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『宇宙大戦記3話』 作者:有 / SF 未分類
全角4295.5文字
容量8591 bytes
原稿用紙約13.1枚
宇宙に上がった桑田。彼を待ち受けていたものとは……
 地球から宇宙へ旅たつ方法は今も昔もシンプルだ。巨大なエネルギーを使って宇宙船を大気圏外へと押し上げるのだ。

 今日も一隻のシャトルが地球のシドニーから上空に打ち上げられた。

 地球から打ち上げられたシャトルは決まって地球上空にある宇宙国際空港へむかうことになっている。

 ここで地球から打ち上げられるシャトルから宇宙を走る運航船に乗り換えるのだ。

 なぜ乗り換える必要があるのかというと、普通のシャトルなどは地球を出るだけで燃料がほとんど無くなってしまう。それに宇宙を走るだけならエネルギーを使わない軽くて移動力のある船のほうが早くて便利だからだ。

 やがて、シャトルが宇宙国際空港につくと、とびらが開いて中にいた人々が次々と出てきた。

 この宇宙国際空港は地球上空をただよっているだけあって、わずかだが重力が生きていた。なので、重力制御なしにふつうに出歩くことができるのである。

 一般人の皆さんといっしょにシャトルから出てきた軍服をきた男は、前宇宙大戦の活躍で地球連邦軍の英雄となった桑田だった。

 せっかくの沖縄でのゲーム・ザンマイ生活を任務に邪魔された桑田はおもしろくない。非常に胸くそ悪そうな顔をして歩いていた。

(くそお!あのとき、あと1UPあれば、おれはロミオにキノミをとらせてスーパーロミオにさせてクリアできていたんだ!)

 桑田が悔しそうに歯をかみしめた。
 彼がプレイしていた『スーパー・ロミオ・ブラザーズ』は結局、クリアができずに終わってしまった。
 しかも、桑田がゲームを中断したあと、大阪の高校生があの難解なステージをクリアしたという情報をきいてショックをいだいた。

(任務がなければ俺が、俺がクリアしていたんだ!)

 もし任務がなく、ロミオに1UPあったら、絶対に桑田がクリアしていたはずだったと桑田は思い込んでいた。

 何度もガケに落っこちてたクセにめでたい奴だ。

 とにかく、いまの桑田はとても機嫌が悪かった。

 そんな桑田の面影を発見した人混みのなかから、

「おっ、きたきた。あれが桑田中尉じゃないか」

 桑田を待っていたのは一人の青年軍人だった。青年軍人は桑田の前に出ると、

「桑田中尉。このたびの任務ごくろうさまです」
 と桑田にむかって張り上げた声で敬礼する。

「おう、お前か、エンキチ」

 桑田も軽く敬礼して、エンキチに挨拶を返した。このエンキチは前大戦時、桑田といっしょに宇宙で戦った戦友である。

 一般人から軍人になった桑田と違ってエンキチは高校を卒業した後に士官学校を出て軍に入った純血な軍人だった。

 彼は一般人の少年でありながら、自分達が太刀打ちできなかった敵のスーパースーツ部隊を次々と撃墜したスゴ腕の桑田をいつも尊敬していた。階級も少尉なので中尉である桑田の身近な部下という存在だ。
 
 桑田が右手に持っていた旅行カバンをエンキチに押し付けると、
「お偉いさんはどちらかな?」
 とたずねた。
 エンキチは桑田の旅行カバンを受けとると、
「あちらです」
 と視線を開設入口でおしゃべりしていた男女7人の御一行に向けた。
 そのうちの白髪の紳士が不機嫌な顔をしている桑田に気がつくと、桑田に近づいて挨拶をした。

「やあやあ、げんきかね桑田中尉。ずいぶんと遅い到着じゃないか。任務だって分かってるんだろうね?」

「はい、分かってますよ。どうでもいい任務なんでしょう。そんな事なんかほっといてどこか遊びにいきませんか。うん、それがいい。皆さーん、これからゲーセン行きましょ、ゲーセン」

 まだ不機嫌だった桑田はふざけたことを言い出した。そして、宇宙にやってきた今でもゲームに未練があるようだった。
 桑田がこんなバカな事を言うもんだから紳士は真っ青になって、

「お、おい!バカな事をいってるんじゃない。ここにいる人達は地球連邦政府とスペースシティ連合の和平交渉のためにきてくれた要人だぞ」

 紳士はまわりに配慮して小声でおもいっきし桑田をしかりつけた。
 だが、桑田はそんな事は屁でもない感じで、ケラケラと笑って無視していた。
 そんな下らないやりとりの途中で一人の初老の男が二人に声をかけてきた。

「にぎやかそうですね。私もまぜてくださいよ」

 初老の男はとても明るい表情で人当たりの良さそうな笑顔をふりまいてきた。
 その後に続くように、上品なスーツを着た若い娘が、
「お父さんたら、はしゃぎすぎ、もう、恥ずかしいわ」
 と、ゼンゼン恥ずかしそうにみえないくらい明るいそぶりで割り込んできた。

 どうやら、この初老の男とこの娘は父娘の関係らしい。

 紳士は新たにやってきた父娘を歓迎すると桑田にまず初老の父の紹介をした。

「桑田中尉。こちらはルーベンス・マイヤーさんだ。このかたは南極調査会理事とEU国際倫理協議会の理事を経験して地球連邦政府の外交官として活躍なされている方だ」

 と初老の男、ルーベンス・マイヤーの紹介をすると、ルーベンス氏は桑田に笑顔で、
「やあ、外交官のルーベンスだ。君があの地球のピンチを救ってくれた桑田中尉だね。君の素晴らしい活躍は聞いているよ」
 と明るく桑田を褒めながら語った。
 すると、桑田は、

「はあ、どうも。ところで外交官ってナニやってる人なの?市役所でコーヒーわかして掃除する人ですか?」
「……っっ!!」

 この発言でこの場はいっきに氷りついた。
 公衆のなかにはルーベンス氏の偉業と功績をしっている人が何人かいて、彼がここにいるのは命がけで和平交渉をしに来ていると知っていたので、そういう人達は、

(お前、バカな事を言ってるんじゃねえよ)

 と言わんばかりに冷たい視線を桑田にあびせた。

 そして、まわりにいる関係者のみなさんは、桑田の無知ぶりにあきれると、桑田が本当に地球連邦軍の英雄なのか?こんな奴を英雄にしたてた地球連邦政府は正常なのか?と疑いはじめた。

 どんな組織でも、その組織を代表する人間がマズイ行動をとれば、その組織全体の責任がうたがわれるものだ。

 地球連邦軍の英雄・桑田ジョウジはみごとに地球連邦軍のシンヨウを落とした。

 全部、地球連邦軍の英雄である桑田中尉の責任です。

 最初、桑田が何を言っているか分からなかったルーベンス氏だったが、相手がちょっと普通の人じゃないと理解すると、

「……はははは、オモシロイ事を言う少年だね……では失礼」

 と笑顔を崩さないまま、そそくさと逃げてしまった。

 さすがにルーベンス氏は地球連邦政府を代表する外交官をしているだけある。

 桑田の無知で無礼なふるまいにも笑顔で対応し、自分の手には終えない人はどうするれば対処できるか熟知していた。

 つまり、バカとは関わらないようにして、できるだけ遠くへ離れることだ。
 
 残された3人が、そそくさと行ってしまったルーベンス氏をながめてると、上品な服そうをしてる娘が、

「ふふふ、桑田さんって面白い方ですね」

 と無邪気に笑いながら桑田にいった。この娘は社交辞令ではなく本当に楽しんでいるようだった。そして娘が紳士に向かって、

「お父さんの紹介はしたけど、私の紹介はまだなんですよね」

 と娘は紳士を冷やかした。
 娘にチャカされた紳士はあわてて、

「いやあ、これは失礼しました。桑田中尉。こちらは先のルーベンス・マイヤーさんの娘さんのマーチャー・マイヤーさんだ」

「よろしく桑田中尉」

 自分が紹介されると、マーチャーはニコリと上品な笑顔を桑田にプレゼントした。
 若い娘のステキな笑顔は周りを幸せにする。
 紳士もマーチャーの笑顔に嬉しくなり、

「こちらのマーチャーさんは、まだ高校生でありながら、中東、アフリカ、南極、北極でボランティア活動をして今年、功績を認められてナイチンゲールコンクールで賞をとったほどの優秀なお嬢さんなんだよ」

 紳士がウキウキと語りだす。よほど若い娘の笑顔が嬉しかったのだろう。この人はあんがいスケベなじいさんのようだ。
 紳士はベタ褒めした。
 ところがマーチャーは、

「そんなのたいした事ありません。わたしは他の人のお役にたてることがしたいだけなんです」

 と遠慮がちに答えた。
 それが建て前ではなく、本心から言っているようだったので、
 それを聞いていたその場にいた他の人達は、『ほーう、今どき他の人の役にたちたいと思える、こんなお嬢さんがいたんだなあ』と感心して、なにか心に温かなものを感じた。
 それから、娘と紳士が打ち解けるように世間話なんかをかわしながら会話を楽しんでいると、

「ふふふふ」
「はははは」

 と笑いあい、和やかな雰囲気になってきた。

 ところが!桑田中尉はとても不機嫌な顔で、ナイチンゲールコンクールで賞をとったお嬢さんにこう言った。

「テメエ、先からなに、くっだらねえ事を勝手にしゃべってんだ。ヘラヘラ笑ってんじゃねえ、犯っちまうぞ、こらぁ!」

 と若い娘さんにたいし、まるで生ゴミでも見てるような目で見て、クチから汚物を吐き捨てるように言いはなった。

 初対面の桑田にいきなり、『犯っちまうぞ』と言われたマーチャーさんは怯えた目で桑田を見ると、彼の目が普通の人よりギラギラして危ない人に見えたので、自分の身の危険を感じてしまった。彼女は逃げるように……というより、ほとんど逃げるかっこうで小走りして、どこかえいってしまった。

 読者のみなさま、お気づきでしょうか?
 実はこの桑田中尉は普段ジャンクフードばかり食べて、睡眠時間を3時間いじょうとった事がないので、とても、精神的にすさんでいます。

 ですので、他の人を思いやるとか、気づかうとか、明るい笑顔をふりまくとか、お世辞やジョークをだして会話をなめらかにするなんてとてもできない人なのです。

 読者のみなさま、こんな桑田中尉が主人公ですみません。

 桑田のおかげでまわりがシーンと静まりかえり、まるで何もかもが静止してしまったかのようだった……

 ところが、物語はさらなる進展を見せた。
 桑田が無礼で無知なふるいまいをして、外交官のルーベンス氏とその娘マーチャーの父娘をおい払ってるのを、ある一人の屈強な軍人がながめていた。

 その軍人は桑田や部下のエンキチとは別の部隊の軍服を着ていた。
 桑田がその屈強な軍人の男の視線に気がつくと、男を見て驚いた。

「む、コイツの着ているのはスペースシティ連合の軍服じゃないか!」

 桑田がその男の軍服と、その男のまとう異様なオーラを察知し、思わず固唾をのんだ。

 
 
2017/02/05(Sun)20:38:15 公開 /
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