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拝見しました! 切なくてもどかしいけど、優しさのある物語だと感じました。でもその優しさや思いやりは、相手のためだとしても間違っていたんじゃないかなと。立場や状況で見方は変わるのかもしれませんが、そう思ってしまいます。 アシカの笑顔も印象的で、笑っているように見えるだけで、実は笑ってないときもあるのかな? と考えてみたり、最後まで読んでから読み直しても、また印象が変わる物語だなと。 最初に思ってたのは、少年の病気が特殊なもので、全身が高熱で侵されていて、それが原因で産まれる時に母親を亡くし、またいつか自分自身の熱で燃え尽きるんじゃないかなって。だからアシカが少年に触れるのは、実は苦しいんじゃないかと、勝手に想像したりしました。読みながらイメージを膨らませてくれる文章だなぁと。(完全な勘違いでしたが) 何かの足しになればなと、ここからは私の好みや気になった所を。最初の少年がアシカに会いに行くところは車イスの存在を感じられず、途中の‘車イスでないと’の前からでも、少しあっていいのかなと。あと私だけかもですが‘最後に辿り着くのが、サーカス’序盤にあると少し引っかかる感じがあって、もう少し中盤の方がしっくり入るきがしました。あと最後の二人の会話、‘二人の……の中で話をしていた。’の後、すぐに‘……は、ため息をついた。’で、その間は無くていいのかなと思いました。私の勘違いかもですが前半の方で3か所かな、一字字下げが抜けてたかもです。 ごめんなさい、私の好みとかなので読み流してください。とにもくにも、冒頭からグッと引き込まれました。 | |||
羽付 | |||
拝見しました。狐ママンさんは玉里千尋さまだったのですね。作品の感想を書くのは初めてです。 最初は少年とアシカのファンタジーだと思ったら、最後は驚きました。夢野久作のドグラマグラを連想しました。読みずらいわけではなく、人間の脳はまだまだ人間には説明できないみたいな。 最後の部分は会話が多すぎです。刑事が何のためにいたのか説明がほしかったですね。少年の一人称はよかったので気になりました。では。 | |||
江保場狂壱 | |||
作品を読ませていただきました。 練炭での自殺って近年では珍しい気がします。僕の親くらいの世代に聞けば練炭自殺は有名だと答えるかもしれませんが、たいていは、練炭って何? ってなるのではないでしょうか。七輪を使うことのある家はもうかなり少ないでしょうからね。以下個人的な感想です。思いついたことをよく考えもせずに書いています(おい)。 海辺の町に引っ越しをするときの『僕』と『アシカ』のやり取りが素晴らしかったです。そのあと『僕』が枕をじっとりと濡らして泣く描写あって、場面をより印象的なものにしていたと思います。『僕』の心の中には名状しがたい負の感情が渦巻いていて、『僕』はそれから逃避しようとしている。だけど、『僕』はベットから起き上がるのも困難なくらいに体が弱い。動けても、埠頭までは行けず、家の裏の高台で妥協せざるをえないくらいの範囲でしか行動できない。逃げられないわけです。だからそのぶん精神的な逃避行は強烈なものになる――。 重きを置くべきなのはその心情を踏まえたうえでの海などの描写だと思うのです。実際に海に入って泳ぎ、肌で生命を感じたことがない人間が思い描くことなので、海を知っていても理屈ではない何かがあふれ出てくるのではないでしょうか。『僕』の幻想は海を知っているだけの人間のものにとどまっているように感じました。そのため最後の捜査官たちの解説にサンドイッチされて、やや流され気味になっている。刑事たちの種明かしはあくまで演出の一貫であり、メインではいけない。真に表現すべきは『僕』の描く幻想の海のはずなのですから(と勝手に僕は思っています(笑い))。 狐ママン様が何を一番表現したいかなのだと思います。表現したいもの。それは創作の根幹にあるものですよね。余談ですが、ルース・ベネディクトによれば日本人は外国の方と比べて自分の表現したいものを文字に書き記したがるそうです。それが小説という形をなす以上、やはり欲求を前面に押し出すのが我々らしいやり方なのでしょう。僕の場合ラノベを書く以上周囲に迎合するしかありません。だから代わりと言ってはなんですが、これぞ日本人の小説、みたいなのをたくさん読みたいなあって思っています。だからなんだって言われたら、すみません、それだけです。本当にどうでもいい話でした。てへ☆ミ 次回作、お待ちしています。ピンク色伯爵でした。 | |||
ピンク色伯爵 | |||
>羽付様。 そうですね、何が間違っていて、何が正しいのか。笑っていても泣いていることもあるし……。 見方によって世界観ががらりと変わってしまうとか、多層的な話を書きたいというのは、一つの目標ですが、なかなか上手いこといきません。 少年、アシカ、熱、母親。この辺の羽付様の直観的な洞察は、さすがですね。すごく根本的で、ドキリとしました。 ご指摘を受けた「車イス」.「最後に辿り着くのがサーカス」部分。実は自分でも、物語の流れに自信がないところで、そこをズバリと突かれたという感じです。もう一度検討いたします。 刑事の会話部分は、くどかったかも知れません。確かにもっとシンプルにすべきですね。 字下げは……すみません。元データは下がっているのですが、投稿後のチェックが不十分でした。 色々有用なアドバイス、ありがとうございました! >江保場狂壱様。 そうなんです、玉里です。別に隠すわけではないのですが、最近、狐で感想を入れていたので、統一したほうがいいかなあと。ただそれだけなんですが。 ドグラマグラ……。何度挑戦しても眠くなるんです(笑)。しかし今年こそ読了したいと思います。 刑事のシーンはバランスが難しいですね。過去には、もう全部ないほうがいいというご意見もありましたし。一人称から三人称に切り替わるので、違和感はどうしてもありますよね。 おっしゃるとおり、会話を削って地の文を入れるというのも検討したいと思います。 参考になりました。ありがとうございました! >ピンク色伯爵様。 練炭って、確かに私も事件の報道でしか存在を知らない気がします。最近だと例の結婚詐欺練炭殺人事件ですか。 自殺というか、心中、しかも家の中で、そして直接手を下さず、というと、私には練炭しか思い浮かばず……。ガスというのも、たぶん今はできないだろうし……。 伯爵様のおっしゃるとおり、この話のメインは、海です。ですから海についてのやり取りがよかったと言っていただけて、大変うれしいです。 もっと海のイメージを濃密に描写すべきだったのかも知れません。 直接的な海の描写がないのは、ご指摘のとおり、『僕』自身、直接海を知らないからです。だから周辺の描写にとどまってしまうのですが。いやはや難しいですね。 私が描きたいのは、おそらく現実と表裏一体となっている幻想なのです。だからどちらか片方だけが真実ということもない。 これをできるだけシンプルに表現できればいいのですが、そもそも私自身がよく分かっていない部分が多い上に、未熟者ゆえ、つたなすぎるものしか書けないんですよね。 元旦におみくじを引いたら、「もっと勉強せよ」とありました(笑)。 下手の横好きですが、これからも試行錯誤したいと思います。 ありがとうございました! | |||
狐ママン | |||
こんにちは!作品を読ませていただきました。 冒頭から文章が頭にすっと溶け込んでいくような、浸透していくような感じがして、どんどん引き込まれていきました。アシカと僕のサーカスの部分は、終始とても読みやすかったです。 中盤の、「枕が両わきからじっとりと濡れていった。」という一文がとてもいいなと思いました。彼の泣いている様子が目に浮かびます。『僕』はこの時、海に対する嫉妬のようなものを抱いたのではないかなあなんて思いました。常に自分のことだけを考えていてくれていたアシカが、海にとられてしまうのが嫌だという。そしてそんなことを考えてしまう自分自身が嫌になってしまう、みたいな。すみません、勝手な想像です。 ラスト、サーカスがたたまれる日の描写、「死」とか「命」という直接的な言葉を使わずに物語の終わりを描いているのがすごいなと思いました。結局、これは『僕』の夢あるいは作り話、想像だったのでしょうか。それが明記されていないのがまた、読者に色々と考えさせるなあと思いました。 最後の刑事さんのやりとりが、なくても私はそれはそれで良いのではないかと思います。なかったら展開がまた変わってくるのかなとも思いますが。おとぎ話のような童話のような、優しくも切ない物語が、刑事さんの場面によって一気に現実と切り離せない何か、現実にぴったりくっついた何かになってしまうのが惜しいと感じてしまったのです。それは私だけかもしれないんですけど…… 読み手としても書き手としてもまだまだ未熟なので、拙い上にわけのわからない感想しか書けず申し訳ありません。以上、木の葉でした。 | |||
木の葉のぶ | |||
ママンさまこんにちは、明けましておめでとうございます。作品読ませていただきました。 アシカと僕が海を眺める場面までについては、非常に良いと思いました。細かい点については他の皆さんも色々指摘されておられるようにまだ直すべき箇所はありそうですが、「サーカスの夜空」などをはじめとした描写の美しさは実に素晴らしいと思います。 ただ、最後の刑事の会話部分は、僕にはやはり余計なものに思えます。前半部分のトーンにそぐわないし、そもそもこの小説に「落ち」が必要だろうか? と疑問に思いました。例えば最後に数行だけ(現実の)海を何かが流れている描写、程度でいいのではないでしょうか。 以前から面白いことだと思っているのですが、僕とママンさんの小説観はずいぶん違っていて、どちらかというとママンさんは「理」で小説を構成される人だと思うのですが、前半に見られるような幻想的なイメージ部分については「なんとなくの雰囲気」で小説を書いてしまう僕の感覚と非常に合うんですね。こだわりがおありなのは承知しつつ、この作品に限っては、一つ騙されたと思って理屈の部分を全く捨ててイメージにすべてを委ねた形で完成させてみて欲しいな、などと思いました。 | |||
天野橋立 | |||
……ああ、遅れをとってしまったよ、ママン。もう他の皆さんが、なんかいろいろ、ボクの思ったようなことを書かれていらっしゃるよ……。 などと言いつつ、化け息子モードから、正体の狸モードにでんぐりがえり、ぽん。 読後にまず思ったのは、大部分を占める少年の幻想が、幻想としては理路が整いすぎているかな、と。 描かれている事象自体は、とても幻想的で美しいのです。しかし一方、あくまで狸の脳内では、えてして夢とか幻想という奴は細部まで確かに不自然なほど緻密で具象的に見えるのですが、要所要所で、なんじゃやらスコーンと理路をワープしてしまうようなところがあります。夢を見ている最中や、脳味噌の茹だるままに幻想を追っている最中など、そうしたワープの部分で「あ、これは夢だ」とか「なんぼなんでもこりゃ錯乱してるだろう俺」などと自覚すること自体が、また夢や幻想の具体性と綯い交ぜになって、夢や幻想の本質的な妙味を際立たせてくれたりも。そんなわけで、他の方々のおしゃるように、いっそ幻想の中だけでイッてしまえるような眩惑感があれば、少年の存在そのものを、より切実に描けた気がします。 しかしまた、その少年の紡いでいる夢と表裏一体の現実そのものも確かに提示したいという作者としての欲求も、狸には痛いほど解ります。それをわざとらしくなく実現するには、これはもうテクニック、小説技法に頼るしかないわけですね。 たとえば刑事さんたちの登場をリアルタイムの心中発見現場に設定し、説明ではなく捜査状況の中で読者に把握してもらい(そこをアパートあるいは借家に設定し、管理人さんや大家さんとの会話の形で、母子の背景をわざとらしくなく説明する手もありますね)、そうして『アシカの縫いぐるみを抱いて死んでいる少年』も、読者にとって伝聞ではなく、のっぴきならない『表の現実』として存在してもらい、ふと刑事さんが、その現場の部屋の窓から見える海に目をやったとき――そんな展開も考えられます。 ああ、また自分の好みで勝手に人様のお話を脚色しちゃったよ、ママン……。でも親子だから許して、ママン。 | |||
バニラダヌキ | |||
>木の葉のぶ様。 読みやすさを心掛けているので、そう言っていただけますと嬉しいです。 確かに、海によって、アシカと僕との関係に変化が出てくるので、ここは「起承転結」でいうところの「転」を意識して書いたつもりです。 だから、そのままの流れのまま締めてしまったほうがよかったのかも知れません。あとは読者の方に色々と考えてもらう、それでいいんじゃないかと。 どうも私は文章力のなさを、説明で補おうとする悪い癖があって、短編だろうが長編だろうが、それで失敗するんですよね。 深みのあるシンプルで美しい文章。そういう物語が書ければいいな〜(遠い目)。 ああ、でも、「直接的な言葉を使わずに物語の終わりを描いている」と言っていただけ、とても嬉しいです。いや、だから、このまま締めていればブツブツ……。 大変参考になるご感想、ありがとうございました! >天野橋立様。 何故何度自分で読み返しても、ダメなところを直せないんでしょう。 いや、なんかしっくりこないなーとは思うんですけどね。でも、どうしていいか分からないという……。 だからやっぱりこうして第三者に読んで指摘していただけるというのは、とてもありがたいことですね。 「サーカスの夜空」の部分は、加筆部分なので、良いと言っていただけ、ホッといたしました。 刑事は余計ですか、やっぱり……。ついつい何にでも「落ち」を考えてしまうのは文学的じゃないんだろうなあ。 そうか、数行だけ、なるほど! そのほうが印象的だし、美しい。参考になります。 いや、私に小説観などという大層なものはなくて、たぶん「理」というより単なる「小理屈」なんですね。 その上、雰囲気だけで書いてしまいながら、あとから辻褄を合せたがるという、この癖、何とかならんか! いつも変な感想を御作に入れてしまい、すみません。ありがとうございました! >バニラダヌキ様。 ああ、ぼうや。愛のこもったお手紙、ありがとう。ママン、涙で曇って字が読めないわ……。 ――と言いつつ、さっそく返信です。(オイ 頂いたご感想で、悟ったのは、そうか、私は「幻想」にも「理」にも、中途半端になってしまっているのだな、ということです。 幻想は幻想としての「すじ」がある。だけど私自身、実在感をもたせられるほど、幻想を自分のものにしていないんですね。 だから、幻想だけで、実在を描けないがゆえに、現実の描写で補足しなければならなかった、のかも知れません。 だけれど、その現実パートの描写自体、説明調になってしまっているがゆえに、違和感だけを読み手に与えてしまっている。 説明調というのは、たぶん私自身、物語の紡ぎ手として、楽をしてしまっているんですよね。これは、いけませんね。 そして、「たとえば〜」以下の具体的な方法論、大変に勉強になりました。すごい、すごいや、狸さんはやっぱり! とブツブツ呟く狐一匹。 なんというか、このまま設定、盗んでしまえ、とか思ったりもしておりますが(笑)、自分の幻想に読み手を引っ張りこめるだけの力を少しでもつけたいなあ、と今年の抱負を述べてみたあたりで、返信を締めたいと思います。 ありがとうございました! | |||
狐ママン | |||
こんにちは、狐ママン様。 お久しぶりです。上野文です。 遅ればせながら御作を読みました。 裏側だねって。 幸福の裏に不幸を連想するように、喜びの裏側に悲しみを恐怖すように、綺麗に描かれたすべてが裏につながってしまうメビウスのリボンに似たおはなし。そんな印象を受けました。面白く、胸が痛かったです。 横レスになりますが、ドグラマグラ、あれはあの時代にあんな発想ができたことが驚異的ですが、そこまでややこいいものじゃないです。眠くなる箇所、たぶん同じ文字、というか、言葉を繰り返したり、研究をつらつら書かれてるシーンは飛ばしても大丈夫ですよん。 あとネタバレになりますが、あの小説もまた(この小説とは別の意味で)メビウスの輪∞を頭の隅に意識しておくとわかりやすいかもしれません。最後まで読みきったら、きっと理解と、市松の寂しさのようなものを感じると思います。余談、失礼しました。 | |||
上野文 | |||
>上野文様。 おお、本当にお久しぶりです! お読みいただき嬉しいです。 そうなんですよね。 表だと思ったら裏、裏だと思ったら表。 区別はあいまいだし、どちらも真実……。 なるほど〜。実はドグラマグラは高校の時以来、手に取っていないのですが、メビウス小説、結構面白そうですね。 読んでみます^^ ありがとうございました! | |||
狐ママン | |||
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