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はじめまして、夏海様。上野文と申します。 御作を読みました。 情景描写に気を使われて、世界観もミステリアスで、とても良い雰囲気が出ていますね。 若干難を言えば、主人公のシズネちゃんが、無色透明すぎて、今ひとつキャラクターが掴み辛かったです。今回の部分だけでは、お白粉と紅の女性の方が強く印象に残ります。 あまり見られない作風でこれからが楽しみです。頑張ってください。 | |||
上野文 | |||
上野文様、お読み頂き有難うございます。 作風が変わっているとの御感想、嬉しく思います。独自色を出すコトは非常に難しいことですよね。 ちなみに、シズネ君は精悍な筋骨逞しい青年、と表現したつもりだったのですが、描写が他の描写に紛れてしまいましたか……(苦笑 異世界感を描くためにユニセックスな名前にしたのがまずかったか……。 何にせよ、このまま重いストーリーが続きますが、お付き合い願えれば幸いです。 有難うございました。 | |||
夏海 | |||
はじめまして。 シズネの結婚話の真相が気になりますね。高貴な人との縁組ということで、何か裏がありそう、と思いながら読んでいました。文章はしっかりしていて、かつ読みやすいので良いと思います。 一点だけ気になったのは“漂流民の島”という設定です。こういった極端な身分社会は、隔絶された島では起こり得ないのでは、という気がするんです。中央との交流、たとえば支配階級がやってくるとか、そういったことがあれば別ですが。“漂流民が作った社会”というイメージとはちょっと違うかな、と思いました。 | |||
ゆうら 佑 | |||
ゆうら佑様、お読み頂き有難うございます。 文章が読みやすいとのご評価、非常にうれしいです。厚い文章を如何にシンプルに伝えるか、というのが自分なりの裏テーマというか、目標ですので。どうやって切れ目無く描写を続けるか、難しいところです。 さて、島のヒエラルキーについてですが、ご指摘の通りです。 そもそも漂着民が住みついたというならば、その漂着民は何処から来たのかということになります。設定では漁民が流れついたとなってますが、漁業は大抵男の仕事で、女は何処から来たのか、という疑問が湧きます。 そのあたり、これから描写していけたらと思いますが、かなり無茶な設定であることは否めません、ご容赦頂いてお付き合い願えれば幸いです。 有難うございました。 | |||
夏海 | |||
こんばんは、夏海様。上野文です。 御作の続きを読みました。 そうか、シズネくんのレッツ逆玉サクセスラヴストーリーだったのかw というのは冗談にしても、いっきに展開が進みましたね。 社会制度なども納得でした。 けど、こう、なんかあんまりシズネ君が羨ましくないかも。 奥さんと富を得て、家族を守るために結婚して、ユーアーショックとばかりに、明日を見失わなきゃいいけど…… 続きを楽しみにしています! | |||
上野文 | |||
上野文様、お読み頂きありがとうございます! そうそう、逆玉の輿ラブストーリーな訳ですよ……って、違いますから!(笑 この作品の主題はあくまでも『カノメリノヤミツメ』なのです。序章にしか登場していませんが、この存在を引き立てたいがために対比として、第一部では主人公の日常と結婚の経緯を描写したかったのです。『カノメリサツ』というイベントが第二部で重要な役割を持つのですが、それについて匂わす程度でここはいいと思っています。 ミヤノミシメノカクラが強引に百姓を婿にとる理由とか、シトがシズネを気に入ったわけとか、色々あるのですがそのへんは一切省きました。というよりもここからその辺りが主題になってくるかなと。 YOUはSHOCK! な部分は今後やってきますが、今はこの位で。 有難うございました。 | |||
夏海 | |||
初めまして、神夜です。お礼となって申し訳ないですが、読ませて頂きました。 個人的にはあれだ。最近読ませて頂いたゆうら 佑さんの作品もそうだったが、これも同じだ。神夜が「絶対に書かないであろう物語」の典型例だ。いやでもこれは違うか。これは物語ではなく、「絶対に書かない文章構成」か。固い描写、あるいは畏まった描写とでも言えばいいか、まぁまず自分は書かないものである。ただそれ自体は楽しませて頂いているのですが、いかん、「ミヤノミシメノカクラ」とかの横文字が神夜にはキツイ。頭にぜんぜん入って来ない。略さないと神夜はその内に振り落とされそうになる。 ストーリー性に関しては今は様子見段階、これからの展開を楽しみにしております。しかしひとつ引っかかるのが、これが「第一部」と表されている点。これが「プロローグ」、ないし「序章」であれば何も違和感がないのですが、本編である以上、登場人物の書込みが少ないと感じます。人物を掴み切れないまま、ここまで読み終わってしまった印象。カクラの人物像しか神夜の頭の中に残っていないのが残念。主人公とヒロインに対し、もう少し感情移入が出来る書込みが欲しかったです。 いろいろ突っついていますが、それでも神夜の書かない物語、楽しみに続きをお待ちいたします。 | |||
神夜 | |||
神夜様、お読み頂きありがとうございます。 神夜様の文章が王道を行くとしたら、私の文章は赤道を行くというか(苦笑 へたくそでもなんとか頑張っています(といいつつ更新が途絶中)。 ミヤノミシメノカクラ、アカミチツチノヤカデ、イチクラサトノコマキ、……全部ホントは漢字なんです。宮見占神楽、赤道土焼手、一倉里小巻……、敢えて漢字にしなかったのは異世界観を強調したかった為です、が、失敗でしたか(汗 振り落とさないように頑張ります。 人物造型の描写が足りないとのこと、全くその通りだと思います。ただ感情移入は、ヒロイン(ではない)に関してはしないで欲しかったのも現実。主人公の純朴さをもう少し描写しておけばよかったかなぁと言う反省はありますが。 色々突っついて頂いて寧ろ助かります。今後の自分のためにもなると思いますのでどんどんご指摘下さい。 有難うございました。 | |||
夏海 | |||
こんにちは。 なるほどそういう信仰があったわけですね。女神信仰は日本にもありますが、やはりアメノシキシマって古代の日本をモデルの一つにしてるんでしょうか? 登場人物の名前もなんとなく『古事記』っぽいなあと思います。 島の階級社会の由来が、今回で明らかにされたわけですね。何回もいちゃもんを付けて申し訳ないのですが、信仰それ自体が権力を生むわけではないと思います。かなり素朴な例を考えてみると、道端のお地蔵さんをみんなが信仰しているからといって、そこに権力が生まれるわけではないですし。だから権力は別のところで生まれて(たとえば力が強いとか頭が切れるとかで優位に立つ人が現れる)、その人たちが信仰を利用して権力を強めていくんだと思います。新興の宗教権力者はまさに信仰によって力を得ているわけですが、それだけでは社会制度を変えるほどの力ではありませんし。社会の頂点に立つような階級が生まれるには、信仰以外の要素が必要な気がします。ミヤノミシメ家が神の末裔として認められるのは、おそらく昔からリーダー的存在であったとか、何か隠れた理由があったんだろうと思います。でないと本当に天からお降りになったということになりかねませんし(笑) 信仰とか社会制度とかには興味があるので、今後もつたない知識で口をはさむかもしれませんが、どうか寛大なお気持ちで応じていただければと思います。 今回はどんどん話が展開しておもしろかったです。カクラが登場してぐっと物語が引き締まったというか、彼の存在が話を一気に進めましたね。まだ隠されている秘密もいろいろとありそうで、楽しみにしています。 | |||
ゆうら 佑 | |||
ゆうら佑様、お読み頂きありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません。 さて、御指摘の通りこの作品は古代史をモデルにしております。個人的にそういう世界観が好きなので。人名が読みにくいという副作用もあって切ないですが。 そして、信仰がそのまま権力に直結するという記述は、私のものぐさが原因です。誤解を恐れるなら微に入り細に穿つ説明が必要だったのでしょうが、その部分が重くなりそうで省きました。御指摘のように、信仰=権力ではなく、そこに隠れた人間模様があって当然なのですが、とにもかくにもミヤノミシメ家が島の重要なポストを占めているとご理解頂ければ、この章はそれで成功なのです、という言い訳をします(汗 気になる部分ではありますので、もう少し表現を考えてみます。 とにかく、少しは楽しんで頂ければ嬉しいです。御感想どうもありがとうございました。 | |||
夏海 | |||
こんばんは、夏海様。上野文です。 二章更新、お待ちしていました! シズネくん、なにしてんの( ̄▽ ̄;) ヤミツメさんの登場とか、ヤカデくんの死とか、人間の醜さとかいう以前に、シトさんとの婚礼前に「浮☆気」しちゃったことに、さすがに、ヒいてしまいました。 それは、ちょっとやっちゃ不味くないかな…… だいぶショックだったので、まとまらない感想でごめんなさい。 ここから、どう展開されるのか、続きを楽しみにしています。 | |||
上野文 | |||
こんにちは。 ぼくもそれほど長くこの掲示板を利用しているわけではありませんが、確かに以前と比べると寂しいですね。良いサイトですし、けっこうお世話になっているので、これからもできるだけ貢献していきたいと思っています。 今回更新分は衝撃の展開で、このあとどうなっていくのか予想もつきません。第一章が今回のための前置きであったという意味もよくわかります。ただ、対比をもっと強烈にするために、シズネとシトの関係をより強調しておいてもよかった気がします。第二章ではシズネとミヤノミシメ家との祝宴もあったわけですし、ここでもう少しシトとのからみがあれば、ヤミツメに落ちていく場面でのシトのほほえみがもっと説得力を持ったのではないでしょうか。それはともかく、あれは本当にシズネの意思なのか……本当に操られているわけではないのか……まだぼくは希望を捨てずにいます(笑) ストーリーは順調に進んで文句なしなのですが、構成といいますか、話の進め方をもう少し工夫できるのではないかと感じました。例えばシズネがヤカデを探して森の奥に入っていく場面ですが、ヤカデが実際そこにいるのかどうかもわからないのに突き進んでいくのは、少し不自然ではないでしょうか。ヤカデが森の奥に入っていくのを見た人がいるとか、そういうことにして、もっとシズネの行動を必然性のあるものにできるのではと思いました。 気になるのはヤミツメ、女神、ミヤノミシメ家の関係ですね。ヤミツメは女神の手先であり、その女神の子孫がミヤノミシメ家なのだから、ヤミツメとミヤノミシメ家も何か関係があるのでは、と思えてきます。もし関係があるのなら大変なことですが……。また現在明かされているのはあくまでも「表の関係」であり、別に何か裏があるのでは、とも感じられます。このへんはこれからの展開に期待ですね。 | |||
ゆうら 佑 | |||
>上野文様、こんばんは。お読み頂き有難うございます。 折角良作を読ませてもらっているというのに、こちらは混乱させるばかりで申し訳なく思います。 『浮☆気』なぞと生易しいものではありません。シズネ君は心も体もヤミツメさんに魅入られています。 もうちょっと展開の先が読めるような記述を考えないと、ひかれてしまうんだなと猛省中です。更新は時期尚早だったかと。もう少し表現を考えてやり直してみたいと思います。ショックを与えてしまったようで本当に申し訳ないです、お許しください。でもこの展開が無いとこの後の「人間不信覚醒ショー」が盛り上がらなくて困ってしまうので、どうか温かい目で続きを見守って頂けると嬉しく思います。 お読み頂き有難うございました! >ゆうら佑様、こんにちは。お読み頂き有難うございます。 私は別HNで十年前から、ブランクをはさみつつもこの掲示板を利用させてもらってきたので、昨今の寂しさは一入であります。 『ゆめはるか』を拝読した後に、この愚作について感想のお返しをするのも非常に心苦しいのですが、一応作者としての責任を果たそうと思います(苦笑 やはり衝撃が大きかった様子、混乱させてしまったなら申し訳ありません。 なるほど、対比と構成ですね。言われてみて、まだ甘かったなぁと今更ながらに実感しました。加筆修正の必要性を感じました。貴重なアドバイスをありがとうございます。次回更新時に修正したいと思います。シズネの真意は、三人称形だからこその藪の中です。作者にも今のところわからない、ということにしておいて下さい(汗 ヤミツメと女神とミヤノミシメ家の関係性ですが、ここは肝心な部分なので今は触れられません。ヤミツメと女神が同性であることやミヤノミシメ家が島の創造神の子孫であることなどから類推すれば自ずと結末に近づくとは思いますが。 お読み頂き、貴重なアドバイスまで頂き有難うございました! | |||
夏海 | |||
こんばんは、夏海様。上野文です。 御作を読みました。 二章が改稿されて、全体的に読みやすくなっていました。 また、シズネくん側から積極的に不貞を働いたのでなく、ヤミツメさんに捕獲された上で誘惑された。 ヤカデ君のことを伝えなかったのは、わからなくもない。手拭いは、彼への罪悪感の証である。 と、不貞行為や友人の死に対し、罪の意識と自身への嫌悪をもっている、ということが明らかになって、ちょっとだけシズネ君の株が持ち直しました。 歴史上、一夫多妻、一妻多夫が機能した時代はありましたし、私は……、当人たちが納得の上なら、ハーレムを築こうが、アブノーマルな関係を爆走しようが、「不倫は文化、不倫こそ純愛」と強弁されようが、そういう物語だと納得します。 私の小説にも、「夢は演劇部員全員で永遠に続く乱交パーティを開くことです!」と斜め上にかっとんで、「先輩、さすがにそれはないわ」「ワロエナス」と、残り全部員から拒否くらってるキャラがいますし。 ただ、やはり婚約して、結婚式直前に不貞、というのは、とても褒められた行為とは、私には思えないのです。 シトちゃんだけでなく、コマキさん、カクラさん、その他大勢の信頼を裏切ったわけですから。 前回ひいたのは、カノメリノヤミツメという物語ではなく、あくまでシズネくんの不貞(特に、改稿前はシズネくんから突撃したように見えた)に対してです。 どのように展開されるのか想像もつきませんが、危うい物語、たいへん先が気になります。続きを楽しみにしています。 三章、面白かったです! | |||
上野文 | |||
初めまして、作品を読ませていただきました。 簡潔ながら状況がよく伝わってくる文章をお書きになるなという印象を受けました。コメントを見ますに、熟練の書き手さまである様子。僕のような若造の感想が貴方の参考になれるかは分かりませんが、せめて思ったことを率直に正確に伝えられるよう頑張りたいと思います。 以下二点、思ったことを羅列していきます。いずれも改稿の難しい点について書いています。執筆の勢いを殺さぬためにも、あまり気にされないようにお願いいたします。また僕の感想を読んで不快に感じられましたら謝罪いたします。 一点目、主人公の顔が見えづらいと思いました。外見の描写ではなく、彼がどういう人物なのか詳しい性格が分からなかったということです。人並みに黒いところは持っていて、愚直な側面が少しあるということは伝わってきたのですが、読者が彼の気持ちを汲み取って、「こういう状況なら彼はこうするだろうな」という予想が付きにくいのではないかと思いました。ハリウッドのシナリオ作成法というのがありまして、起承転結の起の部分では、まず主人公の人柄について詳しく表現し、そのあと物語の発端というべき問題を起こすそうです。これに倣えと言うわけではありませんが、主人公について人格を想像しやすいような描写を入れるべきだったのではないかと思いました。 二点目、物語の展開についてです。この作品のアピールポイントは背徳感にあると思います。これを売りにする話というのは所謂寝取りモノ浮気モノの作品に多いです。寝取りモノ、浮気モノの構成というのは、大体、@『ヒロインないし主人公が如何に貞操観念が強く、不義理をしにくい人物かを読者に教え、そのあと彼女たちがどんどん快楽によって堕ちていくところを緻密に描く』というものとA『最初からヒロインないし主人公が誰かを好きになっていて、そこに別の誰かが割り込んできて結ばれ、結ばれた相手に秘密で最初から好きだった相手と恋をしていく様を描く』というものの二つに分けられます(ピンク色調べ)。この作品はどちらかと言えば@に属するタイプなのだと思われますが、個人的にはAの構成の方が良かったのではないかと思いました。 具体的に言いますと、最初いきなり森の妖とエッチな事をして、主人公が妖の影を追い求める中(親友が死んだことで森はしばらく侵入禁止になるんじゃないかな?)、シトに出会って『恋』をするという風にした方が胸が高鳴ったような気がします。ちょっとプロットがどうなっているのか分からないので勝手な妄想になりますが、ここでシトが妖に似ているだとか、シトの親父さんが妖と交わっているシーンをのぞき見するだとかシーンがあるなら、ミステリー要素も増したように思います。こちらの方が序盤から読者に対して積極的に攻めていけたのではないかと考えます。 以上です。僕自身も未熟者ゆえ、間違った記述や読み違い等あるかと思います。どうかご容赦ください。先に述べましたようにお話はここからが本番だと思っています。これから主人公がどのようにして堕ちていくのか、シトはヤンデレ化するのか、村人たちの反応はどうか、そして島の妖とは一体何者なのか等、今後の展開が楽しみですね! それでは次回更新、頑張ってください。ピンク色伯爵でした。 | |||
ピンク色伯爵 | |||
>上野文様、お読み頂きありがとうございます。 二章が読み易くなったとの事、非常に嬉しく思います。上野文様の御感想も参考にさせて頂きました。この場を借りまして御礼を申し上げます。 第二章では自ら突撃したかのようなシズネでしたが、第三章では罪の意識が大きな主題になっています、というか第三章はまだ終わっておりません。ここで更に一段事件を起こして物語を盛り上げようと思っております。 この作品は一般的な道徳観に倣った小説、とは言えない作品へと変貌していく、まだ前段階にあります。アブノーマルな設定も陰に隠されていて、そのあたり、なんとなく匂わせておくつもりでこういった展開になりました。 ……あの作品の演劇部ってそんなにヤバイんですか? 知らなかった……(苦笑 自身に誘惑に乗る意思があったにせよ無いにせよ、誘惑に乗った事実だけがシズネの首筋に残されているということが、今後展開上の重要なポイントになると思われます。 一夫多妻にせよ一婦多夫にせよ、それがタブー視されるのは現在の法制度や倫理観がその時代と異なっているためで、実際にその時代の人間からすれば、一夫一妻の制度自体がナンセンスな可能性もありますよね。より優れた人間の子孫を多く残すべきなのは動物の本能ですし。ああ、トドに生まれたかった(笑 作品自体にひかれたのではなくてよかった、と安堵の溜息をついております。 出来ましたら今後もお付き合い願えれば幸いです。お読み頂きありがとうございました。 >ピンク色伯爵様、初めまして。お読み頂きありがとうございます。 状況がよく伝わる文章、とよく言われますがその実、芯が無いというか、表現が巧いとはあまり言われないのが私の実力ですね。所詮はその程度ですから遠慮なく、忌憚無いご意見をお聞かせ下さいませ。「アドバイスを真摯に受け止める」が今の私の信条ですから。 さて、ご指摘の二点についてですが。 まず第一に主人公の顔が見えない、とのこと。言われて「確かに」、と頷きました。ハリウッドはどうかわかりませんが、確かにもうちょっと主人公の人物像を掴み易い記述を増やしても良いな、と我ながら感じました。実を申しますと、三人称形の小説を長編で書くというのは初めてのことで、普段なら地の文で主人公を演出しているところなのですが、この小説には客観性が必要だろうという理由で三人称形にしたのですが、やはり挑戦にはリスクが付き物ですね。第一章を改訂して、リズムを崩さずに主人公の人物像を描く方法を模索してみようと思います。 第二点目。なんだか鋭い先読みをされているようで空恐ろしくなりました。素晴らしい読みですね。全く仰るとおりで、この作品は@に属する作品です。後の展開については触れませんが、Aに近い展開に流れていく予定です。 実のところこの作品の重要なポイントは、シトとカクラの親子がどんな存在なのか、ということに尽きると思います。シトとカクラの関係性が今まで殆ど描かれていないのは、それが主題になるからです。そのあたりに着眼されるあたり、確かな読解力がおありのご様子(偉そうですみません(汗 羨ましい。 一点目の御指摘については次回更新時に改稿してみようと思います。貴重なアドバイスをありがとうございます。 年を余計に食ってるだけでまだまだ筆力は発展途上の私ですが、どうぞこれからもよろしくお願いします。 お読み頂きありがとうございました。 | |||
夏海 | |||
こんにちは。第二章、ぼくの意見通りに加筆してくださっていますね。ほかの方がどう思うかはともかく、こちらのほうが自然ですし物語にもタメや深みが出てきていいなあと思いました。ただ単なる出来事の追加にとどまらず、島や村の状況もちらりと見える感じで興味深かったです。 上のコメントを見て気づきましたが、なるほど一人称っぽい文章構成ですね。一人称の「私」がそのまま「シズネ」に変わったようで、内側からの視点は多いけれど外側からの視点が少ないというか……。そのせいか時折、シズネの思いなのか語り手の説明なのかわからなくなる時があります。「そんなシズネに、コマキはそれ以上の問いかけをしなかった。あくまでも自然に、息子に寄り添うことを大切にしているように見える。そういう父を、シズネは好ましく、誇りに思っていた。」ここは何だか交錯しているようにも感じられます。これはぼくもよくやってしまうことなので、あまり偉そうにはいえないのですが。 しかし、ピンク色伯爵さんの想像力はすごいですね。一人で感嘆していました。カクラとシトの関係なんてぼくはたいして気にしていませんでしたし。しかしさすがにシトとヤミツメが深い関係を持っていることはない、とぼくはあくまで希望的観測を続けたいと思います。 共通の秘密、いいですね。いつばれるのかとこっちもヒヤヒヤしています。それからカクラがシズネの目に見出したという光、あれには深い意味があるのかどうか……続きを楽しみにさせていただきます。 | |||
ゆうら 佑 | |||
>ゆうら佑様、お読み頂きありがとうございます。 第二章はゆうら佑様のご指摘に従って加筆修正いたしました。ご意見を聞いて「もっともだ」と思ったのがその理由で、おかげさまで自然な表現になったと感じております。ありがとうございました。 一人称と三人称ですが、この点についてはこのままでいいかと自分なりには思っています。というのも、そういう作品が散見されるからで、特段そこに違和感を感じない自分がいるからです。三人称といっても形は様々で構わないと思いますので、こういう形もあってもいいのではないかと私個人は思います。ご不快でしたらもうしわけありません。シズネを主眼にした三人称というのが今回の作品のあり方の自然な形だと、納得していただけるようにこれからも精進していきたいと思います。 カクラとシトの関係性に陰の部分があることを現時点で想像するのは常人にはまず不可能かと思います(汗 だからこそピンク色伯爵様の御指摘に軽く焦った訳でして(大汗 カクラがシズネの目の中に見出した光……、ミヤノミシメ家とカノメリノヤミツメの関係性を考えるとシトとヤミツメにも……、これ以上は作品で語ることとしましょう。 共通の秘密を作者と読者が作品を介して持つというのは、やはりなんとも言えずいいものですよね。こういう切迫感というか、そういうものが作者と読者間には必要不可欠だと思うのです。といってもこういう要素を作品に盛り込むのは初めての事ですが(苦笑 お読み頂きありがとうございました! 今後もお付き合い願えれば幸いです。それでは。 | |||
夏海 | |||
こんばんは、夏海様。上野文です。 御作を読みました。 あひゃひゃひゃっwww……(・∀・) コワレタ !! ありのまま読んだことを話すぜ。 私は前回まで新郎のシズネくんが最低だと思っていたら、新婦シトちゃんと義理の父カクラさんは畜生道に堕ちていた。 人間不信とかピカレスク以上の、もっと恐ろしい喜劇の片鱗を味わったぜ。 うん、どうしよう( ̄▽ ̄;) ……基準点が必要だな、と思います。 確かに全員狂気孕んで踊るのも、それはそれで味がありますが、感情移入できるキャラがいないと、読み手は外から眺めるしかできなくなるんです。 シズネくんは、悲劇の主役であればこそ、難しいでしょう。ひとりくらい、無色透明なワトスンキャラを加えたほうがいいかもしれません。主観のみで見ると、相当に危うい物語だと思います。 驚天動地の展開で驚きました。面白かったです! | |||
上野文 | |||
続きを読ませていただきました。 おお、いきなり必殺技をぶっぱなしてきましたね。もうちょい溜めても良かったんじゃないかと思いますが、この後さらに状況が二転三転するならこのくらいペースが良いのかもしれません。 感想としては上野様のおっしゃっていることはもっともだなと……。僕としては、前の感想でも述べましたが、@の構成で行くなら主人公に読者が共感できるよう序盤は展開すべきだったのではないかという一言に尽きるというか。 上野様がおっしゃっている基準点が必要という言葉は――つまり普通の(まっとうな)人間を出すことで読者がそれに共感し、物語にのめり込みやすくすることなのだと思います。 この物語は背徳感とドキドキ感とを演出することが、おそらく最も大きな目的の一つになってくると思うのですが、そいつを読者が味わえるよう展開させていくところに肝があるわけです。ですから、その前提条件としてある程度読者をシズネなり登場人物なりに共感させないといけない。シズネたちと一緒に読者も、書いている作者さえもドキドキしなければならない。そういう意味で無色透明キャラは、現段階で必要になって来てしまっているのかな、と。本質的には読者を誰かに共感させてしまいさえすれば良いのですが、三章まで来てしまっていますし、登場人物が無秩序にやりまくっている状態ですから、ワトスンがほしいってことなのだと思います。 改稿は非常に難しいですし、新たに誰か別の人物を出すのも難しい……。無色透明キャラを出すことはベストだと僭越ながら僕も思いますが、お話がプロット段階のものと全然違うものになってしまう可能性が高いですし……。 うーん、僕ならこのままプロットをなぞりつつ強引にシズネに読者を共感させ、基準点にする方に逃げちゃうかな。読者にシズネに共感さえさせれば――ああ、でもそれだとこのあとすぐシズネが壊れちゃうから基準の意味をなさなくなるのか。うーん、ごめんなさい。まともな事を言えずに申し訳ありません; 夏海様の采配に期待です。 想像になりますが夏海様が現段階でこの物語に納得されていないというのは、書きたいことを書ききったが、自分の予想していた盛り上がりと違うと感じられているからではないでしょうか。背徳感やドキドキ感の演出よりも登場人物たちが背徳的な行為をしているところを書きたかったから、それを書ききった今、シズネ目線の物語から離れてしまって、第三者的な冷めた目線になってしまっているのだと思います。シズネならこの絶望的状況からどうするか、それを受けて、周りはどう予想外の行動に出るか、楽しく妄想してみるのが良いかもしれません。予定調和を徹底的に嫌い、読者をアッと驚かせる隠しカードを増やせば、「ここからが本番やで~」とうきうきできると思います。作者も一緒にハラハラドキドキし、物語を楽しむ――小説を書く醍醐味ですよね(的外れな励ましだったらごめんなさい)。 色々駄文を連ねましたが、驚きの展開で楽しめました! 次回更新お待ちしています! ピンク色伯爵でした。 | |||
ピンク色伯爵 | |||
>上野文様、お読み頂きありがとうございます。 驚天動地の展開に驚いて頂けて光栄です。まだ少し仕掛けが早いかな、と思っていたので、ちょっと唐突だったかもしれません。驚かしてしまってすみません。 感情移入できるキャラクターですか、それですね、この作品に足りないのは。無色透明、基準点、ワトスン君、呼び方は色々ですが、全員が全員狂気に踊っているのは確かにおかしい気がするし、でもこの場合いったい誰がその役になるのか、……あのお父さんしかいないのですが。それは今後の展開に任せるとして。 相当に危ういストーリーではありますが、今後もお付き合い願えれば幸いです、ありがとうございました! >ピンク色伯爵様、お読み頂きありがとうございます。 ええ、必殺技ピュキューンドドーンパラリラパラリラです。三人称長編は初めてなので、展開の仕掛けとか全然読めません。なのでやはりちょっと仕掛けが速かった感は否めません。 やはり序盤をかなり加筆修正しなければならないな、と思います。お父さんであるコマキを無色透明キャラに仕立て上げるにしても、書き込みの足りなさが目立っていますね。言われて気付く芋作者で申し訳ありません。 何にせよ、この物語はここからが本番というと言い過ぎですが、描きたいテーマはこの先にあるので、カクラとシトの近親相姦など通過点に過ぎないと言うのが本当のところです。だから、この点についてはあまり大問題として作者自身は捉えていません。隠しカード、ありますよ〜(苦笑 今回も貴重なアドバイスを頂きありがとうございました。続きもお付き合い願えれば幸いです。ありがとうございました! | |||
夏海 | |||
こんばんは、夏海様。上野文です。 御作を読みました。 シズネくんがまともになったぁ!?Σ(´∀`;) コマキさん効果というか、普通の等身大の青年に見えてきました。 今回はちゃんと感情移入できました。 コマキさんが年配の常識枠をカバーしてるので、あとひとりヤカデ君に代わる新しい友人枠か、いっそ懐くショタっ子でも出したらどうでしょう。 価値観は普通で! シズネくんが大変だった4章ですが、個人的にすごく楽しめました。面白かったです! | |||
上野文 | |||
>上野文様。お読み頂きありがとうございます。 シズネがまともになった、というよりは、彼の周囲の異常さをより強調したために彼が基準点にならざるを得ない状況を作った、というのが正しいかもしれません。序盤の弱さをここに来て少しは挽回できたかな、とほくそ笑んでおります。 全体像を一新して作品全体に手を加える際には、アドバイスに従って、ショタっ子を出すかもしれません(苦笑 確かにこの作品の中で主人公を強調するにはそういう存在もありなのかな、と思いましたので。誰もが異常ってぇのはやっぱり読みにくいですからね。 楽しんでいただけて良かった、というのが素直な感想です。ご評価まで頂き、感涙の極みであります(涙 あんまり評価ばかりを気にしていてもいけないと思うのですが、書きたいことをそのイメージを崩さずに描けるということが一番楽しい、嬉しい瞬間です。 これからいよいよ物語の総まとめの段階に入るので、続きもお付き合い願えれば幸いです。ありがとうございました! | |||
赤月 水織 | |||
赤月 水織じゃねぇよ、間違った。夏海の間違いです↑失礼しました。 | |||
夏海 | |||
こんにちは、夏海様。上野文です。 完結おめでとうございます! あぁーっ・゜・(ノД`)・゜・ 書きたかったことはわかります。わかりますが、こういう結末しかなかったのか。 超越者の身勝手さを感じました。 オクナさんの「思い通りにならなかったからゼロにしちゃえ」って、ぶち壊しにする気性、カクラさんやシトちゃんに遺伝してますよね( ̄▽ ̄;) 伏線の大半が回収されて、息を呑みました。ただ心情的には、悲しいなあ。と。 とても面白かったです! | |||
上野文 | |||
完結のお祝いと、見事な収斂にm(_ _)m | |||
上野文 | |||
>上野文様、お読み頂きありがとうございます。 一応この作品はこれで完結ということになりますが、まだ作品としては未完成な作品であることは否めません。だからおめでたいかどうかはわかりませんが、ありがとうございます!(苦笑 結末としては当初に想起していた結末通りに物事が運んだので、紆余曲折はありましたがどうにかこの形にこぎつけることが出来て、感慨深いものがあります。超越者の身勝手さ、まさにその通りですね。 しかし謎はまだ残っているんですね。シズネはこの後一体どこへいったのか、カクラ、シトの親子は本当に死んだのか、そもそもタイトルのカノメリノヤミツメとは一体なんなのか。そのあたりにほとんど触れていないので、読む方によって様々な読み方が出来るようにと考えました。 オクナは超越者として、まっとうなのかどうかはともかくとして、確かに気性は遺伝してますね(苦笑 ご評価とご感想を賜り、感慨無量の一念です。長いようで短い物語にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。今後の創作にもお付き合い願えれば感激の極みであります。それでは。 | |||
夏海 | |||
完結おめでとうございます。 最後まで読んで貴方が書こうとされていたお話の概要は何となく分かりました。更にあとがきを見て、物語を書き始めるきっかけを知って、妙に納得してしまいました。なるほど、津波に飲み込まれるラストを最初に考えていて、これを強く意識したらこうなるのだろうな、と。僕はこの作品のテーマを愛と裏切りの物語だと思っていたのですが、どうやら貴方はあまりこれを重要視していなかったようです。感想を書く人間として、読み切れなかったのは悔しかった。分かっていたらより楽しく読めたかもしれません。 一応の完結ということは、貴方が書きたいことの大筋はこれで全部でしょうか。もしそうなら特に書くことはないというか、どういう感想を書けばいいのか分からないというか……。『登竜門』には、必ず読み手を楽しませるために投稿しなければならないという規約はありませんので、「これが(一応の)完成品だ」と言われましたらそれ以上は何も言えないのですよね。 その上であえて三つほど読んでいて思ったことを書いていきます。 まず、津波に飲み込まれるラストを際立たせるための構成は本当にこれで良かったのだろうかということです。流れを確認すると、@主人公が神域に迷い込み、嫁がいるにもかかわらず関係を持つ→Aシト達の近親相姦の背徳シーン→B主人公が訳も分からず虐げられる→C津波が来て全部無くなってしまう(終わり)。Cが唐突すぎるような気がします; Cを一番書きたかったというなら@からBは究極的には関係ありませんし(@からBを別の物で代替することは非常に容易でしょう。@からBでなければならないという理由はないと思います)、Cでなくて、@からBを書きたかったというのなら投げっぱなしエンドになります。両方書きたかったというならば、詰め込み過ぎでしょう。要素が喧嘩してしまっています。何を読者に伝えたいかを整理し、伝えたいことを最大限伝えられるようブラッシュアップする必要があったのではないかと思います。 次に、主人公たちの『物語』が読みたかったということです。大体の物語の中では登場人物たちは様々な決断し、様々な過ちを犯し、悩み、何かをやり遂げると思います。しかしながらこの作品ではただ主人公たちが予定調和に動き、淡々とイベントをこなしていくだけでした。ドラマを作り出す余地は十分にあったと思うのですよね。主人公も出来事に流されて、流されて、流れ着いて終わっちゃっただけでしたし、これでは『シズネ』という人間が主人公でなければならない理由がありません。彼以外だって漫然と辿りつけるお話の最後だったのですよ。「シズネだからこそこうなった」とは言えないのではないでしょうか。欲を言えば、『シズネ』の物語がほしかった、そういうことです。 最後に、細かいですが演出はこれでよかったのかということ。例えば、物語の導入。仕掛けるのが遅いと感じました。一気に読者を引き込んで物語の流れに乗せないといけないのに、何の変哲もない日常シーンから始まっています。主人公の人柄も分かりづらいですし(彼でなくとも人間ならばとるだろう行動を彼は繰り返している。彼を普遍的な人間――モブキャラと同列レベルの存在――として描きたいなら、彼が如何に『普通すぎる』のかを示さなければならない)、もう少し強く引っ張り込んでほしかったなと思いました。また中盤のシト達が背徳的な行いをしているシーンについて、ここは読者をどきどきさせるところでしょう。いわゆる寝取りアングルです。シトが親父と交わって獣みたいによがっているかもしれないんですよ。普段はおしとやかだけど、実は内側にすさまじい性欲を秘めているかもしれないんです。読んでいる方が嫉妬で狂ってしまいそうなほどいやらしく、ねちっこく、倒錯的な雰囲気を出さないといけないと思います。そのあと、シトにシズネが『問い詰め』をするまでが寝取られの定番だと思います。キスは何回したのか、彼とする前の昼間はどれくらい股間が濡れていたのか、やっている最中の指使いはどうだったのか、何回イったのか、実の父とのセックスはどれくらい気持ち良かったのか等々――読んでいるこっちも生唾を飲み込むような文章がほしかったと思いました。 色々書きましたが以上です。自分自身が出来ていないことを指摘し、その指摘も見当はずれのものであるかもしれません。しかし、何か参考になるものがあればと思ったことをできるだけそのまま伝えてみました。気分を害されたのならば謝罪いたします。 改稿作業と言うものは一番面白くないものですよね(笑い)。泥沼の中でもがいている気分になります; 改稿……せんでもええんやで……?(何) 短編お待ちしていますヨ。ピンク色伯爵でした。 | |||
ピンク色伯爵 | |||
>ピンク色伯爵様、お読みいただきありがとうございます。 ……難しいですね。感想も難解であれば、その返信は更に難しい。 この作品自体が自分でも背伸びをした作品だな、と思ってしまいました。結局のところ、究極を言えば確かに津波の前段階は必要ないと言われればそれまでで、それでも精一杯読者の方を楽しませたいと思った為にエンタメ要素を取り入れたというのが実際でして、確かに仰るとおり、詰め込みすぎの感は否めません。読者に何を伝えたかったのか、自分自身よくわかっていないというのが本当のところで、不甲斐ない結果に終わってしまったことをお詫び申し上げます。 主人公のキャラが立たないのは本当に悩みどころで、どうしたらいいのかわからないというのが実際です。悲しいかな、これが今の自分の叙述能力の限界なのだろうと嘆くくらいしか出来ません。 また、カクラ、シトの寝取られシーンですが、ここは遠慮が多かったです。どこまで描いていいのか、どう描くべきなのか、慮る気持ちが強すぎて表現が縮こまった感があります。ここに力点を置けば或いは序盤のどうしようもなさを挽回できたのかもしれませんね。かといってあちらが立てばこちらが立たずの形になるのは否めず、そういう意味では作品の全体像が間違っていたのかもしれません。 中編程度に作品を収めたことがそもそも問題なのかもしれないです。いっそ長編に改稿してしまうのも手かな、と考えていますが、今のところ精神力が持ちそうにありません。ので、短編でも書いて気分を一新してから全く新たな形でこの作品に向き合おうかな、と思っています。その際には、頂いたアドバイスを参考にさせて頂こうと思いますので、またお付き合い願えれば幸いです。 最後までお付き合い頂いてありがとうございました。また拙作でお目にかかれる日を楽しみにしております。それでは。 | |||
夏海 | |||
こんにちは。ううむ、衝撃のラスト。 感想は書かなかったのですが、シズネが座敷牢に入れられた所までは更新された際に読んでいました。そのあとはシトの手助けがあったりして葛藤しながらの逃避行とかになるのかなーと漠然と思っていたのですが、こうも話が急展開するとは。シトが庭で笑みを浮かべるシーン、あれにはぞっとしました。あのあたりからもう、読者は話の流れに身を任せるしかないですね。シズネと一緒に翻弄されるしかないような、超越的な展開だったと思います。振り返ってみれば結局シズネは翻弄される役目ですし、キャラが立っていなかったのはそれほど問題ではなく、むしろ必然だったかもという気もします。 上のコメントで「自分でも何が書きたかったのか……」というようなことを書いていらっしゃいますが、まあ、そういうもんですよね(笑) ぼくはおもしろかったと思いますし、全体的に良い作品だったと思います。ストーリーをほじくり返せば「これ何で?」「あれの意味は?」と疑問百出なのかもしれませんが、ぼくはもうそういう疑問も出すのがおっくうなほど、この急展開に圧倒されてしまったので……。お疲れさまでした。次回作も頑張ってください。 | |||
ゆうら 佑 | |||
>ゆうら 佑様、お読み頂きありがとうございます。 読んでいただいていたとのこと、誠に嬉しく思います。そうですね、確かに座敷牢に入れられた辺りから急展開に次ぐ急展開で、読者を置いてけぼりにした感は否めません。身を任せて読んで頂けたとのこと、喜ばしい限りです。シトについては最初からヒロインとして描く気はなかったので、あれでいいのだと自分に言い聞かせているところです。 シズネのキャラが立っていないのはやはり自分の筆力の足りなさが原因だと思います。もう少しキャラを立てていたら、結果はもっと違った形になっていたのかもしれません。改稿の際には気をつけたいと思います。 おもしろかった、の一言に救われている今日このごろです。全体を通して読んで頂けた上に、ご評価まで頂けたこと、誇りに思います。おっしゃるとおり、疑問は百出する作品ではありますが、最後までお付き合い頂けて光栄でした。ありがとうございます。 次回作でもお会い出来れば感慨無量の極みです。ありがとうございました。 | |||
夏海 | |||
最初の方に感想を入れたきり、音沙汰が無くて申し訳なかったです。改めて全部読ませて貰いました。 しかし――この物語はこう終わるのか。個人的な意見を言うのであれば、「全部がすっきりしない」になってしまう。何だろう、痒いところに手が届かないというか、むしろ痒いところ自体が判らないというか。主人公も含め、言い方は悪いんですけれども、登場人物の全部が全部、感情の篭っていない人形が動いているかのように思ってしまった。唯一、カクラだけが感情を持っていたかもしれない。 あとがきであるような、「刑務所という状況で生き残った人々が外で死んでいく人々に対してどんな感情を持っているのか」をコンセプトにするのであれば、いっそのこと、主人公を極悪人にして、「おれがここを出たら、お前らを皆殺しにしてやる」とか憎悪滾らせて、しかし結局は全部流れて終わり、「なんてちっぽけな世界なんだ」とかそういうことをつぶやく方が良かったかもしれない。 文句ばかりで申し訳なかったです。現在の連載もまた読ませて頂きます。 | |||
神夜 | |||
合計 | 3点 |