ。。。。 (we like in your eyes) 涙がかれるまで泣いて全部忘れてしまえばいい。 抱きしめていたい(wanna give my love) 心に花を。 思いのままに叫ぼうよ全てを僕に預けて。 泣いたらいい(gonna make happy) その思い流せばいい。。。 さよならを夜空に投げよう。。。。 only you can heart me with love」